161 / 491
6
160.義兄様達と合流
しおりを挟む
「レイヤード兄様、お疲れ様」
席を立って後ろの兄様に抱きつく。
「おじさん、驚かせてごめんなさい。
私の兄様で、怪しい人じゃないの」
「いや、え、な、どこから湧いた?!」
「人を虫みたいに言わないでくれるかな。
普通にそこの出入口から入って、アリーの後ろに立ってたんだから」
レイヤード義兄様が少し不機嫌そう。
例の難癖付けてた人の相手して疲れちゃったのかな?
背伸びして頭をよしよししておくね。
「兄様、普通に入ってきてもその外套の気配消し機能を起動させてたらわからないよ?」
「そういえば人混みでどこまで使えるかちょっと性能を確かめてたんだ。
忘れてたよ、アリー」
レイヤード義兄様が羽織ってる外套は去年僕がルドルフ第2王子殿下に貸したあの気配を消すケープと同じ機能を常備してあるんだ。
義兄様も僕の頭を撫でてくれる。
「んふふ、おっちょこちょいな兄様可愛いね」
「僕のアリーも可愛くて拐われちゃうから、現地調査は他の人にさせようね」
「ふぐっ」
相変わらず僕の心を読んで油断したところで先手を打つ義兄様も素敵だね。
思わず変な声出しちゃったよ。
「な、仲が良いんだな。
これ、いつもか?」
「あ、ああ、ここの兄妹は珍しくない。
あともう1人兄もいるが、そっちも····」
初対面のおじさんも、滅多に会わない王子も認めるくらい仲が良いなんて嬉しいな。
ちょっと後ろに下がって2人で固まってひそひそ話さなくてもいいのに。
リューイさんはそっと端に寄って護衛に徹している。
「レイヤード!
俺に押しつけた隙に天使と合流とはいい度胸だな!」
「出たぁ!」
わわ!
バルトス義兄様がレイヤード義兄様の外套と同じくらいの高性能な魔法使えるの忘れてた!
多分ついさっきこのブースに颯爽と入ってきて魔法を解除したんだろうけど、王子は幽霊と出くわしたみたいに顔を引きつらせて叫ぶし、おじさんはまたまた後ろにジャンプ&ファイティングポーズだ。
「バルトス兄様、お疲れ様」
レイヤード義兄様ってば、バルトス義兄様に押しつけちゃったんだね。
労りのよしよしをバルトス義兄様にもしておこう。
「滾る!」
言ってる事は意味不明だけど、疲れて変な事口走る時もあるもんね。
「さあ、祭りにくり出そう!」
なんて思ってたらバルトス義兄様は僕を縦抱きにして外に出ようとしちゃう?!
「待って、兄様?!
まだお買い物できてないよ!」
「兄上だけズルい!
僕もアリーを抱っこして回るからね!」
「ふん、抜け駆けしようとするからだ!」
口喧嘩しながら僕を抱えて外に向かうバルトス義兄様。
押しつけられたのがよっぽど頭にきてるの?!
このままだと外に出ちゃう。
かくなる上は····。
「バルトス義兄様、あれ買って!!
お願い!」
おねだり攻撃だ!
「む、どれだ?
兄様が何でも買ってあげるぞ」
よし、かかった。
「バルトス義兄様には珍しい南国の果物買って欲しいの。
甘くて美味しかったよ」
「ああ、たくさん食べて体重を増やそうな」
片腕に僕を乗せて、よしよししてくれる。
「ありがとう、バルトス義兄様。
まだ注文もできてないから戻って?」
「アリー、僕にもおねだりしてくれないの?」
「えへへ。
レイヤード義兄様にも買って欲しいのがあるよ。
あそこの香辛料一式。
一緒にお買い物に付き合って欲しいな」
「もちろん」
3人仲良く席に戻る。
気を利かせていつの間にか椅子が2つ追加で用意されてるけど、僕はそのままバルトス義兄様のお膝に乗せられる。
「レイヤード義兄様、ここを出たら抱っこして回って?」
「もちろん!」
「なっ?!
天使を抱っこするのは····」
何か言いたげなレイヤード義兄様が口を開く前に次の行動の予約をすれば、バルトス義兄様が不服そう。
僕ってば愛されてるね。
「お祭り2年ぶりだし、私達3人で回るのは5年ぶりだよ?
皆で仲良く周りたいの。
ダメ?
最初はバルトス兄様だから、次はレイヤード義兄様、最後はバルトス義兄様とお家に帰るの。
だってバルトス義兄様は今日夜勤でお家にいないでしょ?
だから今日の抱っこの時間はバルトス義兄様が長くてもいいでしょ?
嫌?」
「嫌なわけないだろう!
もちろんだよ、俺の天使!」
「良かったぁ!
帰ったらきっと疲れて眠っちゃうから、レイヤード兄様は今日はお家にいて?
明日の朝は一緒にご飯食べよ?」
「うん、明日に備えて今夜は家にいるから、今日の疲れを残さないようにゆっくり起きればいいからね」
「はーい」
いっぱい抱っこしてくれるバルトス義兄様も、僕を気遣ってくれるレイヤード義兄様も大好き!
「なあ、俺は何を見せられてるんだ?」
「いつか慣れる時がくる····私はこの砂糖を煮詰めたような兄妹愛には昨年慣れた。
1年ぶりに目の前で見ると何かにあてられた感はあるが····」
相変わらずあっちで肩を並べてこそこそ何か話してるけど、いつの間にそんなに仲良くなったんだろ?
「おじさん、そろそろお会計のお話してもいい?」
「おっと、悪いな。
何か料理の仕方がわかんねえ香辛料とかなかったか?」
おじさんと王子も着席する。
「多分大丈夫です。
ピタ、ヤッツは20個ずつ、スラは中袋で1袋、カハイは2袋、ウナは4瓶、そこの香辛料はそれぞれ1袋ずつ····」
「いやいや嬢ちゃん、それ買いすぎじゃねえか?!
食いきれねえんじゃねえか?!」
おじさんが驚く。
売り物なのに相変わらず消極的だよね。
「アリー?!
それは買いすぎでは?!
特にカハイとグリッゲンの材料····」
「「アリー、だと?!」」
「いや、す、すまない、アリー嬢」
愛称呼び捨てに義兄様達が反応すると王子の顔が盛大にひくついてる。
一応僕がいいって言っておいたから気にしなくていいんだけど、妹が大好きな義兄様達でごめんね、王子。
「ふふふ、大丈夫です。
単体でも他の料理に使えそうですし、最初は失敗もすると思うので。
追加購入する時は、チャガン商会に問い合わせしますね。
兄様達、お会計お願いしてもいい?」
「「もちろん」」
頼もしいね。
ついでに兄様達のマジックバッグに入れてもらう。
おじさんは大容量タイプのマジックバッグをあまり見た事なかったみたいで興味津々だった。
「嬢ちゃん、毎度あり。
気に入ったらお得意さんになってくれ!」
ニカッと豪快に笑うカンガルーさん····レイヤード義兄様に抱っこさえされてなければ····。
「「アリー」」
「わかってるもん」
くっ、こんな時の義兄様達は息がピッタリで笑顔に迫力が上乗せされる····素敵か!
「ありがとうございました!
きっとまた連絡すると思います。
えっと、少し先になるんですがウィンスさんと東の商会長さんがうちに来るんです。
多分うちの従兄も来ると思います。
その時に日が合うようなら一緒にいかがでしょうか?
多分試食会になると思うし、何かしらのご縁ができるかもしれませんよ?」
「そりゃあ是非参加してえな!」
「ではウィンスさんを通してお誘い····」
「アリー嬢!
私も参加させてくれ!」
ん?!
「「断る」」
「そんな····」
僕が答えるより早く義兄様達が断る。
息ピッタリな義兄様達に王子はたじたじだ。
※※※※※※※※※
お知らせ
※※※※※※※※※
新作を本日から投稿しています。
全4話完結のホラージャンルです。
同時進行中の小説【溺愛中】~のお話の関係者が登場しますが、そちらを知らなくても問題ない作りとなっています。
タイトルは【かくしおに】です。
恐怖を自家発電しようとしましたが、怖くありません。
ホラーは難しいですね。
お暇な時に読んでいただけると幸いです。
席を立って後ろの兄様に抱きつく。
「おじさん、驚かせてごめんなさい。
私の兄様で、怪しい人じゃないの」
「いや、え、な、どこから湧いた?!」
「人を虫みたいに言わないでくれるかな。
普通にそこの出入口から入って、アリーの後ろに立ってたんだから」
レイヤード義兄様が少し不機嫌そう。
例の難癖付けてた人の相手して疲れちゃったのかな?
背伸びして頭をよしよししておくね。
「兄様、普通に入ってきてもその外套の気配消し機能を起動させてたらわからないよ?」
「そういえば人混みでどこまで使えるかちょっと性能を確かめてたんだ。
忘れてたよ、アリー」
レイヤード義兄様が羽織ってる外套は去年僕がルドルフ第2王子殿下に貸したあの気配を消すケープと同じ機能を常備してあるんだ。
義兄様も僕の頭を撫でてくれる。
「んふふ、おっちょこちょいな兄様可愛いね」
「僕のアリーも可愛くて拐われちゃうから、現地調査は他の人にさせようね」
「ふぐっ」
相変わらず僕の心を読んで油断したところで先手を打つ義兄様も素敵だね。
思わず変な声出しちゃったよ。
「な、仲が良いんだな。
これ、いつもか?」
「あ、ああ、ここの兄妹は珍しくない。
あともう1人兄もいるが、そっちも····」
初対面のおじさんも、滅多に会わない王子も認めるくらい仲が良いなんて嬉しいな。
ちょっと後ろに下がって2人で固まってひそひそ話さなくてもいいのに。
リューイさんはそっと端に寄って護衛に徹している。
「レイヤード!
俺に押しつけた隙に天使と合流とはいい度胸だな!」
「出たぁ!」
わわ!
バルトス義兄様がレイヤード義兄様の外套と同じくらいの高性能な魔法使えるの忘れてた!
多分ついさっきこのブースに颯爽と入ってきて魔法を解除したんだろうけど、王子は幽霊と出くわしたみたいに顔を引きつらせて叫ぶし、おじさんはまたまた後ろにジャンプ&ファイティングポーズだ。
「バルトス兄様、お疲れ様」
レイヤード義兄様ってば、バルトス義兄様に押しつけちゃったんだね。
労りのよしよしをバルトス義兄様にもしておこう。
「滾る!」
言ってる事は意味不明だけど、疲れて変な事口走る時もあるもんね。
「さあ、祭りにくり出そう!」
なんて思ってたらバルトス義兄様は僕を縦抱きにして外に出ようとしちゃう?!
「待って、兄様?!
まだお買い物できてないよ!」
「兄上だけズルい!
僕もアリーを抱っこして回るからね!」
「ふん、抜け駆けしようとするからだ!」
口喧嘩しながら僕を抱えて外に向かうバルトス義兄様。
押しつけられたのがよっぽど頭にきてるの?!
このままだと外に出ちゃう。
かくなる上は····。
「バルトス義兄様、あれ買って!!
お願い!」
おねだり攻撃だ!
「む、どれだ?
兄様が何でも買ってあげるぞ」
よし、かかった。
「バルトス義兄様には珍しい南国の果物買って欲しいの。
甘くて美味しかったよ」
「ああ、たくさん食べて体重を増やそうな」
片腕に僕を乗せて、よしよししてくれる。
「ありがとう、バルトス義兄様。
まだ注文もできてないから戻って?」
「アリー、僕にもおねだりしてくれないの?」
「えへへ。
レイヤード義兄様にも買って欲しいのがあるよ。
あそこの香辛料一式。
一緒にお買い物に付き合って欲しいな」
「もちろん」
3人仲良く席に戻る。
気を利かせていつの間にか椅子が2つ追加で用意されてるけど、僕はそのままバルトス義兄様のお膝に乗せられる。
「レイヤード義兄様、ここを出たら抱っこして回って?」
「もちろん!」
「なっ?!
天使を抱っこするのは····」
何か言いたげなレイヤード義兄様が口を開く前に次の行動の予約をすれば、バルトス義兄様が不服そう。
僕ってば愛されてるね。
「お祭り2年ぶりだし、私達3人で回るのは5年ぶりだよ?
皆で仲良く周りたいの。
ダメ?
最初はバルトス兄様だから、次はレイヤード義兄様、最後はバルトス義兄様とお家に帰るの。
だってバルトス義兄様は今日夜勤でお家にいないでしょ?
だから今日の抱っこの時間はバルトス義兄様が長くてもいいでしょ?
嫌?」
「嫌なわけないだろう!
もちろんだよ、俺の天使!」
「良かったぁ!
帰ったらきっと疲れて眠っちゃうから、レイヤード兄様は今日はお家にいて?
明日の朝は一緒にご飯食べよ?」
「うん、明日に備えて今夜は家にいるから、今日の疲れを残さないようにゆっくり起きればいいからね」
「はーい」
いっぱい抱っこしてくれるバルトス義兄様も、僕を気遣ってくれるレイヤード義兄様も大好き!
「なあ、俺は何を見せられてるんだ?」
「いつか慣れる時がくる····私はこの砂糖を煮詰めたような兄妹愛には昨年慣れた。
1年ぶりに目の前で見ると何かにあてられた感はあるが····」
相変わらずあっちで肩を並べてこそこそ何か話してるけど、いつの間にそんなに仲良くなったんだろ?
「おじさん、そろそろお会計のお話してもいい?」
「おっと、悪いな。
何か料理の仕方がわかんねえ香辛料とかなかったか?」
おじさんと王子も着席する。
「多分大丈夫です。
ピタ、ヤッツは20個ずつ、スラは中袋で1袋、カハイは2袋、ウナは4瓶、そこの香辛料はそれぞれ1袋ずつ····」
「いやいや嬢ちゃん、それ買いすぎじゃねえか?!
食いきれねえんじゃねえか?!」
おじさんが驚く。
売り物なのに相変わらず消極的だよね。
「アリー?!
それは買いすぎでは?!
特にカハイとグリッゲンの材料····」
「「アリー、だと?!」」
「いや、す、すまない、アリー嬢」
愛称呼び捨てに義兄様達が反応すると王子の顔が盛大にひくついてる。
一応僕がいいって言っておいたから気にしなくていいんだけど、妹が大好きな義兄様達でごめんね、王子。
「ふふふ、大丈夫です。
単体でも他の料理に使えそうですし、最初は失敗もすると思うので。
追加購入する時は、チャガン商会に問い合わせしますね。
兄様達、お会計お願いしてもいい?」
「「もちろん」」
頼もしいね。
ついでに兄様達のマジックバッグに入れてもらう。
おじさんは大容量タイプのマジックバッグをあまり見た事なかったみたいで興味津々だった。
「嬢ちゃん、毎度あり。
気に入ったらお得意さんになってくれ!」
ニカッと豪快に笑うカンガルーさん····レイヤード義兄様に抱っこさえされてなければ····。
「「アリー」」
「わかってるもん」
くっ、こんな時の義兄様達は息がピッタリで笑顔に迫力が上乗せされる····素敵か!
「ありがとうございました!
きっとまた連絡すると思います。
えっと、少し先になるんですがウィンスさんと東の商会長さんがうちに来るんです。
多分うちの従兄も来ると思います。
その時に日が合うようなら一緒にいかがでしょうか?
多分試食会になると思うし、何かしらのご縁ができるかもしれませんよ?」
「そりゃあ是非参加してえな!」
「ではウィンスさんを通してお誘い····」
「アリー嬢!
私も参加させてくれ!」
ん?!
「「断る」」
「そんな····」
僕が答えるより早く義兄様達が断る。
息ピッタリな義兄様達に王子はたじたじだ。
※※※※※※※※※
お知らせ
※※※※※※※※※
新作を本日から投稿しています。
全4話完結のホラージャンルです。
同時進行中の小説【溺愛中】~のお話の関係者が登場しますが、そちらを知らなくても問題ない作りとなっています。
タイトルは【かくしおに】です。
恐怖を自家発電しようとしましたが、怖くありません。
ホラーは難しいですね。
お暇な時に読んでいただけると幸いです。
4
あなたにおすすめの小説
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
傷物転生令嬢マグダリーナと原初の魔法使いエステラの幻想譚-女神とスライムの光とともに- (旧タイトル:ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
※他サイトでも掲載しています
※ちょいちょい手直ししていってます
2026.12.14 タイトル変更 旧タイトル:ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
元社畜悪役令嬢、辺境のボロ城を全自動ボタニカル美容スパに大改造して引きこもる ~前世コスメで冷徹公爵を完治させたら溺愛されました~
季未
恋愛
「貴様のような悪逆非道な女は、極寒の辺境へ追放だ!」
建国記念の夜会で王太子から婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢シャルロッテ。
しかし、彼女の中身は前世でブラック企業に殺された過労で過労死したマーケターだった!
(激務の王妃ルート回避!? しかも辺境は誰にも邪魔されないブルーオーシャン! 最高のフリーランス生活の始まりじゃない!)
理不尽な追放を究極のホワイト・スローライフへのパスポートだと歓喜した彼女は、あてがわれた辺境のボロ城を、前世の「DIY・スマートホーム知識」と「土・水魔法」を駆使して爆速で大改造!
隙間風の吹く部屋は、一瞬で「床暖房完備の全自動温水スパ」へ。
辺境に自生する雑草からは「極上ボタニカルコスメ」を開発し、自らも絶世の美女へと変貌していく。
さらに「お前には干渉しない」と白い結婚を突きつけてきたはずの、呪いで顔に火傷を負った氷の公爵に特製マッサージと美肌治療を施したところ……。
「お前が作ったこの空間と、お前自身が……俺のすべてだ」
冷徹だったはずの公爵様が、極上の癒やし空間と彼女の手技で完全に骨抜きにされ、異常なまでの過保護・溺愛モードに突入!?
現代マーケティングと美容チートで辺境を超高級スマート・リゾートへと再生させ、かつて自分を追放した王太子たちを大後悔させる!
爽快&極甘な、異世界リゾート経営×溺愛ファンタジー、堂々開幕!
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる