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8 楽しい休暇は、魔境から
8ー3 襲撃
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8ー3 襲撃
魔境に入ると俺たちは、騎馬のままで魔物を探した。
ミリアーナ様が起こした魔物の襲撃事件直後に比べるとまったく森の様子も落ち着いてきているようで辺りには、小さな魔物以外には見当たらない。
俺たちは、ロイさんの指示に従い森の奥へと向かう。
森の中は、静かだった。
もともとこの辺を支配していた魔物であったオークキングがこの度、討伐されたこともあり、今は、この辺りにはそれほどの大きな魔物はいない様だ。
俺の索敵の『魔法』にも反応はない。
俺たちは、そのままゆっくりと慎重に森の中へと入っていった。
日が傾く頃、ロイさんの判断でハウルズ侯爵領へと戻ることになった。
俺たちが引き返そうとしたその時、森の奥から何か、礫のようなものが飛んできた。
「ぅぐっ!」
アンドレア様が小さく声を上げて、馬から落ちるのが見えた。
「アンドレア様!」
俺は、ニャーをアンドレア様と襲撃者との間に入らせると『魔法書』を掲げた。
俺は、動揺していた。
俺の索敵の『魔法』には、確かに反応は、なかった筈だった。
つまり。
今、俺たちが対峙しているのは、そういう敵だということだ。
俺の索敵の『魔法』から気配を隠して俺たちを攻撃できる敵。
俺の背中に冷たいものが走った。
しばらく俺とその敵は、睨みあっていた。
が、敵は、攻撃してくる様子はない。
俺は、アンドレア様の方を見た。
アンドレア様が落馬した際に乗っていた馬は逃げ去っていた。
俺は、ニャーから飛び下りてアンドレア様に駆け寄る。
「アンドレア様!」
「大丈夫、です」
アンドレア様は、気丈に答えられたが顔色は、真っ青で血の気がない。
さっきの攻撃で俺たちは、騎士達と分断されていた。
一瞬、この攻撃を仕掛けてきた相手は、俺たちを騎士達から引き離すことが目的だったのか、と考えてから俺は、頭を振った。
魔物にそこまでの知性はない。
おそらく偶然、今の状況が作られたのだろう。
俺は、アンドレア様の傷を確認する。
敵の放った礫に右腕を貫かれている。
出血が酷い。
俺は、アンドレア様の傷を治癒する『魔法』を施すとアンドレア様を抱き上げた。
「失礼します」
俺がニャーにアンドレア様を乗せようとした時、森の奥からぞわっと鳥肌が立つ程の殺気が感じられて俺たちは、硬直した。
ニャーが全身の毛を逆立てて森の奥にいる敵を威嚇する。
だが。
殺気のわりに敵は、攻撃を仕掛けてはこない。
俺は、ニャーを盾にしながら敵から距離をとるように移動を始めた。
じりじりと森の中をアンドレア様を抱いたまま移動していく。
アンドレア様は、目を閉じている。
どうやら気を失われたようだ。
いくら治癒できても流れた血は失われている。
俺は、焦っていた。
はやくアンドレア様を安全な場所にお連れしなくては!
俺たちは、姿を見せない何者かに追われるようにして移動していった。
ふっと、木々の間から光が差す。
それは、夕闇に落ちる直前の光だった。
いつの間にか、俺たちは、開かれた場所に出ていた。
魔境に入ると俺たちは、騎馬のままで魔物を探した。
ミリアーナ様が起こした魔物の襲撃事件直後に比べるとまったく森の様子も落ち着いてきているようで辺りには、小さな魔物以外には見当たらない。
俺たちは、ロイさんの指示に従い森の奥へと向かう。
森の中は、静かだった。
もともとこの辺を支配していた魔物であったオークキングがこの度、討伐されたこともあり、今は、この辺りにはそれほどの大きな魔物はいない様だ。
俺の索敵の『魔法』にも反応はない。
俺たちは、そのままゆっくりと慎重に森の中へと入っていった。
日が傾く頃、ロイさんの判断でハウルズ侯爵領へと戻ることになった。
俺たちが引き返そうとしたその時、森の奥から何か、礫のようなものが飛んできた。
「ぅぐっ!」
アンドレア様が小さく声を上げて、馬から落ちるのが見えた。
「アンドレア様!」
俺は、ニャーをアンドレア様と襲撃者との間に入らせると『魔法書』を掲げた。
俺は、動揺していた。
俺の索敵の『魔法』には、確かに反応は、なかった筈だった。
つまり。
今、俺たちが対峙しているのは、そういう敵だということだ。
俺の索敵の『魔法』から気配を隠して俺たちを攻撃できる敵。
俺の背中に冷たいものが走った。
しばらく俺とその敵は、睨みあっていた。
が、敵は、攻撃してくる様子はない。
俺は、アンドレア様の方を見た。
アンドレア様が落馬した際に乗っていた馬は逃げ去っていた。
俺は、ニャーから飛び下りてアンドレア様に駆け寄る。
「アンドレア様!」
「大丈夫、です」
アンドレア様は、気丈に答えられたが顔色は、真っ青で血の気がない。
さっきの攻撃で俺たちは、騎士達と分断されていた。
一瞬、この攻撃を仕掛けてきた相手は、俺たちを騎士達から引き離すことが目的だったのか、と考えてから俺は、頭を振った。
魔物にそこまでの知性はない。
おそらく偶然、今の状況が作られたのだろう。
俺は、アンドレア様の傷を確認する。
敵の放った礫に右腕を貫かれている。
出血が酷い。
俺は、アンドレア様の傷を治癒する『魔法』を施すとアンドレア様を抱き上げた。
「失礼します」
俺がニャーにアンドレア様を乗せようとした時、森の奥からぞわっと鳥肌が立つ程の殺気が感じられて俺たちは、硬直した。
ニャーが全身の毛を逆立てて森の奥にいる敵を威嚇する。
だが。
殺気のわりに敵は、攻撃を仕掛けてはこない。
俺は、ニャーを盾にしながら敵から距離をとるように移動を始めた。
じりじりと森の中をアンドレア様を抱いたまま移動していく。
アンドレア様は、目を閉じている。
どうやら気を失われたようだ。
いくら治癒できても流れた血は失われている。
俺は、焦っていた。
はやくアンドレア様を安全な場所にお連れしなくては!
俺たちは、姿を見せない何者かに追われるようにして移動していった。
ふっと、木々の間から光が差す。
それは、夕闇に落ちる直前の光だった。
いつの間にか、俺たちは、開かれた場所に出ていた。
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