聖女召喚しようとして間違えて魔王を召喚してしまった件~不憫魔導王子は、絶倫魔王に溺愛されてます~

トモモト ヨシユキ

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4 水の魔王

4ー4 口づけ

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 4ー4 口づけ

 僕がもぐもぐしているとハジメがすっと手を伸ばしてきて僕の頬に指先で触れた。
 「ついてる」
 ハジメは、僕の頬についてたソースを指先で拭うと舌を出してそれを舐めとった。
 さりげない行為に僕の心臓が跳ねる。
 顔が熱くなって。
 僕は、ハジメから視線をそらしてうつむいた。
 「どうした?レリアス」
 ハジメが僕のことを覗き込んで訊ねる。
 顔が。
 近い!
 「な、なんでも、ないよ」
 「そうなのか?」
 ハジメが僕の顎に指先をかけて上を向かせた。
 「顔が赤い」
 「そ、それ、は」
 僕は、胸の高鳴りを手で押さえて喘いだ。
 死んじゃう!
 刺激が強すぎて死んじゃうよ!
 僕が顔を背けようとするとハジメは、ぐぃっと自分の方を向かせて顔を近づけた。
 「ここにもついてる」
 ハジメは、舌を伸ばすと僕の唇を舐めた。
 「んぅっ!」
 びくっと体をこわばらせる僕の頬を指先で撫でるとハジメはきいた。
 「まだ、こういうことされるの、こわい?」
 僕は、首を横に振った。
 王城から救い出された直後の僕は、ハジメ以外の男の人に触れられることが怖くて。
 それは、ラクウェル兄にされたことによる心の傷のせいだとラグナック学園長は言った。
 体が回復しても、心の傷は癒されてないから。
 そんなこともあっての隔離だったんだけど。
 ハジメは、僕に優しく接してくれた。
 僕が怖くないように気を使ってくれて。
 彼は、僕を憎んでもいいのに僕の友人のままいてくれる。
 僕は、ハジメを失いたくなかった。
 その気持ちは、もしかしたらハジメの気持ちとは異なるものかもしれないけど。
 ハジメは、きっと僕のこと友だちだ思ってくれてるんだろうけど、僕の気持ちは少し違う。
 僕は。
 きっと。
 ハジメは、僕を見て優しく微笑んだ。
 「よかった」
 ハジメは、そう言うと僕の唇に口づけした。
 ちゅっという小鳥のようなキス。
 僕は、驚いていた。
 ハジメにキスされたの?
 目を丸くしている僕にハジメは、もう一度口づけした。
 今度は、もっと激しい、奪うようなキス。
 ハジメは、僕の唇の隙間から舌を差し込むと僕の口中をかき乱した。
 「んっ!」
 僕は、驚きと嬉しさに頭が真っ白になって。
 無我夢中でハジメにしがみついていた。
 ハジメは、気が済むまで僕を貪ると唇を離した。
 つぅっと糸で繋がっているハジメの口許から僕は目が離せなかった。
 「なんで?」
 僕は、ハジメに訊ねた。
 「なんで、こんなこと、するの?」
 
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