9 / 11
1 東京だと思ったら異世界でした!
1ー9 剣聖
しおりを挟む
1ー9 剣聖?
ミランダさんの鋭い剣先をあたしは、よろけながらかわすと石につまずいて前のめりになった。
「くっ!」
転びかけたあたしの剣がミランダさんの首もとに迫るのを辛うじて剣で避けるとミランダさんは、後ろに飛び退いた。
「なかなかやるわね!」
いえっ!
あたしは、息も絶え絶えでなんとか剣を持って身構える。
ミランダさんがすごいスピードで踏み込んでくるから怖くて脇に飛び退く。
するとあたしが持っている剣がなぜかミランダさんの肩に当たってミランダさんは、肩を押さえてうずくまる。
「大丈夫ですか?」
あたしは、申し訳なくてミランダさんに駆け寄って覗き込む。
ミランダさんは、きっ、とあたしを睨み付けると立ち上がって叔父さんの方を向いた。
「ジークナー公爵!」
わぁっ!
あたしは、剣の柄を握りしめて叔父さんに迫っているミランダさんを見守った。
すごく怒ってる!
当たり前だよね。
肩に剣が当たったら痛いんだし!
もしかしたら、やる気がないって思われてるかも!
「どうしましたか?ミランダ嬢」
「あなたは、確かに、チカ様は、剣も魔法もまったくの素人だと仰いましたよね?」
「ええ。それが何か?」
叔父さんもちょっとミランダさんの剣幕に困惑気味だし!
あたしは、どうしたらいいの?
この場から逃げ出そうかと思ってそっと背を向けたあたしにミランダさんの言葉が聞こえた。
「素人どころか!」
ミランダさんは、興奮気味に叔父さんに告げた。
「かなりの剣の達人とお見受けいたしました!この分なら、試験も楽勝でしょう」
はいっ?
あたしは、きょとんとして叔父さんを見つめる。
叔父さんは、くすっと笑ってあたしに軽くウィンクした。
「そうでしょう?チカは、剣もなかなかの腕前で。しかし、まったく今まで対戦相手もいなかったのでどれほどの実力かわからなかったのです」
「そうなんですか?」
ミランダさんが少し考え込む。
「もしかしたら学園で騎士科に進めば将来は剣聖になることもできるかもしれませんよ!」
あたしは、思わず泣きそうになっていた。
偶然によろけたりしてただけなのに、剣聖とか冗談でしょ?
騎士科なんて絶対無理だし!
あたしは、叔父さんを必死に見つめていた。
なんとかしてミランダさんを説得してもらわなくては!
さもなければ、あたしの未来は真っ暗だ!
叔父さんは、笑いをごまかすように咳払いをするとミランダさんに微笑んだ。
「チカを高く評価してくださるのは嬉しいのですが、この子は、争いの嫌いな大人しい子ですのでとてもとても騎士科などは無理でしょう。できれば、魔法科それも普通クラスを目指せればと思っております」
「そうですか・・」
ミランダさんは、残念そうに頷いた。
「では、魔法の方も試させていただきましょう」
ミランダさんの鋭い剣先をあたしは、よろけながらかわすと石につまずいて前のめりになった。
「くっ!」
転びかけたあたしの剣がミランダさんの首もとに迫るのを辛うじて剣で避けるとミランダさんは、後ろに飛び退いた。
「なかなかやるわね!」
いえっ!
あたしは、息も絶え絶えでなんとか剣を持って身構える。
ミランダさんがすごいスピードで踏み込んでくるから怖くて脇に飛び退く。
するとあたしが持っている剣がなぜかミランダさんの肩に当たってミランダさんは、肩を押さえてうずくまる。
「大丈夫ですか?」
あたしは、申し訳なくてミランダさんに駆け寄って覗き込む。
ミランダさんは、きっ、とあたしを睨み付けると立ち上がって叔父さんの方を向いた。
「ジークナー公爵!」
わぁっ!
あたしは、剣の柄を握りしめて叔父さんに迫っているミランダさんを見守った。
すごく怒ってる!
当たり前だよね。
肩に剣が当たったら痛いんだし!
もしかしたら、やる気がないって思われてるかも!
「どうしましたか?ミランダ嬢」
「あなたは、確かに、チカ様は、剣も魔法もまったくの素人だと仰いましたよね?」
「ええ。それが何か?」
叔父さんもちょっとミランダさんの剣幕に困惑気味だし!
あたしは、どうしたらいいの?
この場から逃げ出そうかと思ってそっと背を向けたあたしにミランダさんの言葉が聞こえた。
「素人どころか!」
ミランダさんは、興奮気味に叔父さんに告げた。
「かなりの剣の達人とお見受けいたしました!この分なら、試験も楽勝でしょう」
はいっ?
あたしは、きょとんとして叔父さんを見つめる。
叔父さんは、くすっと笑ってあたしに軽くウィンクした。
「そうでしょう?チカは、剣もなかなかの腕前で。しかし、まったく今まで対戦相手もいなかったのでどれほどの実力かわからなかったのです」
「そうなんですか?」
ミランダさんが少し考え込む。
「もしかしたら学園で騎士科に進めば将来は剣聖になることもできるかもしれませんよ!」
あたしは、思わず泣きそうになっていた。
偶然によろけたりしてただけなのに、剣聖とか冗談でしょ?
騎士科なんて絶対無理だし!
あたしは、叔父さんを必死に見つめていた。
なんとかしてミランダさんを説得してもらわなくては!
さもなければ、あたしの未来は真っ暗だ!
叔父さんは、笑いをごまかすように咳払いをするとミランダさんに微笑んだ。
「チカを高く評価してくださるのは嬉しいのですが、この子は、争いの嫌いな大人しい子ですのでとてもとても騎士科などは無理でしょう。できれば、魔法科それも普通クラスを目指せればと思っております」
「そうですか・・」
ミランダさんは、残念そうに頷いた。
「では、魔法の方も試させていただきましょう」
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる