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第十二章
『戦いの終局』
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前陣が帰還する頃になると燃えていた森が収まって行く。
雨でもないのに火勢が弱まって行くのは、単純に生木が燃え難いからである。一度点けた火そのものは中々消えたりしないが、マジックアイテムを使って強引に燃やしただけで、生木が盛大に燃える程には本格的に燃えてないからだろう。あるいは以前に雨がタップリ降っており、山火事が起きるような状況ではないのかもしれない。
それと前後してアンデットが増えなくなり、目の前の敵を倒すと混乱が次第に収まって行った。
「敵部隊、いまだ健在。整然と撤退を始めたようです!」
「大型の個体が殿軍として追撃を阻んでいる模様!」
「よろしい。待機させている斥候には無理をさせずに撤退する方向と大まかな位置だけ掴ませておけ。無理はさせなくていい。『出入り口』を探すのは全軍でやれるからな」
アンデットを利用でき無くなった『段階』で敵は継戦を断念した。
結界が破壊された『時点』ではないのは、おそらく結界基などを魔力で把握しているわけではないのだろう。何かの監視体制を造り、こちらと同じように伝令の報告で動かしているのだと思われた。あくまで逆算に過ぎないが実に適切なタイミングであり、見事な判断力であると言えるだろう。だが、そこには前から感じる大きな違和感が強く残る。
そう、我儘な魔族がやるような行動ではないのだ。
「実に見事な引き際だ。だが見事過ぎると思わんか?」
「と、言いますと? クレメンス団長ほどに軍事は詳しくありませんので」
「なに。今後に魔族がどの程度の戦力を残せるのかという話だよ」
「ああ。……無理をして……例え全滅させてでも、我々の本陣を壊滅させるなり盟主であるヨセフ伯を探し出して討つべき局面だった。そう言う事ですね」
追撃戦に移ったからか、あるいはアンドリオ副団長に任せたからか。
ウッラール騎士団のクレメンス団長が後陣に戻って来た。少し早過ぎるとは思わなくもないが……クレメンス団長の判断通りならば確かに問題は無いだろう。もはや魔族たちは最後の精鋭部隊を失ったと言っても良い。仮に残存戦力全てがここから無事に撤退したとしても、以前の様な突進力が維持できないのだ。火力だけならば生き残りが成長すれば良いだろう、だが、戦いで数が減り殿軍に残した者が討たれることでソレは決定的になる。
連中を操っていた上位アンデットは、賢者としては一流でも軍人としては一流足り得ないのかもしれない。
「有能な魔将であっても戦場の名将足り得ず、魔王としての強さもない。かといって魔術で操らなければ、残りの強者が精鋭部隊として成立できなかった……というところでしょうか。我が身を顧みるべきですかね」
「判っているならば問題あるまい。それに、今回は馬鹿どもが原因ではある」
「笑える状況でもありませんけどね」
「違いない」
俺とクレメンス団長は揃って苦笑するしかなかった。
おそらく最後の魔将である上位アンデットは『自分が全て差配した方がマシだ』とでも思ったのあろう。強くはあってもかつてから見れば小粒の魔族ばかりで、際立った戦闘力を持った個体はいない。それなのに部族であるとか個人の権利を振りかざし、命令を聞かない連中ばかりとなればそうもなろう。だが、強引に洗脳して駒とした結果、一人の判断ミスが全軍の瓦解に繋がるのであろう。
この件は巡り巡って俺に突き刺さる。
諸侯の中に愚かな者は居るし、いっそ俺が全部やれたら……と思わなくもないからだ。かといって本当に全部やる為にはハードルが高いからやってないだけで、もしヨセフ伯と取引したら可能ならばやっていたかもしれない。だが、それえは今回の敵将の様なミスはあり得たかもしれないのだ。
「ともあれこの後はどうするね?」
「ひとまず斥候に出入り口を追わせています。迷宮という程ではないとは思いますが、相手の実力を考えると少数精鋭による長丁場の戦いを要求されそうですね。騎士と魔術師を中心に組ませて、斥候を加えた小隊を交代制で送り込むことになりそうです」
ここからはゲームの様な攻略を行う事になる。
斥候が地形と相手の気配を探り、騎士が前衛を務めて魔術師が後衛となって支援する。ゲームと違うのは神聖魔法が存在しないので、各系統にある治療可能な術や防御系の呪文を使うことくらいだろう。ともあれ魔族が待ち構えていても問題ない戦力で突入させ、大規模な罠…連落盤とか鉄砲水に警戒しながら進むことになるだろう。
そして、そのスペースは限りなく狭い。大規模な罠で全滅しない様に順次交代するから猶更ゆっくりとしたペースになるだろう。
「先手を打ってるのかね? なら終局だな」
「だと良いですねとしか言いようがありません。坑道を利用した地下通路なのか、それとも墳墓なのかで随分と変わってきますが……。極力ミスをせずに、相手を追い詰めていく『作業』になると思います。その間に他を制圧して行く感じでしょうか」
ここまで来たら詰将棋でしかない。出し抜かれないようにするだけだ。
まずは全滅を避け、次に逃げられないようにして、可能ならば時間を掛けないように追い詰めていく。対して相手の手札である戦力はもう数が居ないので、地下施設を防壁として利用するしかないだろう。攻城戦は三倍の兵力が必要だと言うが、それはあくまで有機的な連携を防衛側が行える場合である。向こうはこちらを一気に攻撃できず、こちらは繰り返し出撃可能なのだ。生じる被害はともかく勝利自体は難しくはないだろう。
ともあれ、山脈側にある生活エリアと地下の同時攻略を進める予定が決まったと言っても良い。場合によってはドルニエ騎士団からの情報で変化があるかもしれないが、大局的には流れが固定されたと言える。
「その上で……政治ゲームで粛清劇を起こさないようにしないといけませんね。これから十年後には他国との競争が始まります」
「そうか。忠告ならば八方美人は止めておくと良い。何かするならその後のフォローだろうよ。肝心な時に味方にならん中立というのは嫌われる。敵にはなるが話が分かるから取引可能な相手だと思われておく事だ」
そして最後にクレメンス団長からの忠告を聞かされた。
彼は東の防衛担当で悪い噂を聞かないが、良い噂も聞かない。極力中立であろうとした結果、どちらからも良く思われて居なかったということだろう。アンドリオ副団長たち部下からは慕われて居そうだが、貴族や騎士仲間からはあまり良く思われて居ないと判断しているのかもしれない。
何はともあれ俺の方も軍師として仕切ってるとか、辺境伯になるか王領を受け取って後は何もするなと言われている。ここで大人しくするよりも、その後のかじ取りに全力で関わるべきなのだろう。
「しかし、領地と家族を良くしたいというだけだったんですけどねぇ。実に遠くに来たものです」
「それはお互い様だな。ただ未来の話をする前に魔物を片付けるとしよう」
こうして俺たちは混迷した戦場を終わらせた。
魔族の本拠地に進軍する大多数と、精鋭が逃げ込んだ穴を追い掛ける少数に分かれて魔族を最終局面まで追い込むことになる。
前陣が帰還する頃になると燃えていた森が収まって行く。
雨でもないのに火勢が弱まって行くのは、単純に生木が燃え難いからである。一度点けた火そのものは中々消えたりしないが、マジックアイテムを使って強引に燃やしただけで、生木が盛大に燃える程には本格的に燃えてないからだろう。あるいは以前に雨がタップリ降っており、山火事が起きるような状況ではないのかもしれない。
それと前後してアンデットが増えなくなり、目の前の敵を倒すと混乱が次第に収まって行った。
「敵部隊、いまだ健在。整然と撤退を始めたようです!」
「大型の個体が殿軍として追撃を阻んでいる模様!」
「よろしい。待機させている斥候には無理をさせずに撤退する方向と大まかな位置だけ掴ませておけ。無理はさせなくていい。『出入り口』を探すのは全軍でやれるからな」
アンデットを利用でき無くなった『段階』で敵は継戦を断念した。
結界が破壊された『時点』ではないのは、おそらく結界基などを魔力で把握しているわけではないのだろう。何かの監視体制を造り、こちらと同じように伝令の報告で動かしているのだと思われた。あくまで逆算に過ぎないが実に適切なタイミングであり、見事な判断力であると言えるだろう。だが、そこには前から感じる大きな違和感が強く残る。
そう、我儘な魔族がやるような行動ではないのだ。
「実に見事な引き際だ。だが見事過ぎると思わんか?」
「と、言いますと? クレメンス団長ほどに軍事は詳しくありませんので」
「なに。今後に魔族がどの程度の戦力を残せるのかという話だよ」
「ああ。……無理をして……例え全滅させてでも、我々の本陣を壊滅させるなり盟主であるヨセフ伯を探し出して討つべき局面だった。そう言う事ですね」
追撃戦に移ったからか、あるいはアンドリオ副団長に任せたからか。
ウッラール騎士団のクレメンス団長が後陣に戻って来た。少し早過ぎるとは思わなくもないが……クレメンス団長の判断通りならば確かに問題は無いだろう。もはや魔族たちは最後の精鋭部隊を失ったと言っても良い。仮に残存戦力全てがここから無事に撤退したとしても、以前の様な突進力が維持できないのだ。火力だけならば生き残りが成長すれば良いだろう、だが、戦いで数が減り殿軍に残した者が討たれることでソレは決定的になる。
連中を操っていた上位アンデットは、賢者としては一流でも軍人としては一流足り得ないのかもしれない。
「有能な魔将であっても戦場の名将足り得ず、魔王としての強さもない。かといって魔術で操らなければ、残りの強者が精鋭部隊として成立できなかった……というところでしょうか。我が身を顧みるべきですかね」
「判っているならば問題あるまい。それに、今回は馬鹿どもが原因ではある」
「笑える状況でもありませんけどね」
「違いない」
俺とクレメンス団長は揃って苦笑するしかなかった。
おそらく最後の魔将である上位アンデットは『自分が全て差配した方がマシだ』とでも思ったのあろう。強くはあってもかつてから見れば小粒の魔族ばかりで、際立った戦闘力を持った個体はいない。それなのに部族であるとか個人の権利を振りかざし、命令を聞かない連中ばかりとなればそうもなろう。だが、強引に洗脳して駒とした結果、一人の判断ミスが全軍の瓦解に繋がるのであろう。
この件は巡り巡って俺に突き刺さる。
諸侯の中に愚かな者は居るし、いっそ俺が全部やれたら……と思わなくもないからだ。かといって本当に全部やる為にはハードルが高いからやってないだけで、もしヨセフ伯と取引したら可能ならばやっていたかもしれない。だが、それえは今回の敵将の様なミスはあり得たかもしれないのだ。
「ともあれこの後はどうするね?」
「ひとまず斥候に出入り口を追わせています。迷宮という程ではないとは思いますが、相手の実力を考えると少数精鋭による長丁場の戦いを要求されそうですね。騎士と魔術師を中心に組ませて、斥候を加えた小隊を交代制で送り込むことになりそうです」
ここからはゲームの様な攻略を行う事になる。
斥候が地形と相手の気配を探り、騎士が前衛を務めて魔術師が後衛となって支援する。ゲームと違うのは神聖魔法が存在しないので、各系統にある治療可能な術や防御系の呪文を使うことくらいだろう。ともあれ魔族が待ち構えていても問題ない戦力で突入させ、大規模な罠…連落盤とか鉄砲水に警戒しながら進むことになるだろう。
そして、そのスペースは限りなく狭い。大規模な罠で全滅しない様に順次交代するから猶更ゆっくりとしたペースになるだろう。
「先手を打ってるのかね? なら終局だな」
「だと良いですねとしか言いようがありません。坑道を利用した地下通路なのか、それとも墳墓なのかで随分と変わってきますが……。極力ミスをせずに、相手を追い詰めていく『作業』になると思います。その間に他を制圧して行く感じでしょうか」
ここまで来たら詰将棋でしかない。出し抜かれないようにするだけだ。
まずは全滅を避け、次に逃げられないようにして、可能ならば時間を掛けないように追い詰めていく。対して相手の手札である戦力はもう数が居ないので、地下施設を防壁として利用するしかないだろう。攻城戦は三倍の兵力が必要だと言うが、それはあくまで有機的な連携を防衛側が行える場合である。向こうはこちらを一気に攻撃できず、こちらは繰り返し出撃可能なのだ。生じる被害はともかく勝利自体は難しくはないだろう。
ともあれ、山脈側にある生活エリアと地下の同時攻略を進める予定が決まったと言っても良い。場合によってはドルニエ騎士団からの情報で変化があるかもしれないが、大局的には流れが固定されたと言える。
「その上で……政治ゲームで粛清劇を起こさないようにしないといけませんね。これから十年後には他国との競争が始まります」
「そうか。忠告ならば八方美人は止めておくと良い。何かするならその後のフォローだろうよ。肝心な時に味方にならん中立というのは嫌われる。敵にはなるが話が分かるから取引可能な相手だと思われておく事だ」
そして最後にクレメンス団長からの忠告を聞かされた。
彼は東の防衛担当で悪い噂を聞かないが、良い噂も聞かない。極力中立であろうとした結果、どちらからも良く思われて居なかったということだろう。アンドリオ副団長たち部下からは慕われて居そうだが、貴族や騎士仲間からはあまり良く思われて居ないと判断しているのかもしれない。
何はともあれ俺の方も軍師として仕切ってるとか、辺境伯になるか王領を受け取って後は何もするなと言われている。ここで大人しくするよりも、その後のかじ取りに全力で関わるべきなのだろう。
「しかし、領地と家族を良くしたいというだけだったんですけどねぇ。実に遠くに来たものです」
「それはお互い様だな。ただ未来の話をする前に魔物を片付けるとしよう」
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