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第十一章
『十年後を見据えて』
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進まぬイル・カナンとの協議に、援軍に関して最後通牒を突きつけた。
これであの国と手切れになる訳でもないし、もしかしたら交渉で援軍の継続を締結するかもしれない。だが、それで何もかも元通りになる筈もない。白紙撤回に近い事をやったのだから、少なくとも『イル・カナン政府との援軍話に関して、土地を報酬には貰わない』という事になったのだ。もちろん占領地をそのまま占有しないという事だが、彼らも素直には信じない。では、何を主眼に交渉するかというと……。
こちらは『領地ではなく、魔物に関する安全保障や、経済的な案件でお願いする』という流れになったことになる。
「誤魔化すなら十年の時を使って経済で圧倒するが、報酬を払うならば兵を提供し共に血を流す。……意味は分かるが将来のライバルに頼むのか?」
「放置してもあの国に未来はありませんし、経済に無頓着なのは同じですよ」
あれから外交部でどんな交渉をしたのかをレオニード伯が伝えに来た。
地雷原でタップダンスを踊るという程に酷くはないが、燃える家の中で火事場泥棒をしているようなものだ。それで焼け死んだら世話は無いというか、イル・カナン政府としては貴族の一部が滅亡しても困らないのだろう。王家が接収して俺がやった様な大規模農場でもさせるのではないか? 既に開発された伝統あるイル・カナン国である、少しでも開拓しようと思ったら古い貴族は居ない方が良い。
その意味において、内情を隠しての攻防戦は続いていると見るべきだろう。
「おおよその見当で言えば我が国に魔物の掃除と、旧イラ・カナン領北部の開発をさせておいて、代わりに国内への立ち入り許可と貿易での関税緩和というところではないですか? もちろん貴族は勧告を無視するでしょうから、イル・カナン政府の課す分だけという事になりますが。それもいつまで続ける気か怪しいですね」
「立ち入り許可は本来、当然の権利の筈なのだが、貴族を黙らす方便かな?」
「そんな所かと」
外交で譲歩が決まったからと言って、必ずしもオロシャ有利とは限らない。
イル・カナン政府としては自国にとっても損のない内容を目指す筈だ。領地に軍隊を入れる権利を代価の一つに入れ、『魔物を退治させてやる』といい、国内貴族には『代価を払う代わりに田舎者を誘導してやった。だから我慢しろ』と言うのではないだろうか? こちらとしても魔物を狩る事が出来れば、オロシャに流れて来る魔物が居なくなる。ついでに他国を、それも伝統ある一等国をポっと出の開拓国が助けたのだから喜ぶだろう……とか言う流れにでもしたいのだろう。
国が傾きかけても他人の褌で相撲を取り、イラ・カナンを接収。ソレを見抜かれても巧みに損失を回避する。そんな外交手腕があると見るべきだ。もっともこちらとしては、素直に乗る気はないのだが。
「旧イラ・カナンの北部と中央部に壁と砦を作り、オロシャが居なくなったらゆっくり自国の軍隊で占領。ゴーレムと難民での集団農法は俺の指導が無くても真似ることは可能だから、今ごろは内部で利権の再調整って所かな? 君はどう思う?」
「付け加えるなら報奨金ないし、大幅に加増するから移住しろ。でしょう」
今回の件でこちらの様子を探りに来た男が居る。
以前にもやって来たラファエロ・ゴメスだ。彼は旧イラ・カナンの人間であり、名門貴族であったので仕方なくイル・カナンのために働いている。イル・カナン政府に恩と忠誠があるというよりは、滅びた王家への反発が入り混じった忠義を有している。彼の家が滅びた理由でもあるのでうらみはあるが、代々仕えて来た軍人貴族だから捨てられないという所か。
イル・カナンがオロシャを利用しようとしているという話も、彼から匂わされた話である。その示唆が無ければ、疑っていてもここまで酷い相手だとは知らなかったかもしれない。
「それで今の話を聞かせておいて、私に何をしろと言うんですか?」
「君が好きな事をすれば良いよ。望んでも居ない地位を押し付けても嫌がられるだけだからね。私が知ってる物語には、地位や身分よりも趣味で行きたいと口にした若くして老成した名将が居たんだ。君もその口じゃないかい? 確保している土地は殆ど渡すから、君自身が成りたいなら王様でも将軍でも宰相でも隙にすれば良いけどね」
オロシャは十年後を目指して確実に成長していく。
だからイラ・カナンの土地に興味が無いという姿勢をイル・カナン政府には見せている。だが、実際にはそうではない。魔族の島に必要な場所は抑えるつもりだし、何もなければ……イル・カナンの貴族たちがあそこまで馬鹿でばければ、今でも切り取りを狙ったオロシャ貴族は居ただろう。しかし、ここまでグダグだしていて、陰謀まみれなのに奴らのために戦う者はそれほどいない。
まあ、一番在り得そうなヨセフ伯は今の所、魔族の島での優先権で満足しているしな。
「口では幾らでも甘い事が言えますよね。ところで私が辞めたくなったら好きな所で辞めたり、権力が欲しく成ったら維持できる様な方法はありますか? それとあなた以外にも身分を保障してくれる連中も必要でしょう」
「一応幾つかプランは用意したよ。大統領とか書記長かな? オロシャ以外で保証してくれるのはアゼル・バイザス・ポーセス……ああ、水棲種族も後継者として認めてくれるそうだ」
「は?」
俺は共和主義に社会主義などの政治形態を書いた書類を渡した。
既存の王国や連合王朝は説明する必要は無いので、用意しておく資料はこの位で十分だ。淡々とした説明なのもあってラファエロ・ゴメスは狐につままれたような顔をしている。共和制だけならこちらにも都市国家時代にあるとは思うんだが……ああ、水棲種族の事もあったか。陸のオロシャ国よりイラ・カナン人、それも半島部の出身である彼には大きいのかもしれない。
しかし、この新領地とか別荘に海があるんだから、付き合いがあると気が付きそうなものなんだが。
「以前に嵐があったろ? あれで島のように巨大な魚の魔物が暴れてな」
「その時に彼らが困っていた。こちらも大した手助けができた訳ではない」
「戦闘経験を積むために持たせたゴーレムは簡単に木っ端微塵だったそうだ」
「最終的に、共同開発した幾つかのマジックアイテムが役に立ったという苦しい勝利だった。その時の報酬の一つ……というか、彼らは当時から今の事を予想していたのかもしれないな。どうでも良いと思って居た権利の中に、『イラ・カナンの後継者として認める』という種族としての言葉を貰ったんだ」
どこから彼らが『読んでいた』のか、『読みが正しいのか』は判らない。
あくまで俺たちが向こうに進出し、イラ・カナンの血を引く者を立ててナニカする時は自分たちも協力しよう。という程度の話だった筈だ。俺が野心を抱くと思ったのか、オロシャが大きくなると思ったのか、あるいはイル・カナン政府の動きを知っていたのか? それらで大きく変わるし、そもそも俺は動く気はなかった。ヨセフ伯に実権を奪われてこのザマだ。
ただ、彼らが遠い先を見据えて布石を打てるだけ打っていた可能性はある。拡大を続ける俺が野心を抱く可能性は高いし、イラ・カナンに限らず、何処かにある大き目の島でも良いしな。
「ちょっと待ってくださいよ!? いつから? 何処までなんですか?」
「知らんよ。それは彼らに聞いてくれ。ただ連中は種族的な社会主義、全体主義だからな。連中の尺度を考えれば、貴族家や王国とかのレッテルに興味はないのかもしれん。君らの間で水棲種族の認定が何処まで影響するのか判らんが、少なくとも交易相手として、馬鹿な貴族やそれを止められない政府よりは話が通じる相手の方がマシだと思って居るのは確かだろう」
どこまでも引いていける彼らは、基本的に陸には興味はない。
だが、一族の利益を考えて動く者が居ない訳ではないのだ。相手に無関心だと研究も出来ないし、竜学才殿あたりはちゃんと考えているだろう。その上で、野心的な場合や保守的な場合などのフィルターを掛け、ある程度の駒だと見ているのかもしれない。個人的な主義主張とかよりも、動き方の方が重要だからな。
ただ、この話にラファエロ・ゴメスは興味を持ったようだ。
「なあ、そこまで彼らの影響は君らに強いのか?」
「沿岸なら。国としてはどうですかね? でも……私にとってはちょっと見逃せないですけどね。……うちは領地も半島でしたし、彼らとは縁深かったんです。助けてもらった領民も割りと居たそうですよ。例の如く手の届く範囲で、しかも料金次第だったそうですが」
その時、何となくこの男を動かす最後のピースが見えたような気がする。
おそらくはイル・カナンもイラ・カナンも関係なく、途絶えた家の再興とか死んだ父親の跡を継ぐとか、そう言う事が彼にとって大きな比重になっていたのかもしれない。流石に自覚して居たらもっと周囲に認知されて居そうだから、それほど大きな衝動ではないのかもしれないけどな。
ちなみに、彼が興味を示した政治形態は社会主義だった。
進まぬイル・カナンとの協議に、援軍に関して最後通牒を突きつけた。
これであの国と手切れになる訳でもないし、もしかしたら交渉で援軍の継続を締結するかもしれない。だが、それで何もかも元通りになる筈もない。白紙撤回に近い事をやったのだから、少なくとも『イル・カナン政府との援軍話に関して、土地を報酬には貰わない』という事になったのだ。もちろん占領地をそのまま占有しないという事だが、彼らも素直には信じない。では、何を主眼に交渉するかというと……。
こちらは『領地ではなく、魔物に関する安全保障や、経済的な案件でお願いする』という流れになったことになる。
「誤魔化すなら十年の時を使って経済で圧倒するが、報酬を払うならば兵を提供し共に血を流す。……意味は分かるが将来のライバルに頼むのか?」
「放置してもあの国に未来はありませんし、経済に無頓着なのは同じですよ」
あれから外交部でどんな交渉をしたのかをレオニード伯が伝えに来た。
地雷原でタップダンスを踊るという程に酷くはないが、燃える家の中で火事場泥棒をしているようなものだ。それで焼け死んだら世話は無いというか、イル・カナン政府としては貴族の一部が滅亡しても困らないのだろう。王家が接収して俺がやった様な大規模農場でもさせるのではないか? 既に開発された伝統あるイル・カナン国である、少しでも開拓しようと思ったら古い貴族は居ない方が良い。
その意味において、内情を隠しての攻防戦は続いていると見るべきだろう。
「おおよその見当で言えば我が国に魔物の掃除と、旧イラ・カナン領北部の開発をさせておいて、代わりに国内への立ち入り許可と貿易での関税緩和というところではないですか? もちろん貴族は勧告を無視するでしょうから、イル・カナン政府の課す分だけという事になりますが。それもいつまで続ける気か怪しいですね」
「立ち入り許可は本来、当然の権利の筈なのだが、貴族を黙らす方便かな?」
「そんな所かと」
外交で譲歩が決まったからと言って、必ずしもオロシャ有利とは限らない。
イル・カナン政府としては自国にとっても損のない内容を目指す筈だ。領地に軍隊を入れる権利を代価の一つに入れ、『魔物を退治させてやる』といい、国内貴族には『代価を払う代わりに田舎者を誘導してやった。だから我慢しろ』と言うのではないだろうか? こちらとしても魔物を狩る事が出来れば、オロシャに流れて来る魔物が居なくなる。ついでに他国を、それも伝統ある一等国をポっと出の開拓国が助けたのだから喜ぶだろう……とか言う流れにでもしたいのだろう。
国が傾きかけても他人の褌で相撲を取り、イラ・カナンを接収。ソレを見抜かれても巧みに損失を回避する。そんな外交手腕があると見るべきだ。もっともこちらとしては、素直に乗る気はないのだが。
「旧イラ・カナンの北部と中央部に壁と砦を作り、オロシャが居なくなったらゆっくり自国の軍隊で占領。ゴーレムと難民での集団農法は俺の指導が無くても真似ることは可能だから、今ごろは内部で利権の再調整って所かな? 君はどう思う?」
「付け加えるなら報奨金ないし、大幅に加増するから移住しろ。でしょう」
今回の件でこちらの様子を探りに来た男が居る。
以前にもやって来たラファエロ・ゴメスだ。彼は旧イラ・カナンの人間であり、名門貴族であったので仕方なくイル・カナンのために働いている。イル・カナン政府に恩と忠誠があるというよりは、滅びた王家への反発が入り混じった忠義を有している。彼の家が滅びた理由でもあるのでうらみはあるが、代々仕えて来た軍人貴族だから捨てられないという所か。
イル・カナンがオロシャを利用しようとしているという話も、彼から匂わされた話である。その示唆が無ければ、疑っていてもここまで酷い相手だとは知らなかったかもしれない。
「それで今の話を聞かせておいて、私に何をしろと言うんですか?」
「君が好きな事をすれば良いよ。望んでも居ない地位を押し付けても嫌がられるだけだからね。私が知ってる物語には、地位や身分よりも趣味で行きたいと口にした若くして老成した名将が居たんだ。君もその口じゃないかい? 確保している土地は殆ど渡すから、君自身が成りたいなら王様でも将軍でも宰相でも隙にすれば良いけどね」
オロシャは十年後を目指して確実に成長していく。
だからイラ・カナンの土地に興味が無いという姿勢をイル・カナン政府には見せている。だが、実際にはそうではない。魔族の島に必要な場所は抑えるつもりだし、何もなければ……イル・カナンの貴族たちがあそこまで馬鹿でばければ、今でも切り取りを狙ったオロシャ貴族は居ただろう。しかし、ここまでグダグだしていて、陰謀まみれなのに奴らのために戦う者はそれほどいない。
まあ、一番在り得そうなヨセフ伯は今の所、魔族の島での優先権で満足しているしな。
「口では幾らでも甘い事が言えますよね。ところで私が辞めたくなったら好きな所で辞めたり、権力が欲しく成ったら維持できる様な方法はありますか? それとあなた以外にも身分を保障してくれる連中も必要でしょう」
「一応幾つかプランは用意したよ。大統領とか書記長かな? オロシャ以外で保証してくれるのはアゼル・バイザス・ポーセス……ああ、水棲種族も後継者として認めてくれるそうだ」
「は?」
俺は共和主義に社会主義などの政治形態を書いた書類を渡した。
既存の王国や連合王朝は説明する必要は無いので、用意しておく資料はこの位で十分だ。淡々とした説明なのもあってラファエロ・ゴメスは狐につままれたような顔をしている。共和制だけならこちらにも都市国家時代にあるとは思うんだが……ああ、水棲種族の事もあったか。陸のオロシャ国よりイラ・カナン人、それも半島部の出身である彼には大きいのかもしれない。
しかし、この新領地とか別荘に海があるんだから、付き合いがあると気が付きそうなものなんだが。
「以前に嵐があったろ? あれで島のように巨大な魚の魔物が暴れてな」
「その時に彼らが困っていた。こちらも大した手助けができた訳ではない」
「戦闘経験を積むために持たせたゴーレムは簡単に木っ端微塵だったそうだ」
「最終的に、共同開発した幾つかのマジックアイテムが役に立ったという苦しい勝利だった。その時の報酬の一つ……というか、彼らは当時から今の事を予想していたのかもしれないな。どうでも良いと思って居た権利の中に、『イラ・カナンの後継者として認める』という種族としての言葉を貰ったんだ」
どこから彼らが『読んでいた』のか、『読みが正しいのか』は判らない。
あくまで俺たちが向こうに進出し、イラ・カナンの血を引く者を立ててナニカする時は自分たちも協力しよう。という程度の話だった筈だ。俺が野心を抱くと思ったのか、オロシャが大きくなると思ったのか、あるいはイル・カナン政府の動きを知っていたのか? それらで大きく変わるし、そもそも俺は動く気はなかった。ヨセフ伯に実権を奪われてこのザマだ。
ただ、彼らが遠い先を見据えて布石を打てるだけ打っていた可能性はある。拡大を続ける俺が野心を抱く可能性は高いし、イラ・カナンに限らず、何処かにある大き目の島でも良いしな。
「ちょっと待ってくださいよ!? いつから? 何処までなんですか?」
「知らんよ。それは彼らに聞いてくれ。ただ連中は種族的な社会主義、全体主義だからな。連中の尺度を考えれば、貴族家や王国とかのレッテルに興味はないのかもしれん。君らの間で水棲種族の認定が何処まで影響するのか判らんが、少なくとも交易相手として、馬鹿な貴族やそれを止められない政府よりは話が通じる相手の方がマシだと思って居るのは確かだろう」
どこまでも引いていける彼らは、基本的に陸には興味はない。
だが、一族の利益を考えて動く者が居ない訳ではないのだ。相手に無関心だと研究も出来ないし、竜学才殿あたりはちゃんと考えているだろう。その上で、野心的な場合や保守的な場合などのフィルターを掛け、ある程度の駒だと見ているのかもしれない。個人的な主義主張とかよりも、動き方の方が重要だからな。
ただ、この話にラファエロ・ゴメスは興味を持ったようだ。
「なあ、そこまで彼らの影響は君らに強いのか?」
「沿岸なら。国としてはどうですかね? でも……私にとってはちょっと見逃せないですけどね。……うちは領地も半島でしたし、彼らとは縁深かったんです。助けてもらった領民も割りと居たそうですよ。例の如く手の届く範囲で、しかも料金次第だったそうですが」
その時、何となくこの男を動かす最後のピースが見えたような気がする。
おそらくはイル・カナンもイラ・カナンも関係なく、途絶えた家の再興とか死んだ父親の跡を継ぐとか、そう言う事が彼にとって大きな比重になっていたのかもしれない。流石に自覚して居たらもっと周囲に認知されて居そうだから、それほど大きな衝動ではないのかもしれないけどな。
ちなみに、彼が興味を示した政治形態は社会主義だった。
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