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5 危険な学園生活?
5ー4 デート?
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5ー4 デート?
俺は、午後から授業に集中できなくて早退することにした。
というか。
俺、サハード公爵に何か、お詫びの品を贈りたくて!
ちょっとしたものをプレゼントしたい。
俺がそう言うとラナン殿下も賛成してくれた。
というわけで、昼から早退して俺は、ちょっとしたお菓子を作ってサハード公爵にプレゼントすることにした。
とはいえ俺は、そんなに料理に特化しているわけではない。
短時間で簡単にできる上に珍しいお菓子。
俺は、カップケーキを作ることにした。
もしものときのために寮の厨房の料理長にも手伝ってもらうことにした。
小さな陶器のカップに油をしいて中に材料を混ぜたものを流し込んでオーブンで焼く。
ここまではそんなに珍しくはない。
俺は、砂糖に野菜から取り出した色素を混ぜた液を作ってそれで焼き上がったカップケーキを飾り付けた。
赤、緑、白。
色とりどりの可愛らしいカップケーキが出来上がったのを、俺は、魔法で冷やすと箱に詰めて丁寧にラッピングした。
それを持って放課後、俺は、待ち合わせのハーフエルフの店へと向かった。
もしかして、今日、店が閉まってたらどうしよう!
そう思ったけど、店は、開いていた。
俺が店に入っていくと奥の席にサハード公爵が腰かけているのがわかった。
なんだか、デートみたいでドキドキするな!
「お待たせして、すみません。サハード公爵」
俺が詫びると公爵は、ゆるりと頭を振った。
「私も今来たところだよ、シャル」
俺は、手に持っていた箱をサハード公爵に差し出した。
「これ!受け取ってください!」
「うん?」
怪訝そうな顔をするサハード公爵に俺は、伏し目がちに話した。
「その、前に、勝手に角、に触ってしまって、すみませんでした!」
「ああ」
サハード公爵がはぁっとため息をつく。
「あのこと、か」
やっぱり、怒ってた?
俺は、ちょっと涙目になっていた。
が、サハード公爵は、俺に向かって微笑むと手を伸ばして俺の頭を撫でた。
「気にしなくてもいい」
「で、でも!俺、し、失礼なこと、をしてしまって!」
俺がかぁっと顔を火照らせて必死に訴えるのをサハード公爵は、笑みを浮かべて聞いていた。
「いいんだ。他の者ならともかく、お前なら」
サハード公爵に言われて俺は、胸が高鳴るのを感じた。
頬が熱くなる。
サハード公爵は、俺の頭を撫でながらふっと口許を緩める。
「そんなことより、いい加減、私のことは名前で呼んで欲しいな、シャル」
はいっ?
俺は、震える声で応じた。
「は、はいっ……フィオール、様?」
俺は、午後から授業に集中できなくて早退することにした。
というか。
俺、サハード公爵に何か、お詫びの品を贈りたくて!
ちょっとしたものをプレゼントしたい。
俺がそう言うとラナン殿下も賛成してくれた。
というわけで、昼から早退して俺は、ちょっとしたお菓子を作ってサハード公爵にプレゼントすることにした。
とはいえ俺は、そんなに料理に特化しているわけではない。
短時間で簡単にできる上に珍しいお菓子。
俺は、カップケーキを作ることにした。
もしものときのために寮の厨房の料理長にも手伝ってもらうことにした。
小さな陶器のカップに油をしいて中に材料を混ぜたものを流し込んでオーブンで焼く。
ここまではそんなに珍しくはない。
俺は、砂糖に野菜から取り出した色素を混ぜた液を作ってそれで焼き上がったカップケーキを飾り付けた。
赤、緑、白。
色とりどりの可愛らしいカップケーキが出来上がったのを、俺は、魔法で冷やすと箱に詰めて丁寧にラッピングした。
それを持って放課後、俺は、待ち合わせのハーフエルフの店へと向かった。
もしかして、今日、店が閉まってたらどうしよう!
そう思ったけど、店は、開いていた。
俺が店に入っていくと奥の席にサハード公爵が腰かけているのがわかった。
なんだか、デートみたいでドキドキするな!
「お待たせして、すみません。サハード公爵」
俺が詫びると公爵は、ゆるりと頭を振った。
「私も今来たところだよ、シャル」
俺は、手に持っていた箱をサハード公爵に差し出した。
「これ!受け取ってください!」
「うん?」
怪訝そうな顔をするサハード公爵に俺は、伏し目がちに話した。
「その、前に、勝手に角、に触ってしまって、すみませんでした!」
「ああ」
サハード公爵がはぁっとため息をつく。
「あのこと、か」
やっぱり、怒ってた?
俺は、ちょっと涙目になっていた。
が、サハード公爵は、俺に向かって微笑むと手を伸ばして俺の頭を撫でた。
「気にしなくてもいい」
「で、でも!俺、し、失礼なこと、をしてしまって!」
俺がかぁっと顔を火照らせて必死に訴えるのをサハード公爵は、笑みを浮かべて聞いていた。
「いいんだ。他の者ならともかく、お前なら」
サハード公爵に言われて俺は、胸が高鳴るのを感じた。
頬が熱くなる。
サハード公爵は、俺の頭を撫でながらふっと口許を緩める。
「そんなことより、いい加減、私のことは名前で呼んで欲しいな、シャル」
はいっ?
俺は、震える声で応じた。
「は、はいっ……フィオール、様?」
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