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9 迷宮とドラゴン
9ー2 ダークエルフ
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9ー2 ダークエルフ
その青黒い肌をした人々は、俺たちを自分達の村へと連れ帰った。
俺は、俺たちを囲んだ人々に告げた。
「俺たちは、急いでいる。はやくこの迷宮を攻略しなくてはいけないんだ」
「迷宮を攻略ですか?」
俺たちを村へと導いていた人々のリーダー格である白髪の少女が小首を傾げる。
「迷宮とは、この世界のことでしょうか?小さき神よ」
「俺は、神ではない。トカゲの谷のクロージャーだ」
俺は、少女に話した。
「あんたたちは、この迷宮に住んでいるのか?」
「迷宮とは何ですか?」
少女が俺にきく。
「あなた方から見たこの世界のことでしょうか?」
「まあ、そういうことかな」
俺が応じると少女は、にっこりと微笑んだ。
「なら、婆様に聞けばなにかわかるかもしれません」
少女たちは、俺たちをこの空中に浮かんだ島の山の中腹にある自分達の集落へと案内した。
そこは、巨大な樹木を中心にしてその周囲に天幕が点在する小さな村だった。
少女たちが俺たちを連れ帰ってきたのを見た村人たちは、次々に地面へと身を投げ出しひれ伏した。
ええっ?
俺は、なんだか嫌な予感がしていた。
俺たち、すごく急いでいるってのにややこしいことに巻き込まれそうだな!
俺が眉をひそめていると少女が俺を集落の中で一番立派な天幕へと案内した。
「婆様!」
少女は、天幕の入り口で声を張り上げる。
「外から神様が来た!」
しばらくして低い嗄れた声がきこえてきた。
「入れ」
「どうぞ、お入りください、小さき神よ」
俺とリリウスとエディットとロナードは、天幕に入った。
白狼は、天幕には入らずに外で踞った。
薄暗い天幕の中は、なんかいい香りのする煙が満ちていた。
「こっちにくるがいい」
奥から声がして俺たちは、そっちを見た。
そこには、小柄な老婆がいてしきりにぷかぷかとキセルをふかしていた。
「お邪魔します」
俺は、老婆に頭を下げる。
「あなたは、この集落の長ですか?」
「いかにも。わしがこの村の長のラキアと申す。お主たちは、本当に外から来たのか?尻尾を持つ神よ」
ラキアがプカーっと煙を吐きながら俺に訊ねる。
「この世界の外から来たというのが誠なら、主らは、わしらの新しい神となるものだ」
「俺たちは、そんなものではありません」
俺は答えた。
「俺は、トカゲの谷から来たクロージャー。ただの普通の竜人族の子供です」
「ほう」
ラキアが鋭い眼差しで俺を見つめる。
「トカゲの谷のクロージャーか。主らは、なんのためにここに来た?われらダークエルフの神でないというなら、何を求めるてこの迷宮世界に来たのだ?」
その青黒い肌をした人々は、俺たちを自分達の村へと連れ帰った。
俺は、俺たちを囲んだ人々に告げた。
「俺たちは、急いでいる。はやくこの迷宮を攻略しなくてはいけないんだ」
「迷宮を攻略ですか?」
俺たちを村へと導いていた人々のリーダー格である白髪の少女が小首を傾げる。
「迷宮とは、この世界のことでしょうか?小さき神よ」
「俺は、神ではない。トカゲの谷のクロージャーだ」
俺は、少女に話した。
「あんたたちは、この迷宮に住んでいるのか?」
「迷宮とは何ですか?」
少女が俺にきく。
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「まあ、そういうことかな」
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「なら、婆様に聞けばなにかわかるかもしれません」
少女たちは、俺たちをこの空中に浮かんだ島の山の中腹にある自分達の集落へと案内した。
そこは、巨大な樹木を中心にしてその周囲に天幕が点在する小さな村だった。
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ええっ?
俺は、なんだか嫌な予感がしていた。
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少女は、天幕の入り口で声を張り上げる。
「外から神様が来た!」
しばらくして低い嗄れた声がきこえてきた。
「入れ」
「どうぞ、お入りください、小さき神よ」
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白狼は、天幕には入らずに外で踞った。
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「こっちにくるがいい」
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「ほう」
ラキアが鋭い眼差しで俺を見つめる。
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