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思惑の裏で
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「これは……模造船ではなく真造ですか?」
「そうだよ。とはいえ墜落していた船をサルベージしたから、発掘級飛行船よりは劣るから少人数で動かせるくらいけどね。その代りに当時に無かった概念を加えてあるんだ」
出発の準備に向かうと、そこには魚のように異様な船があった。
この世界に八つあるクラスの内に、古代文明の遺産を扱う者たちが居る。イグレーンはそのクラスに就いており、固有認証のある遺産に拒否されること無く使いこなすことが出来る。もちろんそのパートナーであるジョージも限定的ながら可能なように、分権されていた。二人が他の乗組員と共に扱うのが、このカテドラルである。
「遺産を見るのは初めてじゃないんだね」
「その、件の聖女さまが遺産を扱う者なのです。彼女は『光の剣』と相性が良かったようですけどね」
遺産を扱う者が遺産に認められるには相性が大きいという。
イグレーンの場合は操船スキルや風読みのスキルがあったからだ。その聖女は剣のスキルとは別に、光の魔法に対する適性ないし美的センスがあったからだろう。国に収蔵されている遺産は相性待ちで運用されてない者が多いが、光の剣は刃や障壁を形造るために、独自のセンスが必要とされていると言われていた。
「光の剣って国宝どころかクロービスの七大魔剣の一つじゃない! 古フランキスの系譜を引く国家の中でも、現存するのはあんまりないんでしょ?」
「はい。我が国でも国軍の象徴である『千本魔剣』と、王太子の守護用として光の剣があるのみです」
龍殺しの英雄クロービスは、生涯で七本の魔剣を集めたという。
古フランキスが実質的に滅びた後、東の帝国と西の王国で五本を継承し、その内一本の行方が判らなくなっている。残り二本の剣も隣国に嫁いだ王女が持参したり、当時からの同盟国に寄贈して国外に存在すると言われていた(この二つの説も混同されたもので、もう一本消えている可能性もあるとか)。光の剣にはオートガード機能もあり、刃が無い状態では儀仗でしかないことから、王太子が守護用に持っていたという経緯である。
「ああ、それで聖女さまだと判っちゃったわけね。ご愁傷様」
「そうなりますね。ですが聖女さまが見つかるのは良い事です。そういう意味では、不運というよりは政敵である宰相閣下の思惑が問題だっただけですので」
アリノエールが婚約を解消され、その果てに今回の逃避行がある。
王太子をオートガードするために持ち歩かれている光の剣に反応し、聖女が見つかったのが遠因ではある。だがそこで宰相が『テーヌ地方を併合してしまおう』と思わなければ門には成らなかったはずなのだ。数年後には色々な軍役が課されるとは思うが、その頃にはアリノエールも政治して正式に伯爵位を継いでいた筈なのだから。
「なーんか、気にならない?」
「依頼主の目には迷いが無いからな。今後に裁判に成ったとして、勝てる要素があるだけってだけじゃ、ああまで確信はしてないだろうさ。そう言う意味で、失われた魔剣探索ってのも、復権の手段として考えていたのかもな」
イグレーンからの話を聞いてジョージは話をそう解釈した。
ジョージが信仰している女神ニケ、別の場所では九天玄女と呼ばれる存在は軍師の神様でもある。それゆえに様々な思案を巡らせていたのだろうが、イグレーンもその意見を聞いて納得した。『宰相の言い分は横暴で、貴族の権利を侵害するものだ』と裁判を起こせば勝てる可能性はある。周囲の領主だけではなく、貴族たちは自分の権利を守るために協力してくれる可能性が高いだろう。だが、それはあくまで可能性の話なのだ。
「ってことは、あの騎士さんがライバルになるのかなあ?」
「現時点では確証なんてないぞ? そもそも相談すらされてないしな。それに、あの女騎士が遺産を扱う者であるかどうかなんか判らないし、ただの戦士クラスかもしれん。まあ、念頭に置いといて、頼まれたら探すだけだな」
二人は依頼されたら逃がし屋として活動をしてはいた。
だが、それだけが二人の行動ではないのだ。最初に逢った時に『何の用だ?』と聞いたのはその為であり、アリノエールの反応を見ていたのもその為である。似たようなことをやって居る連中の中で、自分達を名座して直行して来たと思われる時点で疑ってはいた。リベルタスで活動している時点で自衛は必須であるが、何らかの目的をもって接触して来た可能性があると考えていたのだ。
「それじゃあ、今はテーヌ地方へ運ぶだけだね」
「任せたぞ相棒」
こうして飛行船カテドラルは様々な思惑と共に出港準備を終えたのである。
●
『はーい。みんなの船長イグレーンだよ。現在、カテドラルは無事に飛行中。もう直ぐ嵐の壁の中で、いちばん都合が良い場所に向かってるんだ。まだ大丈夫だとは思うけど、逆巻く風に乗ったら揺れるから気を付けてね』
「「……」」
飛行船は浮島リベルタスを離れ、それなりの速度で切り上がって行った。
風に流されることも含めて、上流にあたる場所から侵入するつもりなのだろう。現時点でかなり揺れているが、それは飛行する以上は仕方がない事だ。二人は客室でもある聖堂で大人しくしている。小型の飛行船ということもあり、他に空き室を前提にした場所が無いとの事だが、そのことで改めてジョージの本業がエージェントであることを理解した。
「姫。お辛くはありませんか? やはり呪文を……」
「いえ。この程度で根はあげられません。それに呪文を使ってもらうとしても、何度も使えば魔力が枯渇してしまうのでしょう? 一番揺れる時や、ここぞという時に備えて余力は残しておいてください」
楽になる為の呪文を掛けようという、提案をアリノエールは断った。
あくまで楽になる程度であり、根本から解決できるわけではない。獅子心の呪文は精神力が長時間安定し、その余力で状況に対する処置が確実化するものである。恐ろしくはなくなるし、揺れに対してどう受け身を取れば良いかも今より判りはするだろう。だがその程度であり、揺れに対して慣れていないという状況を覆しはしないのだ。MPの無駄使いという意味もあるなら、今や止めておくべきだろう。
「しかし、追っ手は来るでしょうか? 優秀な魔導師は一人であろうと貴重な筈。ましてや相方にグリフォン使いが居る、あの方を派遣するでしょうか?」
「逆よ。来てもらわなければ困るわ。私たちには実績も戦力もないもの」
二人の逃避行に追っ手が掛かるとしても、最精鋭を使うとは限らない。
その点に関してメアリとアリノエールの見解は違った。この件を最重要と見るべきはあくまで行政の面からであり、軍事的な重要性は低い。だからこそ女騎士のメアリはそこまで必死になるほどではないと見て、貴族の娘であるアリノエールは繊細一隅のチャンスだから必ず最大戦力を派遣して来ると考えたのである。
「確かに『北風』と異名を取るあの方を退ければ、国内での名前は通るかもしれませんが……。しかし、それではあくまで戦闘面だけでは?」
「それに意味はあるけれど、忘れてるわよ。あの人は貴族でもあるから」
また、状況に関する考え方も対照的だった。
強力な魔導師が追い掛けて来ることは危険であり、同時に利益が少ないと見るメアリ。その見地からすれば、出来れば来てほしくないし、倒しても意味が薄いと思っていた。仮に奇襲で何とかするにしても、国家の戦力が失われてしまう事を意味するのだ。だが、アリノエールは逆に、ピンチは同時にチャンスでもあると考えていたのである。
「もしかして……説得される気ですか? ナルモン伯ウイリアムさまを」
「もちろん。名前だけでなく、諸侯を味方につけるチャンスだものね。それにあの人は北の守り手でもあるから、北部の遺跡に詳しいでしょう。七本の魔剣のみならず、国を守る為に有用なものが眠る遺跡を知って居るかもしれないわ。そのどれかを発掘できれば、国家への奉仕としては十分でしょう」
魔導師が都合よくグリフォン使いをパートナーにしているのではない。
ウィリアムという魔導師は貴族であり、その権力を使って魔物と契約するクラスであるファミリアの中で、グリフォンと契約できる可能性がある者を支援したのだ。そうすることで単独で飛び回れるようになるだけではなく、その過程でファミリアを何人も育成できる。それらの戦力で北部域を守っており、恐ろしさもあって『北風』という異名を得ているのであった。
「彼からしても自分の領域にある魔物の巣を討伐できるのだから、おそらくは断らないでしょうね。もちろん、我々にそれだけの力量があると認められたらだけど」
「……では、なおさらにこの度を失敗させる訳にはいきませんね」
アリノエールたちの目的を、先ほどジョージは見抜いた。
だが、それは計画の全容を見切ったわけではない。あくまで可能性の一つとして、有り得そうな話を見知った情報から当てただけである。だがアリノエールはもう少し広い範囲で事態を考慮しており、敵味方の情報や人物像をまるでゲームの駒の様に捉えていたのである。それは彼女は生まれながらの貴族であるからだろう。
「これは……模造船ではなく真造ですか?」
「そうだよ。とはいえ墜落していた船をサルベージしたから、発掘級飛行船よりは劣るから少人数で動かせるくらいけどね。その代りに当時に無かった概念を加えてあるんだ」
出発の準備に向かうと、そこには魚のように異様な船があった。
この世界に八つあるクラスの内に、古代文明の遺産を扱う者たちが居る。イグレーンはそのクラスに就いており、固有認証のある遺産に拒否されること無く使いこなすことが出来る。もちろんそのパートナーであるジョージも限定的ながら可能なように、分権されていた。二人が他の乗組員と共に扱うのが、このカテドラルである。
「遺産を見るのは初めてじゃないんだね」
「その、件の聖女さまが遺産を扱う者なのです。彼女は『光の剣』と相性が良かったようですけどね」
遺産を扱う者が遺産に認められるには相性が大きいという。
イグレーンの場合は操船スキルや風読みのスキルがあったからだ。その聖女は剣のスキルとは別に、光の魔法に対する適性ないし美的センスがあったからだろう。国に収蔵されている遺産は相性待ちで運用されてない者が多いが、光の剣は刃や障壁を形造るために、独自のセンスが必要とされていると言われていた。
「光の剣って国宝どころかクロービスの七大魔剣の一つじゃない! 古フランキスの系譜を引く国家の中でも、現存するのはあんまりないんでしょ?」
「はい。我が国でも国軍の象徴である『千本魔剣』と、王太子の守護用として光の剣があるのみです」
龍殺しの英雄クロービスは、生涯で七本の魔剣を集めたという。
古フランキスが実質的に滅びた後、東の帝国と西の王国で五本を継承し、その内一本の行方が判らなくなっている。残り二本の剣も隣国に嫁いだ王女が持参したり、当時からの同盟国に寄贈して国外に存在すると言われていた(この二つの説も混同されたもので、もう一本消えている可能性もあるとか)。光の剣にはオートガード機能もあり、刃が無い状態では儀仗でしかないことから、王太子が守護用に持っていたという経緯である。
「ああ、それで聖女さまだと判っちゃったわけね。ご愁傷様」
「そうなりますね。ですが聖女さまが見つかるのは良い事です。そういう意味では、不運というよりは政敵である宰相閣下の思惑が問題だっただけですので」
アリノエールが婚約を解消され、その果てに今回の逃避行がある。
王太子をオートガードするために持ち歩かれている光の剣に反応し、聖女が見つかったのが遠因ではある。だがそこで宰相が『テーヌ地方を併合してしまおう』と思わなければ門には成らなかったはずなのだ。数年後には色々な軍役が課されるとは思うが、その頃にはアリノエールも政治して正式に伯爵位を継いでいた筈なのだから。
「なーんか、気にならない?」
「依頼主の目には迷いが無いからな。今後に裁判に成ったとして、勝てる要素があるだけってだけじゃ、ああまで確信はしてないだろうさ。そう言う意味で、失われた魔剣探索ってのも、復権の手段として考えていたのかもな」
イグレーンからの話を聞いてジョージは話をそう解釈した。
ジョージが信仰している女神ニケ、別の場所では九天玄女と呼ばれる存在は軍師の神様でもある。それゆえに様々な思案を巡らせていたのだろうが、イグレーンもその意見を聞いて納得した。『宰相の言い分は横暴で、貴族の権利を侵害するものだ』と裁判を起こせば勝てる可能性はある。周囲の領主だけではなく、貴族たちは自分の権利を守るために協力してくれる可能性が高いだろう。だが、それはあくまで可能性の話なのだ。
「ってことは、あの騎士さんがライバルになるのかなあ?」
「現時点では確証なんてないぞ? そもそも相談すらされてないしな。それに、あの女騎士が遺産を扱う者であるかどうかなんか判らないし、ただの戦士クラスかもしれん。まあ、念頭に置いといて、頼まれたら探すだけだな」
二人は依頼されたら逃がし屋として活動をしてはいた。
だが、それだけが二人の行動ではないのだ。最初に逢った時に『何の用だ?』と聞いたのはその為であり、アリノエールの反応を見ていたのもその為である。似たようなことをやって居る連中の中で、自分達を名座して直行して来たと思われる時点で疑ってはいた。リベルタスで活動している時点で自衛は必須であるが、何らかの目的をもって接触して来た可能性があると考えていたのだ。
「それじゃあ、今はテーヌ地方へ運ぶだけだね」
「任せたぞ相棒」
こうして飛行船カテドラルは様々な思惑と共に出港準備を終えたのである。
●
『はーい。みんなの船長イグレーンだよ。現在、カテドラルは無事に飛行中。もう直ぐ嵐の壁の中で、いちばん都合が良い場所に向かってるんだ。まだ大丈夫だとは思うけど、逆巻く風に乗ったら揺れるから気を付けてね』
「「……」」
飛行船は浮島リベルタスを離れ、それなりの速度で切り上がって行った。
風に流されることも含めて、上流にあたる場所から侵入するつもりなのだろう。現時点でかなり揺れているが、それは飛行する以上は仕方がない事だ。二人は客室でもある聖堂で大人しくしている。小型の飛行船ということもあり、他に空き室を前提にした場所が無いとの事だが、そのことで改めてジョージの本業がエージェントであることを理解した。
「姫。お辛くはありませんか? やはり呪文を……」
「いえ。この程度で根はあげられません。それに呪文を使ってもらうとしても、何度も使えば魔力が枯渇してしまうのでしょう? 一番揺れる時や、ここぞという時に備えて余力は残しておいてください」
楽になる為の呪文を掛けようという、提案をアリノエールは断った。
あくまで楽になる程度であり、根本から解決できるわけではない。獅子心の呪文は精神力が長時間安定し、その余力で状況に対する処置が確実化するものである。恐ろしくはなくなるし、揺れに対してどう受け身を取れば良いかも今より判りはするだろう。だがその程度であり、揺れに対して慣れていないという状況を覆しはしないのだ。MPの無駄使いという意味もあるなら、今や止めておくべきだろう。
「しかし、追っ手は来るでしょうか? 優秀な魔導師は一人であろうと貴重な筈。ましてや相方にグリフォン使いが居る、あの方を派遣するでしょうか?」
「逆よ。来てもらわなければ困るわ。私たちには実績も戦力もないもの」
二人の逃避行に追っ手が掛かるとしても、最精鋭を使うとは限らない。
その点に関してメアリとアリノエールの見解は違った。この件を最重要と見るべきはあくまで行政の面からであり、軍事的な重要性は低い。だからこそ女騎士のメアリはそこまで必死になるほどではないと見て、貴族の娘であるアリノエールは繊細一隅のチャンスだから必ず最大戦力を派遣して来ると考えたのである。
「確かに『北風』と異名を取るあの方を退ければ、国内での名前は通るかもしれませんが……。しかし、それではあくまで戦闘面だけでは?」
「それに意味はあるけれど、忘れてるわよ。あの人は貴族でもあるから」
また、状況に関する考え方も対照的だった。
強力な魔導師が追い掛けて来ることは危険であり、同時に利益が少ないと見るメアリ。その見地からすれば、出来れば来てほしくないし、倒しても意味が薄いと思っていた。仮に奇襲で何とかするにしても、国家の戦力が失われてしまう事を意味するのだ。だが、アリノエールは逆に、ピンチは同時にチャンスでもあると考えていたのである。
「もしかして……説得される気ですか? ナルモン伯ウイリアムさまを」
「もちろん。名前だけでなく、諸侯を味方につけるチャンスだものね。それにあの人は北の守り手でもあるから、北部の遺跡に詳しいでしょう。七本の魔剣のみならず、国を守る為に有用なものが眠る遺跡を知って居るかもしれないわ。そのどれかを発掘できれば、国家への奉仕としては十分でしょう」
魔導師が都合よくグリフォン使いをパートナーにしているのではない。
ウィリアムという魔導師は貴族であり、その権力を使って魔物と契約するクラスであるファミリアの中で、グリフォンと契約できる可能性がある者を支援したのだ。そうすることで単独で飛び回れるようになるだけではなく、その過程でファミリアを何人も育成できる。それらの戦力で北部域を守っており、恐ろしさもあって『北風』という異名を得ているのであった。
「彼からしても自分の領域にある魔物の巣を討伐できるのだから、おそらくは断らないでしょうね。もちろん、我々にそれだけの力量があると認められたらだけど」
「……では、なおさらにこの度を失敗させる訳にはいきませんね」
アリノエールたちの目的を、先ほどジョージは見抜いた。
だが、それは計画の全容を見切ったわけではない。あくまで可能性の一つとして、有り得そうな話を見知った情報から当てただけである。だがアリノエールはもう少し広い範囲で事態を考慮しており、敵味方の情報や人物像をまるでゲームの駒の様に捉えていたのである。それは彼女は生まれながらの貴族であるからだろう。
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