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お尋ね者死神編
46話 屋敷の連中
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剛兼と水森から別れ宿探しをする事、約四時間
「大きな街なのに営業している宿が一件しか無いとは思わなかったっすね これも屋敷の連中の仕業っすかね?」
やっと見つけた宿で一息つく
「さあな」
レゼは獣型からヒト型になる
「ヒト型になるのか」
ディーはちょっと残念そうである
「うん 体が小さいと不便だから」
「なら仕方ねぇか」
ディーの変装を解きレゼは畳に寝転ぶ
部屋は和室で既に布団が敷かれている
「夕飯何かな」
レゼはすでに食べ物の事で頭がいっぱいだ
カンカンカン
外が騒がしくなる
「警報の音みたいっすけど、何かあったっすかね?」
「何かくる」
レゼの耳がぴーんとなり宿に近づく音を捉える
ドカーン
いきなり部屋の片側の壁と屋根が吹き飛ぶ
咄嗟にディーがレゼを庇う
「けほけほ」
「いきなりなんだ!?」
レゼ達が泊まっていた部屋は半分ほど吹き飛び開放的な空間になった
外では昼間会った剛兼と水森が鬼喰いと戦っていた
剛兼が鬼喰いに飛ばされ、壁に当たりそうになるのを助ける
「助かったであります」
「おう」
「どこかで会ったことがあるでありますか?」
「さあな」
「おいっ!このバカしゃべってねぇで働け!」
「すっすみません」
剛兼は水森に怒鳴られ急いで戦闘に戻る
街は人、鬼人、鬼喰いが入り乱れ阿鼻叫喚と化していた
「俺も参加するかなぁ!」
ディーは楽しくなってきたのか笑いながらジャッカルを錬成し飛び出して行く
「むぅ 置いていかれた」
「自ら揉め事に首を突っ込んで行かないで下さいっす!・・・って聞いてないっすね」
レゼも影鎌を作りディーの後を追う
「うわぁ た 助けてくれぇ」
人を襲おうとしていた鬼喰いの頭を影鎌で刈り取る
鬼喰いは血を吹き出し倒れる
吹き出した血は正面に座り込んでいた人に降り注ぐ
「うわぁぁぁ! 殺さないでくれぇぇ!」
影鎌を肩に担いだレゼを見て礼も言わずに逃げ出す
「僕は助けた方なのに」
ちょっと傷つくな
ウガァ!!
次から次に鬼喰いが現れる
今まで行方不明になっていた人達だろうか
「鬱陶しい」
広範囲に影を広げ、20人以上の鬼喰いを足下から串刺しにする
ちゃんと街の人には当たらない様配慮する
「今の見たか あいつもきっと鬼人だ」
「そうだそうだ」
「悪鬼は街から出ていけ」
子供が石を投げてくるが影で防ぐ
「恩知らずな人達っすね」
「むぅ」
石をかわすため影で翼を作り空に逃げ、ディーの気配がする方へ飛んでいく
しばらく飛んでいると銃声と光が見えてくる
「追いついた」
「おっ レゼか どうした? 元気ねぇみたいだけど」
「何でもない」
「そうか 俺が付いてるから困った事があったら言えよな」
ディーに頭を撫でられるとポカポカする
「うんっ・・・それより何で剛兼と戦ってるの?」
「それな 俺もよくわからねぇんだよ 鬼喰いどもの頭を吹き飛ばしながら走っていたら 急に剛兼が斬りかかってきたんだよ」
「嬉々として鬼喰いを殺戮していたからじゃないっすか」
「貴殿も鬼人でありますな 影を操っているところを見ると厄災の鬼人の可能性があるであります!」
光る刀身をしならせながら斬りかかってくるがジャッカルで受け流し、銃弾で牽制する
「下手に反撃するわけにもいかねぇから困ってんだ」
「先ほどは助けて頂いたでありますが悪鬼と知れば話しは別、大人しく投降して死ぬであります!」
「むちゃくちゃなこと言ってんな」
「この大惨事を起こした悪鬼に慈悲は無いであります 鬼人百鬼」
「鬼人百鬼じゃねぇ 俺たちはそいつらから命を狙われてんだ」
「では、何者でありますか?」
「昼間も言ったが俺はディー、こいつはレゼだ」
「ディー殿とレゼ殿? 昼間と姿が違うであります!
まさか自分を騙していたでありますか!?」
「騙そうと思って変装してたわけじゃねぇよ 鬼人百鬼がばらまいた手配書のせいで街に入れねぇからだ」
「そうでしたか・・・手配書・・・レゼ殿はやはり厄災の鬼人でありますか!なら悪であります!」
「そうじゃねぇ 鬼人百鬼が結鬼隊を使ってレゼを殺そうと計画したことなんだ」
「何故 レゼ殿は鬼人百鬼から命を狙われているでありますか?」
「それは・・・」
「ほーほっほっほっほっほ! 鬼人百鬼四天王 刹鬼(せっき)の無途無(なずな)が教えてあげますわ そこのおじょうさんは鬼巫女 殺せば厄災の鬼人様が完全復活するのよ」
いつの間にか上空に和装のマーメイドドレスを着た黒髪美人が椅子に座った様な体勢で浮かんでいる
「四天王の刹鬼か・・・こりゃあ本部に応援を頼んだ方が良さそうだな 剛兼!お前は本部に行ってこの状況を伝えてこい!」
屋根で様子を見ていた水森が叫ぶ
「ほーほっほっほっほっほ!刹鬼の無途無がみすみす行かせると思っているのかしら」
背後から巨大な6本腕の髑髏(どくろ)が現れ、6本ある腕のうち4本は鉈、刀、鎌、ノコギリを持っている
「水森さん 分かったであります!」
刀を鞘に戻し全速力で駆け出す
走り出した剛兼を髑髏の腕が追う
「悪鬼を穿て水妖」
水森が刀を抜くと刀身は水で覆われていた
刀身を撫でるともう1本刀が現れる
水森は2本の刀で髑髏の腕を斬り落とす
ただ水を纏わせているだけではなく圧を加えているのかウォータージェットの様な鋭い切れ味だ
「俺に斬れない物は無い」
「ほーほっほっほっほっほ! まだまだこれからよ」
切断された腕がひとりでに動き元の位置に戻る
「大きな街なのに営業している宿が一件しか無いとは思わなかったっすね これも屋敷の連中の仕業っすかね?」
やっと見つけた宿で一息つく
「さあな」
レゼは獣型からヒト型になる
「ヒト型になるのか」
ディーはちょっと残念そうである
「うん 体が小さいと不便だから」
「なら仕方ねぇか」
ディーの変装を解きレゼは畳に寝転ぶ
部屋は和室で既に布団が敷かれている
「夕飯何かな」
レゼはすでに食べ物の事で頭がいっぱいだ
カンカンカン
外が騒がしくなる
「警報の音みたいっすけど、何かあったっすかね?」
「何かくる」
レゼの耳がぴーんとなり宿に近づく音を捉える
ドカーン
いきなり部屋の片側の壁と屋根が吹き飛ぶ
咄嗟にディーがレゼを庇う
「けほけほ」
「いきなりなんだ!?」
レゼ達が泊まっていた部屋は半分ほど吹き飛び開放的な空間になった
外では昼間会った剛兼と水森が鬼喰いと戦っていた
剛兼が鬼喰いに飛ばされ、壁に当たりそうになるのを助ける
「助かったであります」
「おう」
「どこかで会ったことがあるでありますか?」
「さあな」
「おいっ!このバカしゃべってねぇで働け!」
「すっすみません」
剛兼は水森に怒鳴られ急いで戦闘に戻る
街は人、鬼人、鬼喰いが入り乱れ阿鼻叫喚と化していた
「俺も参加するかなぁ!」
ディーは楽しくなってきたのか笑いながらジャッカルを錬成し飛び出して行く
「むぅ 置いていかれた」
「自ら揉め事に首を突っ込んで行かないで下さいっす!・・・って聞いてないっすね」
レゼも影鎌を作りディーの後を追う
「うわぁ た 助けてくれぇ」
人を襲おうとしていた鬼喰いの頭を影鎌で刈り取る
鬼喰いは血を吹き出し倒れる
吹き出した血は正面に座り込んでいた人に降り注ぐ
「うわぁぁぁ! 殺さないでくれぇぇ!」
影鎌を肩に担いだレゼを見て礼も言わずに逃げ出す
「僕は助けた方なのに」
ちょっと傷つくな
ウガァ!!
次から次に鬼喰いが現れる
今まで行方不明になっていた人達だろうか
「鬱陶しい」
広範囲に影を広げ、20人以上の鬼喰いを足下から串刺しにする
ちゃんと街の人には当たらない様配慮する
「今の見たか あいつもきっと鬼人だ」
「そうだそうだ」
「悪鬼は街から出ていけ」
子供が石を投げてくるが影で防ぐ
「恩知らずな人達っすね」
「むぅ」
石をかわすため影で翼を作り空に逃げ、ディーの気配がする方へ飛んでいく
しばらく飛んでいると銃声と光が見えてくる
「追いついた」
「おっ レゼか どうした? 元気ねぇみたいだけど」
「何でもない」
「そうか 俺が付いてるから困った事があったら言えよな」
ディーに頭を撫でられるとポカポカする
「うんっ・・・それより何で剛兼と戦ってるの?」
「それな 俺もよくわからねぇんだよ 鬼喰いどもの頭を吹き飛ばしながら走っていたら 急に剛兼が斬りかかってきたんだよ」
「嬉々として鬼喰いを殺戮していたからじゃないっすか」
「貴殿も鬼人でありますな 影を操っているところを見ると厄災の鬼人の可能性があるであります!」
光る刀身をしならせながら斬りかかってくるがジャッカルで受け流し、銃弾で牽制する
「下手に反撃するわけにもいかねぇから困ってんだ」
「先ほどは助けて頂いたでありますが悪鬼と知れば話しは別、大人しく投降して死ぬであります!」
「むちゃくちゃなこと言ってんな」
「この大惨事を起こした悪鬼に慈悲は無いであります 鬼人百鬼」
「鬼人百鬼じゃねぇ 俺たちはそいつらから命を狙われてんだ」
「では、何者でありますか?」
「昼間も言ったが俺はディー、こいつはレゼだ」
「ディー殿とレゼ殿? 昼間と姿が違うであります!
まさか自分を騙していたでありますか!?」
「騙そうと思って変装してたわけじゃねぇよ 鬼人百鬼がばらまいた手配書のせいで街に入れねぇからだ」
「そうでしたか・・・手配書・・・レゼ殿はやはり厄災の鬼人でありますか!なら悪であります!」
「そうじゃねぇ 鬼人百鬼が結鬼隊を使ってレゼを殺そうと計画したことなんだ」
「何故 レゼ殿は鬼人百鬼から命を狙われているでありますか?」
「それは・・・」
「ほーほっほっほっほっほ! 鬼人百鬼四天王 刹鬼(せっき)の無途無(なずな)が教えてあげますわ そこのおじょうさんは鬼巫女 殺せば厄災の鬼人様が完全復活するのよ」
いつの間にか上空に和装のマーメイドドレスを着た黒髪美人が椅子に座った様な体勢で浮かんでいる
「四天王の刹鬼か・・・こりゃあ本部に応援を頼んだ方が良さそうだな 剛兼!お前は本部に行ってこの状況を伝えてこい!」
屋根で様子を見ていた水森が叫ぶ
「ほーほっほっほっほっほ!刹鬼の無途無がみすみす行かせると思っているのかしら」
背後から巨大な6本腕の髑髏(どくろ)が現れ、6本ある腕のうち4本は鉈、刀、鎌、ノコギリを持っている
「水森さん 分かったであります!」
刀を鞘に戻し全速力で駆け出す
走り出した剛兼を髑髏の腕が追う
「悪鬼を穿て水妖」
水森が刀を抜くと刀身は水で覆われていた
刀身を撫でるともう1本刀が現れる
水森は2本の刀で髑髏の腕を斬り落とす
ただ水を纏わせているだけではなく圧を加えているのかウォータージェットの様な鋭い切れ味だ
「俺に斬れない物は無い」
「ほーほっほっほっほっほ! まだまだこれからよ」
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