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第16話 王女双子姉妹の国王への報告
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1週間後、レイラとカンナは、国王の前で片膝をついて横に並んでいた。
喧嘩から1週間という期間が空いたのは、2人ともダメージが大きく、顔の腫れが引くまでそれだけの時間がかかったからだ。
国王「お前たちで相談の結果、どちらが女王に即位するか決まったそうだな」
レイラ「はい、父上。時間はかかりましたが、わたくしが女王に即位させていただきます」
国王「そうか。カンナは、それで異論はないのだな」
カンナ「はい、わたくしは、妹ですから、ここは姉を立てて女王に即位してもらうのが最善と判断いたしました」
国王「うむ、双子だから、お前が女王になりたいという気持ちもあるだろうが、よく引き下がってくれた。よくできた妹だ」
カンナ「いえいえ、わたくしが女王になりたいとわがままを言い続ければ、国が2つに分裂してしまいかねません。ここは、国の将来を考え、わたくしは、隣のダリル国の公爵夫人として、この国の繁栄を願っていきます」
うつむいて声を絞り出すカンナに、国王は、深くうなずく。
国王「よくぞ言ってくれた。レイラ、お前は、いい妹を持ったな」
レイラ「はい、妹の想いをしっかり胸に刻んで、この国にふさわしい、誰からも認められる女王になってみせます」
国王「うむ、頼もしい限りじゃ。この国の将来は、お前に任せたからな」
レイラは、うつむいて唇をかみしめるカンナを横目で見ながら、満面の笑みで返事をした。
喧嘩から1週間という期間が空いたのは、2人ともダメージが大きく、顔の腫れが引くまでそれだけの時間がかかったからだ。
国王「お前たちで相談の結果、どちらが女王に即位するか決まったそうだな」
レイラ「はい、父上。時間はかかりましたが、わたくしが女王に即位させていただきます」
国王「そうか。カンナは、それで異論はないのだな」
カンナ「はい、わたくしは、妹ですから、ここは姉を立てて女王に即位してもらうのが最善と判断いたしました」
国王「うむ、双子だから、お前が女王になりたいという気持ちもあるだろうが、よく引き下がってくれた。よくできた妹だ」
カンナ「いえいえ、わたくしが女王になりたいとわがままを言い続ければ、国が2つに分裂してしまいかねません。ここは、国の将来を考え、わたくしは、隣のダリル国の公爵夫人として、この国の繁栄を願っていきます」
うつむいて声を絞り出すカンナに、国王は、深くうなずく。
国王「よくぞ言ってくれた。レイラ、お前は、いい妹を持ったな」
レイラ「はい、妹の想いをしっかり胸に刻んで、この国にふさわしい、誰からも認められる女王になってみせます」
国王「うむ、頼もしい限りじゃ。この国の将来は、お前に任せたからな」
レイラは、うつむいて唇をかみしめるカンナを横目で見ながら、満面の笑みで返事をした。
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