俺だって、異世界で無双したい!それなのにもふもふ狼獣人がついてきて邪魔してくるんです。

音羽 りんね

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1 俺は、異世界に転生した。

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 俺は、異世界に転生した。
 いやこの場合、転移になるのか?

 なんにしろ、一旦死んだ。
 地球という星の日本という国で、死んだ。

 それで、異世界で生き返った。

 目が覚めたら異世界だった。

 そこは、ジ○リの「もの○け姫」のような
 深い深い森の奥で、何やら祭壇?のような
 よく分からない石の台の上で寝ていた。


 えっ起きて何したって?


 とりあえず一旦、もう一度寝たよね。
 とにかく眠たかったからね。
 一旦ね。
 寝返りうって、気持ち良く寝た。
 だって真っ暗で夜っぽい感じだったし。
 背中は、硬い石の上で超痛かったけど。


 ーーーのんきねぇ…


 誰かの声が聞こえた、気がする…。



 次に目が覚めたときは、すっきりしていた!

 うおおおおおっ!!!

 テンション上がってきたぁあ!!!
 何しろ今の俺は、やる気に満ち満ちている。
 わくわくが止まらないぜ!

 朝になったようで、
 密度の高い森の奥深くであっても、明るい。

 ん~~んと、大きく伸びをした。

 森の匂いが濃いな~と思いつつ
 めいっぱい、空気を吸い込む。


 「さあ、行くか!女神様と約束したしな」


 そう、俺はこの世界の女神様に会った。
 そして交渉して、最強のギフトを貰った。

 『全属性魔法適性
 (もちろんレベルカンスト済)』
 『状態異常魔法無効』
 『特殊スキル︰鑑定眼および千里眼』
 

 ねえ凄いよね?ふふふふふ。
 笑いが止まらないな。
 
 それに俺が絶対の絶対の絶対に
 欲しかったもの!
 異世界といえばこれ!
 
 じゃ~ん!マジックバック!

 普段は腰のベルトに装着できる小さな鞄。
 まあ所謂、ウエストポーチというやつ。

 ぐふふふふふふふ。
 中は、無限の空間で、なんでも入る。
 時間の概念がない。
 だから食べ物を入れても腐らない!
 
 チートがすぎるよね!

 しかも、テントとマットと魔導式ランプと
 適温調整機能付き毛布も入れてもらっている。


 ここまで女神様が、俺によくしてくれた理由。

 それは、前世の話に遡る。




『しゅん先生おはようございます!』

『はい、りさちゃんおはようございます』

『先生、おはよう!』

『はい、とおるくんおはようございます』

『先生、おはようございます。
 今日もよろしくお願いします』

『なつくんのお母さんおはようございます。
 お仕事、気をつけていってらっしゃいませ』



 朝の保育園は忙しい。
 とにかく忙しい。

 登園してくる子供達のお出迎え当番の日は
 特に忙しい。

 俺は、男性では珍しい保育士で、
 一昔前でいう『保父さん』だった。

 保護者(特に女性)には、
 奇異の目で見られ、警戒される。
 自分の子供が性犯罪の対象になるのでは…
 という警戒だ。

 そういった事件もやっぱりあるにはあるので、
 それは本当に仕方がないことだと思っていた。
 

 園庭では、登園した子供たちの
 ぎゃぎゃぎゃっと、はしゃいだ笑い声が
 響きわたっている。

 俺は、子供が大好きだ。

 色んなことに興味を示し、
 新しい発見をする度に、キラキラした目で
 夢中になってしまう。
 色んな遊びを見つけ出しては、全力で楽しむ。

『先生、こうするんだよ』って、教えてくれる。

 本当になんて子供というのは、
 愛らしいのだろう。

 もちろん良くないことをすれば
 先生として、一人の大人として、
 叱らないといけない。


 この保育園で保育士として就職して3年。
 ようやく保護者の皆様から、
 信頼を寄せてもらえるようになってきた。

 持ち前の明るい性分と、
 童顔フェイスを武器に、がんばってきた。
 
『しゅん先生かわいいね!』なんて声も、
 聞こえてくるようになった。

 あざとくとも、俺は使えるもんは使う。

 必殺『お目々くりくりシュンスマイル』
 を編み出し、他の先生も保護者も黙らせて、
 可愛い系男子でやらせてもらってます。

 俺は、子供が大好きだ!
 いつも元気な子も、大人しい子も、
 内気な子も、みんなみんな可愛い!



 保育士は俺の天職だと思う。




 
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