妹の身代りに生け贄にされたんだけどガチでマジ恋しちゃいました~世界にただ1人の男Ωは、邪神の激愛に絆される~

トモモト ヨシユキ

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4 辺境スローライフ(誘拐編)

4ー4 侵入者

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 4ー4 侵入者

 突然、外でがさっと音がして僕は、はっと身構えた。
 「誰?」
 天幕の入り口が開けられ中に黒い影が入ってくるのが見えて緊張が走る。
 「俺だ、マクシア」
 黒い影が顔を覆っている布をはずした。
 「なんで、お前が?」
 そこにいたのはクーリアスだった。
 僕の冷たい眼差しに怯むこともなくクーリアスは、にやっと笑った。
 「いい光景だな、マクシア」
 僕は、慌ててお湯に体を沈めてクーリアスから見えないように身を隠す。
 「別にかまわないだろう?俺たちの仲じゃないか」
 「なぜ、ここに?」
 「決まっているだろう?」
 クーリアスが僕の顔を覗き込んでにんまりと笑った。
 「お前を俺のものにするためだ」
 「もう、僕は、お前のものにはならない!」
 僕は、ひきつった笑顔を浮かべる。
 「僕は、もう、ヴェルデの番だ」
 「ふん、あの獣に項を許したのか」
 クーリアスが舌打ちした。
 「まあ、いい。項の件はなんとでもなる。それより兄上にいい贈り物があるんだ」
 クーリアスがにやにやとしながら僕の前に透明な液体が入った小瓶を差し出した。
 「これは、『古き魔女』の用意した特別製のオメガの発情薬でな。これをこうすると」
 クーリアスは、僕が浸かっている浴槽のお湯に液体を垂らした。
 お湯に混じると液体は、毒々しい深緑色に変化していく。
 僕は、慌てて風呂から出ようとしたが両肩をクーリアスに押さえつけられて湯の中へと沈められた。
 「お前は、俺のことしか見えなくなる。俺専用のオメガになるんだ!」
 湯の中に沈められて僕は、苦しくて逃れようとして手足をバタつかせた。
 でも、悔しいけどクーリアスの力には敵わない。
 息ができなくてぐったりとなった僕を見てようやくクーリアスが力を緩めた。
 クーリアスの手でお湯から引き上げられた僕の濡れた体をクーリアスは、抱いてほの暗い笑みを浮かべた。
 「このままここで俺のものにしちまってもいいんだが・・まあ、ゆっくりと楽しみたいからな」
 クーリアスは、弱っている僕に無理矢理口づけした。
 僕は。
 それと共に目の前が暗くなって意識を手放した。
 
 「ん、ふっ・・・」
 ヴェルデに口づけされて僕は、気持ちよくて体を震わせる。
 もっと、シて欲しい。
 もっと、激しく。
 もっと僕を求めて欲しい。
 僕は、ヴェルデの首に両腕を回してぎゅっとしがみつく。
 「ヴェルデ・・」
 うっすらと目を開くとそこにヴェルデは、いなくて。
 僕を抱いていたのは茶髪を短く刈り上げた男だった。
 「クーリアス?」
 「そうだ。俺だ!」
 勝ち誇ったように笑うクーリアスの腕から逃れようと僕は、暴れた。
 けれど、力では奴には勝てない。
 涙ぐんでいる僕を見下ろしてクーリアスは、にやりと口許を歪める。
 「やっと俺のものになるんだな、マクシア」
 
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