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10 婚約と姑と5人の亜人
10-4 死人のメイドさんですと?
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10ー4 死人のメイドさんですと?
俺とラクアスは、お仕着せを着た妙に青白い顔色の無表情なメイドさんの後について城の奥へと案内された。
長い廊下のあちこちで変わった匂いの香が焚かれていてなんか気分が悪くなる。
俺たちは、城の2階の廊下の端にある大きな日当たりのいい部屋へと通された。
部屋の中では、キティとやはり青白い顔色のメイドさんたちが荷物を片付けてくれていた。
「ありがとう、もう後はいいよ」
俺が言うと、 無口なメイドさんたちは、深々と礼をして去っていった。
「・・メリッサ・・」
キティに俺は、頷いた。
「あの人たちは、たぶん・・」
「ああ」
ラクアスが小さな声で言った。
「みな、死人だ」
死人のメイドさんですと?
俺とキティは、顔を見合わせた。
マジかよ!
「この城の中に漂う香は、死臭を消すためのものだ」
ラクアスが言った。
「この城に生者は、奴等5人と私たちと母上しかいない」
ええっ?
俺は、ラクアスに訊ねた。
「姉ちゃんは?」
「グレイシアは・・」
ラクアスは、声を詰まらせた。
「姉上は、奴等の手で・・」
「アンデッドに?」
キティがきくと、ラクアスは、頭を振った。
「いや、まだ姉上は、生きていると思う。だが、もう、全くの別人だ。あんな・・父の敵に身を任せて」
「でも、それは、本人の意思ではないんじゃね?」
俺が言うと、ラクアスは、頷いた。
「当たり前だ!奴等・・シャラの力で姉上をあんな風に変えてしまった」
シャラ
俺の脳裏に黒髪の美女の姿が思い浮かんだ。
あの死人使い、か。
俺は、嫌悪感に思わず眉をしかめていた。
死者を弄ぶなんて、許せん!
「シャラの力はわかったけど、あのアレイスタと他の3人の亜人の力を知りたいんだが」
俺は、豪華な柔らかい布地の張られた椅子に腰かけてラクアスを見上げた。
ラクアスは、言った。
「後の3人は、大男が1人と小柄な奴等が2人だが、そいつらがフードを脱いだところは見たことがない。ただコーディーが・・私の従者だった者だが、最後にこう言い残した。オークとゴブリンが来る・・と」
オークとゴブリン?
単純に考えれば、大男がオークで小柄な2人がゴブリンだと思うけど・・
俺は、きいた。
「そのコーディーって人は、今は?」
「お呼びですか?」
明るい茶色の髪の青年が、いつの間にか、ドアの側に立っていた。
青白い顔色に、微かな腐敗臭。
ラクアスは、答えた。
「いや、下がってくれないか、コーディー。ここは、レディの部屋だ」
コーディーは、動こうとはしなかった。
ラクアスは、叫んだ。
「ここは、私の婚約者の部屋だ!お前が来るべき場所ではない!」
コーディーは、のろのろと部屋から退出した。
俺は、溜め息をつくと、荷物の中から取り出した小さな箱を部屋の四隅に置いて、その中央に立ち目を閉じた。
俺の周囲に光の魔方陣が浮かび上がり、部屋の壁が透明なシールドで覆われていく。
「これは、ばあちゃんにもらった特製の覗き見と盗みぎきを防止する装置だ。機械魔法だから、奴等にも手出しはできない。これで、この部屋は、安全だ」
俺が言うと、ラクアスは、ホッと息をついて近くにあった椅子へと倒れるように座り込んだ。
俺とラクアスは、お仕着せを着た妙に青白い顔色の無表情なメイドさんの後について城の奥へと案内された。
長い廊下のあちこちで変わった匂いの香が焚かれていてなんか気分が悪くなる。
俺たちは、城の2階の廊下の端にある大きな日当たりのいい部屋へと通された。
部屋の中では、キティとやはり青白い顔色のメイドさんたちが荷物を片付けてくれていた。
「ありがとう、もう後はいいよ」
俺が言うと、 無口なメイドさんたちは、深々と礼をして去っていった。
「・・メリッサ・・」
キティに俺は、頷いた。
「あの人たちは、たぶん・・」
「ああ」
ラクアスが小さな声で言った。
「みな、死人だ」
死人のメイドさんですと?
俺とキティは、顔を見合わせた。
マジかよ!
「この城の中に漂う香は、死臭を消すためのものだ」
ラクアスが言った。
「この城に生者は、奴等5人と私たちと母上しかいない」
ええっ?
俺は、ラクアスに訊ねた。
「姉ちゃんは?」
「グレイシアは・・」
ラクアスは、声を詰まらせた。
「姉上は、奴等の手で・・」
「アンデッドに?」
キティがきくと、ラクアスは、頭を振った。
「いや、まだ姉上は、生きていると思う。だが、もう、全くの別人だ。あんな・・父の敵に身を任せて」
「でも、それは、本人の意思ではないんじゃね?」
俺が言うと、ラクアスは、頷いた。
「当たり前だ!奴等・・シャラの力で姉上をあんな風に変えてしまった」
シャラ
俺の脳裏に黒髪の美女の姿が思い浮かんだ。
あの死人使い、か。
俺は、嫌悪感に思わず眉をしかめていた。
死者を弄ぶなんて、許せん!
「シャラの力はわかったけど、あのアレイスタと他の3人の亜人の力を知りたいんだが」
俺は、豪華な柔らかい布地の張られた椅子に腰かけてラクアスを見上げた。
ラクアスは、言った。
「後の3人は、大男が1人と小柄な奴等が2人だが、そいつらがフードを脱いだところは見たことがない。ただコーディーが・・私の従者だった者だが、最後にこう言い残した。オークとゴブリンが来る・・と」
オークとゴブリン?
単純に考えれば、大男がオークで小柄な2人がゴブリンだと思うけど・・
俺は、きいた。
「そのコーディーって人は、今は?」
「お呼びですか?」
明るい茶色の髪の青年が、いつの間にか、ドアの側に立っていた。
青白い顔色に、微かな腐敗臭。
ラクアスは、答えた。
「いや、下がってくれないか、コーディー。ここは、レディの部屋だ」
コーディーは、動こうとはしなかった。
ラクアスは、叫んだ。
「ここは、私の婚約者の部屋だ!お前が来るべき場所ではない!」
コーディーは、のろのろと部屋から退出した。
俺は、溜め息をつくと、荷物の中から取り出した小さな箱を部屋の四隅に置いて、その中央に立ち目を閉じた。
俺の周囲に光の魔方陣が浮かび上がり、部屋の壁が透明なシールドで覆われていく。
「これは、ばあちゃんにもらった特製の覗き見と盗みぎきを防止する装置だ。機械魔法だから、奴等にも手出しはできない。これで、この部屋は、安全だ」
俺が言うと、ラクアスは、ホッと息をついて近くにあった椅子へと倒れるように座り込んだ。
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