聖女召喚しようとして間違えて魔王を召喚してしまった件~不憫魔導王子は、絶倫魔王に溺愛されてます~

トモモト ヨシユキ

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5 初恋

5ー4 あい

 5ー4 あい

 「ばかだな、レリアス」
 ハジメは、僕の髪に優しい口づけを落とした。
 「俺もお前を失いたくない。ずっとずっと一緒にいよう」
 「ハジメ」
 「愛している、レリアス」
 「誰が、誰を愛してるって?」
 はい?
 突然に現れた気配に僕とハジメが身構えると、そこには、仁王立ちのリリアンが立っていた。
 「私は、言ったわよね?レリアスお兄様に無体なことするなって」
 「リリアン!?」
 僕は、慌ててシーツの中に潜り込んだ。
 顔に熱が集まる。
 リリアンに見られるなんて、恥ずか死ぬ!
 「なんでここに?」
 ハジメがきいた。
 「この家の周囲には魔除けの障壁を張り巡らしていたのに」
 「何が、魔除けじゃ!」
 リリアンが激怒する。
 「そんなもの、私が解除できないとでも?というか、障壁解除されたのにも気がつかないなんて!やっぱり、あんたのことレリアスお兄様の守護騎士として認められないわ!」
 「くっ!」
 リリアンに言われてハジメが悔しそうに歯噛みした。
 てか。
 僕の寝室に勝手に入ってきてるなんて、リリアン、ご令嬢としてあれだよ!
 あれ!
  
 「で?」
 1階の食堂で僕とハジメは、リリアンの前に正座させられていた。
 リリアンが僕たちに笑顔で訊ねた。
 「報告は?」
 「異常なし!」
 ハジメが答える。
 リリアンは、微笑みを深める。
 「異常なし?」
 僕たちは、こくこくと頷いた。
 リリアンは、はぁっとため息をつく。
 「なんで、そんなこと言えるわけ?」
 リリアンが僕たちに告げた。
 「たった今、ラクウェルから使いがきたわ」
 ラクウェル兄から?
 僕は、ハジメを見た。
 ハジメは、リリアンにきいた。
 「何て言ってきたんだ?」
 「ラクウェル兄は、正式にレリアスお兄様を妃にしたいと申し込んできたのよ」
 はいっ?
 僕は、ぎょっとしてしまった。
 なんでラクウェル兄が僕を妃に?
 「ラクウェルの使者である宰相のリトアール公爵が言うには」
 リリアンが額を押さえて怒りを堪えながら話した。
 「ラクウェルは、レリアスお兄様への愛に目覚めたそうよ」
 あい
 僕は、ぽかんとしていた。
 あいって、何?
 「断る!」
 ハジメが僕がぼぅっとしているときっぱりと応じた。
 「すでにレリアスは、俺の婚約者だ。ふざけたことを言わないでもらいたい」
 
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