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冒険者(プレイヤー)死神編
31話 ゼルの街
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一人前(Cランク)にならないと入れない街『ゼル』
一番多いランクなだけあって人が多く広い街だ
ファイナファの街から近く貿易も盛んらしい
この街でもやることは変わらずレゼ達はクエストに明け暮れる
違うのは内容ぐらいのものだ、ファイナファでは魔物討伐が多かったがゼルでは護衛や悪党退治がメインだ
レゼ達も例にもれず今日も街を守るクエストを受け街道を歩いている
「ふわぁ この前の悪党退治は面白かったなぁ
悪党が飼ってた魔物も強かったし」
「そうだね 襲われた人を助けるだけのクエストだったけどアジトまで突き止めて壊滅させたね」
「追加で報酬が無かったらタダ働きになるところだったっす」
「それに比べて今回のクエストは楽そうだよな ふわぁ
悪霊から街を守って欲しいらしいが強そうな感じがしねぇしな・・・
手応えのある魔物が襲ってこねぇかな」
「縁起でもないっす」
ウガァァ!!ウゴォォ!!アガァァ!!
ディーの声に反応してなのか、叫び声と共に3体のタイラントオークが現れた
タイラントオークは普通のオークの5倍は強い魔物だ
体もでかいが最大の特徴は武器を使って攻撃してくることだ
「噂をすればなんとやらかぁ?」
「本当に出てきたっす」
「そんなことより殺るよ」
「おう」
ディーは魔銃を錬成しレゼは影双剣を構える
タイラントオークの棍棒をかわし影双剣で首をはねる
魔銃でみぞうちと眉間、へその当たりを同時に撃ち抜くと真っ二つに分かれながら消えた
最後のタイラントオークは黒いオーラを出しながらこちらを睨み付け逃げて行った
「ちっ逃げたか」
「逃げたタイラントオークの様子、なんだか変だったっす」
「むう、禍々しい感じがして何かに取り憑かれてるみたい」
「クエストにあった悪霊と関係があるっすかね?」
「さぁな 街に行けば何か分かるんじゃねぇか」
「それもそうっすね」
タイラントオークが逃げて行った方を見ると木々の隙間から遠くに教会の鐘が見えた
それから数時間街道を進みクエストの街に着いた
門番に話しかけると待ってましたとばかりに出迎えてくれた
「クエストを受けてくれた冒険者だな、さぁ通りな」
街は悪霊に襲われたような形跡は無いし変わったところも無いが行き交う人たちは何故か皆顔色が悪い
「妙な街だぜ 顔色の悪い顔をしてやがるのに普通に笑って生活してらぁ」
街の人に話を聞いても
「悪霊?何の話しかしら」
「この街はいい街さ」
と皆同じようなことしか答えない
「この街じゃなかったっすかね?」
「でもマップはここを指してるから間違えてる訳じゃないはず」
「う~ん・・・もうギルドで聞いた方が早いっすよ
ギルドに向かうっす」
「そうだね 行ってみよう」
ギルドに着き、受付カウンターに向かう
「悪霊退治のクエストを受けて来た冒険者だ何か聞いてるか?」
受付の女性はジロジロと眺め
「あなた達がクエストを受けた方ですか・・・少々お待ちください、確認して参ります」
やっぱり受付の女性も顔色が悪い
奥に引っ込み、しばらくすると戻ってきた
「お待たせしました、ギルド長が直に会いたいそうなのでこちらへどうぞ」
受付の女性に案内され奥の部屋を進んでいく
突き当たりにあるドアをノックする
「ギルド長 お連れしました」
「どうぞ」
受付の女性がドアを開け部屋に入ると若い男性が椅子に腰掛け机の上で指を組んでいた
指を顔の前で組んでいるのでここからだと顔色が悪いかはわからないが品定めするような視線を感じる
部屋に入ると受付の女性はドアの付近で控える
「やぁ 初めまして 私はギルド長のクトゥルルよく来てくれた 歓迎するよ・・・ふむ、君たちは魔術師ではないのだな」
指を組んだまま顔をあげ、挨拶した
見た感じは若そうだったがその眼差しは鋭く、見た目通りの年では無いのかもしれない
「魔術師じゃねぇといけねぇのか?」
「いや そのようなことはない些細なことだ 気にしないでくれ ただ悪霊退治は魔術師がくるものだと思っていたのでね、気を悪くしたなら謝ろう」
言葉とは裏腹に気持ちがこもっていない
「そぉかよ 本当に悪霊なんているのか? 街の奴に聞いても知らねぇみたいだしよぉ」
「それは混乱を避けるため街の人達には話していないからな
悪霊は一週間前に現れ次の月蝕の夜に街を滅ぼすと言ってきたのだよ、だから私達はそれまでに悪霊を討伐できる冒険者を集めることにした」
「僕たちの他にも冒険者が来てるの?」
「あぁ 君たちを含め20人ほど来ているこれだけ集まれば足りるだろう そして悪霊が現れる月蝕の夜は今夜だ 月蝕までに多くの冒険者が集まって本当に良かったよ」
そう言って笑った顔はなぜか怪しく不気味だと感じた
「他の冒険者は街の中心にある教会に集まっている君たちも向かってくれ」
窓の外を顎で示した
クトゥルルが示した先を見ると街の外で見た大きな鐘が印象的なあの教会だった
一番多いランクなだけあって人が多く広い街だ
ファイナファの街から近く貿易も盛んらしい
この街でもやることは変わらずレゼ達はクエストに明け暮れる
違うのは内容ぐらいのものだ、ファイナファでは魔物討伐が多かったがゼルでは護衛や悪党退治がメインだ
レゼ達も例にもれず今日も街を守るクエストを受け街道を歩いている
「ふわぁ この前の悪党退治は面白かったなぁ
悪党が飼ってた魔物も強かったし」
「そうだね 襲われた人を助けるだけのクエストだったけどアジトまで突き止めて壊滅させたね」
「追加で報酬が無かったらタダ働きになるところだったっす」
「それに比べて今回のクエストは楽そうだよな ふわぁ
悪霊から街を守って欲しいらしいが強そうな感じがしねぇしな・・・
手応えのある魔物が襲ってこねぇかな」
「縁起でもないっす」
ウガァァ!!ウゴォォ!!アガァァ!!
ディーの声に反応してなのか、叫び声と共に3体のタイラントオークが現れた
タイラントオークは普通のオークの5倍は強い魔物だ
体もでかいが最大の特徴は武器を使って攻撃してくることだ
「噂をすればなんとやらかぁ?」
「本当に出てきたっす」
「そんなことより殺るよ」
「おう」
ディーは魔銃を錬成しレゼは影双剣を構える
タイラントオークの棍棒をかわし影双剣で首をはねる
魔銃でみぞうちと眉間、へその当たりを同時に撃ち抜くと真っ二つに分かれながら消えた
最後のタイラントオークは黒いオーラを出しながらこちらを睨み付け逃げて行った
「ちっ逃げたか」
「逃げたタイラントオークの様子、なんだか変だったっす」
「むう、禍々しい感じがして何かに取り憑かれてるみたい」
「クエストにあった悪霊と関係があるっすかね?」
「さぁな 街に行けば何か分かるんじゃねぇか」
「それもそうっすね」
タイラントオークが逃げて行った方を見ると木々の隙間から遠くに教会の鐘が見えた
それから数時間街道を進みクエストの街に着いた
門番に話しかけると待ってましたとばかりに出迎えてくれた
「クエストを受けてくれた冒険者だな、さぁ通りな」
街は悪霊に襲われたような形跡は無いし変わったところも無いが行き交う人たちは何故か皆顔色が悪い
「妙な街だぜ 顔色の悪い顔をしてやがるのに普通に笑って生活してらぁ」
街の人に話を聞いても
「悪霊?何の話しかしら」
「この街はいい街さ」
と皆同じようなことしか答えない
「この街じゃなかったっすかね?」
「でもマップはここを指してるから間違えてる訳じゃないはず」
「う~ん・・・もうギルドで聞いた方が早いっすよ
ギルドに向かうっす」
「そうだね 行ってみよう」
ギルドに着き、受付カウンターに向かう
「悪霊退治のクエストを受けて来た冒険者だ何か聞いてるか?」
受付の女性はジロジロと眺め
「あなた達がクエストを受けた方ですか・・・少々お待ちください、確認して参ります」
やっぱり受付の女性も顔色が悪い
奥に引っ込み、しばらくすると戻ってきた
「お待たせしました、ギルド長が直に会いたいそうなのでこちらへどうぞ」
受付の女性に案内され奥の部屋を進んでいく
突き当たりにあるドアをノックする
「ギルド長 お連れしました」
「どうぞ」
受付の女性がドアを開け部屋に入ると若い男性が椅子に腰掛け机の上で指を組んでいた
指を顔の前で組んでいるのでここからだと顔色が悪いかはわからないが品定めするような視線を感じる
部屋に入ると受付の女性はドアの付近で控える
「やぁ 初めまして 私はギルド長のクトゥルルよく来てくれた 歓迎するよ・・・ふむ、君たちは魔術師ではないのだな」
指を組んだまま顔をあげ、挨拶した
見た感じは若そうだったがその眼差しは鋭く、見た目通りの年では無いのかもしれない
「魔術師じゃねぇといけねぇのか?」
「いや そのようなことはない些細なことだ 気にしないでくれ ただ悪霊退治は魔術師がくるものだと思っていたのでね、気を悪くしたなら謝ろう」
言葉とは裏腹に気持ちがこもっていない
「そぉかよ 本当に悪霊なんているのか? 街の奴に聞いても知らねぇみたいだしよぉ」
「それは混乱を避けるため街の人達には話していないからな
悪霊は一週間前に現れ次の月蝕の夜に街を滅ぼすと言ってきたのだよ、だから私達はそれまでに悪霊を討伐できる冒険者を集めることにした」
「僕たちの他にも冒険者が来てるの?」
「あぁ 君たちを含め20人ほど来ているこれだけ集まれば足りるだろう そして悪霊が現れる月蝕の夜は今夜だ 月蝕までに多くの冒険者が集まって本当に良かったよ」
そう言って笑った顔はなぜか怪しく不気味だと感じた
「他の冒険者は街の中心にある教会に集まっている君たちも向かってくれ」
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