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327.ギラギラな目と溶岩効果
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「んふふふー。
あれは持って帰って加工したら、うちの厨房にプレゼントするんだよ」
「厨房、でございますか?」
セバスチャンが僕を抱っこしたまま訝しげに尋ねる。
「うん!
あとは····多分いくらかは欠片が出るだろうから、それと、今向こうでニーアが崩してる溶岩の破片はうちのお風呂に沈めるの!
父様や兄様達にも使ってもらうんだ!
セバスチャン、あれを縦4つくらいに長細く切ってマジックバックに入れてくれる?」
「はい、問題ございませんよ」
溶岩キューブを指差して質問したセバスチャンにお願いすれば、逞しい彼は快く応えてくれる。
僕を下ろすと····あれ?
大槍を構えた?
「ふん!」
気合い一発、溶岩キューブを縦に3等分に切る。
····あれ、大槍って石切れるんだったかな?
てっきり魔法を使うと思ってたのに。
「すげえな」
うんうん、あっちの世界の猿団子ほどじゃないけど、まだ3人で固まってる豹属のおじさんに僕も同意するよ。
ピンとしてるお耳様とお尻尾様はいつ触らせてくれるのかな?
まだしばらく滞在するから、どこかのタイミングでブラッシングしてあげたいな。
「普通石ってあんな刃物で切れないっすよ」
「あれがグレインビルの先代当主の頃から仕える····」
鳥属と彼の言葉に続いた山羊属の青年達のひそひそ話にうんうんと頷く。
鳥属の彼は腕に羽根生えてる人かな?
どんな羽根か近いうちに見せてくれるかな?
山羊属の彼は角の無い山羊属さんだ。
垂れたお耳にブラッシングしたいけど、何だか警戒心が強いから、まずは滞在中にいっぱい交流しようね。
彼らの視線の先にいるうちの先代当主の頃から仕えてくれてる執事····。
「鮮血の····」
ん?
また鮮血?
「ちょっと待ってちょうだいー!」
「ちょっと待ったー!」
おっと、聞き耳立ててたのバレちゃった?!
またまたお行儀悪かったね?!
「収納する前に見せてちょうだい!」
「アリー、どういう事か教えて!」
セバスチャンがまさにマジックバックを広げて中に収納しようとしたところで止めに入ったのは、ジェン様と従兄様。
少し離れた所からセバスチャンを護衛達と遠巻きにしていたジェン様が、壁になってた護衛さん達を結構な勢いで押しのけて駆けてきた。
山羊属の彼は後ろからの不意打ちに転んでたよ。
にしてもスーパーモデルのマジ走りって華麗だね。
足が長いから格好良い。
それと同時にすぐそこでへたり込んでた従兄様も····ハイハイスタイルで慌てて来た。
溶岩キューブが飛んできた時に腰を抜かしてたんだね。
気づかなかったのはごめんなさいだけど、ちょっと気持ち悪いよ、従兄様。
「何を?」
でもどうしてそんなに2人して血相変えてダッシュしてきてるのかな?
ジェン様は僕の正面に立って見下ろし、従兄様は僕の斜め前で胡座をかいて僕を見上げる。
セバスチャンも思わず手を止めちゃったよ?
「ああ、そのきょとんとした顔も可愛いわ!
じゃなくて、それ!
その溶岩が固まったもの!」
「これですか?
クジ、じゃない、バリーフェが溶岩を吹きつけてくるのを間近で楽しむついでに、成形しやすくするのに即席の型に入れて固めただけで、今ニーアのいるあの辺りに転がってる、冷えて固まったのと同じですよ?」
何だかジェン様の目が本日1回目に起きた時の、どこぞの商会長さん達が時々する目と同じようにギラギラしてる。
スーパーモデルのギラギラって真正面から受けるとより一層、一味違った迫力があるね。
「アリー、どうしてそれを厨房にプレゼントするんだい?」
「領に戻ったら加工して、お肉とか焼く時の鉄板の代わりに使ってもらおうかなって」
視線を下に向けて従兄様に合わせて答える。
ほら、あっちの世界の溶岩プレートってあるじゃない?
小さく加工すれば卓上コンロでも使えそうだし、義父様が時々夜に1人で晩酌したりするんだけど、そういうのにも使えていいよね。
「それ使うとどうなるの?!」
あれ?
従兄様の目もギラついてる?!
「え、えっと、煙も少なくなるし、炭火と違って低温調理になるからお肉やお野菜の水分も飛びにくいの。
なのに溶岩効果でお肉の中まで短時間で火が通り易いし、溶岩の気泡に余分な脂が落ちるからお肉のくどい脂っぽさが無くなるよ」
遠赤外線効果とか言ってもわかんないだろうから、かみ砕いた説明をしてみる。
「どうして欠片をお風呂に沈めるのかも教えてちょうだい!」
な、何だか前と斜め下からの圧が凄いな。
「ん、んーと、ほら、溶岩て色々な成分が溶けて固まってるでしょう?
人体に必要な成分も豊富に含まれてて、美肌効果や、さっきのお肉を焼く時の溶岩効果で体の奥までぽかぽかにしてくれるんです」
溶岩プレートにはミネラルが豊富に含まれてるから、あちらの世界のパナジウム温泉にあたる効果があるんだ。
マイナスイオン効果や殺菌効果もあったかな。
ミネラルが豊富で臓器にもいいって聞いた事はあるけど、プレートを水に浸して飲む時は飲み過ぎに注意だ。
ミネラル成分を取りすぎるとお腹が緩くなったりもするから、何事もほどほどがいいよ。
あれは持って帰って加工したら、うちの厨房にプレゼントするんだよ」
「厨房、でございますか?」
セバスチャンが僕を抱っこしたまま訝しげに尋ねる。
「うん!
あとは····多分いくらかは欠片が出るだろうから、それと、今向こうでニーアが崩してる溶岩の破片はうちのお風呂に沈めるの!
父様や兄様達にも使ってもらうんだ!
セバスチャン、あれを縦4つくらいに長細く切ってマジックバックに入れてくれる?」
「はい、問題ございませんよ」
溶岩キューブを指差して質問したセバスチャンにお願いすれば、逞しい彼は快く応えてくれる。
僕を下ろすと····あれ?
大槍を構えた?
「ふん!」
気合い一発、溶岩キューブを縦に3等分に切る。
····あれ、大槍って石切れるんだったかな?
てっきり魔法を使うと思ってたのに。
「すげえな」
うんうん、あっちの世界の猿団子ほどじゃないけど、まだ3人で固まってる豹属のおじさんに僕も同意するよ。
ピンとしてるお耳様とお尻尾様はいつ触らせてくれるのかな?
まだしばらく滞在するから、どこかのタイミングでブラッシングしてあげたいな。
「普通石ってあんな刃物で切れないっすよ」
「あれがグレインビルの先代当主の頃から仕える····」
鳥属と彼の言葉に続いた山羊属の青年達のひそひそ話にうんうんと頷く。
鳥属の彼は腕に羽根生えてる人かな?
どんな羽根か近いうちに見せてくれるかな?
山羊属の彼は角の無い山羊属さんだ。
垂れたお耳にブラッシングしたいけど、何だか警戒心が強いから、まずは滞在中にいっぱい交流しようね。
彼らの視線の先にいるうちの先代当主の頃から仕えてくれてる執事····。
「鮮血の····」
ん?
また鮮血?
「ちょっと待ってちょうだいー!」
「ちょっと待ったー!」
おっと、聞き耳立ててたのバレちゃった?!
またまたお行儀悪かったね?!
「収納する前に見せてちょうだい!」
「アリー、どういう事か教えて!」
セバスチャンがまさにマジックバックを広げて中に収納しようとしたところで止めに入ったのは、ジェン様と従兄様。
少し離れた所からセバスチャンを護衛達と遠巻きにしていたジェン様が、壁になってた護衛さん達を結構な勢いで押しのけて駆けてきた。
山羊属の彼は後ろからの不意打ちに転んでたよ。
にしてもスーパーモデルのマジ走りって華麗だね。
足が長いから格好良い。
それと同時にすぐそこでへたり込んでた従兄様も····ハイハイスタイルで慌てて来た。
溶岩キューブが飛んできた時に腰を抜かしてたんだね。
気づかなかったのはごめんなさいだけど、ちょっと気持ち悪いよ、従兄様。
「何を?」
でもどうしてそんなに2人して血相変えてダッシュしてきてるのかな?
ジェン様は僕の正面に立って見下ろし、従兄様は僕の斜め前で胡座をかいて僕を見上げる。
セバスチャンも思わず手を止めちゃったよ?
「ああ、そのきょとんとした顔も可愛いわ!
じゃなくて、それ!
その溶岩が固まったもの!」
「これですか?
クジ、じゃない、バリーフェが溶岩を吹きつけてくるのを間近で楽しむついでに、成形しやすくするのに即席の型に入れて固めただけで、今ニーアのいるあの辺りに転がってる、冷えて固まったのと同じですよ?」
何だかジェン様の目が本日1回目に起きた時の、どこぞの商会長さん達が時々する目と同じようにギラギラしてる。
スーパーモデルのギラギラって真正面から受けるとより一層、一味違った迫力があるね。
「アリー、どうしてそれを厨房にプレゼントするんだい?」
「領に戻ったら加工して、お肉とか焼く時の鉄板の代わりに使ってもらおうかなって」
視線を下に向けて従兄様に合わせて答える。
ほら、あっちの世界の溶岩プレートってあるじゃない?
小さく加工すれば卓上コンロでも使えそうだし、義父様が時々夜に1人で晩酌したりするんだけど、そういうのにも使えていいよね。
「それ使うとどうなるの?!」
あれ?
従兄様の目もギラついてる?!
「え、えっと、煙も少なくなるし、炭火と違って低温調理になるからお肉やお野菜の水分も飛びにくいの。
なのに溶岩効果でお肉の中まで短時間で火が通り易いし、溶岩の気泡に余分な脂が落ちるからお肉のくどい脂っぽさが無くなるよ」
遠赤外線効果とか言ってもわかんないだろうから、かみ砕いた説明をしてみる。
「どうして欠片をお風呂に沈めるのかも教えてちょうだい!」
な、何だか前と斜め下からの圧が凄いな。
「ん、んーと、ほら、溶岩て色々な成分が溶けて固まってるでしょう?
人体に必要な成分も豊富に含まれてて、美肌効果や、さっきのお肉を焼く時の溶岩効果で体の奥までぽかぽかにしてくれるんです」
溶岩プレートにはミネラルが豊富に含まれてるから、あちらの世界のパナジウム温泉にあたる効果があるんだ。
マイナスイオン効果や殺菌効果もあったかな。
ミネラルが豊富で臓器にもいいって聞いた事はあるけど、プレートを水に浸して飲む時は飲み過ぎに注意だ。
ミネラル成分を取りすぎるとお腹が緩くなったりもするから、何事もほどほどがいいよ。
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