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3 奇妙なトライアングル?
3-6 お預けです!
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3ー6 お預けです!
「そういうわけで」
王都 リスカンブルへ向かう馬車の中でアメリがにっこりと笑いかけてきた。
「これからもよろしく頼むぞ、レン」
どういうこと?
俺は、露骨に嫌そうな顔をしていたと思うんだが、アメリは、そんなことまったく気にすることもなく、楽しそうに馬車の外を眺めている。
「いいですか?神子、いや、アメリ様」
従者として俺たちに同行することになったイーサンがこれまた、嫌そうな顔をしていた。
イーサンは、アメリへの嫌悪感を隠そうともしていない。
「くれぐれも学園では、レン様(と私に)迷惑をかけないように気をつけてくださいね」
「はーい!」
アメリは、返事だけはいいのだが、その舌の根も乾かぬうちに俺の胸元へと手を伸ばしてくる。
「レン、お腹すいたよぅ」
「な、何、言ってんだよ!」
俺は、アメリの手をぴしり、と叩いた。
「こんなとこで、そんな淫らなことできるわけがないだろ!」
「淫らって」
アメリが上目使いで甘えるように俺を見つめた。
「でも、今、ここで乳を吸わせてくれなきゃ、俺、マナが切れて死んじゃうかも」
はい?
俺は、アメリの言葉に怯んだ。
マジですか?
アメリは、すかさず俺のシャツを掴み両手で開くように引っ張った。
すると。
ポンポンポン、と音をたててボタンが外れてシャツの胸元がはだけられていった。
なんだ?
俺は、アメリの驚くべき技に目を見張った。
決して、ボタンを引きちぎるというわけではなく、両側から引っ張るだけで上手にボタンを一瞬のうちに外してしまったのだ。
こいつ、さすが、神子だけのことはあるな!
というか、なんの神子だよ?
「ん、ちゅっ!」
俺の隙をついてアメリが俺の胸に吸い付いてくる。
こいつ、最近では、吸いながら噛んだり舐めたりして俺の快感を煽ってくるんだよ!
だが、俺は、いつもの癖かなんかわからないが、こいつに胸を吸われると全身の力が抜けて抵抗できなくなってしまうのだ。
「ああっ!ここじゃ、いやぁっ!」
「んくっ、んくっ・・ちゅぱ、ちゅぱ・・」
アメリは、やめようとはしない。
俺は、涙目になってイーサンを見た。
イーサンは、というと。
たってはる!
マジかよ?
俺は、信じられないものを見てしまったという様な目をイーサンに向けてしまった。
イーサンは、前を押さえて頬を赤らめている。
ええっ?
誰か、嘘だと言ってくれよ!
「ああ、可哀想。もよおしてもこんなところでしこったりしたら品位が疑われちゃうよね?」
アメリは、イーサンを横目で見ながら俺の胸を指と舌で弄んでいた。
「それとも、ここでやっちゃう?もし、お前がここでできたら混ぜてやってもいいよ」
何を勝手なことを言っている!
俺は、すぱん、とアメリの頭を叩いた。
「やめんか!」
「ええっ?」
アメリが泣き真似をしながら、俺をうるうるした瞳で見上げた。
「俺もお預けなの?レン」
「何が、お預け、だ!いいか?これ以上続けたら、永遠にお・あ・づ・け、だ!」
「そういうわけで」
王都 リスカンブルへ向かう馬車の中でアメリがにっこりと笑いかけてきた。
「これからもよろしく頼むぞ、レン」
どういうこと?
俺は、露骨に嫌そうな顔をしていたと思うんだが、アメリは、そんなことまったく気にすることもなく、楽しそうに馬車の外を眺めている。
「いいですか?神子、いや、アメリ様」
従者として俺たちに同行することになったイーサンがこれまた、嫌そうな顔をしていた。
イーサンは、アメリへの嫌悪感を隠そうともしていない。
「くれぐれも学園では、レン様(と私に)迷惑をかけないように気をつけてくださいね」
「はーい!」
アメリは、返事だけはいいのだが、その舌の根も乾かぬうちに俺の胸元へと手を伸ばしてくる。
「レン、お腹すいたよぅ」
「な、何、言ってんだよ!」
俺は、アメリの手をぴしり、と叩いた。
「こんなとこで、そんな淫らなことできるわけがないだろ!」
「淫らって」
アメリが上目使いで甘えるように俺を見つめた。
「でも、今、ここで乳を吸わせてくれなきゃ、俺、マナが切れて死んじゃうかも」
はい?
俺は、アメリの言葉に怯んだ。
マジですか?
アメリは、すかさず俺のシャツを掴み両手で開くように引っ張った。
すると。
ポンポンポン、と音をたててボタンが外れてシャツの胸元がはだけられていった。
なんだ?
俺は、アメリの驚くべき技に目を見張った。
決して、ボタンを引きちぎるというわけではなく、両側から引っ張るだけで上手にボタンを一瞬のうちに外してしまったのだ。
こいつ、さすが、神子だけのことはあるな!
というか、なんの神子だよ?
「ん、ちゅっ!」
俺の隙をついてアメリが俺の胸に吸い付いてくる。
こいつ、最近では、吸いながら噛んだり舐めたりして俺の快感を煽ってくるんだよ!
だが、俺は、いつもの癖かなんかわからないが、こいつに胸を吸われると全身の力が抜けて抵抗できなくなってしまうのだ。
「ああっ!ここじゃ、いやぁっ!」
「んくっ、んくっ・・ちゅぱ、ちゅぱ・・」
アメリは、やめようとはしない。
俺は、涙目になってイーサンを見た。
イーサンは、というと。
たってはる!
マジかよ?
俺は、信じられないものを見てしまったという様な目をイーサンに向けてしまった。
イーサンは、前を押さえて頬を赤らめている。
ええっ?
誰か、嘘だと言ってくれよ!
「ああ、可哀想。もよおしてもこんなところでしこったりしたら品位が疑われちゃうよね?」
アメリは、イーサンを横目で見ながら俺の胸を指と舌で弄んでいた。
「それとも、ここでやっちゃう?もし、お前がここでできたら混ぜてやってもいいよ」
何を勝手なことを言っている!
俺は、すぱん、とアメリの頭を叩いた。
「やめんか!」
「ええっ?」
アメリが泣き真似をしながら、俺をうるうるした瞳で見上げた。
「俺もお預けなの?レン」
「何が、お預け、だ!いいか?これ以上続けたら、永遠にお・あ・づ・け、だ!」
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