スラムに堕ちた追放聖女は、無自覚に異世界無双する~もふもふもイケメンも丸っとまとめて面倒みます~

トモモト ヨシユキ

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4 美味しいは、正義です。

4ー5 関わりたくない!

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 4ー5 関わりたくない!
 
 私たちは、木の板を組み合わせた椅子に腰かけて食事をとっていたのだが、キンドさんには、それがきつかったようだ。
 「お前たち、よくこんなもんに座っていられるな」
 「あなたのような貴族様はご存じないかもしれませんがここの住民にとっては、この椅子すら贅沢なものなんです」
 エリクさんがまた説教っぽいこといってる。私は、ジャムをつけたパンを齧りながらちらっと隣に腰かけているキンドさんを見た。
 わぁ。
 睫長い。
 キンドさん、おっさんだけどやっぱりイケメン。
 ほんとに、この小屋の中の顔面偏差値の高さには驚きしかない。
 この中で真の一般人といえるのは、私だけだな。
 食事が終わるとルシアさんがさっさとテーブル(兼診察台)の上を片付けた。エリクさんは、またあの謎の液体の方へと向かったし、ノマさんとクーノは、床に横になって昼寝を始めた。
 いや、朝が早かったし。
 私もあくびを堪えられなかった。
 一人取り残されてキンドさんが困惑した様子でみんなを目で追っている。みんな、キンドさんに関わりたくないらしく無視してるし。
 私も、ここは、部屋に引っ込んでヘイと昼寝としゃれこもうと思っていたのをキンドさんが無理矢理手を捕まえてもう一度椅子に座らせた。
 「話がある」
 いつになく真剣そうな顔に不覚にも心臓が跳ねた。いや!私は、エリクさん一筋なんで!みんな、同じようにイケメンでもイケメンヒエラルキーのトップは、やっぱりエリクさんですから!
 「パンをもっとたくさん作ることは可能か?」
 はい?
 思いがけない質問に私は、キンドさんを思わず2度見していた。
 「答えろ。もう一度、きく。パンをもっとたくさん作ることは可能なのか?」
 「それは・・」
 私は、少し目を泳がせていた。
 この人の真意がわからない。
 わかるのは、何かたくらんでいるということだけだ。
 「作ろうと思えばできるけど、道具が必要になるかな」
 「どんな道具だ?」
 キンドさんが私に訊ねるので私は、ドラム缶的な筒上のものがあればもっと楽に大量にパン的なものが作れると説明した。
 
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