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2 継母は、難しい
2ー2 ロゼス
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2ー2 ロゼス
確かにこの『闇の華』は、BLマンガの世界だ。
そして、この世界の主人公であるロゼス君は、受けとしていろんな男たちに弄ばれるのだろう。
だが!
よく考えたらそれを良しとする必要はないのでは?
というか、な!
まだ、15歳ぐらいの子供相手に盛ってるような奴は、どうかと思うし!
俺は、えっへん、と咳払いしながら物陰から進み出ると、階段の上にいるロゼス君に向かって声をかけた。
「ロゼス!ここにいたのか」
ぎょっとした2人が俺を見下ろして固まっているのを横目に俺は、颯爽と階段を上っていく。
「今夜は、俺の相手をしてくれることになってただろう?」
「貴様は、誰だ?」
見知らぬ中年男が俺につかみかかってくるのを片手でいなし俺は、にっこりと微笑んで礼をとる。
「はじめまして。今度、グレイスフィールド伯爵家に嫁いで参りました。アンリ・フランソワ・グレイスフィールドと申します。どうか、お見知りおきのほどを」
「伯爵の?」
中年男がにやり、と笑う。
「そうか。あなたが。いや、まさかこんな美しい方が奥方になられるとは思っていませんでしたよ。私は」
「もう、夜分遅いし、そろそろ失礼いたします」
俺は、ぺこりんと頭を下げるとロゼスの手をとり部屋へと向かう。ロゼスは、呆気にとられている男のことをちらっとみていたが黙って俺の後についてきた。
俺は、早足で歩いて部屋に戻るとロゼスを引き込み扉を固く閉ざした。
扉にもたれて耳をすます。
が、近づいてくる足音は、聞こえない。
どうやら諦めてくれたようだな。
ホッとしている俺をじっと睨み付けているロゼスに気づいて笑いかける。
「もう、大丈夫。でも、しばらくここにいた方がいい」
「何をたくらんでいるんだ?」
ロゼスが冷ややかな眼差しで俺を見た。
「賎しい身分の者がこの由緒正しいグレイスフィールド伯爵家に入り込もうとは。父上がどう思われようとも僕は、認めないからな!」
はいっ?
いきなりの攻撃に俺は、愕然としていた。
ロゼス君って、こんな子だったっけ?
俺は、目の前に立って俺を睨み付けている美少年をほけっと見つめていた。
まあ、思春期だし。
継母が気に入らないのも仕方ないかな?
俺がぽけっとしているのを無視してロゼスは、足音も高く部屋を去っていった。
マジですか?
俺は、はぁっとため息をついた。
これ、どうしたらいいの?
相手は、荒ぶる十代だ。
対して俺は、継母。
うまくいく方が難しい。
しかし!
俺は、なんとかしてロゼス君をいびらなくてはならないのだ!
負けるな、俺!
相手は、生意気とはいえ子供にすぎん!
ちょっと泣かせるぐらい、朝飯前だし!
確かにこの『闇の華』は、BLマンガの世界だ。
そして、この世界の主人公であるロゼス君は、受けとしていろんな男たちに弄ばれるのだろう。
だが!
よく考えたらそれを良しとする必要はないのでは?
というか、な!
まだ、15歳ぐらいの子供相手に盛ってるような奴は、どうかと思うし!
俺は、えっへん、と咳払いしながら物陰から進み出ると、階段の上にいるロゼス君に向かって声をかけた。
「ロゼス!ここにいたのか」
ぎょっとした2人が俺を見下ろして固まっているのを横目に俺は、颯爽と階段を上っていく。
「今夜は、俺の相手をしてくれることになってただろう?」
「貴様は、誰だ?」
見知らぬ中年男が俺につかみかかってくるのを片手でいなし俺は、にっこりと微笑んで礼をとる。
「はじめまして。今度、グレイスフィールド伯爵家に嫁いで参りました。アンリ・フランソワ・グレイスフィールドと申します。どうか、お見知りおきのほどを」
「伯爵の?」
中年男がにやり、と笑う。
「そうか。あなたが。いや、まさかこんな美しい方が奥方になられるとは思っていませんでしたよ。私は」
「もう、夜分遅いし、そろそろ失礼いたします」
俺は、ぺこりんと頭を下げるとロゼスの手をとり部屋へと向かう。ロゼスは、呆気にとられている男のことをちらっとみていたが黙って俺の後についてきた。
俺は、早足で歩いて部屋に戻るとロゼスを引き込み扉を固く閉ざした。
扉にもたれて耳をすます。
が、近づいてくる足音は、聞こえない。
どうやら諦めてくれたようだな。
ホッとしている俺をじっと睨み付けているロゼスに気づいて笑いかける。
「もう、大丈夫。でも、しばらくここにいた方がいい」
「何をたくらんでいるんだ?」
ロゼスが冷ややかな眼差しで俺を見た。
「賎しい身分の者がこの由緒正しいグレイスフィールド伯爵家に入り込もうとは。父上がどう思われようとも僕は、認めないからな!」
はいっ?
いきなりの攻撃に俺は、愕然としていた。
ロゼス君って、こんな子だったっけ?
俺は、目の前に立って俺を睨み付けている美少年をほけっと見つめていた。
まあ、思春期だし。
継母が気に入らないのも仕方ないかな?
俺がぽけっとしているのを無視してロゼスは、足音も高く部屋を去っていった。
マジですか?
俺は、はぁっとため息をついた。
これ、どうしたらいいの?
相手は、荒ぶる十代だ。
対して俺は、継母。
うまくいく方が難しい。
しかし!
俺は、なんとかしてロゼス君をいびらなくてはならないのだ!
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相手は、生意気とはいえ子供にすぎん!
ちょっと泣かせるぐらい、朝飯前だし!
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