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5 初恋
5ー6 招待状
5ー6 招待状
いつしか季節が過ぎて夏が終わり、秋になろうとしていた。
建国祭の二週間前のことだ。
王城から舞踏会の招待状がきた。
それは、僕宛のもので。
「罠だわ」
リリアンがその招待状を破り捨てようとしたのをラグナック学園長が止めた。
「お待ちください」
ラグナック学園長は、僕らに提案した。
「この辺りで少し、向こうの意図するところに探りをいれてみるのもいいのでは?」
もう、魔法学園が臨戦態勢に入って数か月が過ぎた。
このまま魔法学園が学園としての機能を果たしていない状態が続くのは、まずい。
学生たちの中には、王城との戦いに反対する者もでてきている。
そういった一派が中心となってリリアンとハジメに反旗を翻そうとする動きも最近ではみられるようになっていた。
特に、ハジメは、魔王であることや、異世界人であることを理由に忌避されるようになってきた。
そこに、ラクウェル兄からの僕に対する婚姻の申し出だ。
学生たちからすれば、もう、簡単に丸く収まりそうなものだと思われても仕方がないのかもしれない。
いわく。
魔王も邪神も変わりない、とのことらしい。
「もしかしたら僕がラクウェル兄上のもとに戻るのが一番いいのかも」
そう僕が言うとハジメは、憤りを隠さなかった。
「レリアスは、あいつのところに戻りたいのか?」
「戻りたくなんて。ただ、僕は・・」
もちろん、僕だってラクウェル兄のもとになど戻りたくはなかった。
でも。
これ以上、僕がこの魔法学園に止まることがいいこととも思えない。
生徒たちは、あからさまにハジメに敵意をむき出しにする者もいる。
いくらハジメとリリアンが正しくても、このまま学園にこもることがいいことだとは思えない。
それに、最初は、僕たちを支持してくれていた貴族たちの中にも裏切る者もでてきている。
いままでは、魔法学園の生徒や職員たちのために必要な物資は、外の貴族たちが運び込んでくれていたけど、それも滞ってきているため、食事も一日に2回に制限されるようになっている。
このままだといつかは、ラクウェル兄の手で魔法学園は、滅ぼされてしまうだろう。
いつしか季節が過ぎて夏が終わり、秋になろうとしていた。
建国祭の二週間前のことだ。
王城から舞踏会の招待状がきた。
それは、僕宛のもので。
「罠だわ」
リリアンがその招待状を破り捨てようとしたのをラグナック学園長が止めた。
「お待ちください」
ラグナック学園長は、僕らに提案した。
「この辺りで少し、向こうの意図するところに探りをいれてみるのもいいのでは?」
もう、魔法学園が臨戦態勢に入って数か月が過ぎた。
このまま魔法学園が学園としての機能を果たしていない状態が続くのは、まずい。
学生たちの中には、王城との戦いに反対する者もでてきている。
そういった一派が中心となってリリアンとハジメに反旗を翻そうとする動きも最近ではみられるようになっていた。
特に、ハジメは、魔王であることや、異世界人であることを理由に忌避されるようになってきた。
そこに、ラクウェル兄からの僕に対する婚姻の申し出だ。
学生たちからすれば、もう、簡単に丸く収まりそうなものだと思われても仕方がないのかもしれない。
いわく。
魔王も邪神も変わりない、とのことらしい。
「もしかしたら僕がラクウェル兄上のもとに戻るのが一番いいのかも」
そう僕が言うとハジメは、憤りを隠さなかった。
「レリアスは、あいつのところに戻りたいのか?」
「戻りたくなんて。ただ、僕は・・」
もちろん、僕だってラクウェル兄のもとになど戻りたくはなかった。
でも。
これ以上、僕がこの魔法学園に止まることがいいこととも思えない。
生徒たちは、あからさまにハジメに敵意をむき出しにする者もいる。
いくらハジメとリリアンが正しくても、このまま学園にこもることがいいことだとは思えない。
それに、最初は、僕たちを支持してくれていた貴族たちの中にも裏切る者もでてきている。
いままでは、魔法学園の生徒や職員たちのために必要な物資は、外の貴族たちが運び込んでくれていたけど、それも滞ってきているため、食事も一日に2回に制限されるようになっている。
このままだといつかは、ラクウェル兄の手で魔法学園は、滅ぼされてしまうだろう。
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