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第5章 生徒会と悪役令嬢
5ー11 絶対
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5ー11 絶対
「カイラ、あなたは、優しい人なのね」
セシリア様が わたしに穏やかに話しかけてきた。
わたしは、首を振った。
「そんなんじゃ、ないんです」
わたしは、なんと言えばいいのかわからなかった。
「ただ、その、わたし・・わたしは・・アイリス様のこと一方的に責めることなんてできない」
しん、と部屋の中が静まる。
なんともいえない重苦しさがあった。
「とにかくこれでこの問題は、解決としていいかな?」
ルシーディア様が一方的に終わりを告げた。
「ふぅっ・・」
わたしは、演習場にいた。
あれからわたしは、一人で魔法、というか精霊魔法の訓練をしていた。
目の前に置かれた岩盤をわたしは、風の精霊たちを操って切り崩していった。
さすがにかなりの魔力を消耗してわたしは、呼吸を乱していた。
わたしは、最後の一撃で岩を完全に砕いた。
「すごいな、君は」
振り向くと演習場の外からルシーディア様がわたしを見つめていた。
「君は、おとなしくて優しい人なのに、なぜかな。私は、君が恐ろしい」
「わたしが?」
わたしは、ルシーディア様に向き直った。
ルイーディア様は、優しい眼差しをわたしに向けた。
「君は、その力で何をこの世界にもたらすつもりなんだい?カイラ・ルドクリフ」
「ルシーディア様・・」
わたしは、口を開いた。
「わたしは」
「君がこの世界を憎むようなことがないように祈っているよ、カイラ」
ルシーディア様。
わたしは、背を向けて去っていくルシーディア様をいつまでも見送っていた。
わたしがこの世界を憎む?
そんなことがあるのだろうか。
わたしは、寮に戻ると大浴場で汗を流して部屋へと戻った。
「遅いんだから、カイラ!」
子猫状態のマオがすり寄ってくる。
「心配したよぉ」
「ちょっと演習場で汗を流してきたのよ、マオ」
わたしは、サナにきいた。
「お腹すいちゃった。なんか食べるものないかしら?」
「すぐに夕餉の用意をいたします」
サナがすばやく部屋から出ていくのを見送るとわたしは、マオに話しかけた。
「マオ」
「なぁに?」
「もしも、もしも、だよ。わたしがこの世界に害をなす者になったら、そのときは」
わたしは、マオをじっと見つめる。
「マオがわたしを殺してくれる?」
「カイラ?」
マオが小首を傾げる。
「なんのことかわからないけど、でも、カイラがそれを望むならあたしは、叶えるわ」
「絶対だよ」
わたしは、マオを優しく撫でながら繰り返した。
「絶対」
「カイラ、あなたは、優しい人なのね」
セシリア様が わたしに穏やかに話しかけてきた。
わたしは、首を振った。
「そんなんじゃ、ないんです」
わたしは、なんと言えばいいのかわからなかった。
「ただ、その、わたし・・わたしは・・アイリス様のこと一方的に責めることなんてできない」
しん、と部屋の中が静まる。
なんともいえない重苦しさがあった。
「とにかくこれでこの問題は、解決としていいかな?」
ルシーディア様が一方的に終わりを告げた。
「ふぅっ・・」
わたしは、演習場にいた。
あれからわたしは、一人で魔法、というか精霊魔法の訓練をしていた。
目の前に置かれた岩盤をわたしは、風の精霊たちを操って切り崩していった。
さすがにかなりの魔力を消耗してわたしは、呼吸を乱していた。
わたしは、最後の一撃で岩を完全に砕いた。
「すごいな、君は」
振り向くと演習場の外からルシーディア様がわたしを見つめていた。
「君は、おとなしくて優しい人なのに、なぜかな。私は、君が恐ろしい」
「わたしが?」
わたしは、ルシーディア様に向き直った。
ルイーディア様は、優しい眼差しをわたしに向けた。
「君は、その力で何をこの世界にもたらすつもりなんだい?カイラ・ルドクリフ」
「ルシーディア様・・」
わたしは、口を開いた。
「わたしは」
「君がこの世界を憎むようなことがないように祈っているよ、カイラ」
ルシーディア様。
わたしは、背を向けて去っていくルシーディア様をいつまでも見送っていた。
わたしがこの世界を憎む?
そんなことがあるのだろうか。
わたしは、寮に戻ると大浴場で汗を流して部屋へと戻った。
「遅いんだから、カイラ!」
子猫状態のマオがすり寄ってくる。
「心配したよぉ」
「ちょっと演習場で汗を流してきたのよ、マオ」
わたしは、サナにきいた。
「お腹すいちゃった。なんか食べるものないかしら?」
「すぐに夕餉の用意をいたします」
サナがすばやく部屋から出ていくのを見送るとわたしは、マオに話しかけた。
「マオ」
「なぁに?」
「もしも、もしも、だよ。わたしがこの世界に害をなす者になったら、そのときは」
わたしは、マオをじっと見つめる。
「マオがわたしを殺してくれる?」
「カイラ?」
マオが小首を傾げる。
「なんのことかわからないけど、でも、カイラがそれを望むならあたしは、叶えるわ」
「絶対だよ」
わたしは、マオを優しく撫でながら繰り返した。
「絶対」
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