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2 魔王国からの使者
2ー4 試合開始!
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2ー4 試合開始!
俺とサハード公爵の決闘は、翌日の早朝に行われることとなった。
まだ日も開けきらないうちから王立高等学園の闘技場には話を聞き付けた人々が集まってすごい人だかりだった。
「大丈夫なのか?シャル」
決闘のことをしった父上と母上が王都の屋敷から駆けつけてきて俺の短絡さに怒ったり、心配してみたりと忙しい。
俺は、もう数回目の笑顔で繰り返す。
「決闘といっても練習試合みたいなものだから大丈夫ですって。怪我もしませんよ」
「あなたは、この機会に少し痛い目をみればいいのかもしれないわね」
父上より冷静な母上が冷たく言い放つ。
「まったく。まだ冒険者登録だって出来ない内から冒険者に混じって魔物の討伐とかしてさんざん私たちに心配をかけてきたのですものね」
痛い目って。
俺があの公爵閣下に負けちゃうってこと?
あり得ないし!
俺は、とにかく余裕の笑顔を崩さなかった。
「たとえ魔族でも俺に敵う者がいるとは思えませんから」
俺は、自信があった。
なぜなら、子供の頃からずっと鍛練に励んできたので。
誰よりも努力してきた。
すべては、この日のために。
あのオーガ公爵、もとい、サハード公爵に勝つためだけに俺は、生きてきたようなものだし!
控え室のドアがノックされてディナがおずおずと顔を出す。
「そろそろ時間だそうです」
「わかった」
俺は、ディナに頷くと父上と母上に向かってにかっと笑ってみせた。
「大丈夫ですよ、父上、母上。俺は、誰にも敗けはしませんから」
俺は、青ざめている父上と手を振って俺を送り出している母上に背を向けると決闘の会場へと向かった。
そこは、この王立高等学園で一番大きな闘技場だったが、すでに生徒たちで一杯だった。
なにしろ俺がいうのもなんだが、今年の一年で一番の有名人である俺が魔王国の公爵、それも婚約者であるサハード公爵と決闘するのだ。
みな、興味がないわけがない。
「お気をつけてください、シャル様。相手は、名高い『炎帝』です」
「わかってる」
俺は、王立高等学園の魔法戦のときに羽織るローブを身にまとい師匠に貰った剣を手に会場へと出ていった。
割れんばかりの歓声に場内が包まれる。
俺は、観客の声援に答えるように手を振った。
相手が魔王国に名高い『闘神』なら、俺だってこのアリオスト王国で有名な『氷帝』だ。
負けるわけにはいかないし!
闘技場の中央へと向かう。
すでにサハード公爵が待っていた。
「待ちかねたぞ、我が婚約者殿」
「それは、申し訳なかった」
俺は、ぎん、と公爵を睨み付ける。
「だが、勝負は、すぐにつく」
「ほう」
サハード公爵が目を細めた。
「楽しみだよ。その鼻っ柱を叩き折れるのが」
俺とサハード公爵の決闘は、翌日の早朝に行われることとなった。
まだ日も開けきらないうちから王立高等学園の闘技場には話を聞き付けた人々が集まってすごい人だかりだった。
「大丈夫なのか?シャル」
決闘のことをしった父上と母上が王都の屋敷から駆けつけてきて俺の短絡さに怒ったり、心配してみたりと忙しい。
俺は、もう数回目の笑顔で繰り返す。
「決闘といっても練習試合みたいなものだから大丈夫ですって。怪我もしませんよ」
「あなたは、この機会に少し痛い目をみればいいのかもしれないわね」
父上より冷静な母上が冷たく言い放つ。
「まったく。まだ冒険者登録だって出来ない内から冒険者に混じって魔物の討伐とかしてさんざん私たちに心配をかけてきたのですものね」
痛い目って。
俺があの公爵閣下に負けちゃうってこと?
あり得ないし!
俺は、とにかく余裕の笑顔を崩さなかった。
「たとえ魔族でも俺に敵う者がいるとは思えませんから」
俺は、自信があった。
なぜなら、子供の頃からずっと鍛練に励んできたので。
誰よりも努力してきた。
すべては、この日のために。
あのオーガ公爵、もとい、サハード公爵に勝つためだけに俺は、生きてきたようなものだし!
控え室のドアがノックされてディナがおずおずと顔を出す。
「そろそろ時間だそうです」
「わかった」
俺は、ディナに頷くと父上と母上に向かってにかっと笑ってみせた。
「大丈夫ですよ、父上、母上。俺は、誰にも敗けはしませんから」
俺は、青ざめている父上と手を振って俺を送り出している母上に背を向けると決闘の会場へと向かった。
そこは、この王立高等学園で一番大きな闘技場だったが、すでに生徒たちで一杯だった。
なにしろ俺がいうのもなんだが、今年の一年で一番の有名人である俺が魔王国の公爵、それも婚約者であるサハード公爵と決闘するのだ。
みな、興味がないわけがない。
「お気をつけてください、シャル様。相手は、名高い『炎帝』です」
「わかってる」
俺は、王立高等学園の魔法戦のときに羽織るローブを身にまとい師匠に貰った剣を手に会場へと出ていった。
割れんばかりの歓声に場内が包まれる。
俺は、観客の声援に答えるように手を振った。
相手が魔王国に名高い『闘神』なら、俺だってこのアリオスト王国で有名な『氷帝』だ。
負けるわけにはいかないし!
闘技場の中央へと向かう。
すでにサハード公爵が待っていた。
「待ちかねたぞ、我が婚約者殿」
「それは、申し訳なかった」
俺は、ぎん、と公爵を睨み付ける。
「だが、勝負は、すぐにつく」
「ほう」
サハード公爵が目を細めた。
「楽しみだよ。その鼻っ柱を叩き折れるのが」
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