ある日『運命の番』に出逢ったオレに起こる、なんやかんや、でもやっぱり最高に幸せだと思う。

音羽 りんね

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「本当に凛は悪い子だ。

 俺を好きなように翻弄し、狂気に走らせる。
 アルファ性の暴走なのか単に俺の暴走なのか…。

 凛は、俺だけを見ていたらいいんだ。
 毎日、俺だけを見て生きればいい。
 ピアノが聞きたいなら俺が弾く。
 俺だけを愛してくれ、凛。

 こんなことを言ってしまう俺は怖いか?」


 にこにこにこにこ


「怖いわけないよ。
 幸せすぎて怖いというのはあるけど。
 今日もおれだけを
 見ていてくれたんだ
 ってことがわかって…
 夢のようだよ、京利」


 おれは、真顔になった。


「生まれ変わっても京利探しにいくからね」


「だめだ。
 凛はその場で待っていてくれ。
 俺が探しにいく。
 お互いに探し合って
 すれ違ったら、大変だ」


「わかった。
 待ってるからね京利、必ず来てね」


「もちろんだ」


 お互い産まれたばかりの格好で抱き合う。
 頭から、爪先までぴったりとくっつく。

 京利が、左手でおれの項を触りながら、喉仏に吸い付く。右手は、おれの太腿を撫でる。


「あっんっ…」


 京利は、そのままじっくりと唇と舌で、おれの首周りを攻めてくる。

 おれは、項を触られているから、力が入らない。ああ…背筋が快感で痺れる。口が開いたままになる。暴れ回る情欲に、我慢できず京利の肩に歯を立てて噛み付いてしまう。あぐあぐ。


「凛、いい子だ。そのまま好きなところに噛み付いていろ。遠慮はしなくていい。たくさん跡をつけてくれ」


 頭を撫でてくれた。京利に触れられるところがすべて快感になる。お互いのものがまた膨れ上がり、ぴったりとくっつくお腹の間で硬く熱くなっている。

 京利は、おれの両足の腿を高く持ち上げて覆い被さってくる。そして躊躇なく、おれの後孔に京利の昂ぶりすぎている剛直を突き刺した。

 かはっ…!

 おれが息を詰めても京利は止まらず、最奥に辿り着いた。

 …はずだ。それなのに、貫通させるかのようにまだ進んでくる。子宮口は、とっくに通り過ぎている。


「京利…深いっ!深いよ」


 おれの身体が勝手にかくがくと揺れる。


「凛。この先に行く。凛のすべてが欲しい。
 ここで止めるか?」


「い、いい…きて」


 言葉にならないから、必死に顔を横にふる。


「行くぞ」


 京利は、微妙に腰を調整して、剛直の向きを変えたようだ。そしてそのままぐりぐりぐりと、腸壁を満遍なく擦り上げながら、行き止まりの角を削り、曲がった。


「けっけいとぉ…わかんないわかない」


 おれはどうなってしまうのかわからなくて、とにかく京利の肩にもう一度噛み付いた。


 曲がった先の、おれの中の未踏の地。


 京利の長くて硬くてしなやかで熱い剛直は、少し狭くなっているところもその規格外のもので突き進み、ついに辿り着く。

 京利の腰と俺のもの、京利の睾丸とおれのお尻の割れ目、隙間なく、くっついている。京利は、やっとそこで動きを止める。


 なにこれ…下半身が溶けている。感覚がない。自分のお腹の上は、びしょびしょに濡れているのはわかる。

 京利は愛おしいと言わんばかりに、力が入らないおれの手や足、顔に口付けを落とす。


「凛、俺を凛の最奥の果てまで受け入れてくれたんだ」


「け、いっとお。おれきもちいい」


「そのまま気持ちよくなれ」


 そう言うと京利は少し揺らすように動き始めた。


「わっっっ!だめ、すごい、やばいから…あああ!」


 苦しいと気持ちいいの狭間にいたおれは、完全に快楽の世界に飛ばされた。


「凛、俺を感じろ」


「あっあっあっあああああ!!!あっあああ…」


 意味をなす言葉が出ない。もうだ…め…。


 おれは未知のかいかんにひたり、のうがバグる。おれのおちんちんから、なにかもわからないものがながれつづけている。きもちいい…きもちいい…わからない…ここは、てんごく?


 けいとがはきだしたとわかるとおれはしゅんじにいしきをとばした。




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