107 / 217
10 婚約と姑と5人の亜人
10-5 眷族を造ろう!
しおりを挟む
10ー5 眷族を造ろう!
俺は、生活魔法で水を出すと自分の持ってきた荷の中に入っていたポットへ入れ、それでお茶を沸かした。
キティがカップを用意するのを手伝ってくれた。俺は、カップにお茶をそそぐとそれをラクアスに渡した。
「どうぞ。安全なお茶だから、安心して」
ラクアスは受けとると、それをぐびっと飲み干した。
俺は、ラクアスにおかわりをそそぐと、自分達のカップにもお茶をそそいだ。
「これからどうするんだ?メリッサ」
ラクアスが小声できいたので、俺は、椅子に腰かけて顎の下で手を組み合わせた。
「まずは、庭に出て散歩したいんだが」
「はい?」
「あっ!いた!」
俺は、庭に出ると木の影や花の下などを探して、小さなスライムを数匹捕まえた。
ラクアスは、おかしな顔をしていた。
「なんでスライムなんか捕まえてるんだ?」
「いや、気にするな」
俺は、捕まえたスライムを瓶に入れながら答えた。
「ちょっと、ね」
俺は、部屋へと戻ると持参していた小さな皮の巾着袋を取り出した。
これは、ばあちゃんにもらった無限収納袋だ。
俺は、袋の中からガラスの器やら何やらを出して床の上に並べていった。キティが目をキラキラさせて俺のやっていることを見つめている。
「何をするつもりだ?メリッサ」
ラクアスに問われて、俺は、瓶に入れたスライムを見せて言った。
「俺たちの味方を増やすんだよ」
「なんだって?」
「まあ、黙って見てろよ」
俺は、スカートを広げて床の上に胡座をかいた。
まず、ガラスの器にスライムを1匹いれる。
そこに、特殊な溶解液を入れてかき混ぜ、それを火にかける。
グツグツ煮え始めたら、俺は、ナイフを取り出して自分の指先にちょっと傷をつけた。
「っ!」
俺は、指先から流れる血を煮えたぎる器の中の液体へと垂らした。
そして、呟く。
「我が眷族よ、姿を現し、我に仕えよ!」
煮えたぎる液体の色が黒く変化していく。
火を止めると、それは、ガラスの器の中から溢れだし床の上にタラリと流れ落ちた。
豪華な絨毯の上に黒いシミのように広がるそれを俺たちは、見守った。
5分、10分経ち、それは、徐々に小さく固まっていく。
粗熱がとれる頃には、それは、10センチほどの大きさの小さなハムスターに変化していた。
「かわいい!」
キティが声をあげてそれを両手で包み込み抱き寄せた。
ハムスターは、大人しくキティの手の中へと収まっている。
「これは、俺の分身。俺の眷族だ」
俺は、言った。
「これを何匹か造る。そして、この城を網羅するネットワークを作る」
「これを?」
ラクアスがきいた。
「これは、メリッサ、君の血を使わなくては造れないのか?」
「別に、俺の血じゃなくってもかまわないけど」
俺は答えた。
「ただ、ある程度の魔力を持つものでないとダメだ」
「私の血ではダメだろうか?」
ラクアスが俺に言った。
「何度も君の手を傷つけるのはいたたまれない」
そうなの?
キティも俺に頷いて見せた。
「わたしも、協力します」
俺は、生活魔法で水を出すと自分の持ってきた荷の中に入っていたポットへ入れ、それでお茶を沸かした。
キティがカップを用意するのを手伝ってくれた。俺は、カップにお茶をそそぐとそれをラクアスに渡した。
「どうぞ。安全なお茶だから、安心して」
ラクアスは受けとると、それをぐびっと飲み干した。
俺は、ラクアスにおかわりをそそぐと、自分達のカップにもお茶をそそいだ。
「これからどうするんだ?メリッサ」
ラクアスが小声できいたので、俺は、椅子に腰かけて顎の下で手を組み合わせた。
「まずは、庭に出て散歩したいんだが」
「はい?」
「あっ!いた!」
俺は、庭に出ると木の影や花の下などを探して、小さなスライムを数匹捕まえた。
ラクアスは、おかしな顔をしていた。
「なんでスライムなんか捕まえてるんだ?」
「いや、気にするな」
俺は、捕まえたスライムを瓶に入れながら答えた。
「ちょっと、ね」
俺は、部屋へと戻ると持参していた小さな皮の巾着袋を取り出した。
これは、ばあちゃんにもらった無限収納袋だ。
俺は、袋の中からガラスの器やら何やらを出して床の上に並べていった。キティが目をキラキラさせて俺のやっていることを見つめている。
「何をするつもりだ?メリッサ」
ラクアスに問われて、俺は、瓶に入れたスライムを見せて言った。
「俺たちの味方を増やすんだよ」
「なんだって?」
「まあ、黙って見てろよ」
俺は、スカートを広げて床の上に胡座をかいた。
まず、ガラスの器にスライムを1匹いれる。
そこに、特殊な溶解液を入れてかき混ぜ、それを火にかける。
グツグツ煮え始めたら、俺は、ナイフを取り出して自分の指先にちょっと傷をつけた。
「っ!」
俺は、指先から流れる血を煮えたぎる器の中の液体へと垂らした。
そして、呟く。
「我が眷族よ、姿を現し、我に仕えよ!」
煮えたぎる液体の色が黒く変化していく。
火を止めると、それは、ガラスの器の中から溢れだし床の上にタラリと流れ落ちた。
豪華な絨毯の上に黒いシミのように広がるそれを俺たちは、見守った。
5分、10分経ち、それは、徐々に小さく固まっていく。
粗熱がとれる頃には、それは、10センチほどの大きさの小さなハムスターに変化していた。
「かわいい!」
キティが声をあげてそれを両手で包み込み抱き寄せた。
ハムスターは、大人しくキティの手の中へと収まっている。
「これは、俺の分身。俺の眷族だ」
俺は、言った。
「これを何匹か造る。そして、この城を網羅するネットワークを作る」
「これを?」
ラクアスがきいた。
「これは、メリッサ、君の血を使わなくては造れないのか?」
「別に、俺の血じゃなくってもかまわないけど」
俺は答えた。
「ただ、ある程度の魔力を持つものでないとダメだ」
「私の血ではダメだろうか?」
ラクアスが俺に言った。
「何度も君の手を傷つけるのはいたたまれない」
そうなの?
キティも俺に頷いて見せた。
「わたしも、協力します」
5
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢はご病弱!溺愛されても断罪後は引き篭もりますわよ?
鏑木 うりこ
恋愛
アリシアは6歳でどハマりした乙女ゲームの悪役令嬢になったことに気がついた。
楽しみながらゆるっと断罪、ゆるっと領地で引き篭もりを目標に邁進するも一家揃って病弱設定だった。
皆、寝込んでるから入学式も来れなかったんだー納得!
ゲームの裏設定に一々納得しながら進んで行くも攻略対象者が仲間になりたそうにこちらを見ている……。
聖女はあちらでしてよ!皆様!
異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~
存在証明
ファンタジー
不慮の事故によって異世界に転生したカイ。異世界でも家族に疎まれる日々を送るがある日赤い瞳の少年と出会ったことによって世界が一変する。突然街を襲ったスタンピードから2人で隣国まで逃れ、そこで冒険者となったカイ達は仲間を探して冒険者ライフ!のはずが…?!
はたしてカイは運命をぶち壊して幸せを掴むことができるのか?!
火・金・日、投稿予定
投稿先『小説家になろう様』『アルファポリス様』
元アラサー転生令嬢と拗らせた貴公子たち
せいめ
恋愛
侯爵令嬢のアンネマリーは流行り病で生死を彷徨った際に、前世の記憶を思い出す。前世では地球の日本という国で、婚活に勤しむアラサー女子の杏奈であった自分を。
病から回復し、今まで家や家族の為に我慢し、貴族令嬢らしく過ごしてきたことがバカらしくなる。
また、自分を蔑ろにする婚約者の存在を疑問に感じる。
「あんな奴と結婚なんて無理だわー。」
無事に婚約を解消し、自分らしく生きていこうとしたところであったが、不慮の事故で亡くなってしまう。
そして、死んだはずのアンネマリーは、また違う人物にまた生まれ変わる。アンネマリーの記憶は殆ど無く、杏奈の記憶が強く残った状態で。
生まれ変わったのは、アンネマリーが亡くなってすぐ、アンネマリーの従姉妹のマリーベルとしてだった。
マリーベルはアンネマリーの記憶がほぼ無いので気付かないが、見た目だけでなく言動や所作がアンネマリーにとても似ていることで、かつての家族や親族、友人が興味を持つようになる。
「従姉妹だし、多少は似ていたっておかしくないじゃない。」
三度目の人生はどうなる⁈
まずはアンネマリー編から。
誤字脱字、お許しください。
素人のご都合主義の小説です。申し訳ありません。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
神のミスで転生したけど、幼女化しちゃった! 神具【調薬釜】で、異世界ライフを楽しもう!
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
旧題:神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!
電子書籍は、2026/3/9に発売です!
書籍は2026/3/11に発売(予約受付中)です!メロンブックス様より、特典の描き下ろしSSペーパーがあります。詳しくは、メロンブックス様へお願い致します。
イラストは、にとろん様です。よろしくお願い致します!
ファンタジー小説大賞に投票して頂いた皆様には、大変感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
攻略. 解析. 分離. 制作. が出来る鑑定って何ですか?
mabu
ファンタジー
平民レベルの鑑定持ちと婚約破棄されたらスキルがチート化しました。
乙ゲー攻略?製産チートの成り上がり?いくらチートでもソレは無理なんじゃないでしょうか?
前世の記憶とかまで分かるって神スキルですか?
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる