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底なし沼にて
73.
しおりを挟む「「行ってらっしゃい、レーネ」」
「あぁ、良い子にしてろよ。置いてるご飯は好きに食べて良いから、部屋は絶対に出ない事。分かったな?」
「「はーい」」
よし、良いお返事だ。
それぞれ片手を上げて首肯するシャルとシャロンの白髪を撫で、その旋毛に1つずつ口付けを落とす。そして、寝具にちょこんと座る2人に手を振り、部屋を出た。そして、周囲に人の気配がないことを確認し、侵入禁止の魔法と探知妨害の魔法を展開していく。風属性のそれは、万が一俺の部屋にオレの許可なく侵入しようとした者を、漏れなく全員細切れにしてくれるはずだ。
昨日。いつの間にかぐっすり眠ってしまっていたらしい俺は、朝起きてすぐ2人と相談し、彼等には常に俺の自室に居てもらうことにした。外には保守派の騎士や貴族がウヨウヨといるのだ。見つかれば、即殺さねばならなくなる。
それと、彼等が不法入国する際、鞄の容量の問題で置いてこざるを得なかったらしい武器ーー大剣とハルバードに関しては、俺が新たに武器屋で調達して来ることに決めた。騎士である俺が武器屋に足繁く通うのは、何の問題もないはずだ。怪しまれても「色々な武器を試してみたい」とでも言えば、乗り切れるだろう。
「……長くは、保たないだろうけど」
革新派のーー少なくとも第2部隊はシャルとシャロンの存在を知っている。そして、俺は人の口に戸は立てられないという事を知っている。噂が廻るのは、時間の問題だ。
宿舎の狭い廊下を、重い足取りで進む。すれ違う他部隊の騎士や新参の騎士の敬礼を受け流し、深く溜息を吐いた。シャルとシャロンをどうか見つけてくれるなよ。彼等はお前ら如き、簡単に殺してしまえるのだから。
そう。シャルとシャロンに関しては、俺が護らねばならないのは騎士側だ。
「ーー遅いぞ!!!」
「時間の10分前ですが」
「煩い!!一時間前には待っているべきだろう!!」
未だ痛む身体を酷使して宿舎の門に行くと、朝っぱらから元気な第1部隊の皆さんが俺を出迎えてくれる。既に自分の馬に跨った男達が、きちんと集合時間より前に到着した有能な俺にぶうぶうと文句を言うのを無視して、頬擦りをしてくれるヴィオラへと小さく挨拶をした。
すると、優れた嗅覚で俺の身体の傷薬や血の匂いを感知したのだろう。ヴィオラは美しい睫毛を心配げにふるるっと震わせて憂いてくれる。ああ、美人さんだ。
というか、俺の可愛いヴィオラも厩から連れて来てくれたのか。俺は、一番近くの馬に乗っていた騎士を見上げた。
「俺の愛馬も連れて来てくれたのですか?」
「チッ、連れて行けと暴れるから連れて来ただけだ。貴様のためじゃない」
「はぁ、有難うございます」
フンっと鼻を鳴らして先を行ってしまう男。彼等なら、暴れる馬は殺してしまえ、という信条かと思っていたが、そう言うことでもないらしい。何にせよ、善行には感謝をしなくては。俺は彼の背中に向けてお辞儀をしておいた。
「近衛騎士団第1部隊様のおなぁりぃいい!!!」
「オラオラ道あけろ!!!」
到底朝に出すべきではない大声が、大通りに響き渡る。
イリアス殿下の勅命である「市中見廻り」ーーと言う名の、獲物探し。大威張りで前を闊歩する騎士達に、俺はもう癖になりそうな重い溜息を吐いた。
穏やかな日常に励んでいただろう国民達は、大慌てで道を開けて脇へ寄り、最敬礼をとって平伏する。
本来ならば王族だけに行うべきそれを、騎士にする。そしてそれを当たり前のように享受する男達。恐怖を植え付けられた国民達はもう、取り敢えず見境なく最敬礼しとけ、と言うスタンスなのだろう。
正直、この状況が一番不敬だと思う。騎士も国民も。が、別に俺は進んで処刑したい訳ではないし、第1部隊が何も言わないのなら、これで良い。
自分の忠誠心を他人に強制するのは良くない。
ーーぱから、ぱから、
馬が規則的に蹄を鳴らす音が、静まり返った市中に響く。それが何とも心地よい眠気を誘って、俺はバレないように小さく欠伸をした。幸いにも、最後尾にいる俺の姿を振り返らない限り見る人はいない。
「……」
「ーー?おい、何をしている」
数回瞬きをして眠気を誤魔化した俺は、ふと目に入った1つの看板に、手網を引いてヴィオラを止めた。
俺達が歩く大通りから少し小さな路地に入った所に立てられた、小さな古びた看板。『薬屋:方舟』と書かれたそれは、何故かひどく俺の目を引いた。
ヴィオラの足音がしなくなったことに、訝しげに第1部隊の隊員達が振り返ってくる。彼等が足を止めたことで、その場にいた国民達が目に見えて顔色を悪くするのが見えて、知らず眉を顰めた。
俺は、ヴィオラから降り、彼等に「用事を思い出したので、少々お時間を頂けますか」と声高に問いかける。国民達に、俺たちの機嫌を損ねたのではない、と伝えるために。
「いらっしゃい……おや、珍しい顔だね」
不愉快そうに、しかし特に何も言うことなく頷いた彼等に一礼し、俺は国民の間を擦り抜けて小さな路地へと入る。その際すれ違った国民に異常にビクつかれたのは気付かないふりをした。傷付くから。
看板に書かれていた矢印の通りに路地を進むと、小さな古びた扉が姿を現して。ギィイ、と錆びれた鈍い音を立てて開いたそれを通り抜けると、中には1人の老婆が座っていた。
室内にも関わらず、外套のフードで頭部を覆った老婆は、ニタリと少々不気味に笑って俺を歓迎してくれる。俺は「失礼する」と小さく呟くと、静かに中に入った。
室内は薬を保管するためか、薄暗く、気温も(外程ではないにしろ)低い。一瞥して部屋の様子を確認した俺に、老婆は何も言うことなくニタニタと食えない笑みを浮かべていた。
「……アンタ、良くないねぇ。良くないよ」
「だろうな」
「……成程、詠めるというのは本当らしいねぇ。残念残念、道が違えば大成していたろうに」
まるで、今が大成していないかの言い草だ。思わず眉間に皺を寄せると、老婆はニタァ、と笑みを深める。年の功を積んだ老人には、俺の殺気も大して通用しないようで。どうにも肩透かしな反応に、俺は彼女から目を逸らすことで会話を終わらせることにした。
この老婆の方こそ、魔法詠みが出来るくせに何でこんな狭い路地裏に店を構えているんだ。ーーまぁ、別にどうでもいいけれど。個人の自由だ。
俺は気を取り直すように小さく息を吐くと、再び椅子に座ったままの老婆を見下ろした。フードの向こう側のどろりとした褐色の目と、目が合う。
「傷薬と鎮痛剤、安定剤、魔力増幅薬ーー睡眠薬、包帯、湿布。とにかく今在るだけ……いや、ここに来る患者に行き渡る程度で、処方してくれ。粗悪品でいい。質の良いものは国民に」
「……」
「あと、今言った全てを、騎士団に内密に定期購入させて欲しい。勿論無理のない程度に。必要な素材があるのなら融通しよう」
どうせ、騎士団の貯蔵庫には、国民から搾取した薬草や素材が文字通り腐る程入っているのだから。多少持っていてもバレない。管理もザルだし。俺隊長だし。
暗に、ロサの市民に横流ししてやる、という俺の言葉を正確に受け取ったらしい老婆は、漸くその胡散臭い笑みを消し、訝しげに眉を顰めた。そして、濁り切った褐色の目を閉じる。
「アンタ、急ぎすぎなんじゃないかい。そんなんじゃ保たないよ。身体も、心も。わかってんだろ?自分で」
「……」
「アタシらにとってはまたとない有難いお言葉だがね、アンタの命を食い潰してまでーー」
「薬師如きがあまり口答えするなよ。黙って言うことを聞いていれば良い」
呆れたようにつらつらと言葉を紡ぐ老婆に、何故だか酷く苛立ちが募っていく。自分はこんなに怒りっぽかっただろうか、と、己の変化にう狼狽える頃には、俺は既に老婆へと酷く冷たく威圧的な言葉を投げ掛けた後だった。
ぱち、と一回だけ瞬きをした老婆に、ハッと息を詰まらせる。あぁ、あろう事か、愛する国民に感情的に毒を吐いてしまうなんて。騎士としてあるまじき行為だ。
「……すまない、いつもはこうじゃないんだけど、」
無様な言い訳のようにも聞こえる謝罪が、狭い室内に寂しく響いた。カタカタと震える手を、もう片手で握り締めるようにして俯く。
そんな俺の様子を静かに見つめていた老婆は、大きな溜息を吐く。そして、その重い腰を上げて、薬棚の方へと近づいていった。俺は何となく居心地が悪いような気分で、「よいしょ、」と呟いて背伸びをする彼女の小さな背を、ぼんやりと見守る。
「取り敢えず、傷薬が3本と鎮痛剤が5本、それに安定剤が6本と、魔力増幅薬が7本と睡眠薬が3本だ。じゃが、安定剤と睡眠薬は決して良い品とは言えん。アタシが作った訳じゃないからねぇ」
「感謝する」
「アンタね、出来る限り薬なんて飲むもんじゃない。どんどん、どんどん効かなくなって、副作用だけが強くなって、それこそ、」
「底なし沼だって?そんなの、もうとっくに嵌ってるよ」
俺は老婆の声を遮るように彼女の目の前に数十枚の金貨が入った袋を置く。薬代にしてはどう考えても多すぎるそれに、老婆が大きく濁った目を見開いたのを鼻で笑い、小さく「口止め料と、契約料だ」と囁く。
老婆とて他の国民と同様搾取され、その日暮らしの生活をしているのに変わりはない。目の前の甘い誘惑に、とろりと瞳を揺らして頷くのを確認した。
2週間おきに、今日の倍量の薬を用意しておくこと。そして、此処で話したことを誰にも言わないことを契約させ、外に出る。
ユズの薬に比べれば、どんな良薬だって粗悪品だ。
「遅いんだよ!!」
「お待たせ致しました。申し訳ございません」
「何をしていた!?散々待たせたのだから、そのくらい聞く権利はあるだろう!!」
路地裏から出た俺を見るや否や、直様怒鳴り声を上げる男を胡乱げに見つめる。他の隊員が先に行った中、彼だけが俺が戻ってくるのを待っていたらしい。
そんな、精々10分程しか経っていないのに良くそれ程の勢いで怒れるな。そのうち血管が破裂して死ぬんじゃなかろうか。そんな失礼なことを考えながらも、苛々と貧乏揺すりをしつつ俺を見下ろす男に向かって適当に「野暮用です」と返しておく。全く納得が行っていないようだったが、無視した。
そもそも、わざわざ路地の前で待っていなくても少し先に行けば、ロサの民の休憩所ーー今は、処刑の場になっているーーである大広場があるだろうに。実際、他の隊員はそこにいるのだろう。姿が見えなかった。
先程のヴィオラの件と言い、今といい、妙に気が狂う。監視のつもりだろうか。気持ちが悪い。
「さっさと行くぞ!!俺達はお前のような暇人じゃないんだ」
誰が暇人だコラ。
と思いつつも、特に何も言うことなくヴィオラに跨る。俺は『うまくやり過ごせ』というサファイア教授の課題を見事に遂行してみせると決めているのだ。何故なら俺は、優秀だから。
てっきり俺が反抗してくると踏んでいたらしい男は、肩透かしを喰らったかのように目を瞬かせる。そして、何故か悔しそう?に、歯を食い縛って目を逸らした。
何なんだ。言いたいことがあるなら言え。イリアス殿下に言わず直接言え。
「……なんだ?」
大広場が近づくにつれて、ザワザワと異様な騒ぎ声が耳を刺す。目の前を歩く男も、特に覚えがないのか訝しげに声を上げた。俺も彼の隣までヴィオラを進め、前を見つめる。
そして、大広場の入り口まで差し掛かった時。
「きゃぁあああッッ!!!いや!!やめてください!!」
「何だと!?この女、今この俺に逆らいやがったぞ!!」
広場の中央ーー今では処刑台となった舞台の麓で、1人の女性が衣服が汚れるのも厭わずに這いずり、泣き叫んでいる。そして、それを邪魔するように抑え込んでいる、自分と同じ騎士服に身を包んだ男達が、ゲラゲラと下卑た嗤い声を響かせていた。
それを、国民達が萎縮したように遠巻きに見つめている。少し離れた所でヒソヒソと話していた女達の言葉を盗み聞くに、どうやら女性は、屯っている第1部隊の男達のうちの1人に「俺の性奴になれ」と突然声をかけられたらしい。そして、断ったら、アレだ。
思わず半眼になってしまう。断るに決まっているだろう。平民だぞ。しかも、女性の薬指には指輪が嵌っている。ドッと襲いくる精神疲労に重い溜息を吐いてしまった。
「こんな公衆の面前で、何をなさっているんです」
「ーーぁあ"?この通り、俺たちの命令に背いた反逆者を痛めつけてやっているんだよ」
「その女性は既婚者ですよ」
「なぁに言ってんだぁ?分かってねぇな!!既婚者だからコッチの具合もイイんだろぉ?」
コッチ、っと言って女性の股を服越しに弄る男に、本能的な嫌悪感が湧き上がってくる。思わず盛大に顔を歪めた俺と同時に、公衆の面前での恥辱に唇を噛む女性が、我慢の限界が来たのかボロリと悲痛な涙を零した。
しかし、こう言う場面にて、女の涙は下賤な男達を無駄に煽るだけになることを、彼女は知らなかったらしい。女性を組み敷いていた男が、ニタニタと悪辣極まる笑みを深めた。ーーそして。
「なぁ、此奴、全員で犯そうぜ」
『皆、命令だよぉ、その女を輪姦しろ』
男の声と、ロバル様の声が、被さって聞こえた。
此処にはいないはずのロバル様の声に慌てて周囲を見回すが、周囲には醜悪な男達と、女性と、俺の後に着いてきた第1部隊隊員と、平民達のみ。彼の姿はない。
気のせいだろうか。それにしては非常に鮮明に聞こえた声に、首を傾げる。その頃には女性は仰向けに転がされ、四肢を拘束されて胸元を広げられていた。
たった1人の女性がいくら暴れても、訓練を重ねている第1部隊の騎士には勝てるはずもない。彼女はあまりの出来事に顔をぐしゃぐしゃに歪めて再び泣き叫び始めた。
「いや!!!誰か、誰かぁ!!お願いします!!どうかご慈悲を、どうか!!!」
「ギャハハ!!お前は今から神聖な大広場で、国民の前で俺達に犯されま~す!!良かったでちゅね~~」
ゲラゲラ、ゲラゲラ、ゲラゲラ。
異様な空気が、俺達を包み込む。カタカタ、カタカタと両手が異様に震え出すのを感じた。
俺が大して反応もせず呆然と目の前の惨劇を見つめていると、それを不思議に思ったらしい隊員の1人が俺を見上げた。そして、不機嫌そうに眉を顰める。
「何だテメェ、また邪魔すんのか?」
イリアス殿下に言ってやるぞ。そう囁く男の言葉に、泣き叫んでいた女性が、俺を見上げた。
目が、合う。
俺の目には、王城の皆の前で沢山の男に輪姦されてしまった侍女の姿が、彼女に混ざるように映っていた。それはもう鮮明に、泣き叫ぶ女性と優しい侍女が、被る。
何度瞬きをしても目を擦っても、あれ、おかしいな、何で、此処は大広場で、王城ではなくて???
「フォ、フォーサイス?」
背後に立つ騎士が、訝しげに問いかけてくるのが、物凄く遠い所に感じる。カタカタと男の手が震えているのがーー違う、震えているのは、おれで。
女性が、また、皆の前で酷い目に遭わされている。今度は何を傷付けたんだ?皿?花瓶?花瓶は困る。だってあそこには、通信魔具があるんだから。
大丈夫だ。今度こそ、孕む前に助けてやるからな。
ほら、侍女が、涙ながらに俺の方を見上げて、言うのだ。
「【ころして】」
あぁ、分かってる。
「ぇ。ーー、?」
王城に、真っ赤な液体が飛び散った。
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