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6 魔王国での新婚生活
6ー10 かわいそうな王子様
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6ー10 かわいそうな王子様
ルリオス・クーファ・アリオストは、アリオスト王国の第2王子としてこの世に生を受けた時から、兄である第1王子サフィラス・トーファ・アリオストのスペアとして生きることを余儀なくされた。
もしも世継ぎであるサフィラス王子に何かあったときには、王位を継ぐ宿命だった。
しかし。
ルリオス王子は、ちょっと残念な子だった。
何をしても優秀な兄とは違い、何をしてもあまりにも不出来だった故に15歳の誕生日に王位継承権を放棄することになった。
別にルリオス王子は、王位につきたかったわけでもないので気にはなるがそれほどには、気に病んではいなかったのだが、その後すぐに魔王国へと交換留学するようにと命じられた。
何事にも流されてきたルリオス王子だったが、さすがにこの間まで敵国であった魔王国に行くことは嫌だった。
しかし、彼に拒否権はなかった。
そうして国を追われるようにして魔王国へと留学したルリオス王子だったが、魔王国に来て心底驚愕した。
彼は、自分が王子様であったことに気付いたのだ。
魔王国での下にも置かない待遇にルリオス王子は、脳がバグってしまった。
自分は、そのままの何もできない自分でもいいのだ。
なぜなら、彼は、王子様だから。
こうしてワガママ放題に暮らす内に彼は、魔王国からもとの自国であるアリオスト王国に戻りたくなくなってしまった。
だって、待遇が違いすぎるから!
ルリオス王子は、どうにかして魔王国に居座ろうと考えた。
それには、魔王国の貴族と婚姻関係を結ぶことが一番はやい。
そう考えたルリオス王子は、同世代の子女のいる貴族となんとかお近づきになろうとし始めたが、なかなか余所者であるルリオス王子に魔族は、厳しかった。
やはり、ここでも自分は、でき損ないなのか?
そう思って自暴自棄になりかけた頃、アリオスト王国からサハード公爵が帰ってきたのだ。
これは、チャンスだと彼には、思われた。
なぜなら、サハード公爵は、もともとアリオスト王国の公爵家の令息と婚約しているから。
それなら、人間だからといって拒まれることもないだろう。
そうして、ルリオス王子のサハード公爵の攻略が始まったのだ。
しかし、思ったよりサハード公爵は手強かった。
イライラしていたルリオス王子だったが、もう、タイムリミットが来てしまった。
交換留学をしていた魔王国の王子であるラナン王子が帰ってきた。
おまけにサハード公爵の婚約者までやって来た!
しかし、ルリオス王子は、もう、アリオスト王国には帰らないつもりだった。
だって、帰ればまた不遇な暮らしが待っているのだから。
「こういうことなのです」
ライナスさんが涙ながらに俺に話続けた。
「本当のあの方は、寂しい、かわいそうな方なのです。どうか、あの方を嫌わないでください」
ルリオス・クーファ・アリオストは、アリオスト王国の第2王子としてこの世に生を受けた時から、兄である第1王子サフィラス・トーファ・アリオストのスペアとして生きることを余儀なくされた。
もしも世継ぎであるサフィラス王子に何かあったときには、王位を継ぐ宿命だった。
しかし。
ルリオス王子は、ちょっと残念な子だった。
何をしても優秀な兄とは違い、何をしてもあまりにも不出来だった故に15歳の誕生日に王位継承権を放棄することになった。
別にルリオス王子は、王位につきたかったわけでもないので気にはなるがそれほどには、気に病んではいなかったのだが、その後すぐに魔王国へと交換留学するようにと命じられた。
何事にも流されてきたルリオス王子だったが、さすがにこの間まで敵国であった魔王国に行くことは嫌だった。
しかし、彼に拒否権はなかった。
そうして国を追われるようにして魔王国へと留学したルリオス王子だったが、魔王国に来て心底驚愕した。
彼は、自分が王子様であったことに気付いたのだ。
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自分は、そのままの何もできない自分でもいいのだ。
なぜなら、彼は、王子様だから。
こうしてワガママ放題に暮らす内に彼は、魔王国からもとの自国であるアリオスト王国に戻りたくなくなってしまった。
だって、待遇が違いすぎるから!
ルリオス王子は、どうにかして魔王国に居座ろうと考えた。
それには、魔王国の貴族と婚姻関係を結ぶことが一番はやい。
そう考えたルリオス王子は、同世代の子女のいる貴族となんとかお近づきになろうとし始めたが、なかなか余所者であるルリオス王子に魔族は、厳しかった。
やはり、ここでも自分は、でき損ないなのか?
そう思って自暴自棄になりかけた頃、アリオスト王国からサハード公爵が帰ってきたのだ。
これは、チャンスだと彼には、思われた。
なぜなら、サハード公爵は、もともとアリオスト王国の公爵家の令息と婚約しているから。
それなら、人間だからといって拒まれることもないだろう。
そうして、ルリオス王子のサハード公爵の攻略が始まったのだ。
しかし、思ったよりサハード公爵は手強かった。
イライラしていたルリオス王子だったが、もう、タイムリミットが来てしまった。
交換留学をしていた魔王国の王子であるラナン王子が帰ってきた。
おまけにサハード公爵の婚約者までやって来た!
しかし、ルリオス王子は、もう、アリオスト王国には帰らないつもりだった。
だって、帰ればまた不遇な暮らしが待っているのだから。
「こういうことなのです」
ライナスさんが涙ながらに俺に話続けた。
「本当のあの方は、寂しい、かわいそうな方なのです。どうか、あの方を嫌わないでください」
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