転生DKは、オーガさんのお気に入り~姉の婚約者に嫁ぐことになったんだが、こんなに溺愛されるとは聞いてない!~

トモモト ヨシユキ

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1 努力は、俺を裏切らない!

1ー8 誓い

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 1ー8 誓い

 「そりゃ、嫌か嫌でないかというなら嫌に決まっているさ」
 俺が答えるとディナがじゃあ、と身を乗り出す。
 「思いきって公爵様に婚約破棄を願い出てみては?」
 ディナの思わぬ提案に俺は、驚いていた。
 いわれてみれば俺は、婚約が決まって以来一度も父上に断って欲しいとかお願いしたことがなかった。
 以外と断って欲しいと願い出れば穏便に断れたりするのかな?
 そう考えて俺は、肩をすくめる。
 「政略結婚は、貴族の運命だからな。それにこの婚約には、国の平和がかかっている」
 「しかし!」
 憤っているディナに俺は、微笑みかけた。
 「国の平和が俺一人の犠牲で守られるなら容易いことだ」
 「シャル様」
 ディナが大きな図体をして子供みたいに泣きそうになっているし。
 「安心しろ、ディナ」
 俺は、ディナを慰めるように話した。
 「別に嫁に行ったからといっても必ずしも相手に気に入られるとは限らないからな」
 俺は、にやりと笑った。
 「もしかしたら向こうから俺を離縁してくれるかもしれないし」
 そうなれば、こっちのものだ。
 こちらは、条件を飲んだのだ。
 それを断ったのは向こうが悪い。
 戦争にもなることないし、俺も自由の身になれる。
 俺の話を聞いていたディナがはっとする。
 「もしかして『白い結婚』を貫かれるおつもりなのですか?シャル様」
 『白い結婚』
 それは、婚姻してからも肉体関係を持たずにいれば婚姻がなかったことになるというものだ。
 もちろん、俺は、それを望んでいる。
 だが、最初からそれを認めるわけにはいかないし。
 だが、すべてを察したらしいディナが俺の手をそっと両手で包み込みきらきらした瞳で俺を見つめた。
 「ご安心くださいませ。シャル様の貞操は、この私が必ずお守りいたします」
 マジか!
 心強い見方の出現に俺は、感激して思わず涙ぐんでしまった。
 「ディナ、ありがとう」
 「お礼など。私は、どこまでもシャル様のお供をいたします」
 ディナがうっすらと頬を染めて俺を見つめている。
 「たとえ、地獄までもご一緒して必ずシャル様の御身をお守りいたします!」
 その日からディナは、俺専属の従者となった。
 まだ12歳なのにディナは、俺のために朝から晩まで尽くしてくれた。
 そんな息子の姿を見て俺の乳母でディナの母であるメイド長のラディカは、優しく目を細めていた。
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