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お嬢様とエピローグ② & お嬢様の奇行③
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「それで、ここはどこなんだい?」
俺が質問をすると、何を今更という顔をしながら知佳子が答える。
「私の実家ですわ」
その一言で色々と納得いった。だが、病院では無い理由はわからないのだが。
「そうか。それなら、知佳子のお父さんとお母さんにお礼とお詫びをしなくてはならないね」
当然だろう。彼女の事を守ることは出来たのだが、元はと言えば俺がいた会社のせいなのだから。
本来、ほんの2ヶ月ちょっとしか居なかった俺には関係ないかも知れないが、関係者となってしまった限り、わびを入れなければならないのが筋だろう。
「それなら大丈夫よ。もう、両親には紹介が済んでるから」
「そうか……。だが、お詫びをしなけ……、何??」
何か不穏当な言葉が聞こえたような気がする。気のせいであれば良いのだが、万が一と言うこともあるだろう。それが気になり聞こうと思った所、彼女が言葉を続けた。
「次はヒトシの実家に挨拶行かなくてはね」
「ちょっと待て!!」
やはりあり得ない言葉が発せられていたようだった。
「なーに?」
「どうして俺がそんな事になっているんだよ!?」
「あら、それではあそこまで恥ずかしいことをしたのに、責任は取らないというのですね?」
それを言われて思い出す。あの監禁生活の間に何をしていたかと。
「私の裸だけならまだしも、色々と辱めを受けた躰ですもの」
その事を言われると非常に困る。知佳子から無理矢理やらされたと言う事をさし引いても、公然と話せるようなことでは無いし、話したとしても袋だたきに合うのは俺の方だろう。
「それに、今貴方を解放しても、あの方達に捕まってしまう可能性も非常に高いですわよ。その点、私の家でしたら、あの方達は確実に手を出すことが出来ませんし」
俺の住所の事など全て調べてあっただろう。それらを考えると、俺が一人で暮らしていく方がリスクが高いのは明白だった。
「あ、そう言えばUSBメモリ!」
ふとUSBメモリのことを思い出した。せっかく盗み出した彼らの個人情報。もしくは、彼らが掴んでいる個人情報等のことだ。詳細は見てないが、俺を司法取引などで助け出すのに必要だと説明を受けていた物だ。
「大丈夫ですわ。ちゃんと、秘書課のポストに届けられておりましたわ」
あの日、左ポケットに入れておいたUSBメモリはそのまま手元に置いておくと問題があるため、無記名だが郵送しておいたのだ。余計な出費がかかってしまったが、ワンコイン程度で送ることが出来るシステムがあるため、非常に助かった物だ。
「おかげで、今色々と警察の方で動いているようですわ。詳細は全く知らせてはいただけませんが」
「そっか……。それで俺の身柄はどうなるんだ?」
「我が家が預かります。なんと言っても私を助けた立役者ですし、婚約者でもありますからね」
そう彼女は猫のように笑いながら俺のことを見てくる。
かわいらしい顔だ。しかし、恐ろしい顔でもあるなと思う。だが、あの日、死んだと思っていた俺が思い出したのは彼女の顔だった。他の20年以上過ごした俺の記憶より、彼女と過ごした数日の方が多く思い出されていたのだ。もう、答えは自分の中で出ていたのだろう。そう思うと、ストンと何かがはまったような気がした。
「わかった。責任を取ろう」
俺の言葉を聞いて彼女は声を上げて喜ぶ。
しかし、その表情の中にはもっと色々俺をおとしめるためのプランを考えていたのだろうかと思えるような含んだ笑いが見えてしまった。
勢いで決めてしまった所だが、俺の人生に少し彩りがあっても良いだろう。しかも、彼女は性格も悪くはないし、頭は良い。さらに美人だ。それらを考えれば、今後一生このようなことはあり得ないだろう。
多少は波風合っても良いだろう。そう思えるように、今の俺はなっていた。
彼女は何かを思いついたかのように立ち上がり、部屋から出て行く。その様子を見届けた俺は、ふと独り言が漏れ出る。
「どうしてこうな……、いや……、まあ、良いか」
これからの彼女との生活を考えると、変化がありすぎてわからない。
今までの俺ではついて行けないことも多いだろう。
だが、彼女と一緒ならそれも楽しんでいけるのでは無いかと思えた。
「あなたー、歩けないと思うから、こう言うの準備致しましたわ-」
そう言って知佳子が持ってきた物を見て俺は思わず吹き出す。
彼女は、笑顔のままで尿瓶を持ってきていたのだから。
「どうしてこうなった……」
俺は早まったのかも知れないと、少しだけ後悔した。
end.
最後に。
お久しぶりでございます。
圧縮です。
初めましての方は、初めまして。
もし、この小説をお気に召して頂けたのであれば、私の他の小説もご覧になって下さいませ。
私への足長お兄さんから続いて監禁物3作目をお届けしました。
さて、友人の一言、「監禁物書いてみたら?」から始まったこの監禁3作。
1話だけで終わらせた、後書きとかも何も無いまだ続きがありそうな基本的な監禁短編を一つ「石材の中に居る」。
グロテスクな描写があり、慣れない人は驚いてしまったかも知れない二つ目「私への足長お兄さん」。
この二つはすぐにプロットが浮かび、話を書き進めることが出来ました。
そして、この3作目は「ハッピーエンドが見たい」という別の友人の言葉から悩みに悩んで、そして浮かび上がってからは10分くらいでプロットが書き終わった物です。
ですが、一番長く、そして一番書くのに時間がかかってしまいました。
「どうしてこうなった……」
コレは途中から自分のこの小説に対しての口癖になってたりします。
件の事件があり、公開するタイミングを逸してしまい、気分が萎えてしまっていたと言うのもありますが、
碁盤目状態の町中をどうやって表現していけば良いのか。コレが一番頭を悩ませ時間がかかってしまいました。
大阪みたいに東西が「通り」、南北が「筋」で別れていれば書きやすかったのですが、イメージは都内だったため、その様にすることが出来ませんでした。
ハードボイルド物の小説でも、逃走経路を悩むシーン等はありますが、このようにどの通りにしようか等の会話が無かったような気がしたので、チャレンジの意味もあり、やってみました。
多分、一番この話の中で不評な部分になるだろうなと思っておりますが、後悔はしてません!(今のところ……)
次作になりますが、「ポイズンマスター」の4話を公開するつもりです。
この後書きを書いている時点でほぼ出来上がっていますので、こちらの最終話より先に公開になってしまうかも知れませんが、ご了承下さいませ。
そして、新作。ダークファンタジーか、、和風ファンタジーのどちらか未だに迷っております。
30の魔法使いの様に、毎週更新という形にしたいような気もするのですが、書き終えてから公開という形の方が私の心理的にあっているような気もしていますので、多分こちらの形式になると思います。
ツイッター等で小説情報等もつぶやいておりますので、
フォロー頂ければ進行状況などもおわかりになるかも知れません。
後書きまで長々とお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。
それでは、また次作でお会い致しましょう。
俺が質問をすると、何を今更という顔をしながら知佳子が答える。
「私の実家ですわ」
その一言で色々と納得いった。だが、病院では無い理由はわからないのだが。
「そうか。それなら、知佳子のお父さんとお母さんにお礼とお詫びをしなくてはならないね」
当然だろう。彼女の事を守ることは出来たのだが、元はと言えば俺がいた会社のせいなのだから。
本来、ほんの2ヶ月ちょっとしか居なかった俺には関係ないかも知れないが、関係者となってしまった限り、わびを入れなければならないのが筋だろう。
「それなら大丈夫よ。もう、両親には紹介が済んでるから」
「そうか……。だが、お詫びをしなけ……、何??」
何か不穏当な言葉が聞こえたような気がする。気のせいであれば良いのだが、万が一と言うこともあるだろう。それが気になり聞こうと思った所、彼女が言葉を続けた。
「次はヒトシの実家に挨拶行かなくてはね」
「ちょっと待て!!」
やはりあり得ない言葉が発せられていたようだった。
「なーに?」
「どうして俺がそんな事になっているんだよ!?」
「あら、それではあそこまで恥ずかしいことをしたのに、責任は取らないというのですね?」
それを言われて思い出す。あの監禁生活の間に何をしていたかと。
「私の裸だけならまだしも、色々と辱めを受けた躰ですもの」
その事を言われると非常に困る。知佳子から無理矢理やらされたと言う事をさし引いても、公然と話せるようなことでは無いし、話したとしても袋だたきに合うのは俺の方だろう。
「それに、今貴方を解放しても、あの方達に捕まってしまう可能性も非常に高いですわよ。その点、私の家でしたら、あの方達は確実に手を出すことが出来ませんし」
俺の住所の事など全て調べてあっただろう。それらを考えると、俺が一人で暮らしていく方がリスクが高いのは明白だった。
「あ、そう言えばUSBメモリ!」
ふとUSBメモリのことを思い出した。せっかく盗み出した彼らの個人情報。もしくは、彼らが掴んでいる個人情報等のことだ。詳細は見てないが、俺を司法取引などで助け出すのに必要だと説明を受けていた物だ。
「大丈夫ですわ。ちゃんと、秘書課のポストに届けられておりましたわ」
あの日、左ポケットに入れておいたUSBメモリはそのまま手元に置いておくと問題があるため、無記名だが郵送しておいたのだ。余計な出費がかかってしまったが、ワンコイン程度で送ることが出来るシステムがあるため、非常に助かった物だ。
「おかげで、今色々と警察の方で動いているようですわ。詳細は全く知らせてはいただけませんが」
「そっか……。それで俺の身柄はどうなるんだ?」
「我が家が預かります。なんと言っても私を助けた立役者ですし、婚約者でもありますからね」
そう彼女は猫のように笑いながら俺のことを見てくる。
かわいらしい顔だ。しかし、恐ろしい顔でもあるなと思う。だが、あの日、死んだと思っていた俺が思い出したのは彼女の顔だった。他の20年以上過ごした俺の記憶より、彼女と過ごした数日の方が多く思い出されていたのだ。もう、答えは自分の中で出ていたのだろう。そう思うと、ストンと何かがはまったような気がした。
「わかった。責任を取ろう」
俺の言葉を聞いて彼女は声を上げて喜ぶ。
しかし、その表情の中にはもっと色々俺をおとしめるためのプランを考えていたのだろうかと思えるような含んだ笑いが見えてしまった。
勢いで決めてしまった所だが、俺の人生に少し彩りがあっても良いだろう。しかも、彼女は性格も悪くはないし、頭は良い。さらに美人だ。それらを考えれば、今後一生このようなことはあり得ないだろう。
多少は波風合っても良いだろう。そう思えるように、今の俺はなっていた。
彼女は何かを思いついたかのように立ち上がり、部屋から出て行く。その様子を見届けた俺は、ふと独り言が漏れ出る。
「どうしてこうな……、いや……、まあ、良いか」
これからの彼女との生活を考えると、変化がありすぎてわからない。
今までの俺ではついて行けないことも多いだろう。
だが、彼女と一緒ならそれも楽しんでいけるのでは無いかと思えた。
「あなたー、歩けないと思うから、こう言うの準備致しましたわ-」
そう言って知佳子が持ってきた物を見て俺は思わず吹き出す。
彼女は、笑顔のままで尿瓶を持ってきていたのだから。
「どうしてこうなった……」
俺は早まったのかも知れないと、少しだけ後悔した。
end.
最後に。
お久しぶりでございます。
圧縮です。
初めましての方は、初めまして。
もし、この小説をお気に召して頂けたのであれば、私の他の小説もご覧になって下さいませ。
私への足長お兄さんから続いて監禁物3作目をお届けしました。
さて、友人の一言、「監禁物書いてみたら?」から始まったこの監禁3作。
1話だけで終わらせた、後書きとかも何も無いまだ続きがありそうな基本的な監禁短編を一つ「石材の中に居る」。
グロテスクな描写があり、慣れない人は驚いてしまったかも知れない二つ目「私への足長お兄さん」。
この二つはすぐにプロットが浮かび、話を書き進めることが出来ました。
そして、この3作目は「ハッピーエンドが見たい」という別の友人の言葉から悩みに悩んで、そして浮かび上がってからは10分くらいでプロットが書き終わった物です。
ですが、一番長く、そして一番書くのに時間がかかってしまいました。
「どうしてこうなった……」
コレは途中から自分のこの小説に対しての口癖になってたりします。
件の事件があり、公開するタイミングを逸してしまい、気分が萎えてしまっていたと言うのもありますが、
碁盤目状態の町中をどうやって表現していけば良いのか。コレが一番頭を悩ませ時間がかかってしまいました。
大阪みたいに東西が「通り」、南北が「筋」で別れていれば書きやすかったのですが、イメージは都内だったため、その様にすることが出来ませんでした。
ハードボイルド物の小説でも、逃走経路を悩むシーン等はありますが、このようにどの通りにしようか等の会話が無かったような気がしたので、チャレンジの意味もあり、やってみました。
多分、一番この話の中で不評な部分になるだろうなと思っておりますが、後悔はしてません!(今のところ……)
次作になりますが、「ポイズンマスター」の4話を公開するつもりです。
この後書きを書いている時点でほぼ出来上がっていますので、こちらの最終話より先に公開になってしまうかも知れませんが、ご了承下さいませ。
そして、新作。ダークファンタジーか、、和風ファンタジーのどちらか未だに迷っております。
30の魔法使いの様に、毎週更新という形にしたいような気もするのですが、書き終えてから公開という形の方が私の心理的にあっているような気もしていますので、多分こちらの形式になると思います。
ツイッター等で小説情報等もつぶやいておりますので、
フォロー頂ければ進行状況などもおわかりになるかも知れません。
後書きまで長々とお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。
それでは、また次作でお会い致しましょう。
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