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第10話 放課後の体育館での一騎討ち 決着

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真凛「あんたの醜い顔、あたしの太ももで絞め上げて、手のひらで叩いてあげたから、さらに醜くなってしまったわね」
美帆「放せよ」
 美帆は、突然、両脚を大きく振り上げて真凛を蹴り上げようとする。ショーツ丸見えの思わぬ豪快な蹴りに真凛の顔をかすめるが、真凛も、素早い反射神経でなんとかダメージを最小限にとどめる。
真凛「また、顔に蹴りなのね。あんた、足癖が悪いわねえ」
 真凛は、両手で美帆の右腕をつかみ、そのまま腕を巻き込んで脚を首に再度巻き付けて絞め上げる。真凛は、体を後ろに倒し、美帆の蹴りが届かないようにする。
真凛「さあ、ギブアップしなさいよ」
美帆「しねえよ…」
 美帆は、苦しい表情ながらも、体を横に回転させ、うつぶせの状態になると体を起こして膝まづいた状態にまでもってくる。それでも、真凛は、脚と腕を放さない。真凛は、おでこを床につけた状態で、両脚で美帆の首と腕を絞め上げ続ける。

 美帆は、必死に左手で真凛の脚を外そうともがく。
真凛「あんた、片手だけで外せるわけないでしょ。あきらめなさいよ」
美帆「ああぁ……。この程度なら……、余裕……なんだよ」
 美帆は、左拳で必死にパンチを真凛の太ももや脇腹に入れる。
真凛「余裕なわりに顔真っ赤じゃない。体に力が入ってないわよ」
 真凛は、体を横に振って回転し、再び美帆をあお向けにする。
真凛「もう、どうやっても逃げられないのよ。俊介さんのことは、あきらめなさい」
美帆「うぉおおー!」
 美帆は、気合のこもった声で両脚に力を入れてブリッジをする。セーラー服がめくれあがり、美帆の腹筋が露わになるほど。しかし、真凛は、右脚で美帆の首をロックしたまま、左脚を伸ばして美帆の腹にかかと落としを入れる。
美帆「ううっ、うぐっ、うがっ」
 真凛の連打するかかと落としに、美帆は、脚の力が抜け、床に背中をつけたまま、うめく。
真凛「さあ、これでギブアップでいいわね」
 真凛は、ほとんど抵抗しない美帆に対して、再び両脚で美帆の右腕を巻き込みながら首を絞め上げ、両腕で美帆の右腕を引っ張り込んで絞め上げる。
 美帆は、必死に歯を食いしばって耐える。しかし、限界に達した美帆は、左手で真凛の太ももをタップした。
真凛「ふうん、かっこつけてタップするんじゃないわよ。ギブアップって言いなさい」
 真凛は、少し脚の力を緩めて美帆に言葉を促す。しかし、美帆は、歯を食いしばったまま言葉を発しない。
真凛「ほら、早く言いなさいよ。言わないといつまでたっても終わらないわよ」
 真凛は、また脚に力を入れて絞め上げる。
美帆「ギブ……アップ……」
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