魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ

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7 マルムト攻防戦

7ー4 妹

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 7ー4 妹

 俺たちがアンドレア様のいる町の外へと引き上げていくとまだ、町長の屋敷へと向かった連中は戻ってきてはいなかった。
 「その子供は?」
 アンドレア様が俺が抱いている少女を見てぎょっとする。
 なにしろ、顔面がニャーに引っ掛かれて真っ赤だし!
 俺は、無言で馬車に少女を連れ込むと横たわらせた。
 少女は、すぅすぅと眠っている。
 血も止まってきているようだ。
 俺が馬車から降りるとラナさんが何かいいたそうな顔をして俺を見ている。
 俺は、ラナさんに訊ねた。
 「神殿の中にいた生存者は?」
 「それは…」
 ラナさんが表情を曇らせる。
 うん。
 そんな気がしていた。
 おそらく俺たちをおびき寄せるための罠だったのだろう。
 「その辺も、あいつが起きたらきかないとな!」
 俺が言うとラナさんが言いにくそうに口を開く。
 「できれば、あなたには、ここでひいていただきたいのですが。いかがですか?レイダール男爵」
 「なんで?」
 俺は、ラナさんに訊ねた。
 「王様の隠し子がこんな事件を起こしていたってことが公になったら困るからか?」
 「お父様の隠し子?」
 アンドレア様が俺の方へと歩み寄ってくる。
 「どういうことなんですか?」
 俺は、ぐっと息が詰まるのを感じた。
 できればアンドレア様にはきかせたくない。
 心の優しいこの人が真実を知れば傷つくことだろうから。
 だけど。
 俺は、この子がしたことを闇に葬りたくはない!
 死んでいった人たちのためにも、この子は、罪を裁かれなくてはならないのだ!
 「この子は…ミリアーナ・クルス・ディアグラートス。つまり、あなたの妹君です」
 「そうなのですね、エドワード様」
 一瞬ですべてを理解したであろうアンドレア様は、ぐっと口許を引き締める。
 「ルシリア!この子を私のもとで引き取ります!」
 「しかし、アンドレア様」
 言いかけたルシリアさんを制するとアンドレア様がぴしっと言い放つ。
 「我が血族に連なる者が罪を犯したのです。罪が裁かれるまで、私がこの者を預かっても問題はない筈。安心して。決してかばいだてするつもりはありませんから」
 アンドレア様は、ちらっと俺を見るとすぐに視線をそらす。
 「エドワード様もそれでよろしいかしら?」
 「もちろん」
 俺は、肩をすくめて見せた。
 数十分後。
 町長宅に巣くっていた魔物たちも討伐された。
 解放された町へと入っていくアンドレア様が『大地の聖女の錫杖』を掲げる。
 すると、魔物たちの瘴気に曇った空が晴れて澄み渡っていく。
 魔物の血に汚れた大地が清められ、辺りの空気が清浄になっていくのがわかった。
 
 
 
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