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青空の下にて
13.
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(※グロテスクな表現があります。ご注意下さい)
「んふふ、完全に指導という名目の鬱憤晴らしね。素敵」
横に座り、膝に頬杖をついて、空中に浮かんだ『幻影結晶』の四方から囲むように現れた液晶画面の映像を見つめる異母兄弟の姿に、サイラス・ヘイデルは小さく息を吐いた。
映像では、ひたすら逃げ惑う騎士たちを追い回し、殺して回るレーネの姿が映し出されている。観覧席には血や死体に慣れた騎士だけでなく、そう言った世界を知らずに生きてきた貴族も多く集まっていた。結果、予想以上の残酷な映像に失神するものまで現れている。
少なくとも、彼等にとって指導になっていないことーーあるいはレーネに指導する気がないことだけは分かった。
何人かで協力して突入してきた近接型の騎士を剣でなぎ倒し、あるいは首を躊躇いなく切り落とし、あるいは縦に真っ二つにし、あるいは腹部を突き刺して薙ぎ払い、臓物が宙を飛んだ。その度に観覧席からは貴族の悲鳴が上がり、慣れた騎士は集中して動きを観察し、新参は呆然と口を開けている。
遠距離から魔法を放ってくる騎士はもっと雑だ。火属性の魔法を彼の風属性で巨大化させ、風の流れを変えることによって吹き飛ばし、放った本人たちが風に煽られて強化され続ける炎に包まれて焼死。水属性の魔法はそもそも水分のない荒野では使い物にならないので使おうと立ち止まったところを風の剣で突き刺されて死亡。土属性の魔法はこの場では有利なはずだが、残念ながら土属性の人間はいなかった。そして風属性は完全に実力差で負けていた。
死んだ者から順番に結晶から出てきてはいるが、ショックで失神している者、半狂乱になっている者がほとんどで、誰も映像を見て学ぶことなどできていない。なんなら、これより酷い戦線に立てるかどうか怪しい。精神的な意味で。
しかし、ツヴァイはそんな部下の様子を憐れむでもなく、楽しそうに映像の様子を見つめ続けている。
「んふふ、いい感じに罅が入ってるわね。彼。アンタから聞いてはいたけれど」
ツヴァイの言葉に、サイラスは画面に視線を戻す。そこには、存分に返り血を浴びて楽しそうに嗤い、魔法を放ちながら悲鳴を上げる騎士に特攻するレーネが映っている。完全に瞳孔が開ききっている。思わずひくりと口角を引き攣らせるサイラスに、ツヴァイはニヤニヤと楽しそうだ。
そりゃそうだろう。穏やかだったセレネの顔であそこまでの戦闘狂っぷりを見せられれば。
面白いものが見れたな。
ツヴァイはニヤリと笑う。――そう。期待以上のものが見れた。
「死ぬ」という体験は、それがたとえ疑似的な者でも恐ろしいものだ。『幻影結晶』の中とはいえ、痛みはある。それは身体的な痛みもそうであるし、人を殺すという痛みもそうだ。だから、普通は『幻影結晶』での訓練でも殺しまではしない。怪我をしても大丈夫なように、というあくまで保険のようなものだ。
しかし、フィオーレ王国ではそうではないらしい。……彼が率いる第3部隊が特別なだけかもしれないが。人を殺すことに慣れさせ、死ぬことを慣れさせる訓練。そうすることで、自然と「死」というものに対して人は鈍感になっていく。人を殺すことへの恐怖や躊躇いのない彼の様子がその訓練の成果を如実に現していた。
最後の1人、アタシが結晶を持ってこさせた名も小隊長――名前は覚えていない――が悲鳴を上げて後退りしている。それに近寄っていくレーネの姿はまさに悪魔に近い。髪や顔にべったりと赤黒い血がついている。恐らく彼自身にけがはないのだろう。楽しくてたまらないといったその姿が、ツヴァイの心も昂らせる。
『悪かった!!!悪かったから!!!二度とあんなことは言わな――ぎゃぁぁぁ”ああ”ア”あ”ア”!!!!!』
許しを請う小隊長の片腕を魔法で薙ぎ払う。血が噴き出す断面を抑え、半狂乱で地面を転がる彼を冷たく見下ろしたレーネは、先程の笑顔が嘘のように表情を失っている。
「……飽きたな」
「気分屋なの?」
「気分屋と言えば聞こえはいいが……そういうものではなさそうだ。普段は私やルキナ以外には基本的に人当たりもいいし本人も元気だが、急に気を落とす。何かがあったという訳でもないが……唐突に暴言を吐きだしたり、呆然として反応しなくなったり」
ぽつぽつと彼の様子を離すサイラスの顔は真顔だが、長い付き合いのあるツヴァイには、彼が心からレーネのことを心配しているのだと伝わってきた。
レーネは退屈そうに小隊長の四肢を削り取り、少しずつ殺しに入っているようだ。恐らくは見せしめだろうが、憐れな生贄クンはもう2度と復帰できないかもしれない。そうなればそれまでだが。
「……なるほどね。そういう子、アタシも見たことあるわ。恐怖体験の有無は関係ないのよ。ただ徐々に気持ちがついていかなくなってしんどくなっちゃって落ち込む子。普段は普通なの。だから本人も気付かないままどんどんしんどくなっていくんですって」
突然自殺を図った部下が、泣きながら話したわ。
『団長、ごめんなさ、ごめんなさい、でも私、わたしもうなんか辛くてーー』
ツヴァイが当時の事を掻い摘んで話すと、サイラスの眉間に皺が寄る。同じとは言わないが、彼女の例をレーネに当て嵌めているのだろう。病気なのか、と目が語っている。
「……」
「慰者曰く、病気かは分からないそうよ。おそらく精神的なものかと思うけれど」
「そうか」
「騎士団では血や死体を見すぎてしんどくなる子は結構いるけど。たまーにそういう子も見かけるわ。大体は真面目でとってもいい子なの。だからこそ、逃げ道を塞いでしまうんでしょうね」
「死」を日常化することで、戦場で戦う仲間と同じ気持ちになりたかったのかもしれない、なんて想像してみるが、それは本人にしかわからない。戦場なんて、まともでいられる人間ほどまともじゃないのだ。そこへ行く実力と覚悟があるのに、安全なところで仲間を失い続けるのは、どれ程の苦痛だろうか。
自ら前線に立つツヴァイには、想像もつかない。
「アンタならわかってあげられるんじゃないの?あの子の気持ち」
「……何をいおうが、セレネ扱いしないでくれと」
「そりゃそうよアンタ。あの子はセレネじゃないもの。セレネは戦場で高笑いしたりせず涙を流して祈るわ」
それに、実力で言えばセレネはレーネの足元にも及ばない。というか、レーネの強さはツヴァイにとっても予想以上だった。相手が新参なので真の実力は測れないが、戦争で歩兵20人相手に1人で余裕で戦えるだけでも恐ろしい。
17歳であれならば、全盛期はどうなることやら。
冷たい汗が伝う。――これがかつては世界最強と呼ばれたフィオーレ王国の騎士。戦力のほとんどが王都に集まっているからヘイデル王国が優位に立っているだけで、彼らが戦場に出れば、戦況は大きく変わるだろうに。王族の指揮能力がなさすぎるのだろう。今のヘイデル王国としては非常にありがたいが。
いずれ国を滅ぼすにしては王都が要塞過ぎる。
セレネのことを思い出しているのだろう。サイラスの目が哀愁を帯びる。視線の先にいるのは小隊長の腹に風魔法の剣を突き刺すレーネ。やることがエグイ。風を帯びた剣によって臓物がびちゃびちゃと飛散している。
「お前はあれがセレネに見えるか」
「見えないわね。見なさいよ。セレネの信者が泣いてるわよ」
「……私はずっとレーネを見ている」
結晶から同時に出てきた小隊長とレーネを見つめながらぼそりと告げたサイラス。思わず顔を向けたツヴァイには一切目を向けず、一途に見つめ続けるサイラスの姿に。
「勘違いしているのはあの子の方ってことね……手強いわ」
愉しくなりそう。
ツヴァイは可愛い義弟の熱烈過ぎて空回りしている二度目の恋に協力してやろうと決めたのだった。
ヘイデル王が彼を捕まえることが出来れば、間接的にツヴァイの部下になるわけで。ーーつまりは、ツヴァイも彼を大いに気に入っていた。
「だって、あんな使い勝手のいい兵器、ウチにあれば最高じゃない。忠誠なんて洗脳して塗り替えてしまえばいいだけなのよ。んふふ、」
「……根幹は変えるなよ」
「勿論」
「んふふ、完全に指導という名目の鬱憤晴らしね。素敵」
横に座り、膝に頬杖をついて、空中に浮かんだ『幻影結晶』の四方から囲むように現れた液晶画面の映像を見つめる異母兄弟の姿に、サイラス・ヘイデルは小さく息を吐いた。
映像では、ひたすら逃げ惑う騎士たちを追い回し、殺して回るレーネの姿が映し出されている。観覧席には血や死体に慣れた騎士だけでなく、そう言った世界を知らずに生きてきた貴族も多く集まっていた。結果、予想以上の残酷な映像に失神するものまで現れている。
少なくとも、彼等にとって指導になっていないことーーあるいはレーネに指導する気がないことだけは分かった。
何人かで協力して突入してきた近接型の騎士を剣でなぎ倒し、あるいは首を躊躇いなく切り落とし、あるいは縦に真っ二つにし、あるいは腹部を突き刺して薙ぎ払い、臓物が宙を飛んだ。その度に観覧席からは貴族の悲鳴が上がり、慣れた騎士は集中して動きを観察し、新参は呆然と口を開けている。
遠距離から魔法を放ってくる騎士はもっと雑だ。火属性の魔法を彼の風属性で巨大化させ、風の流れを変えることによって吹き飛ばし、放った本人たちが風に煽られて強化され続ける炎に包まれて焼死。水属性の魔法はそもそも水分のない荒野では使い物にならないので使おうと立ち止まったところを風の剣で突き刺されて死亡。土属性の魔法はこの場では有利なはずだが、残念ながら土属性の人間はいなかった。そして風属性は完全に実力差で負けていた。
死んだ者から順番に結晶から出てきてはいるが、ショックで失神している者、半狂乱になっている者がほとんどで、誰も映像を見て学ぶことなどできていない。なんなら、これより酷い戦線に立てるかどうか怪しい。精神的な意味で。
しかし、ツヴァイはそんな部下の様子を憐れむでもなく、楽しそうに映像の様子を見つめ続けている。
「んふふ、いい感じに罅が入ってるわね。彼。アンタから聞いてはいたけれど」
ツヴァイの言葉に、サイラスは画面に視線を戻す。そこには、存分に返り血を浴びて楽しそうに嗤い、魔法を放ちながら悲鳴を上げる騎士に特攻するレーネが映っている。完全に瞳孔が開ききっている。思わずひくりと口角を引き攣らせるサイラスに、ツヴァイはニヤニヤと楽しそうだ。
そりゃそうだろう。穏やかだったセレネの顔であそこまでの戦闘狂っぷりを見せられれば。
面白いものが見れたな。
ツヴァイはニヤリと笑う。――そう。期待以上のものが見れた。
「死ぬ」という体験は、それがたとえ疑似的な者でも恐ろしいものだ。『幻影結晶』の中とはいえ、痛みはある。それは身体的な痛みもそうであるし、人を殺すという痛みもそうだ。だから、普通は『幻影結晶』での訓練でも殺しまではしない。怪我をしても大丈夫なように、というあくまで保険のようなものだ。
しかし、フィオーレ王国ではそうではないらしい。……彼が率いる第3部隊が特別なだけかもしれないが。人を殺すことに慣れさせ、死ぬことを慣れさせる訓練。そうすることで、自然と「死」というものに対して人は鈍感になっていく。人を殺すことへの恐怖や躊躇いのない彼の様子がその訓練の成果を如実に現していた。
最後の1人、アタシが結晶を持ってこさせた名も小隊長――名前は覚えていない――が悲鳴を上げて後退りしている。それに近寄っていくレーネの姿はまさに悪魔に近い。髪や顔にべったりと赤黒い血がついている。恐らく彼自身にけがはないのだろう。楽しくてたまらないといったその姿が、ツヴァイの心も昂らせる。
『悪かった!!!悪かったから!!!二度とあんなことは言わな――ぎゃぁぁぁ”ああ”ア”あ”ア”!!!!!』
許しを請う小隊長の片腕を魔法で薙ぎ払う。血が噴き出す断面を抑え、半狂乱で地面を転がる彼を冷たく見下ろしたレーネは、先程の笑顔が嘘のように表情を失っている。
「……飽きたな」
「気分屋なの?」
「気分屋と言えば聞こえはいいが……そういうものではなさそうだ。普段は私やルキナ以外には基本的に人当たりもいいし本人も元気だが、急に気を落とす。何かがあったという訳でもないが……唐突に暴言を吐きだしたり、呆然として反応しなくなったり」
ぽつぽつと彼の様子を離すサイラスの顔は真顔だが、長い付き合いのあるツヴァイには、彼が心からレーネのことを心配しているのだと伝わってきた。
レーネは退屈そうに小隊長の四肢を削り取り、少しずつ殺しに入っているようだ。恐らくは見せしめだろうが、憐れな生贄クンはもう2度と復帰できないかもしれない。そうなればそれまでだが。
「……なるほどね。そういう子、アタシも見たことあるわ。恐怖体験の有無は関係ないのよ。ただ徐々に気持ちがついていかなくなってしんどくなっちゃって落ち込む子。普段は普通なの。だから本人も気付かないままどんどんしんどくなっていくんですって」
突然自殺を図った部下が、泣きながら話したわ。
『団長、ごめんなさ、ごめんなさい、でも私、わたしもうなんか辛くてーー』
ツヴァイが当時の事を掻い摘んで話すと、サイラスの眉間に皺が寄る。同じとは言わないが、彼女の例をレーネに当て嵌めているのだろう。病気なのか、と目が語っている。
「……」
「慰者曰く、病気かは分からないそうよ。おそらく精神的なものかと思うけれど」
「そうか」
「騎士団では血や死体を見すぎてしんどくなる子は結構いるけど。たまーにそういう子も見かけるわ。大体は真面目でとってもいい子なの。だからこそ、逃げ道を塞いでしまうんでしょうね」
「死」を日常化することで、戦場で戦う仲間と同じ気持ちになりたかったのかもしれない、なんて想像してみるが、それは本人にしかわからない。戦場なんて、まともでいられる人間ほどまともじゃないのだ。そこへ行く実力と覚悟があるのに、安全なところで仲間を失い続けるのは、どれ程の苦痛だろうか。
自ら前線に立つツヴァイには、想像もつかない。
「アンタならわかってあげられるんじゃないの?あの子の気持ち」
「……何をいおうが、セレネ扱いしないでくれと」
「そりゃそうよアンタ。あの子はセレネじゃないもの。セレネは戦場で高笑いしたりせず涙を流して祈るわ」
それに、実力で言えばセレネはレーネの足元にも及ばない。というか、レーネの強さはツヴァイにとっても予想以上だった。相手が新参なので真の実力は測れないが、戦争で歩兵20人相手に1人で余裕で戦えるだけでも恐ろしい。
17歳であれならば、全盛期はどうなることやら。
冷たい汗が伝う。――これがかつては世界最強と呼ばれたフィオーレ王国の騎士。戦力のほとんどが王都に集まっているからヘイデル王国が優位に立っているだけで、彼らが戦場に出れば、戦況は大きく変わるだろうに。王族の指揮能力がなさすぎるのだろう。今のヘイデル王国としては非常にありがたいが。
いずれ国を滅ぼすにしては王都が要塞過ぎる。
セレネのことを思い出しているのだろう。サイラスの目が哀愁を帯びる。視線の先にいるのは小隊長の腹に風魔法の剣を突き刺すレーネ。やることがエグイ。風を帯びた剣によって臓物がびちゃびちゃと飛散している。
「お前はあれがセレネに見えるか」
「見えないわね。見なさいよ。セレネの信者が泣いてるわよ」
「……私はずっとレーネを見ている」
結晶から同時に出てきた小隊長とレーネを見つめながらぼそりと告げたサイラス。思わず顔を向けたツヴァイには一切目を向けず、一途に見つめ続けるサイラスの姿に。
「勘違いしているのはあの子の方ってことね……手強いわ」
愉しくなりそう。
ツヴァイは可愛い義弟の熱烈過ぎて空回りしている二度目の恋に協力してやろうと決めたのだった。
ヘイデル王が彼を捕まえることが出来れば、間接的にツヴァイの部下になるわけで。ーーつまりは、ツヴァイも彼を大いに気に入っていた。
「だって、あんな使い勝手のいい兵器、ウチにあれば最高じゃない。忠誠なんて洗脳して塗り替えてしまえばいいだけなのよ。んふふ、」
「……根幹は変えるなよ」
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