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天然のダンジョンへ向けて
攻略計画の始動
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ホムンクルスを作りつつ、余った予算の範囲で移民を呼ぶことにした。
強化個体やその新型を自家生産するとなると、どうしても研究室を作って魔力を回さないといけない。そうなるとどうしても予算が限られるのだ。当然ながらホムンクルスの生成にも時間が掛かる為、別々の地方に済む移民を少しずつ呼んで、開拓村に紹介しつつ使えそうな人間を育てていくわけだ。ただ、この場合の問題は『実際の戦力がさして向上しないのでは?』という不満が出て来る。
そこで妥協せず、スケジュールを意欲的に弄ってみた。
まず生産されたばかりの指揮個体や強化個体を運用実験するデータ一式、それを元に生産に関する権利を研究所に渡す事にした。次にその差額で研究室用の設備を徐々に発注し、可能な限り予算を抑える訳である。これをやるとそもそも失敗作であっても文句を言えないし、同じ形式のホムンクルスが流行しても生産差し止めを要請できないが、別にホムンクルス販売で儲ける気はないので問題は無い。
「指揮個体の方は順当に強化されてるが、強化個体の知能向上は微妙だな」
「村人や離れていた味方の識別くらいは出来るようになったんで褒めて欲しいっす」
能力の方向性をザックリ強化するだけなので、狙い通りとも限らない。
なので一番重要なポイントだけを抑えて、その周辺に関してはおざなりな強化と言えるだろう。ちなみに掛けた予算は三倍で能力は五割増し前後というところだ。もちろん自前の研究所で魔力を賄い、素材を持ち込めば二倍くらいで収まるらしいが基本的なコストを考えれば微妙な処だろう。少なくとも指示するのが面倒だから村と森の境に置く為に量産する気にはなれなかった。
指揮個体の方はひとまず問題ないだけの知能を発揮。
自主性はまったくないが、状況に応じた矢の撃ち分けなどの課題は全てこなしてくれた。反面、戦闘力的には目に見えた変わりはない。連射できることを前提にクロスボウのサイズを大きくしたり、大斧や大剣を持たせて初めて違いが判る程度である。
「本命は戦闘力なんすからこっちに注目してくださいっす! じゃじゃーん! どうですか、このマッシヴかつマッシヴなスタイルを!」
「仕様書は……なるほど、新型を作りたくなるわけだ」
自慢したがるフィリッパを無視してデータの方を読み込んだ。
敏捷性に関しては殆ど変わっておらず、十歩歩く時に十一歩になったくらい。しかもこれは体格が微妙に大きくなり、歩幅が増した分を換算すると大して変わってないという事だ。いや、マイナス部分を補ったというべきか? その分だけ筋力と耐久面の成長が大きく、微増した知能も含めて悪くない出来であった。
ここでさらに新型を目指したくなるのは武装の適正サイズだった。
指揮個体はクロスボウのサイズ変更がヘビークロスボウになった程度だが……。こいつは鋼鉄の盾と剣、あるいは大盾と短槍を同時に運用できる。もっと強く成れば大剣と盾、あるいは大盾と名槍を同時に運用できるだろう。強化個体の役目は前衛の中でも突撃役なので、それだけのスペックを発揮できるのは魅力的だった。
「この子だって十分に強いっすよ! 今居る子を慈しむ心が先輩には足り無いっす」
「そいつはお前さんに任せるよ。一番ホムンクルスを上手く扱えるんだしな」
戦力拡充を積極的に進めたのはフィリッパを繋ぎ止めるためでもある。
今は新型のホムンクルスに夢中だが、次々に目移りするのは目に見えている。新型を完成させて納得したらまた更なる新型か、あるいは別タイプの特化モデルでも作りたくなるだろう。そんな時、研究員のまま戦力として借りるのでは飽きてしまう可能性もある。また作れる個体に研究室からの制限があり、作りたい物が作れないというのもあるだろう。
その点、ダンジョンに彼女の研究室を据えれば話は変わる。
彼女が作りたい個体を作れるし、いずれ自分のダンジョンになるのだからと、本腰を入れて協力してくれるだろう。
「それではワタシ、一度、邦に帰るネ。また会たらヨロシク」
「変則的な契約で済まないな。お前さんと見つけや奴はそっちの自由なタイミングで往復してくれて良い」
移民に関しても一段階意欲的に人材を見つけることにした。
里帰りしても良いと持ち掛けたブーの提案に乗り、奴の渡航費用を払ってやる。自分が里買えりしたいと言う奴にそこまでする義理はないのだが、向こうでやってもらう作業を真面目にこなして欲しい。そこでボーナス気味に支払ったというワケだ。
もちろん狙いは移民する気のない人間のスカウトである。
条件次第で一時的に雇われても良いとか、ワケ有りで目を付けられて居る奴とか。そういう連中を見て来てもらう。流石にこういうのは金だけ出しても駄目だからな。現地で活動する奴が居て、そいつの『目』が信用できるなら一人分の渡航費くらいは安い物だ。
「条件は前衛、それで間違いナイネ? 癖のある人なりそうヨ?」
「お前さんが任せられると思う実力に届くんなら大抵の事は構わないさ。流石に居直って領地を切り取る盗賊騎士とかは困るがな」
ダンジョンを攻略するには有能な前衛が欲しい。
ホムンクルスは能力面では優秀でも、経験はないし戦技の類は使えないからだ。強化魔法は使えなくもないが、それだって一種類程度である。それを考えれば優秀な前衛が欲しくなっても仕方がないだろう。
能力の種類や性格に関しては大抵の場合問題に成らない。
エレオノーラやフィリッパと仲互いするような奴は論外だが、アクが強いくらいなら一時的な契約なのでそれほど問題は起きないだろう。むしろダンジョンであったり開拓村を奪って領地にするような奴が一番困ると言えた。
「盗賊騎士は平気で嘘を吐くネ。そこは任せてもらって問題ないアル」
「頼んだぞ。こっちはその間にホムンクルスの新造と可能な限りの情報を集めとく。それが終わったら第一次攻略作戦だな」
ブーが居ない間にもやるべきことがある。
フィリッパは強化個体の使い勝手を試し、その成果を踏まえて上級個体を作成する。俺は天然のダンジョンでよく見られる傾向の情報を集め、エレオノーラは家に残った資料を不自然でない程度に持ち出す事になっていた。
そしてダンジョンの攻略を開始して、現地がどうなっているのかを肌で感じる。
ある程度を攻略したところで安全に撤退し、改めて戦力を整え直し確実の攻略を……より正確には再制圧を試みる予定である。場合によっては魔法施設を建てるために時間を稼ぐこともあれば、直接中枢に乗り込むこともあるだろう。そこの魔力がどうなっているのか、占拠している亜人の種類などそれらを知ることで少しずつ可能になるだろう。
ホムンクルスを作りつつ、余った予算の範囲で移民を呼ぶことにした。
強化個体やその新型を自家生産するとなると、どうしても研究室を作って魔力を回さないといけない。そうなるとどうしても予算が限られるのだ。当然ながらホムンクルスの生成にも時間が掛かる為、別々の地方に済む移民を少しずつ呼んで、開拓村に紹介しつつ使えそうな人間を育てていくわけだ。ただ、この場合の問題は『実際の戦力がさして向上しないのでは?』という不満が出て来る。
そこで妥協せず、スケジュールを意欲的に弄ってみた。
まず生産されたばかりの指揮個体や強化個体を運用実験するデータ一式、それを元に生産に関する権利を研究所に渡す事にした。次にその差額で研究室用の設備を徐々に発注し、可能な限り予算を抑える訳である。これをやるとそもそも失敗作であっても文句を言えないし、同じ形式のホムンクルスが流行しても生産差し止めを要請できないが、別にホムンクルス販売で儲ける気はないので問題は無い。
「指揮個体の方は順当に強化されてるが、強化個体の知能向上は微妙だな」
「村人や離れていた味方の識別くらいは出来るようになったんで褒めて欲しいっす」
能力の方向性をザックリ強化するだけなので、狙い通りとも限らない。
なので一番重要なポイントだけを抑えて、その周辺に関してはおざなりな強化と言えるだろう。ちなみに掛けた予算は三倍で能力は五割増し前後というところだ。もちろん自前の研究所で魔力を賄い、素材を持ち込めば二倍くらいで収まるらしいが基本的なコストを考えれば微妙な処だろう。少なくとも指示するのが面倒だから村と森の境に置く為に量産する気にはなれなかった。
指揮個体の方はひとまず問題ないだけの知能を発揮。
自主性はまったくないが、状況に応じた矢の撃ち分けなどの課題は全てこなしてくれた。反面、戦闘力的には目に見えた変わりはない。連射できることを前提にクロスボウのサイズを大きくしたり、大斧や大剣を持たせて初めて違いが判る程度である。
「本命は戦闘力なんすからこっちに注目してくださいっす! じゃじゃーん! どうですか、このマッシヴかつマッシヴなスタイルを!」
「仕様書は……なるほど、新型を作りたくなるわけだ」
自慢したがるフィリッパを無視してデータの方を読み込んだ。
敏捷性に関しては殆ど変わっておらず、十歩歩く時に十一歩になったくらい。しかもこれは体格が微妙に大きくなり、歩幅が増した分を換算すると大して変わってないという事だ。いや、マイナス部分を補ったというべきか? その分だけ筋力と耐久面の成長が大きく、微増した知能も含めて悪くない出来であった。
ここでさらに新型を目指したくなるのは武装の適正サイズだった。
指揮個体はクロスボウのサイズ変更がヘビークロスボウになった程度だが……。こいつは鋼鉄の盾と剣、あるいは大盾と短槍を同時に運用できる。もっと強く成れば大剣と盾、あるいは大盾と名槍を同時に運用できるだろう。強化個体の役目は前衛の中でも突撃役なので、それだけのスペックを発揮できるのは魅力的だった。
「この子だって十分に強いっすよ! 今居る子を慈しむ心が先輩には足り無いっす」
「そいつはお前さんに任せるよ。一番ホムンクルスを上手く扱えるんだしな」
戦力拡充を積極的に進めたのはフィリッパを繋ぎ止めるためでもある。
今は新型のホムンクルスに夢中だが、次々に目移りするのは目に見えている。新型を完成させて納得したらまた更なる新型か、あるいは別タイプの特化モデルでも作りたくなるだろう。そんな時、研究員のまま戦力として借りるのでは飽きてしまう可能性もある。また作れる個体に研究室からの制限があり、作りたい物が作れないというのもあるだろう。
その点、ダンジョンに彼女の研究室を据えれば話は変わる。
彼女が作りたい個体を作れるし、いずれ自分のダンジョンになるのだからと、本腰を入れて協力してくれるだろう。
「それではワタシ、一度、邦に帰るネ。また会たらヨロシク」
「変則的な契約で済まないな。お前さんと見つけや奴はそっちの自由なタイミングで往復してくれて良い」
移民に関しても一段階意欲的に人材を見つけることにした。
里帰りしても良いと持ち掛けたブーの提案に乗り、奴の渡航費用を払ってやる。自分が里買えりしたいと言う奴にそこまでする義理はないのだが、向こうでやってもらう作業を真面目にこなして欲しい。そこでボーナス気味に支払ったというワケだ。
もちろん狙いは移民する気のない人間のスカウトである。
条件次第で一時的に雇われても良いとか、ワケ有りで目を付けられて居る奴とか。そういう連中を見て来てもらう。流石にこういうのは金だけ出しても駄目だからな。現地で活動する奴が居て、そいつの『目』が信用できるなら一人分の渡航費くらいは安い物だ。
「条件は前衛、それで間違いナイネ? 癖のある人なりそうヨ?」
「お前さんが任せられると思う実力に届くんなら大抵の事は構わないさ。流石に居直って領地を切り取る盗賊騎士とかは困るがな」
ダンジョンを攻略するには有能な前衛が欲しい。
ホムンクルスは能力面では優秀でも、経験はないし戦技の類は使えないからだ。強化魔法は使えなくもないが、それだって一種類程度である。それを考えれば優秀な前衛が欲しくなっても仕方がないだろう。
能力の種類や性格に関しては大抵の場合問題に成らない。
エレオノーラやフィリッパと仲互いするような奴は論外だが、アクが強いくらいなら一時的な契約なのでそれほど問題は起きないだろう。むしろダンジョンであったり開拓村を奪って領地にするような奴が一番困ると言えた。
「盗賊騎士は平気で嘘を吐くネ。そこは任せてもらって問題ないアル」
「頼んだぞ。こっちはその間にホムンクルスの新造と可能な限りの情報を集めとく。それが終わったら第一次攻略作戦だな」
ブーが居ない間にもやるべきことがある。
フィリッパは強化個体の使い勝手を試し、その成果を踏まえて上級個体を作成する。俺は天然のダンジョンでよく見られる傾向の情報を集め、エレオノーラは家に残った資料を不自然でない程度に持ち出す事になっていた。
そしてダンジョンの攻略を開始して、現地がどうなっているのかを肌で感じる。
ある程度を攻略したところで安全に撤退し、改めて戦力を整え直し確実の攻略を……より正確には再制圧を試みる予定である。場合によっては魔法施設を建てるために時間を稼ぐこともあれば、直接中枢に乗り込むこともあるだろう。そこの魔力がどうなっているのか、占拠している亜人の種類などそれらを知ることで少しずつ可能になるだろう。
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