21 / 170
2 聖女は、隠されたい?
2ー7 放っておけない
しおりを挟む
2ー7 放っておけない
「本人が選ぶべきことなのでは?」
キンドさんが笑いを含む声で言うとエリクさんが低く呻いた。
「言った筈だ。あの子は、まだ子どもで何がいいことかもよくわかってないんだ。そんな子どもに選ばせる気なのか?」
「それでも成人は、しているんでしょう?」
キンドさんが勝ち誇るように告げる。
「彼女に選ばせるべきだ」
しばらく沈黙が続いた後でエリクさんが呼ぶ声がきこえた。
「タザキ!」
「はいぃっ!」
私は、返事をしながらエリクさんのもとへと駆けつけた。
私を見たその男は、獲物を狙う猛禽類見たいな笑みを浮かべていた。
燃えるような赤毛を腰まで伸ばした緑の目の恐ろしく背の高いイケオジだった。
私の意見としては、有りかもしれない。
エリクさんは、私の手を掴んで引き寄せるとかばうように前に立った。それを見たキンドさんが興味深そうな顔をした。
「あなたがそこまで入れ込むとは珍しい。それだけの価値がその娘にはあるということですかな?」
マジですか?
私は、きらん、と目を輝かせた。エリクさん、もしかして私のこと少しは脈ありなんですか?
というか、構図的に2人のイケメンが私を取り合っている感じ?
もしかしてモテ期ってやつですか?
ずいっとイケオジが私の目を覗き込む。
「お嬢さん、単刀直入に言おう。私のところに来ていただけるなら、出来うる限りの歓待をさせていただきますよ?」
歓待。
私は、一瞬考え込んでしまったがなんとか答えた。
「私は、エリクさんのところで暮らしたいです」
ちょっと、というかすごく惜しいかも。
もしかしたらこのイケオジのところに行けばもっとましな生活ができるかも。ちゃんとしたご飯が食べれて、清潔な暮らしをすることができるのかも。
でも、私の本能がエリクさんを選ばせた。
はっきりいってエリクさんは、貧乏だ。人の入った風呂の残り湯を再利用してしまうほどの締まりやさんだし。たぶん、生活能力も低い。
しかし!
すべてを補ってあまりあるほどにエリクさんは、イケメンなのだ。
まあ、キンドさんもイケオジだけど。ってか、この世界、顔面偏差値が妙に高いな!
イケメンは、イケオジを制す。
同じ顔がいいなら若い方を選ぶ。
というか、エリクさんってなんか危なっかしくって放っておけないっていうか。
「本人が選ぶべきことなのでは?」
キンドさんが笑いを含む声で言うとエリクさんが低く呻いた。
「言った筈だ。あの子は、まだ子どもで何がいいことかもよくわかってないんだ。そんな子どもに選ばせる気なのか?」
「それでも成人は、しているんでしょう?」
キンドさんが勝ち誇るように告げる。
「彼女に選ばせるべきだ」
しばらく沈黙が続いた後でエリクさんが呼ぶ声がきこえた。
「タザキ!」
「はいぃっ!」
私は、返事をしながらエリクさんのもとへと駆けつけた。
私を見たその男は、獲物を狙う猛禽類見たいな笑みを浮かべていた。
燃えるような赤毛を腰まで伸ばした緑の目の恐ろしく背の高いイケオジだった。
私の意見としては、有りかもしれない。
エリクさんは、私の手を掴んで引き寄せるとかばうように前に立った。それを見たキンドさんが興味深そうな顔をした。
「あなたがそこまで入れ込むとは珍しい。それだけの価値がその娘にはあるということですかな?」
マジですか?
私は、きらん、と目を輝かせた。エリクさん、もしかして私のこと少しは脈ありなんですか?
というか、構図的に2人のイケメンが私を取り合っている感じ?
もしかしてモテ期ってやつですか?
ずいっとイケオジが私の目を覗き込む。
「お嬢さん、単刀直入に言おう。私のところに来ていただけるなら、出来うる限りの歓待をさせていただきますよ?」
歓待。
私は、一瞬考え込んでしまったがなんとか答えた。
「私は、エリクさんのところで暮らしたいです」
ちょっと、というかすごく惜しいかも。
もしかしたらこのイケオジのところに行けばもっとましな生活ができるかも。ちゃんとしたご飯が食べれて、清潔な暮らしをすることができるのかも。
でも、私の本能がエリクさんを選ばせた。
はっきりいってエリクさんは、貧乏だ。人の入った風呂の残り湯を再利用してしまうほどの締まりやさんだし。たぶん、生活能力も低い。
しかし!
すべてを補ってあまりあるほどにエリクさんは、イケメンなのだ。
まあ、キンドさんもイケオジだけど。ってか、この世界、顔面偏差値が妙に高いな!
イケメンは、イケオジを制す。
同じ顔がいいなら若い方を選ぶ。
というか、エリクさんってなんか危なっかしくって放っておけないっていうか。
51
あなたにおすすめの小説
政治家の娘が悪役令嬢転生 ~前パパの教えで異世界政治をぶっ壊させていただきますわ~
巫叶月良成
ファンタジー
政治家の娘として生まれ、父から様々なことを学んだ少女が異世界の悪徳政治をぶった切る!?
////////////////////////////////////////////////////
悪役令嬢に転生させられた琴音は政治家の娘。
しかしテンプレも何もわからないまま放り出された悪役令嬢の世界で、しかもすでに婚約破棄から令嬢が暗殺された後のお話。
琴音は前世の父親の教えをもとに、口先と策謀で相手を騙し、男を篭絡しながら自分を陥れた相手に復讐し、歪んだ王国の政治ゲームを支配しようという一大謀略劇!
※魔法とかゲーム的要素はありません。恋愛要素、バトル要素も薄め……?
※注意:作者が悪役令嬢知識ほぼゼロで書いてます。こんなの悪役令嬢ものじゃねぇという内容かもしれませんが、ご留意ください。
※あくまでこの物語はフィクションです。政治家が全部そういう思考回路とかいうわけではないのでこちらもご留意を。
隔日くらいに更新出来たらいいな、の更新です。のんびりお楽しみください。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
【完結】 異世界に転生したと思ったら公爵令息の4番目の婚約者にされてしまいました。……はあ?
はくら(仮名)
恋愛
ある日、リーゼロッテは前世の記憶と女神によって転生させられたことを思い出す。当初は困惑していた彼女だったが、とにかく普段通りの生活と学園への登校のために外に出ると、その通学路の途中で貴族のヴォクス家の令息に見初められてしまい婚約させられてしまう。そしてヴォクス家に連れられていってしまった彼女が聞かされたのは、自分が4番目の婚約者であるという事実だった。
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にも掲載しています。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる