転生DKは、オーガさんのお気に入り~姉の婚約者に嫁ぐことになったんだが、こんなに溺愛されるとは聞いてない!~

トモモト ヨシユキ

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6 魔王国での新婚生活

6ー8 実力を見せつけてほしい。

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 6ー8 実力を見せつけてほしい。

 「サハード公爵からあなたが体調を崩されたとお聞きしましたのでお見舞いに参りました」
 ライナスさんは、俺の全身に視線を走らせるとっじっと俺の顔を覗き込んだ。
 「お元気そうでよかった」
 「いや。こう見えてもあんまり元気じゃないんですよ?」
 俺は、カップをテーブルに置くとこほこほ、と咳をした。
 うん。
 ちょっとわざとらしかったかな?
 だが、ライナスさんは、心配そうに俺を見ている。
 「まだ、魔王国に来られて日もたたないというのに気の毒に」
 「お気遣いなく」
 俺は、うつ向いたまま手でライナスさんを制した。
 「もともと体が丈夫な方ではないもので」
 「そうですか」
 いや。
 嘘です。
 ライナスさんは、まっとうないい人だ。
 彼は、仮病で決闘を拒んだ俺を心配してくれているのだ。
 俺は、ちらっとライナスさんをうかがった。
 「ご覧になったように俺は、大丈夫ですから」
 言外にはやく帰ってくれといっている俺を困惑した様子で見つめてライナスさんが瞬きをした。
 「実は、魔王様がサハード公爵からの決闘延期の願いを聞き入れられ、決闘が中止になったことでルリオス王子がたいそうご機嫌斜めなのです」
 マジですか?
 しかし、これぐらいは想定内だし!
 「ルリオス王子には、よく俺が謝っていたこと、お伝えください」
「はっ!」
 ライナスさんが背筋を伸ばす。
 「そのことで私よりお願いがありまして」
 「お願い?」
 俺は、ぎょっとしていた。
 これ以上、何かあるのかよ?
 「一度、コンティーヌ卿の鍛練か、ダンジョン探索にルリオス様を同行させていただけないでしょうか?」
 なんですと?
 俺は、ハトマメできょとんとしてしまった。
 まあ、魔王国に来てもアリオスト王国にいた頃みたいに鍛練も続けたいし、ダンジョン探索だって行きたいとは思っているけど、それになんであのルリオス王子を連れていかなきゃいけないわけ?
 ライナスさんは、俺の気持ちを察したのか申し訳なだげに視線をそらした。
 「どうか、ルリオス様にあなたとの力の差を見せつけてあげて欲しいんです。そうしたら、もう、あなたと決闘したいとか言い出さなくなると思うのです」
 ライナスさんは、深いため息をつく。
 「ルリオス様は、誤解をされているのです。あなたがサハード公爵の婚約者でよいなら、自分でもかまわない筈と思っておられるのです」
 どういうこと?
 ライナスさんは、俺が問いかけるように見やるとこほん、と咳払いをする。 
 「要するに、あなただからこそ魔王国のサハード公爵の妻がつとまるのだとルリオス様を納得させていただきたいのです」
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