聖女召喚しようとして間違えて魔王を召喚してしまった件~不憫魔導王子は、絶倫魔王に溺愛されてます~

トモモト ヨシユキ

文字の大きさ
75 / 91
6 再生と改革

6ー10 浮気

しおりを挟む
 6ー10 浮気

 マハラート王国までは、二週間ほどの旅だった。
 僕たちは、少しでも旅費を浮かせるために駆け足で旅をした。街道の町や村にも立ち寄ることもなく馬車を急がせた。
 僕は、馬車酔いでマハラート王国につく頃には、ふらふらになっていた。
 マハラート王国に到着するとすぐに騎士団はシュテルツ王国へと帰した。
 騎士団を養うような余裕は、僕たちにはなかった。
 マハラート王国は、水の国だ。
 王都マハランは、水路が巡らされている。
 シュテルツ王国よりもずっと暖かい気候で、観光客も多いようだ。
 僕たちは、マハラート王国の王都で一番の宿屋に宿をとった。
 僕は、もっと安宿にしたかったのだが、ハジメが譲らなかった。
 「宿代は、俺が払うから」
 ハジメがそういうので高級な宿に泊まることにしたが、部屋に案内されて僕は、不安になっていた。
 白い漆喰で塗られた壁に囲まれた部屋は、マハラート王国の特産の絨毯を敷き詰められている。
 ふかふかの絨毯のあちこちにソファがありクッションが置かれている。
 マハラート王国は、邪神を信仰しているだけあって何事にも快楽を求めているようだ。
 僕は、ソファに身体を沈め、ため息をついた。
 というか。
 ハジメは、当然のように同室を手配したけど、僕たち、まだ婚約者でしかないんだけど。
 ちなみに、マハラート王国でも同性婚は、認められている。
 というか、一家の次男、三男は、相続で問題が起こらないように同性と婚姻を結ぶことが多いらしい。
 その代わり嫡子は、数人の妻を娶る。
 ハジメは、宿に入ってすぐに出掛ける用意を始めた。
 「どこに行くの?」
 僕の問いにハジメは、そっけなく応じた。
 「ちょっと人に会いに」
 うん?
 ハジメにマハラート王国で会うような人がいる?
 ハジメがこの世界に来てからまだ、半年ちょっとしかたってないのに?
 僕は、なんだか嫌な予感がしていた。
 僕は、出掛けていくハジメの跡をつけることにした。
 ハジメは、宿屋の一階にある広いラウンジに向かった。
 そこには、美しい令嬢が待っていた。
 絹糸のような金色の髪に青い瞳の人形のように美しい少女だ。
 間違いない。
 彼女は、リトアール公爵の妹のレディ カルプニアだ。
 離れているから何を話しているのかまではわからないが、二人はとても親しげだ。
 ハジメが浮気?
 僕は、ショックを受けていた。
 ふらふらと宿屋から出て目的もなく歩いた。
 気がつくと裏通りに出ていた。
 かなり宿屋から離れていたが僕は、立ち止まることなく歩き続けた。

 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

魔王の息子を育てることになった俺の話

お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。 「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」 現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません? 魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。 BL大賞エントリー中です。

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

とある美醜逆転世界の王子様

狼蝶
BL
とある美醜逆転世界には一風変わった王子がいた。容姿が悪くとも誰でも可愛がる様子にB専だという認識を持たれていた彼だが、実際のところは――??

魔王のペットの嫁

よしゆき
BL
異世界に召喚された不憫受けが魔王のペットの嫁にされる話。 攻めが人外です。 攻めは言葉を話しません。 攻めは人の姿ではなく、人の姿になりません。

転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした

リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。  仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!  原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!  だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。 「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」  死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?  原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に! 見どころ ・転生 ・主従  ・推しである原作悪役に溺愛される ・前世の経験と知識を活かす ・政治的な駆け引きとバトル要素(少し) ・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程) ・黒猫もふもふ 番外編では。 ・もふもふ獣人化 ・切ない裏側 ・少年時代 などなど 最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。

獣人将軍のヒモ

kouta
BL
巻き込まれて異世界移転した高校生が異世界でお金持ちの獣人に飼われて幸せになるお話 ※ムーンライトノベルにも投稿しています

妹を救うためにヒロインを口説いたら、王子に求愛されました。

藤原遊
BL
乙女ゲームの悪役令息に転生したアラン。 妹リリィが「悪役令嬢として断罪される」未来を変えるため、 彼は決意する――ヒロインを先に口説けば、妹は破滅しない、と。 だがその“奇行”を見ていた王太子シリウスが、 なぜかアラン本人に興味を持ち始める。 「君は、なぜそこまで必死なんだ?」 「妹のためです!」 ……噛み合わないはずの会話が、少しずつ心を動かしていく。 妹は完璧令嬢、でも内心は隠れ腐女子。 ヒロインは巻き込まれて腐女子覚醒。 そして王子と悪役令息は、誰も知らない“仮面の恋”へ――。 断罪回避から始まる勘違い転生BL×宮廷ラブストーリー。 誰も不幸にならない、偽りと真実のハッピーエンド。

【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました

  *  ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。 BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑) 本編完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 きーちゃんと皆の動画をつくりました! もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。 インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら! 本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

処理中です...