154 / 217
13 デビュタントと5人の男たち
13-13 このデブ猫が聖獣ですか?
しおりを挟む
13ー13 このデブ猫が聖獣ですか?
そうこうするうちに他の令嬢たちの種も芽を出してきた。
俺のものほどではないにしても大きく成長してきたルーチェ嬢のものは、小さな花も咲いていた。
白くて、可憐な花だ。
俺のとは全く違う。
なんなんだろう?
この俺のものの禍々しさは。
俺たちが悪口で育てたからか?
その次の日には、花は、実を結んでいた。
「卵?」
卵のような光沢のある殻に包まれた青紫色の実は、フルフルと揺れている。
何かが、生まれるのか?
母様は、呑気に喜んでいたが、俺は、なんか怖かった。
だってこいつは、俺たちが悪口を聞かせて育った卵なんだぞ!
期限の1週間が過ぎるまであと1日だ。
俺は、天に祈っていた。
何も変なものが生まれませんように!
ルーチェ嬢の花にも実がついていた。
それは、小さくって可愛い真っ白な卵だった。
きっと、かわいらしい何かが生まれてくるのに違いない。
1週間が過ぎても俺たちの卵は、孵らなかった。
そのため、俺たちは、滞在期間を何日か延ばされることになった。
俺の願いは虚しく、8日目には、俺の卵は、ひび割れていた。
「な、何かが生まれますわ!」
見物に来ていたルーチェ嬢が俺の卵のひび割れを発見して騒ぎ出した。
まずいぞ!
俺と母様は、お互いをうかがいながらそわそわしていた。
これは、俺たちが悪口やら不満を吹き掛けながら育てたものだ。
それから何かが生まれようとしている。
どんな化け物が生まれるかもわからなかった。
俺は、とりあえず何が生まれても、すぐに対処できるように身構えていた。
ぱりん
卵が割れて何かが生まれ落ちた。
「・・猫?」
「みゃあ」
それは、思いがけなく可愛らしい灰色の子猫だった。
「何、これ、かわいい!」
母様が歓声をあげた。
子猫は、俺の手の中でみゃうみゃう哭いていた。
どうすればいいわけ?
「その子にあなたの魔力を注いであげて、メリッサ」
ラートリアさんに促されて俺は、すぐに魔力を注いだ。
すると、子猫は、どんどんと成長して丸々肥えた豚猫サイズにまで成長した。
「にゃあぉう!」
「メリッサ、おめでとう。これは、あなたの生み出した聖獣よ」
はい?
俺は、戸惑いを隠せなかった。
聖獣なら、もう、間に合ってるんですけど!
そうこうするうちに他の令嬢たちの種も芽を出してきた。
俺のものほどではないにしても大きく成長してきたルーチェ嬢のものは、小さな花も咲いていた。
白くて、可憐な花だ。
俺のとは全く違う。
なんなんだろう?
この俺のものの禍々しさは。
俺たちが悪口で育てたからか?
その次の日には、花は、実を結んでいた。
「卵?」
卵のような光沢のある殻に包まれた青紫色の実は、フルフルと揺れている。
何かが、生まれるのか?
母様は、呑気に喜んでいたが、俺は、なんか怖かった。
だってこいつは、俺たちが悪口を聞かせて育った卵なんだぞ!
期限の1週間が過ぎるまであと1日だ。
俺は、天に祈っていた。
何も変なものが生まれませんように!
ルーチェ嬢の花にも実がついていた。
それは、小さくって可愛い真っ白な卵だった。
きっと、かわいらしい何かが生まれてくるのに違いない。
1週間が過ぎても俺たちの卵は、孵らなかった。
そのため、俺たちは、滞在期間を何日か延ばされることになった。
俺の願いは虚しく、8日目には、俺の卵は、ひび割れていた。
「な、何かが生まれますわ!」
見物に来ていたルーチェ嬢が俺の卵のひび割れを発見して騒ぎ出した。
まずいぞ!
俺と母様は、お互いをうかがいながらそわそわしていた。
これは、俺たちが悪口やら不満を吹き掛けながら育てたものだ。
それから何かが生まれようとしている。
どんな化け物が生まれるかもわからなかった。
俺は、とりあえず何が生まれても、すぐに対処できるように身構えていた。
ぱりん
卵が割れて何かが生まれ落ちた。
「・・猫?」
「みゃあ」
それは、思いがけなく可愛らしい灰色の子猫だった。
「何、これ、かわいい!」
母様が歓声をあげた。
子猫は、俺の手の中でみゃうみゃう哭いていた。
どうすればいいわけ?
「その子にあなたの魔力を注いであげて、メリッサ」
ラートリアさんに促されて俺は、すぐに魔力を注いだ。
すると、子猫は、どんどんと成長して丸々肥えた豚猫サイズにまで成長した。
「にゃあぉう!」
「メリッサ、おめでとう。これは、あなたの生み出した聖獣よ」
はい?
俺は、戸惑いを隠せなかった。
聖獣なら、もう、間に合ってるんですけど!
0
あなたにおすすめの小説
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
元アラサー転生令嬢と拗らせた貴公子たち
せいめ
恋愛
侯爵令嬢のアンネマリーは流行り病で生死を彷徨った際に、前世の記憶を思い出す。前世では地球の日本という国で、婚活に勤しむアラサー女子の杏奈であった自分を。
病から回復し、今まで家や家族の為に我慢し、貴族令嬢らしく過ごしてきたことがバカらしくなる。
また、自分を蔑ろにする婚約者の存在を疑問に感じる。
「あんな奴と結婚なんて無理だわー。」
無事に婚約を解消し、自分らしく生きていこうとしたところであったが、不慮の事故で亡くなってしまう。
そして、死んだはずのアンネマリーは、また違う人物にまた生まれ変わる。アンネマリーの記憶は殆ど無く、杏奈の記憶が強く残った状態で。
生まれ変わったのは、アンネマリーが亡くなってすぐ、アンネマリーの従姉妹のマリーベルとしてだった。
マリーベルはアンネマリーの記憶がほぼ無いので気付かないが、見た目だけでなく言動や所作がアンネマリーにとても似ていることで、かつての家族や親族、友人が興味を持つようになる。
「従姉妹だし、多少は似ていたっておかしくないじゃない。」
三度目の人生はどうなる⁈
まずはアンネマリー編から。
誤字脱字、お許しください。
素人のご都合主義の小説です。申し訳ありません。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
攻略. 解析. 分離. 制作. が出来る鑑定って何ですか?
mabu
ファンタジー
平民レベルの鑑定持ちと婚約破棄されたらスキルがチート化しました。
乙ゲー攻略?製産チートの成り上がり?いくらチートでもソレは無理なんじゃないでしょうか?
前世の記憶とかまで分かるって神スキルですか?
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
神のミスで転生したけど、幼女化しちゃった! 神具【調薬釜】で、異世界ライフを楽しもう!
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
旧題:神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!
電子書籍は、2026/3/9に発売です!
書籍は2026/3/11に発売(予約受付中)です!メロンブックス様より、特典の描き下ろしSSペーパーがあります。詳しくは、メロンブックス様へお願い致します。
イラストは、にとろん様です。よろしくお願い致します!
ファンタジー小説大賞に投票して頂いた皆様には、大変感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる