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7.裏切り者達の末路は因果応報かしら?
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「心配させてごめんなさいね。
これからこの森を解放して、ギルドに事の顛末を伝えてくるわ。
あの砂まみれの3人が突然転移して驚いているでしょうし。
お金で仲間殺しの依頼を請け負った証拠もついでに突きつけて冒険者登録を永遠に剥奪してやらないとね。
馬鹿な王太子と公爵達もそれで黙らせて社会的な信用を失墜させてやるんだから」
依頼人の彼らは王族や貴族としての今の地位も失うでしょうね。
王太子なんて自分の駒として使おうとしたら余裕のお断り食らった挙げ句に剣聖なんて人気が出た事への逆恨みからなんだからすこぶる自業自得だわ。
冒険者への違法な、それもパーティーメンバーの殺害依頼を持ちかけるのはあらゆる国で御法度よ。
特に身分が上の者であればあるほど厳しい目があらゆる所から向けられる。
下手をすれば暗殺系闇ギルドに自分達が殺されるわよ?
ギルドと名の付く全ての各所にマークされる事になるもの。
ふふふ、楽しみね。
そうしていつからそうだったかわからないほど長く死の森と呼ばれていたこの場所を解放してギルドの預かりにする。
そうすれば災害級の実力者が討伐と浄化した土地として国同士の争いをいくらか牽制しつつ、話し合いの場の橋渡しはをギルドが担うわ。
ギルドもお金と栄誉が手に入ってうはうはだし、私も恩が売れて次のアクションがしやすくなるわね。
これでかつての私を冤罪にかけ、殺したこの土地とも綺麗に縁が切れるってものよ。
「あなた達。
S級冒険者として冒険者カインの後見人登録もするから、少し時間はかかると思うの」
お花ちゃんおクロちゃんに静かに語りかける。
S級冒険者が後見した冒険者を私怨で害する事は許されないわ。
仮にもS級の実力者の目を盗めるかどうかも危うく、仮にばれればその人間が所属する国の信用も揺らぐし、冒険者ギルドの恩恵を受けられなくなるもの。
もちろん私はこれまで同様監視の目を弛めるはずもないわよ。
これで彼の身は、あらゆる立場においても完全に家族からは守られるわ。
当人達にもきっちり脅しをかけておくしね。
後はどう生きるのかはあなた次第よ。
私のダーリン(仮)。
「あなた達はどうする?」
するとキュイキュイと可愛らしく鳴いて想いを伝えてくれた。
ミニサイズのお尻ふりふりがたまらない!
はぁ~、うちの子ってば可愛いが過ぎるわね!
ついてくるんですって!
「なら、行きましょう!
これからも一緒に旅を続けましょうね!」
まだ少し胸が痛むけれど、すぐに慣れるわ。
いつか新しい恋ができるといいわね。
ーーーー
「くぅ!
久々に飲むお酒は最高ね!」
「姉ちゃん、昼間っからいい飲みっぷりじゃねえか!」
「あら、おじさん、お褒めにあずかり嬉しいわ!
ちょっと面倒な手続きが終わったみたいだから、今日はそのお祝いなのよ!」
少し前、ギルド本部から使い魔が来て色々教えてくれたばかりなの。
ミニ竜ちゃん達は私の影と亜空間を繋げてお休み中よ。
うちの子達ってば器用な事するわよねえ。
「そうかい!
よく知らねえが、めでたいのはいい!
だけどこの国出る時にゃ気をつけろよ」
気の良さげなおじさんが声をひそめる。
「あら、何かあったの?」
「ほら、何ヵ月か前にある国で王太子が廃嫡されて国外追放になった話知らねえか?
何でも仲のいい元公爵も1枚噛んであの剣聖を嵌めようとしたってやつ」
「そういえば、そんな噂があったわねえ。
それがどうかしたの?」
私も少し声のトーンを落とす。
「先週だったかな。
この近くの国境の山でそいつらの遺体が見つかったんだよ。
魔獣に食い散らかされたような無惨な状態で原形が留めてねえくらい無惨なもんだったらしいぜ」
「そうなの?!
やっだ、怖いわあ」
「まあなあ。
剣聖の仲間を汚ねえ金で買収して魔竜の仕業に見せかけて殺そうとした連中にゃお似合いの死に様だったんだろうがな。
剣聖もたまたま鮮血の魔女なんていう眉唾物のS級冒険者が居合わせて良かったよな!」
あら、私ってば眉唾物なのね。
「姉ちゃん見た感じ旅人だろ?
あそこら辺は危ねえから、違う道を通んな」
「まあ、ありがとう。
そうするわ。
店員さん!
この人にビールとおつまみお願い!
私の奢りよ」
「っかあ!
気の利いた姉ちゃんだ!
ありがとよ!」
言うだけ言っておじさんはお酒とおつまみを受け取って自分のテーブルに帰っていく。
ビールを一口飲んでほうっと息を吐く。
あらあら、さっそく闇ギルドでも動いたのかしら?
もちろん犯人は私じゃないわよ。
この街来たばかりだもの。
無惨な遺体、かあ。
いつかの夢に出てきたような状態だったのかしら?
因果応報ってこういう事なんでしょうね。
あのポンコツ冒険者の3人も各所で暴漢に襲われて亡くなったらしいわ。
同じ冒険者の私刑じゃないかって噂を聞いた。
もちろん私じゃないわよ!
殺すならあの時殺してるでしょ!
それにしても、世の中怖いわねえ。
あれから剣聖は・・・・どこかの辺境の地を出た後の消息はわからないみたいね。
やあね、しみじみしちゃった。
グビッと残りのお酒を飲み干す。
さあさ、気ままな旅を続けましょう!
これからこの森を解放して、ギルドに事の顛末を伝えてくるわ。
あの砂まみれの3人が突然転移して驚いているでしょうし。
お金で仲間殺しの依頼を請け負った証拠もついでに突きつけて冒険者登録を永遠に剥奪してやらないとね。
馬鹿な王太子と公爵達もそれで黙らせて社会的な信用を失墜させてやるんだから」
依頼人の彼らは王族や貴族としての今の地位も失うでしょうね。
王太子なんて自分の駒として使おうとしたら余裕のお断り食らった挙げ句に剣聖なんて人気が出た事への逆恨みからなんだからすこぶる自業自得だわ。
冒険者への違法な、それもパーティーメンバーの殺害依頼を持ちかけるのはあらゆる国で御法度よ。
特に身分が上の者であればあるほど厳しい目があらゆる所から向けられる。
下手をすれば暗殺系闇ギルドに自分達が殺されるわよ?
ギルドと名の付く全ての各所にマークされる事になるもの。
ふふふ、楽しみね。
そうしていつからそうだったかわからないほど長く死の森と呼ばれていたこの場所を解放してギルドの預かりにする。
そうすれば災害級の実力者が討伐と浄化した土地として国同士の争いをいくらか牽制しつつ、話し合いの場の橋渡しはをギルドが担うわ。
ギルドもお金と栄誉が手に入ってうはうはだし、私も恩が売れて次のアクションがしやすくなるわね。
これでかつての私を冤罪にかけ、殺したこの土地とも綺麗に縁が切れるってものよ。
「あなた達。
S級冒険者として冒険者カインの後見人登録もするから、少し時間はかかると思うの」
お花ちゃんおクロちゃんに静かに語りかける。
S級冒険者が後見した冒険者を私怨で害する事は許されないわ。
仮にもS級の実力者の目を盗めるかどうかも危うく、仮にばれればその人間が所属する国の信用も揺らぐし、冒険者ギルドの恩恵を受けられなくなるもの。
もちろん私はこれまで同様監視の目を弛めるはずもないわよ。
これで彼の身は、あらゆる立場においても完全に家族からは守られるわ。
当人達にもきっちり脅しをかけておくしね。
後はどう生きるのかはあなた次第よ。
私のダーリン(仮)。
「あなた達はどうする?」
するとキュイキュイと可愛らしく鳴いて想いを伝えてくれた。
ミニサイズのお尻ふりふりがたまらない!
はぁ~、うちの子ってば可愛いが過ぎるわね!
ついてくるんですって!
「なら、行きましょう!
これからも一緒に旅を続けましょうね!」
まだ少し胸が痛むけれど、すぐに慣れるわ。
いつか新しい恋ができるといいわね。
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「くぅ!
久々に飲むお酒は最高ね!」
「姉ちゃん、昼間っからいい飲みっぷりじゃねえか!」
「あら、おじさん、お褒めにあずかり嬉しいわ!
ちょっと面倒な手続きが終わったみたいだから、今日はそのお祝いなのよ!」
少し前、ギルド本部から使い魔が来て色々教えてくれたばかりなの。
ミニ竜ちゃん達は私の影と亜空間を繋げてお休み中よ。
うちの子達ってば器用な事するわよねえ。
「そうかい!
よく知らねえが、めでたいのはいい!
だけどこの国出る時にゃ気をつけろよ」
気の良さげなおじさんが声をひそめる。
「あら、何かあったの?」
「ほら、何ヵ月か前にある国で王太子が廃嫡されて国外追放になった話知らねえか?
何でも仲のいい元公爵も1枚噛んであの剣聖を嵌めようとしたってやつ」
「そういえば、そんな噂があったわねえ。
それがどうかしたの?」
私も少し声のトーンを落とす。
「先週だったかな。
この近くの国境の山でそいつらの遺体が見つかったんだよ。
魔獣に食い散らかされたような無惨な状態で原形が留めてねえくらい無惨なもんだったらしいぜ」
「そうなの?!
やっだ、怖いわあ」
「まあなあ。
剣聖の仲間を汚ねえ金で買収して魔竜の仕業に見せかけて殺そうとした連中にゃお似合いの死に様だったんだろうがな。
剣聖もたまたま鮮血の魔女なんていう眉唾物のS級冒険者が居合わせて良かったよな!」
あら、私ってば眉唾物なのね。
「姉ちゃん見た感じ旅人だろ?
あそこら辺は危ねえから、違う道を通んな」
「まあ、ありがとう。
そうするわ。
店員さん!
この人にビールとおつまみお願い!
私の奢りよ」
「っかあ!
気の利いた姉ちゃんだ!
ありがとよ!」
言うだけ言っておじさんはお酒とおつまみを受け取って自分のテーブルに帰っていく。
ビールを一口飲んでほうっと息を吐く。
あらあら、さっそく闇ギルドでも動いたのかしら?
もちろん犯人は私じゃないわよ。
この街来たばかりだもの。
無惨な遺体、かあ。
いつかの夢に出てきたような状態だったのかしら?
因果応報ってこういう事なんでしょうね。
あのポンコツ冒険者の3人も各所で暴漢に襲われて亡くなったらしいわ。
同じ冒険者の私刑じゃないかって噂を聞いた。
もちろん私じゃないわよ!
殺すならあの時殺してるでしょ!
それにしても、世の中怖いわねえ。
あれから剣聖は・・・・どこかの辺境の地を出た後の消息はわからないみたいね。
やあね、しみじみしちゃった。
グビッと残りのお酒を飲み干す。
さあさ、気ままな旅を続けましょう!
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