『幻獣の女王』に覚醒したあたし、ユニコーンの叔父さんと世界を救うことになりました。

トモモト ヨシユキ

文字の大きさ
8 / 11
1 東京だと思ったら異世界でした!

1ー8 ミランダさんのテスト

しおりを挟む
 1ー8 ミランダさんのテスト

 朝食後からミランダさんのスパルタが始まった。
 「まずは、今、どのぐらいの実力がおありなのかを試させていただきます」
 というわけで午前中は、テストを受けることになった。
 まずは、筆記試験。
 あたしは、テストを見てぎょっとする。
 まず、字が読めない?
 まったく見たこともない異国の文字にあたしは、困惑していた。
 と、ミランダさんの横でテストの様子を見ていた叔父さんがあたしにメガネを差し出した。
 叔父さんが前にあたしにくれた黒淵のメガネだ。
 あまり、かわいくないので今日は、つけてなかったのだ。
 あたしは、ほんとは、目が悪くはない。
 それでも叔父さんが出してくれたのでかけてみると。
 「あれ?」
 奇妙なことにテスト用紙に書かれている言葉が日本語になっている?
 どういうこと?
 メガネを外すとまた字が読めなくなった。
 よくわからないけど、このメガネをかければこの国の言葉が理解できるんだ!
 字さえわかればテスト自体は簡単な読み書きの問題だったので楽勝だった。
 ミランダさんは、胡散臭げな眼差しであたしと叔父さんを見ていたけど、すぐに気を取り直してあたしに動きやすい服に着替えるようにと命じた。
 部屋に戻るとあたしは、持ってきていたジャージに着替える。
 ミランダさんたちが待っている庭へと向かうが、あたしの姿を見たミランダさんが顔を赤らめる。
 「なんですか?そのハレンチな格好は!」
 ええっ?
 あたしは、自分の姿を見下ろす。
 普通の中学校の時に使ってた運動用の赤いジャージだし!
 ミランダさんがふぅっと深呼吸するとあたしに告げた。
 「今日は、その格好でもよろしい。ですが、次からは、もっと淑女らしい服装をするように」
 なんかよくわからないけど、あたしは、頷いた。
 ミランダさんは、膝丈の茶色いチュニックに短いズボンという格好で髪はひっつめていた。
 「これから剣術と魔法のテストをします」
 剣術と魔法?
 あたしは、困ってしまう。
 とちらもあたしは、いろはのいの字も知らないし!
 「あたし、そういうのまったく経験なくて」
 あたしの言葉にミランダさんがこくりと頷く。
 「わかっています。チカ様は、深窓の令嬢。そういったことにはご経験もないのでしょう。ですが、魔法学園の試験においては、重要なことなのです」
 それじゃ、あたしが試験に合格するわけがないんじゃ?
 そう思いつつもミランダさんから渡された訓練用の模造剣を受け取った。
 模造剣は、木で作られたもので木刀みたいなものだけど、けっこう重たい。
 あたしは、重い剣を持ってよろめいていた。
 ミランダさんがにぃっと笑った。
 「それでは、始めましょうか?」
 ミランダさんがあたしに向かって剣を振り下ろした。
 鋭い一撃に、あたしは、小さく悲鳴を上げると身を庇うように剣を振った。
 すると、ミランダさんの剣が弾かれた!?
 「ええっ?」
 ミランダさんが驚きを隠せない様子であたしを見る。
 てか!
 あたしもびっくりしていた。
 いや!
 あたし、何もしてないし!
 ただ、偶然、ミランダさんの剣があたしの剣にあたって弾かれただけだから!
 ミランダさんが剣をしっかりと握り直す。
 「これは・・ちょっと楽しめそうですね、チカ様」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。 しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。 選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。 選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。 貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…? ☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

処理中です...