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1 魔王召喚
1ー7 異世界人
1ー7 異世界人
僕は、ベッドに腰かけて男と向かい合った。
ベッドの横にある椅子に腰かけたその男は、長い足を組んで僕の事を探るように見つめていた。
「僕は、魔導師のレリアス。あなたは?」
「俺は、勅使河原 元、だ」
彼は、そう名乗った。
聞きなれない名前だ。
僕は、訊ねた。
「テシガーラ・ハジメ?」
「てしがわら、だ」
「テシガアラ?」
僕がきくと彼は、諦めたように頷いた。
「それでいい」
そのとき不意に荒々しい足音がして部屋のドアが開けられた。
「レリアス!」
「あ、兄上」
僕は、立ち上がると床の上に膝をついた。
ラクウェル兄は、僕を冷ややかに見下ろすと口許を歪めた。
「可愛がりようが足りなかったか?俺以外の男を連れ込むとは」
「こ、これは」
僕は、ちらっとテシガアラの方を見た。
テシガアラは、椅子に腰かけたままラクウェル兄をまじまじと見つめていた。
「あんた、誰?」
「ああ?」
ラクウェル兄がぎん、とテシガアラのことを睨み付ける。
「この、俺のことを知らないと?」
「あ、あの!」
僕は、たまらず二人の会話に割って入った。
「この人は、テシガアラは、この世界の人間ではないんです!」
「なんだと?」
ラクウェル兄は、僕をぎろり、と見た。
僕がラクウェル兄に聖女召喚を行ったことを恐る恐る話すと、ラクウェル兄がふん、と鼻で笑った。
「聖女召喚、だと?」
「あ、あの、」
「そんなにリリアンと俺の結婚を阻止したかったのか?」
ラクウェル兄が足で僕の肩を蹴った。
僕は、後ろに吹き飛び壁に激突した。
痛みに顔を歪めて呻く。
ラクウェル兄は、僕の方へと歩み寄ると冷ややかに見下ろした。
「俺は、お前に魔力を封じさせた筈だが?」
ラクウェル兄は、僕をじっとりとねめつけ声を荒げる。
「答えろ、レリアス」
「あっ・・ぼ、僕、は・・」
僕は、壁にもたれてラクウェル兄を震えながら見上げていた。
ラクウェル兄は、ふっと優しく微笑んだ。
「仕方のない奴だ」
ラクウェル兄は、僕の足を開かせると中心を靴裏で踏んだ。
「あっ!」
僕は、痛みに顔を歪め兄の足を両手で握りしめた。
ラクウェル兄は、痛みに悶える僕を見てくっくっと笑う。
「躾直ししなくてはならないな、レリアス」
僕は、ベッドに腰かけて男と向かい合った。
ベッドの横にある椅子に腰かけたその男は、長い足を組んで僕の事を探るように見つめていた。
「僕は、魔導師のレリアス。あなたは?」
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彼は、そう名乗った。
聞きなれない名前だ。
僕は、訊ねた。
「テシガーラ・ハジメ?」
「てしがわら、だ」
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僕がきくと彼は、諦めたように頷いた。
「それでいい」
そのとき不意に荒々しい足音がして部屋のドアが開けられた。
「レリアス!」
「あ、兄上」
僕は、立ち上がると床の上に膝をついた。
ラクウェル兄は、僕を冷ややかに見下ろすと口許を歪めた。
「可愛がりようが足りなかったか?俺以外の男を連れ込むとは」
「こ、これは」
僕は、ちらっとテシガアラの方を見た。
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「あんた、誰?」
「ああ?」
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「この、俺のことを知らないと?」
「あ、あの!」
僕は、たまらず二人の会話に割って入った。
「この人は、テシガアラは、この世界の人間ではないんです!」
「なんだと?」
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僕がラクウェル兄に聖女召喚を行ったことを恐る恐る話すと、ラクウェル兄がふん、と鼻で笑った。
「聖女召喚、だと?」
「あ、あの、」
「そんなにリリアンと俺の結婚を阻止したかったのか?」
ラクウェル兄が足で僕の肩を蹴った。
僕は、後ろに吹き飛び壁に激突した。
痛みに顔を歪めて呻く。
ラクウェル兄は、僕の方へと歩み寄ると冷ややかに見下ろした。
「俺は、お前に魔力を封じさせた筈だが?」
ラクウェル兄は、僕をじっとりとねめつけ声を荒げる。
「答えろ、レリアス」
「あっ・・ぼ、僕、は・・」
僕は、壁にもたれてラクウェル兄を震えながら見上げていた。
ラクウェル兄は、ふっと優しく微笑んだ。
「仕方のない奴だ」
ラクウェル兄は、僕の足を開かせると中心を靴裏で踏んだ。
「あっ!」
僕は、痛みに顔を歪め兄の足を両手で握りしめた。
ラクウェル兄は、痛みに悶える僕を見てくっくっと笑う。
「躾直ししなくてはならないな、レリアス」
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