悪役令息物語~呪われた悪役令息は、追放先でスパダリたちに愛欲を注がれる~

トモモト ヨシユキ

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1ー3 魔法学園の劣等生

 1ー3 魔法学園の劣等生

 「んっ・・・」
 僕は、眠い目を擦りながら体を起こした。
 どうやらウトウトしていたらしい。
 僕は、夢を見ていた。
 あのときの夢を。
 あれは、僕の魔法学園の卒業式の日のことだ。
 僕は、本当ならこの卒業祝のパーティーに出席するつもりはなかった。
 僕は、子供の頃から病弱で引きこもりがちだった。
 両親もこんな僕のことを隠すかのようにして育てていた。
 いつの間にかついた呼び名が『深窓の令息』だった。
 僕は、体に色を持たない。
 いわゆるアルビノというやつだ。
 白髪に赤い目。
 そのせいかどうかは知らないが体も弱かった。
 そんな僕がなぜ、次期女王であるエリザベスの婚約者だったのかというとそれは、王家の欲深さのためだった。
 アルビノは、魔力量が多い。
 そして、アルビノの者は男女を問わず聖女、聖者になる可能性が高かった。
 今の王であるエリザベスの父クリストファ王は、将来聖者になるかもしれない僕を王家に取り込むために僕を娘であるエリザベスの婚約者にした。
 だが。
 僕は、魔力量はあっても魔法を使うことができなかった。
 それは、呪いのせいだった。
 呪いがかけられた僕は、魔法を使うと状態異常をきたしてしまう。
 状態異常。
 僕の場合、それは、発情だ。
 僕は、魔法を使うと発情してしまうのだ。
 そして、僕の発情を解くためには、他者の体液の摂取が必要だった。
 要するに、エッチなことしなくちゃだめってこと。
 それが初めてわかったのは、僕が10歳のときのことだった。
 このターナンシェ王国においては、10歳になった国民は全てがなんらかの神からのギフトを受け取ることになっている。
 それは、それぞれの魔力量によって決まるといわれている。
 ギフトを受け取るためには魔力を放出しなくてはいけない。
 だが。
 魔力を放出した僕は、呪いが発動してしまった。
 体が熱くなり、呼吸が苦しくて。
 僕は、目の前の神官様に救いを求めた。
 それが、不敬だと言われた最初だった。
 それ以来、僕は、魔法を封じられていた。
 しかし、僕の無尽蔵の魔力を王は放置できなかった。
 僕は、エリザベスの婚約者として魔法を封じたまま王立魔法学園へと入学した。
 以来、魔法を使うことなく物理的な力のみで学園生活を送ることになった。
 当然、僕は、学園の劣等生になった。
 
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