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3 帰ってきた男
3ー1 襲撃?
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3ー1 襲撃?
神殿を後にした僕とロナとヴェルデは、外を目指して魔境の森を歩いた。
馬車では、数時間だった道のりが丸1日は、歩き続けることになった。
僕は、途中で腰が痛くなって歩けなくなった。
だって!
ヴェルデが悪いし!
初めてだったのにあんなに激しくされたから!
でも、この魔境で歩けなくなるということは死を意味していた。
ロナが僕を背負おうとしてくれたんだけど、さすがに年下の女の子に背負われるのも情けないし!
すると、ヴェルデが僕の着ていたぼろ服を咥えて僕を背中に放り上げた。
僕は、ぎゅっとヴェルデの背中にしがみつく。
ヴェルデは、黄金色の美しい獣の姿になっていた。
でも。
僕は、ちらっと下を覗き見て顔が熱くなる。
ヴェルデのものは、いまだに昂っている。
あれだけしたのに?
僕は、信じられなかった。
ロナは、というとすごい冷たい視線をヴェルデに向けているし。
ヴェルデは、いっこうに気にする風はない。
でも、さすがに辛くないか心配になる。
僕がじっとうかがっているのに気付くとヴェルデがまた盛りそうだからそっと見守っているんだけど、ロナは、僕がちらちら見ていることに気付いていて時々ちっと舌打ちしていた。
いや!
ロナも一応女の子なわけだし舌打ちはダメだと思うんだけど!
でも、1番足が遅い僕がヴェルデの背に乗せてもらっているおかげで僕たちは、その日の内には魔境を脱することができた。
ロナの案内でしばらく進むと整備された街道に出た。
もうそろそろ暗くなりかけていたけど、ロナは、笑顔を浮かべている。
「もうすぐ、1番近い村につきますよ、マクシア様。そしたらもう少しましな服を手に入れられますし、食事もできます」
ロナの言葉をきくと僕の腹がぐぅっと鳴った。
恥ずかしさに僕は、顔が熱くなる。
ロナは、にこやかに僕に告げる。
「大丈夫。すぐにつきますから!」
ロナのいう通りにすぐに村は見えてきた。
久しぶりに見る人の気配に僕は、笑顔になる。
「ヴェルデ!村だ!」
ヴェルデがヴァフ、と答えると駆け出した。
僕は、しがみつきながら笑い声をあげる。
なんか、旅って楽しい?
「マクシア様!あぶないっ!」
ロナの鋭い声に前を見ると何かが飛んでくるのが見えた。
矢だ!
僕は、ぎゅっとヴェルデにしがみつく。
ヴェルデは、素早く矢を避けるが、矢は次々と飛んでくるし!
幸いなことにヴェルデに矢が当たることはなかったけど、僕は、すっかり肝が冷えた。
ヴェルデは、僕を乗せたまま村の防御柵を飛び越えると広場へと着地した。
「ば、化物だぁっ!」
「魔物が村に入ったぞ!」
村人たちが悲鳴をあげて逃げ惑うのに僕は、慌てて制する。
「ま、待ってください!僕たちは、敵ではありません!」
「魔物がしゃべった!」
村人たちがざわめく。
僕は、ヴェルデから降りると人々の前に立った。
神殿を後にした僕とロナとヴェルデは、外を目指して魔境の森を歩いた。
馬車では、数時間だった道のりが丸1日は、歩き続けることになった。
僕は、途中で腰が痛くなって歩けなくなった。
だって!
ヴェルデが悪いし!
初めてだったのにあんなに激しくされたから!
でも、この魔境で歩けなくなるということは死を意味していた。
ロナが僕を背負おうとしてくれたんだけど、さすがに年下の女の子に背負われるのも情けないし!
すると、ヴェルデが僕の着ていたぼろ服を咥えて僕を背中に放り上げた。
僕は、ぎゅっとヴェルデの背中にしがみつく。
ヴェルデは、黄金色の美しい獣の姿になっていた。
でも。
僕は、ちらっと下を覗き見て顔が熱くなる。
ヴェルデのものは、いまだに昂っている。
あれだけしたのに?
僕は、信じられなかった。
ロナは、というとすごい冷たい視線をヴェルデに向けているし。
ヴェルデは、いっこうに気にする風はない。
でも、さすがに辛くないか心配になる。
僕がじっとうかがっているのに気付くとヴェルデがまた盛りそうだからそっと見守っているんだけど、ロナは、僕がちらちら見ていることに気付いていて時々ちっと舌打ちしていた。
いや!
ロナも一応女の子なわけだし舌打ちはダメだと思うんだけど!
でも、1番足が遅い僕がヴェルデの背に乗せてもらっているおかげで僕たちは、その日の内には魔境を脱することができた。
ロナの案内でしばらく進むと整備された街道に出た。
もうそろそろ暗くなりかけていたけど、ロナは、笑顔を浮かべている。
「もうすぐ、1番近い村につきますよ、マクシア様。そしたらもう少しましな服を手に入れられますし、食事もできます」
ロナの言葉をきくと僕の腹がぐぅっと鳴った。
恥ずかしさに僕は、顔が熱くなる。
ロナは、にこやかに僕に告げる。
「大丈夫。すぐにつきますから!」
ロナのいう通りにすぐに村は見えてきた。
久しぶりに見る人の気配に僕は、笑顔になる。
「ヴェルデ!村だ!」
ヴェルデがヴァフ、と答えると駆け出した。
僕は、しがみつきながら笑い声をあげる。
なんか、旅って楽しい?
「マクシア様!あぶないっ!」
ロナの鋭い声に前を見ると何かが飛んでくるのが見えた。
矢だ!
僕は、ぎゅっとヴェルデにしがみつく。
ヴェルデは、素早く矢を避けるが、矢は次々と飛んでくるし!
幸いなことにヴェルデに矢が当たることはなかったけど、僕は、すっかり肝が冷えた。
ヴェルデは、僕を乗せたまま村の防御柵を飛び越えると広場へと着地した。
「ば、化物だぁっ!」
「魔物が村に入ったぞ!」
村人たちが悲鳴をあげて逃げ惑うのに僕は、慌てて制する。
「ま、待ってください!僕たちは、敵ではありません!」
「魔物がしゃべった!」
村人たちがざわめく。
僕は、ヴェルデから降りると人々の前に立った。
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