1 / 17
プロローグ
しおりを挟む
まずはじめに
この作品は若干の性的描写を含んでおります。
作品の舞台背景として酷い扱いをされる描写もございます。
そして、その作中に行われている行為は推奨するものではございません。
同じことを行って不都合が生じた場合でも、当方は何ら責任を追うことはございません。
もし、多くのその様な意見があった場合、R15ではなくR18にて公開することも視野に入れております。
上記のことがよろしければプロローグとエピローグを除いて全15話、約1ヶ月間で完結いたします。
全て書き終えていますので、2日で1話と言う計算になります。
全話予約投稿設定完了済みで、最終話は8月1日公開予定になります。
短い間ですが、どうぞ、お楽しみくださいませ。
プロローグ
女性は広めのベッドの上で両手をロープで繋がれ、両足は両脇にいる女性に掴まれ、服は着ておらず、全ての肌が露出した状態で寝かされていた。年齢は18歳くらいだろうか。肌にも艶があり、まだ熟れる部分を残している。見た目も美しく、社交界に行けば花を咲かせるであろうその女性から悲嘆の声が漏れ出る。
「……いや……、やめてください……、お願いします……」
その言葉はベッドの側にいる男性に向けて漏れでたものだ。しかし、その男性は聞く耳を持たず女性の顔に指を触れさせる。肌の張りが女性の意志とは別に男性の指を押し返す。男性の指は触れたまま、首、肩、胸、腹へとゆっくりと感触を確かめるかの様に這わせていく。女性は嫌がり身体を捩らせるが、両足を掴まれているために微々たる抵抗しか出来ない。足はしっかりと動かないように掴まれている。
「いや……いやぁ……」
涙を浮かべながら現在の心境を吐露し、行為をやめてもらうように懇願する。その言葉が届いたのか、男性の指が離れる。女性が一瞬安堵の表情を見せるが、すぐに胸を乱暴に掴まれ、悲痛な叫びを上げる。
「いやぁ!」
腕で振り払おうにもロープに両手を繋がれ身動きがとれない。男性は弾力を楽しむかのようにゆっくりと揉みしだく。女性の顔が嫌悪感からか歪む。整っていた髪は乱れ、咲いた華のように広がる。
「お願いします……、やめてください……」
幾度目かの懇願が女性の口から溢れると、男性の手が離れる。だが、先ほどと同じようにまた身体を楽しむ、もしくは確認するかのように手を這わせてくる。手、腕、二の腕、脇、脇腹、腰、太腿、足と舐めるように手をゆっくりと強弱をつけながら這わせてくる。その都度女性の身体が反応し、微細に動く。恐怖と焦燥からか女性から声が出なくなる。だが、お構い無しに男性は這わせた手を何度も往復させる。
しばらく手に寄る行為をした後、満足したのか男性の手が離れる。女性は開放感からか歪んでいた顔が戻る。しかし、すぐ絶望の色に染まる。
男性が衣服を脱ぎ始めたのだ。ガウンのような服を肌の上に1枚だけ纏っていた為に、すぐ裸体が顕になる。女性にはないそそり立つ突起物が目に入る。
「いや!やめて!」
女性から叫びのような懇願が口に出される。女性の声に気づいているが、男性は女性の下腹部に手を伸ばし弄び始めた所で初めて声を発する。
「処女じゃないんでしょ?なら使用具合を確かめなければならないからね」
絶望的な一言が聞こえる。つまり、女性が犯されることは確定事項だった事がわかったからだ。
その男性の声は若い。変声途中なのだろう。見た目は整った顔立ちであるが、まだ幼さが残っていた。年齢は13か14といった所だろう。
十分に女性器を弄んだ後、一人の女性が男性に近づき、粘性の液を突起物に塗り始める。男性に塗り終わった後、ベッドの女性の下腹部にも塗り始めた。
「いや!やめてください!お願いします!」
かなり強い抵抗の声が出る。しかし男性はあどけない顔をしながら声を発する。
「駄目だよ。商品の具合を確かめるのが僕の仕事だよ。これをすることによって値段が変わるんだから。僕の評価は意外と信頼され、人気があるんだ」
その言葉を聞いた女性からは絶望しすぎたのか目を見開いたままの表情で固まる。
片足が一瞬拘束から離れるが、絶望した女性は反応できなかった。そのまま男性がベッドに上がり、女性の足を抱える。
「それじゃ、楽しませてもらうね」
非情な一言で女性の下腹部が熱いもので貫かれた。
行為が終わり、女性の顔を見る。快楽に、そしてその快楽に屈した自分が理解出来ていないのか、歪んだ表情をしている。漏れ出る声が先ほどの張りのある声とは違い、枯れているが艶が出ている。両手両足も既に開放され、逃げられる状態にはあるのだが、体が動かずに逃げ出すことも出来ない。だが、その状況に気づいているのかさえ怪しい精神状態であった。
男性は既にその女性への興味を失い、ベッドを降り、三人の女使用人にこう伝える。そのうち二人は行為の初めまで女性の足を掴んでいた二人だ。
「後処理よろしく。それと評価はいつもどおりに後から書面で」
三人は湯で絞った布で体を拭き、背中を担当していた一人が拭き終えると同時にガウンを着させる。全面の二人もそのタイミングで顔や体、性器までしっかりと拭き終わっており、何度も行なっている普段通りの手順とでも言わんばかりにタイミングあわせて終わらせる。男性に対する作業が終わると同時に両開きのドアが開き、男性は出て行く。
ドアの外に、壮年の男性が立ち、男性を迎えていた。
「次は誰?」
「12歳の童貞男娼でございます」
「わかった。そうなると性器の評価は出来ないね。と言っても、元々男娼の評価は僕では務まらないのだけどね」
「承知致して御座います。しかし、娼婦が行うより、そして、他の男娼が行うより信頼性が高いとのことでございますゆえ」
「わかっている」
壮年の男性が案内し、少し離れた一にある部屋に入る。
先ほどの女性と同じように両手を縛られ、両足を掴まれている少年がベッドの上で寝かされていた。怯えた目で男性を見ている。男性が近寄り確認する。
「男娼で後ろの経験はあるんだね?」
「はい、以前の貴族様から幾度も手ほどきを頂いております」
「わかった。これから何をするかわかる?」
「はい。私の身体の快楽検査ですね?」
「わかっているのなら話が早いね。性器の部分は評価出来ないから後ろだけ」
「承知しました」
返事をすると少年男娼は両手をつながれたままうつぶせになる。少年男娼の背中や尻を手で触り、感触や反応を確かめながら、しばらく弄ぶ。うつ伏せのために表情はわからないが、耳が赤くなり、手を這わす度に体が震える。だが、嫌悪感からの震えではないことは簡単にわかった。馬乗りになり、手を全面の下腹部に突っ込むと既に硬くなったものが手にあたった。
「なるほどね」
ヌメリのある液体が手に付き、それを見て確認すると女使用人に視線を向ける。女使用人が近づき、突起物と少年男娼の尻に人肌まで温めてある粘性の液を塗る。少年男娼は慣れからか、その女使用人の行為を多少身体を動かすが簡単に受け入れる。
女使用人の手が離れ、小刻みに震えている少年男娼の尻の谷間を軽く這わせた後、腰を入れゆっくりと突き刺した。
ベッドから離れ、少年男娼を見てみると、顔が紅色に染まっている。息は艶をはらんだものになり、下腹部辺りには白濁した液がシーツに数回分溜まっていた。体は全体的にやや赤くほてり、脱力した状態だが、時折小刻みに震える。その様子を確認した後、以前の女性と同じように女性3人に指示する。
「後始末よろしく。評価は後ほど書面で」
女使用人の一人がお湯で絞った布で体を拭き、ガウンを着させる。その女使用人の作業が終わるとドアが開き、男性は歩き部屋の外へ出る。部屋の外へ出ると先ほどと同じように壮年の男性が待っていた。
「次は誰かな?」
「本日のお体の御役目はここまででございます。次は男娼希望の奴隷の評価になります」
「わかった。部屋は何処なの?」
「ご案内致します」
案内された部屋に入ると若干緊張した18前後の男性と、別で運営している娼館の娼婦がベッドに少し離れた形で座っていた。行為が見やすい位置に置かれたソファーの様な両側に手すりがあり、クッション性を高めた椅子に座り、行為を始める指示をする。
指示をすると女性は力を抜いた状態で横になり、男性はその上からかぶさるような形で行為を始める。
行為を始めてすぐにわかった事がある。これは男娼向きではないと。
相手に対してのムード作りは相手の好むシチュエーションが様々なため、正解を導き出すには難しいだろう。だが、それ以外に女性を攻めるポイントがおざなりであった。基本的に視線を集める胸、そして行為をするための下腹部。この2点しか手を触れていないのだ。その上、少し相手の受け入れる体勢が整ったと見るや、すぐに入れてしまう始末。
動きも相手のことを考えずに体重を乗せたまま乱暴に動く。娼婦の声は多少上がっているが、体内に入った異物が動いている時に勝手に漏れ出る、言わばしゃっくりのような乾いた声だった。
それでもしばらく続けていれば多少は良くなる女性も居る為、絶対的に否定は出来ないし、むしろそれを好む者も居る。だが、しばらく続くと思ったがあっという間に果ててしまい、そのまま女性の体の上にぐったりと倒れこんでしまった。果てた場所は中ではなく外であったのは事前に伝えておいた為、評価点ではなく当たり前の事なのでマイナス点にならないだけという程度だ。
行為が終わったと気づいた娼婦は、男娼を力任せに無理やり退け、ベッドから起き上がって俺の斜め前に置いてある背もたれのない椅子に座り評価を伝えてくる。
「全然ダメね。顔が少し良いのと、物は少し大きめだけどただそれだけ。動きも単調だし、何より勝手に果てるし。お客さん含めてここ数年、一番の大外れだわ」
「そんなはずないだろう!!村の女は全員これで喜んでいたんだぞ!?お前だって声出してたじゃないか!!」
その感想が男娼にも届くと、突然起き上がって抗議の声を上げた。
「気を使って声をだしてくれただけじゃないの?あんた、女ナメ過ぎ」
辛辣な言葉をきつい目線と共にその娼婦は男娼に向かって叩きこむと、その迫力からか過去にその様に女性から言われたことがなかったのか、男娼は黙りこんでしまった。
「今の声出してあげたら。簡単に出るでしょ?」
報告を聞いている男性からの言葉を聞くと、娼婦は先程の行為中の声を簡単に再現してしまった。しかも無感情な顔で。
「つまり、なんにも気持よくなかったのよ。ただ単に、入れられて、下からつき上げられた時に勝手に漏れ出る声だったのよ」
「そんなわけない!!お前が不感症なだけだろう!!」
男性は自分のプライドが大事なのか、それともよほどこれに自信を持っていたのか、持論を曲げることをしなかった。
「君はうちの娼館の大事な商品である彼女たちに不都合があると言うんだね?」
「ああ!俺がやっても気持ちよくないというのがあり得ないんだ!!」
「わかった。それなら見せつけてあげよう。彼女の本当の魅力というものをね」
その言葉を聞くやいなや、彼女の怒っていた表情から一転、喜び、いや、ヘビが獲物を見つけたようなとでも言う表情に変わった。
「良いのっ!?ほんとね?!」
「……うん、本当にこの後大丈夫だよね?」
「……うん!大丈夫!!(ホントは一人貴族のバカ息子来るけどいいや。あー、後で皆に自慢してやろっと)」
そう言うやいなや、娼婦は相手の返事を待たずに抱きつき口づけを始める。もう逃さないと言わんばかりに。
情熱的な口づけがしばらく続く。男性に体を預け、そして、お互いに体を密着させる。足はより相手に近づくために絡みあうように。この行為だけでも体温は上昇し、肌がしっとりとしてくる。しばらくお互いに堪能した後、それだけで満足するはずのない娼婦が立ち上がって相手を抱き上げる。
身長差があり、まだ娼婦のほうが高いため、逆にベッドまで連れて行かれてしまう。だが、ベッドに着いたら攻守は交代する。娼婦はそのまま身を委ね、快楽へと没頭する。
男性からの手や足、胸板や膝、そして舌や唇等からの行為で、頬が上気し、呼吸も荒くなり、胸から喉にかけて赤く変色していく。声も呼吸しているだけなのだが艶が混じり、目も虚ろになっていく。髪を手ですき、顔を撫で、口づけをする。唇が半開きになり、既に呼吸を懸命にしなくてはならない状態になってきている。だが、まだ本番ではない。まだまだこの先があるのだ。
本番準備段階の一つ前の段階でも、息は絶え絶えになり、声は艶をはらみ、無意識に出てしまう声へと変わっていく。
腰を押し当て突き刺し始めるとその声は徐々に悲鳴に近い形になっていた。
男娼希望の奴隷はその様子を立ったままずっと眺めており、何すること無く果ててしまい、その床を女使用人が何事もなかったかのように掃除していた。
この作品は若干の性的描写を含んでおります。
作品の舞台背景として酷い扱いをされる描写もございます。
そして、その作中に行われている行為は推奨するものではございません。
同じことを行って不都合が生じた場合でも、当方は何ら責任を追うことはございません。
もし、多くのその様な意見があった場合、R15ではなくR18にて公開することも視野に入れております。
上記のことがよろしければプロローグとエピローグを除いて全15話、約1ヶ月間で完結いたします。
全て書き終えていますので、2日で1話と言う計算になります。
全話予約投稿設定完了済みで、最終話は8月1日公開予定になります。
短い間ですが、どうぞ、お楽しみくださいませ。
プロローグ
女性は広めのベッドの上で両手をロープで繋がれ、両足は両脇にいる女性に掴まれ、服は着ておらず、全ての肌が露出した状態で寝かされていた。年齢は18歳くらいだろうか。肌にも艶があり、まだ熟れる部分を残している。見た目も美しく、社交界に行けば花を咲かせるであろうその女性から悲嘆の声が漏れ出る。
「……いや……、やめてください……、お願いします……」
その言葉はベッドの側にいる男性に向けて漏れでたものだ。しかし、その男性は聞く耳を持たず女性の顔に指を触れさせる。肌の張りが女性の意志とは別に男性の指を押し返す。男性の指は触れたまま、首、肩、胸、腹へとゆっくりと感触を確かめるかの様に這わせていく。女性は嫌がり身体を捩らせるが、両足を掴まれているために微々たる抵抗しか出来ない。足はしっかりと動かないように掴まれている。
「いや……いやぁ……」
涙を浮かべながら現在の心境を吐露し、行為をやめてもらうように懇願する。その言葉が届いたのか、男性の指が離れる。女性が一瞬安堵の表情を見せるが、すぐに胸を乱暴に掴まれ、悲痛な叫びを上げる。
「いやぁ!」
腕で振り払おうにもロープに両手を繋がれ身動きがとれない。男性は弾力を楽しむかのようにゆっくりと揉みしだく。女性の顔が嫌悪感からか歪む。整っていた髪は乱れ、咲いた華のように広がる。
「お願いします……、やめてください……」
幾度目かの懇願が女性の口から溢れると、男性の手が離れる。だが、先ほどと同じようにまた身体を楽しむ、もしくは確認するかのように手を這わせてくる。手、腕、二の腕、脇、脇腹、腰、太腿、足と舐めるように手をゆっくりと強弱をつけながら這わせてくる。その都度女性の身体が反応し、微細に動く。恐怖と焦燥からか女性から声が出なくなる。だが、お構い無しに男性は這わせた手を何度も往復させる。
しばらく手に寄る行為をした後、満足したのか男性の手が離れる。女性は開放感からか歪んでいた顔が戻る。しかし、すぐ絶望の色に染まる。
男性が衣服を脱ぎ始めたのだ。ガウンのような服を肌の上に1枚だけ纏っていた為に、すぐ裸体が顕になる。女性にはないそそり立つ突起物が目に入る。
「いや!やめて!」
女性から叫びのような懇願が口に出される。女性の声に気づいているが、男性は女性の下腹部に手を伸ばし弄び始めた所で初めて声を発する。
「処女じゃないんでしょ?なら使用具合を確かめなければならないからね」
絶望的な一言が聞こえる。つまり、女性が犯されることは確定事項だった事がわかったからだ。
その男性の声は若い。変声途中なのだろう。見た目は整った顔立ちであるが、まだ幼さが残っていた。年齢は13か14といった所だろう。
十分に女性器を弄んだ後、一人の女性が男性に近づき、粘性の液を突起物に塗り始める。男性に塗り終わった後、ベッドの女性の下腹部にも塗り始めた。
「いや!やめてください!お願いします!」
かなり強い抵抗の声が出る。しかし男性はあどけない顔をしながら声を発する。
「駄目だよ。商品の具合を確かめるのが僕の仕事だよ。これをすることによって値段が変わるんだから。僕の評価は意外と信頼され、人気があるんだ」
その言葉を聞いた女性からは絶望しすぎたのか目を見開いたままの表情で固まる。
片足が一瞬拘束から離れるが、絶望した女性は反応できなかった。そのまま男性がベッドに上がり、女性の足を抱える。
「それじゃ、楽しませてもらうね」
非情な一言で女性の下腹部が熱いもので貫かれた。
行為が終わり、女性の顔を見る。快楽に、そしてその快楽に屈した自分が理解出来ていないのか、歪んだ表情をしている。漏れ出る声が先ほどの張りのある声とは違い、枯れているが艶が出ている。両手両足も既に開放され、逃げられる状態にはあるのだが、体が動かずに逃げ出すことも出来ない。だが、その状況に気づいているのかさえ怪しい精神状態であった。
男性は既にその女性への興味を失い、ベッドを降り、三人の女使用人にこう伝える。そのうち二人は行為の初めまで女性の足を掴んでいた二人だ。
「後処理よろしく。それと評価はいつもどおりに後から書面で」
三人は湯で絞った布で体を拭き、背中を担当していた一人が拭き終えると同時にガウンを着させる。全面の二人もそのタイミングで顔や体、性器までしっかりと拭き終わっており、何度も行なっている普段通りの手順とでも言わんばかりにタイミングあわせて終わらせる。男性に対する作業が終わると同時に両開きのドアが開き、男性は出て行く。
ドアの外に、壮年の男性が立ち、男性を迎えていた。
「次は誰?」
「12歳の童貞男娼でございます」
「わかった。そうなると性器の評価は出来ないね。と言っても、元々男娼の評価は僕では務まらないのだけどね」
「承知致して御座います。しかし、娼婦が行うより、そして、他の男娼が行うより信頼性が高いとのことでございますゆえ」
「わかっている」
壮年の男性が案内し、少し離れた一にある部屋に入る。
先ほどの女性と同じように両手を縛られ、両足を掴まれている少年がベッドの上で寝かされていた。怯えた目で男性を見ている。男性が近寄り確認する。
「男娼で後ろの経験はあるんだね?」
「はい、以前の貴族様から幾度も手ほどきを頂いております」
「わかった。これから何をするかわかる?」
「はい。私の身体の快楽検査ですね?」
「わかっているのなら話が早いね。性器の部分は評価出来ないから後ろだけ」
「承知しました」
返事をすると少年男娼は両手をつながれたままうつぶせになる。少年男娼の背中や尻を手で触り、感触や反応を確かめながら、しばらく弄ぶ。うつ伏せのために表情はわからないが、耳が赤くなり、手を這わす度に体が震える。だが、嫌悪感からの震えではないことは簡単にわかった。馬乗りになり、手を全面の下腹部に突っ込むと既に硬くなったものが手にあたった。
「なるほどね」
ヌメリのある液体が手に付き、それを見て確認すると女使用人に視線を向ける。女使用人が近づき、突起物と少年男娼の尻に人肌まで温めてある粘性の液を塗る。少年男娼は慣れからか、その女使用人の行為を多少身体を動かすが簡単に受け入れる。
女使用人の手が離れ、小刻みに震えている少年男娼の尻の谷間を軽く這わせた後、腰を入れゆっくりと突き刺した。
ベッドから離れ、少年男娼を見てみると、顔が紅色に染まっている。息は艶をはらんだものになり、下腹部辺りには白濁した液がシーツに数回分溜まっていた。体は全体的にやや赤くほてり、脱力した状態だが、時折小刻みに震える。その様子を確認した後、以前の女性と同じように女性3人に指示する。
「後始末よろしく。評価は後ほど書面で」
女使用人の一人がお湯で絞った布で体を拭き、ガウンを着させる。その女使用人の作業が終わるとドアが開き、男性は歩き部屋の外へ出る。部屋の外へ出ると先ほどと同じように壮年の男性が待っていた。
「次は誰かな?」
「本日のお体の御役目はここまででございます。次は男娼希望の奴隷の評価になります」
「わかった。部屋は何処なの?」
「ご案内致します」
案内された部屋に入ると若干緊張した18前後の男性と、別で運営している娼館の娼婦がベッドに少し離れた形で座っていた。行為が見やすい位置に置かれたソファーの様な両側に手すりがあり、クッション性を高めた椅子に座り、行為を始める指示をする。
指示をすると女性は力を抜いた状態で横になり、男性はその上からかぶさるような形で行為を始める。
行為を始めてすぐにわかった事がある。これは男娼向きではないと。
相手に対してのムード作りは相手の好むシチュエーションが様々なため、正解を導き出すには難しいだろう。だが、それ以外に女性を攻めるポイントがおざなりであった。基本的に視線を集める胸、そして行為をするための下腹部。この2点しか手を触れていないのだ。その上、少し相手の受け入れる体勢が整ったと見るや、すぐに入れてしまう始末。
動きも相手のことを考えずに体重を乗せたまま乱暴に動く。娼婦の声は多少上がっているが、体内に入った異物が動いている時に勝手に漏れ出る、言わばしゃっくりのような乾いた声だった。
それでもしばらく続けていれば多少は良くなる女性も居る為、絶対的に否定は出来ないし、むしろそれを好む者も居る。だが、しばらく続くと思ったがあっという間に果ててしまい、そのまま女性の体の上にぐったりと倒れこんでしまった。果てた場所は中ではなく外であったのは事前に伝えておいた為、評価点ではなく当たり前の事なのでマイナス点にならないだけという程度だ。
行為が終わったと気づいた娼婦は、男娼を力任せに無理やり退け、ベッドから起き上がって俺の斜め前に置いてある背もたれのない椅子に座り評価を伝えてくる。
「全然ダメね。顔が少し良いのと、物は少し大きめだけどただそれだけ。動きも単調だし、何より勝手に果てるし。お客さん含めてここ数年、一番の大外れだわ」
「そんなはずないだろう!!村の女は全員これで喜んでいたんだぞ!?お前だって声出してたじゃないか!!」
その感想が男娼にも届くと、突然起き上がって抗議の声を上げた。
「気を使って声をだしてくれただけじゃないの?あんた、女ナメ過ぎ」
辛辣な言葉をきつい目線と共にその娼婦は男娼に向かって叩きこむと、その迫力からか過去にその様に女性から言われたことがなかったのか、男娼は黙りこんでしまった。
「今の声出してあげたら。簡単に出るでしょ?」
報告を聞いている男性からの言葉を聞くと、娼婦は先程の行為中の声を簡単に再現してしまった。しかも無感情な顔で。
「つまり、なんにも気持よくなかったのよ。ただ単に、入れられて、下からつき上げられた時に勝手に漏れ出る声だったのよ」
「そんなわけない!!お前が不感症なだけだろう!!」
男性は自分のプライドが大事なのか、それともよほどこれに自信を持っていたのか、持論を曲げることをしなかった。
「君はうちの娼館の大事な商品である彼女たちに不都合があると言うんだね?」
「ああ!俺がやっても気持ちよくないというのがあり得ないんだ!!」
「わかった。それなら見せつけてあげよう。彼女の本当の魅力というものをね」
その言葉を聞くやいなや、彼女の怒っていた表情から一転、喜び、いや、ヘビが獲物を見つけたようなとでも言う表情に変わった。
「良いのっ!?ほんとね?!」
「……うん、本当にこの後大丈夫だよね?」
「……うん!大丈夫!!(ホントは一人貴族のバカ息子来るけどいいや。あー、後で皆に自慢してやろっと)」
そう言うやいなや、娼婦は相手の返事を待たずに抱きつき口づけを始める。もう逃さないと言わんばかりに。
情熱的な口づけがしばらく続く。男性に体を預け、そして、お互いに体を密着させる。足はより相手に近づくために絡みあうように。この行為だけでも体温は上昇し、肌がしっとりとしてくる。しばらくお互いに堪能した後、それだけで満足するはずのない娼婦が立ち上がって相手を抱き上げる。
身長差があり、まだ娼婦のほうが高いため、逆にベッドまで連れて行かれてしまう。だが、ベッドに着いたら攻守は交代する。娼婦はそのまま身を委ね、快楽へと没頭する。
男性からの手や足、胸板や膝、そして舌や唇等からの行為で、頬が上気し、呼吸も荒くなり、胸から喉にかけて赤く変色していく。声も呼吸しているだけなのだが艶が混じり、目も虚ろになっていく。髪を手ですき、顔を撫で、口づけをする。唇が半開きになり、既に呼吸を懸命にしなくてはならない状態になってきている。だが、まだ本番ではない。まだまだこの先があるのだ。
本番準備段階の一つ前の段階でも、息は絶え絶えになり、声は艶をはらみ、無意識に出てしまう声へと変わっていく。
腰を押し当て突き刺し始めるとその声は徐々に悲鳴に近い形になっていた。
男娼希望の奴隷はその様子を立ったままずっと眺めており、何すること無く果ててしまい、その床を女使用人が何事もなかったかのように掃除していた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる