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8 楽しい夏休み?
8-9 それは、秘密です。
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8ー9 それは、秘密です。
俺は、ことの真相をじいちゃんとアル兄に話した。
俺が、オロチを倒したこと。
雨を降らせて火事を消火したこと。
騎士団のみんなの傷を癒したこと。
じいちゃんとアル兄は、黙って俺の話をきいていたが、やがてじいちゃんは、俺に訊ねた。
「メリッサよ。お前は、いったい何者なんだ?」
はい?
俺は、思わずキョトンとしていた。
「俺?」
「いや、何者であってもかまわん」
じいちゃんが俺を力強い目で見つめた。
「お前が何者であっても、私たちの家族であることに変わりはない。私たちは、お前を愛しているし、何があろうとも今度こそは、守り抜く。だが、今のお前の力は、以前のお前からしても異常だ。いったい、何があったというんだ?メリッサよ」
「それは」
俺は、少しだけ躊躇したが、すぐに、意を決してイクサール島で出会ったアトラスの話と彼から引き継いだ『賢者の石』、ラニの話を2人に話した。
「そうか・・あの島でそんなことがあったのか」
じいちゃんが呻いた。アル兄がじいちゃんを見つめてきいた。
「それは・・『賢者の石』とは、いったい何なんです?お祖父様」
アル兄に問われて、じいちゃんは頭を振った。
「私にもよくはわからない。ただ、かつて私の師であった人が一度だけ、話してくれたことがあった」
じいちゃんが遠くを見つめるような目をして言った。
「昔々、この世界を揺るがすような力を持った一族がいた。彼らは、その力ゆえに忌み嫌われ、ついには滅んだ。だが、彼らの残した叡知の結晶ともいえる魔導具が残されたのだという。それが『賢者の石』だ」
じいちゃんは、続けた。
「その石のために世界の権力者たちが何度も争い、その度にこの世界は滅びかけたのだという。それほどの魔力をその石は持っているのだ」
じいちゃんは、呟いた。
「まさか、そんなものが本当に実在したとはな」
「そんなものがメリッサの体内に?」
アル兄は、心配そうにじいちゃんにきいた。
「どうにかしてメリッサの中からそれを取り出すことはできないのですか?」
「それは、恐らく不可能だろう」
じいちゃんが答えた。
「メリッサが前の宿主が死ぬときに彼から受け継いだ以上、次にその石がメリッサから離れるのは、メリッサの死ぬときだろうな」
じいちゃんは、俺に向き直って言った。
「よいか、メリッサよ」
じいちゃんは、俺を見つめた。
「お前の体内に眠っているその悪魔を目覚めさせてはならない」
じいちゃんが俺の肩を掴んだ。
「何より、お前の中にそれがあることを誰にも知られてはならない。知れば、必ず、それを手に入れようとする者が現れるからな。わかったか?メリッサ」
「うん」
俺は、頷いた。
俺は、ことの真相をじいちゃんとアル兄に話した。
俺が、オロチを倒したこと。
雨を降らせて火事を消火したこと。
騎士団のみんなの傷を癒したこと。
じいちゃんとアル兄は、黙って俺の話をきいていたが、やがてじいちゃんは、俺に訊ねた。
「メリッサよ。お前は、いったい何者なんだ?」
はい?
俺は、思わずキョトンとしていた。
「俺?」
「いや、何者であってもかまわん」
じいちゃんが俺を力強い目で見つめた。
「お前が何者であっても、私たちの家族であることに変わりはない。私たちは、お前を愛しているし、何があろうとも今度こそは、守り抜く。だが、今のお前の力は、以前のお前からしても異常だ。いったい、何があったというんだ?メリッサよ」
「それは」
俺は、少しだけ躊躇したが、すぐに、意を決してイクサール島で出会ったアトラスの話と彼から引き継いだ『賢者の石』、ラニの話を2人に話した。
「そうか・・あの島でそんなことがあったのか」
じいちゃんが呻いた。アル兄がじいちゃんを見つめてきいた。
「それは・・『賢者の石』とは、いったい何なんです?お祖父様」
アル兄に問われて、じいちゃんは頭を振った。
「私にもよくはわからない。ただ、かつて私の師であった人が一度だけ、話してくれたことがあった」
じいちゃんが遠くを見つめるような目をして言った。
「昔々、この世界を揺るがすような力を持った一族がいた。彼らは、その力ゆえに忌み嫌われ、ついには滅んだ。だが、彼らの残した叡知の結晶ともいえる魔導具が残されたのだという。それが『賢者の石』だ」
じいちゃんは、続けた。
「その石のために世界の権力者たちが何度も争い、その度にこの世界は滅びかけたのだという。それほどの魔力をその石は持っているのだ」
じいちゃんは、呟いた。
「まさか、そんなものが本当に実在したとはな」
「そんなものがメリッサの体内に?」
アル兄は、心配そうにじいちゃんにきいた。
「どうにかしてメリッサの中からそれを取り出すことはできないのですか?」
「それは、恐らく不可能だろう」
じいちゃんが答えた。
「メリッサが前の宿主が死ぬときに彼から受け継いだ以上、次にその石がメリッサから離れるのは、メリッサの死ぬときだろうな」
じいちゃんは、俺に向き直って言った。
「よいか、メリッサよ」
じいちゃんは、俺を見つめた。
「お前の体内に眠っているその悪魔を目覚めさせてはならない」
じいちゃんが俺の肩を掴んだ。
「何より、お前の中にそれがあることを誰にも知られてはならない。知れば、必ず、それを手に入れようとする者が現れるからな。わかったか?メリッサ」
「うん」
俺は、頷いた。
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