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1 バナナを食べて異世界無双!?
1ー5 縁を結びますか?
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1ー5 縁を結びますか?
俺は、どこでもないどこかにいた。
白い広い空間にただ存在していた。
そこには、うるさいあの黒猫もいない。
俺だけの世界。
「あなたは、誰?」
声がして俺は、後ろを振り向く。
そこには、黒い髪を腰まで伸ばした美しい少女の姿があった。
「お前は、誰だ?」
「私は、源神」
少女が鈴を鳴らすような声で語る。
「始まりの存在」
「俺は、柴崎 薫」
俺は、少女に名乗った。
「ただの人造人間だ」
「人造人間?」
少女が俺の方へと手を伸ばし、俺の頬に触れた。
「でも、暖かい。あなたは、暖かいわ」
「そりゃそうだ」
俺は、少女に触れられたまま彼女から目が離せなかった。
「そのように造られたんだからな」
「あなたは、何?」
少女は、俺に問いかける。
「まるで、新人類たちと同じものなのに、旧人類の匂いがする」
新人類?
俺は、首を傾げる。
俺は。
俺を造ったのは、旧人類の魔法使いだ。
その意味では、俺は、旧人類の仲間のはずだった。
「俺は、どちらかというと旧人類の仲間なんだが」
「そうなの?」
少女は、寂しげに微笑んだ。
「なら、あなたは、私たちの敵なのね」
「敵?」
「そう。私たちは、敵同士なの」
少女がなぜか楽しげに語った。
「いつか、私たちが出会うなら、そのときは命をかけて戦わなくてはならないの」
少女は、俺の耳元に唇を寄せて囁いた。
「そのときまでは、私があなたを守ってあげる」
「別に、守ってもらわなくっても大丈夫だ」
俺がそう言うと、少女は、ぷぅっと頬を膨らませる。
「せっかく人が善意で言ってあげてるのに」
そうなの?
俺は、なんだか少女のことが愛おしくなってくるのを感じていた。
「まあ、いい。守られてやるよ」
俺がそういうのをきくと源神である少女はぱぁっと顔を輝かせる。
「最初からそういえばいいのよ」
少女は、俺に小指を立てて差し出した。
「約束」
「ああ」
俺は、少女の小指に自分の小指を絡める。
「約束だ」
こうして、俺たちは、契約を結んだ。
源神と名乗った少女と俺は、縁を結んだ。
俺は、どこでもないどこかにいた。
白い広い空間にただ存在していた。
そこには、うるさいあの黒猫もいない。
俺だけの世界。
「あなたは、誰?」
声がして俺は、後ろを振り向く。
そこには、黒い髪を腰まで伸ばした美しい少女の姿があった。
「お前は、誰だ?」
「私は、源神」
少女が鈴を鳴らすような声で語る。
「始まりの存在」
「俺は、柴崎 薫」
俺は、少女に名乗った。
「ただの人造人間だ」
「人造人間?」
少女が俺の方へと手を伸ばし、俺の頬に触れた。
「でも、暖かい。あなたは、暖かいわ」
「そりゃそうだ」
俺は、少女に触れられたまま彼女から目が離せなかった。
「そのように造られたんだからな」
「あなたは、何?」
少女は、俺に問いかける。
「まるで、新人類たちと同じものなのに、旧人類の匂いがする」
新人類?
俺は、首を傾げる。
俺は。
俺を造ったのは、旧人類の魔法使いだ。
その意味では、俺は、旧人類の仲間のはずだった。
「俺は、どちらかというと旧人類の仲間なんだが」
「そうなの?」
少女は、寂しげに微笑んだ。
「なら、あなたは、私たちの敵なのね」
「敵?」
「そう。私たちは、敵同士なの」
少女がなぜか楽しげに語った。
「いつか、私たちが出会うなら、そのときは命をかけて戦わなくてはならないの」
少女は、俺の耳元に唇を寄せて囁いた。
「そのときまでは、私があなたを守ってあげる」
「別に、守ってもらわなくっても大丈夫だ」
俺がそう言うと、少女は、ぷぅっと頬を膨らませる。
「せっかく人が善意で言ってあげてるのに」
そうなの?
俺は、なんだか少女のことが愛おしくなってくるのを感じていた。
「まあ、いい。守られてやるよ」
俺がそういうのをきくと源神である少女はぱぁっと顔を輝かせる。
「最初からそういえばいいのよ」
少女は、俺に小指を立てて差し出した。
「約束」
「ああ」
俺は、少女の小指に自分の小指を絡める。
「約束だ」
こうして、俺たちは、契約を結んだ。
源神と名乗った少女と俺は、縁を結んだ。
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