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お尋ね者死神編
44話 鬼巫女
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羅綺と礫綺の亡骸は一応埋めてあげることにした
埋葬を終え歩き出す
「あいつら鬼人百鬼って言ってたな」
「うん僕のこと鬼巫女だって」
「そうっすね まさか鬼巫女までレゼさんってことになってるとは思わなかったっす これで鬼人百鬼と結鬼隊両方から命を狙われることになったっすね」
「その鬼巫女ってなんだ」
「鬼巫女は鬼ノ島の封印が解かれても厄災の鬼人が完全復活しないようにその身に力を封じた者のことっす 鬼巫女が死ねば力が解放されてしまうっすから通常は結鬼隊にしっかり守られているはずっすけど」
「がっつり命を狙われたな」
「あの結鬼隊の口振りからするとレゼさんのことを厄災の鬼人の依り代だと思い込んでたっすね 依り代を壊せば復活出来ないっすから まぁどのみちレゼさんは死神っすから本物がどこかにいるはずっす 別で狙われているかも知れないっすけど」
「助けた方がいい?」
「いえ レゼさん達は気にしなくていいっす 最悪殺されても大丈夫っすから それになるべく戦闘は穏便に済ませてほしいっす」
「おんびん?」
「どうして疑問系なんすか」
「さくっと片付ければいいんだろ」
「うぅ ちょっとでも印象を良くしたいっすのに」
「?」
「な なんでもないっす あはは」
「そんなことよりリーデル 鬼ノ島にはどうやって行くんだ?」
「鬼ノ島に行くには入口である鬼門を通らないといけないっす
その鬼門は北東部にあるっすね」
「北東部?」
「はいっす この世界は八つの地域に分かれているっす レゼさん達が今いるのは南西部の端っすね 鬼門がある北東部からはかなり遠いっす」
「地道に行くしかないのかな」
「そうっす まず目指すのは西南部の隣 南部っす」
森林を抜け街道に出る
「この道を3日程歩けば南部の中心街に着くっす その中心街から渓谷を抜けて南東部に入るっす」
中心街に近付くにつれ人通りが多くなる
「南西部から直接北東部に行けねぇのか?」
「無理っす 南西部と北東部の境目には結鬼隊の本部である巨大な山があるっす とてもじゃないっすけど無謀っすね あの山だけなら越えられると思うっすけど 結鬼隊まで相手にするのは・・・」
「むぅ」
「ちっ 早く荒魂と殺り合いたかったのになぁ」
「ほら 見えてきたっす あれが結鬼隊の本部っす」
南西部と北東部の境目には程遠いはずが巨大な柱の様なものが見える
「でかすぎだろ」
「うん てっぺんが見えない」
「リーデルの言ったとおりだなあれじゃあ越えるだけで一苦労だ」
話していると爆発音が聞こえ、砂が巻き上がる
「ガハハハ 脆弱だな人間は」
ゴリラの様な大男が暴れている
レゼとディーはかまわずゴリラ男の横を通り抜けようとする
「まて そこのガキ俺様を無視するな!」
レゼに掴みかかろうとする
「あ゛ぁ」
ゴリラ男の腕を掴み睨み付ける
「うっ ななんだ お前 俺様はき鬼人百鬼だぞ」
ディーの腕を振り払うが、凄みに怯んでいる
「へぇ なら何してもいいよなぁ!」
邪悪な笑みを浮かべる
「う うおおお!!」
怯みながらもゴリラ男は筋肉モリモリの腕でディーに拳をぶつけてくる
土埃が舞い上がり地面が陥没していく
「おい それで殴ってるつもりかぁ?」
ディーはさっきから一歩も動かずゴリラ男の拳を全て受け止める ゴリラ男の猛攻は、効果いまひとつだ
猛攻が止むとクレーターの中央から予備動作無くゴリラ男の顔面を殴る
ゴリラ男はボールの様に弾みながら飛んでいき動かなくなった
「面白いくらいよく飛んでったっすね」
「大きい図体の割によく跳ねてた」
「あいつ本当に鬼人百鬼か? かなり弱かったが」
肩をこきこき鳴らす
「見たところただのごろつきっすよ どうせ自分を強く見せたいから鬼人百鬼の名を語っただけっす 今後もそう言う輩が出てきてもおかしくないっすね」
「むぅ」
街道を進む
日が傾き始めている
「そろそろ野宿の準備をした方がいいっす」
「僕たちは休む必要ない」
「必要なくても飯は食いたいだろ」
「うん」
「よしっ 先ずは食材の調達だな」
「うん」
森には山の幸が豊富で影を使えば野生動物を捕まえるのは容易かった
手に入れた食材を手際よく調理していく
「ディーの料理美味しい」
「意外に料理上手っすね」
「意外には余計だ まぁプロにはまだ敵わねぇけど レゼには上手い物食って貰いたいからな」
「ディー ありがと」
「おぅ」
「照れてるっす」
「うるせぇ」
それから中心街に着くまでの間木の実や野生動物などを捕まえ、ディーが調理して食べるのを繰り返す
ゴリラ男をぶっ飛ばして3日後
南部の中心街、筑深(つくみ)に到着した
「かなり整備された街だな」
「そうっすね 中心街なだけあって治安もしっかりしてるっすよ」
「山の幸意外のものが食べれるかな」
「やっぱりレゼは食べることが気になってるな」
「?」
「あっ!」
「うわ なんだよ 大きな声だして」
「大変っす! 治安がしっかりしてるってことは 指名手配されてるレゼさん達は街に入ったら捕まっちゃうってことっすぅぅ!」
埋葬を終え歩き出す
「あいつら鬼人百鬼って言ってたな」
「うん僕のこと鬼巫女だって」
「そうっすね まさか鬼巫女までレゼさんってことになってるとは思わなかったっす これで鬼人百鬼と結鬼隊両方から命を狙われることになったっすね」
「その鬼巫女ってなんだ」
「鬼巫女は鬼ノ島の封印が解かれても厄災の鬼人が完全復活しないようにその身に力を封じた者のことっす 鬼巫女が死ねば力が解放されてしまうっすから通常は結鬼隊にしっかり守られているはずっすけど」
「がっつり命を狙われたな」
「あの結鬼隊の口振りからするとレゼさんのことを厄災の鬼人の依り代だと思い込んでたっすね 依り代を壊せば復活出来ないっすから まぁどのみちレゼさんは死神っすから本物がどこかにいるはずっす 別で狙われているかも知れないっすけど」
「助けた方がいい?」
「いえ レゼさん達は気にしなくていいっす 最悪殺されても大丈夫っすから それになるべく戦闘は穏便に済ませてほしいっす」
「おんびん?」
「どうして疑問系なんすか」
「さくっと片付ければいいんだろ」
「うぅ ちょっとでも印象を良くしたいっすのに」
「?」
「な なんでもないっす あはは」
「そんなことよりリーデル 鬼ノ島にはどうやって行くんだ?」
「鬼ノ島に行くには入口である鬼門を通らないといけないっす
その鬼門は北東部にあるっすね」
「北東部?」
「はいっす この世界は八つの地域に分かれているっす レゼさん達が今いるのは南西部の端っすね 鬼門がある北東部からはかなり遠いっす」
「地道に行くしかないのかな」
「そうっす まず目指すのは西南部の隣 南部っす」
森林を抜け街道に出る
「この道を3日程歩けば南部の中心街に着くっす その中心街から渓谷を抜けて南東部に入るっす」
中心街に近付くにつれ人通りが多くなる
「南西部から直接北東部に行けねぇのか?」
「無理っす 南西部と北東部の境目には結鬼隊の本部である巨大な山があるっす とてもじゃないっすけど無謀っすね あの山だけなら越えられると思うっすけど 結鬼隊まで相手にするのは・・・」
「むぅ」
「ちっ 早く荒魂と殺り合いたかったのになぁ」
「ほら 見えてきたっす あれが結鬼隊の本部っす」
南西部と北東部の境目には程遠いはずが巨大な柱の様なものが見える
「でかすぎだろ」
「うん てっぺんが見えない」
「リーデルの言ったとおりだなあれじゃあ越えるだけで一苦労だ」
話していると爆発音が聞こえ、砂が巻き上がる
「ガハハハ 脆弱だな人間は」
ゴリラの様な大男が暴れている
レゼとディーはかまわずゴリラ男の横を通り抜けようとする
「まて そこのガキ俺様を無視するな!」
レゼに掴みかかろうとする
「あ゛ぁ」
ゴリラ男の腕を掴み睨み付ける
「うっ ななんだ お前 俺様はき鬼人百鬼だぞ」
ディーの腕を振り払うが、凄みに怯んでいる
「へぇ なら何してもいいよなぁ!」
邪悪な笑みを浮かべる
「う うおおお!!」
怯みながらもゴリラ男は筋肉モリモリの腕でディーに拳をぶつけてくる
土埃が舞い上がり地面が陥没していく
「おい それで殴ってるつもりかぁ?」
ディーはさっきから一歩も動かずゴリラ男の拳を全て受け止める ゴリラ男の猛攻は、効果いまひとつだ
猛攻が止むとクレーターの中央から予備動作無くゴリラ男の顔面を殴る
ゴリラ男はボールの様に弾みながら飛んでいき動かなくなった
「面白いくらいよく飛んでったっすね」
「大きい図体の割によく跳ねてた」
「あいつ本当に鬼人百鬼か? かなり弱かったが」
肩をこきこき鳴らす
「見たところただのごろつきっすよ どうせ自分を強く見せたいから鬼人百鬼の名を語っただけっす 今後もそう言う輩が出てきてもおかしくないっすね」
「むぅ」
街道を進む
日が傾き始めている
「そろそろ野宿の準備をした方がいいっす」
「僕たちは休む必要ない」
「必要なくても飯は食いたいだろ」
「うん」
「よしっ 先ずは食材の調達だな」
「うん」
森には山の幸が豊富で影を使えば野生動物を捕まえるのは容易かった
手に入れた食材を手際よく調理していく
「ディーの料理美味しい」
「意外に料理上手っすね」
「意外には余計だ まぁプロにはまだ敵わねぇけど レゼには上手い物食って貰いたいからな」
「ディー ありがと」
「おぅ」
「照れてるっす」
「うるせぇ」
それから中心街に着くまでの間木の実や野生動物などを捕まえ、ディーが調理して食べるのを繰り返す
ゴリラ男をぶっ飛ばして3日後
南部の中心街、筑深(つくみ)に到着した
「かなり整備された街だな」
「そうっすね 中心街なだけあって治安もしっかりしてるっすよ」
「山の幸意外のものが食べれるかな」
「やっぱりレゼは食べることが気になってるな」
「?」
「あっ!」
「うわ なんだよ 大きな声だして」
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