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流れは予定と前後して
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●
『そろそろ良い感じの所まで来たと思うんだけど、位置が正確かどうか確認してくれるかい?』
「よし来た。資料を取り出すからちょっと待ってろ」
飛行船での移動距離は地上ルートとは比較にならない。
馬車で移動すれば三日は掛かる行程も、飛行船ならば森や山を越える直線ルートで数時間ということも珍しくない。それが風に乗って移動すれば二時間も掛からない事は良くあった。ただし、飛行船には独特の問題が生じる。
「初期位置がトゥルースの上空で西南の風に乗ったんだから、予定通りならコーヌ地方の端に居るはずだよな。という事は南と北に山脈があって、何処までも広がる葡萄園……ってそんな季節じゃねえか。北の山がL字になったところで北上すればテーヌ地方の筈だ」」
『結局、薔薇の都市トゥルースで観光でき無かったねえ。あそこで下段に使う煉瓦と』
「次の機会に来れば良い。人生はただ生きるには長いからな」
フランキス南部は暖かく、薔薇や葡萄が特産品である。
トゥルースという都市は花とその実から採れる薬草・香料を主力商品にしている。もちろん花が売れないような古い時代には、煉瓦を焼いて各地に建築資材として売っていたという話なので、他の産物も存在する。葡萄からは酒も造られており、南部では主食の小麦と酒が安かった。リベルタスでも南部に来た時は食料資源を購入して、荒くれ者やら北の商人に売り捌いている。
『その時はそうするとして、南に山は見えれど北には見えないねぇ。どっちだと思う?』
「まっ、南に流されてニーヌ地方との境まで流されたって事だろ」
飛行船は風邪に乗って高速で飛べるが、風任せなのでズレてしまう。
それでも進路変更して余分な旅程を辿るだけで、陸路よりよほど早いのだから破格の移動性能であろう。今回は西向きの風が南よりに変化していたことで、南西に流されたのであろう。
『という事は、山脈で跳ね返って来る風に乗って斜めに移動するかい?』
「いや、それだと馬鹿正直に騎兵を走らされたら先回りされる。危険を承知で切り上がって、最短ルートで抜けるべきだな」
風に乗るのは帆船と同じなので、ルートを予測され易い。
これは移動のために風を利用する以上は避けられない事だ。加えてしたが地上である以上は、陸路での対処もされてしまうのがツライところである。それ以上のメリットを有するからこそアリノエールたちは飛行船を移動手段に選んだのであろうし、こちらもこれから何とかする腕前は持っているので特に現時点で問題はなかった。
『うーん。そう言う事なら危険がない内に切り札を使っちゃおうか。アレを準備してくれる?』
「おうよ。それこそ俺が居るべき理由だしな。翼を準備して来るぜ」
対策は幾つかあるが、イグレーンは速度重視で行くことにした。
誰かに見られたら情報を抜かれて真似される可能性もあるが、何年もやってるのでいずれはバレることだ。それでも真似している奴がいないのは、単純にジョージがやって居る内部での活躍を知られて居ないからだろう。
●
「お二人とも少し妙な揺れ方をするが我慢してほしい。一時的なもので嵐は既に超えているから気にしない様に」
「それは構わないが、今どのあたり何だろうか?」
「ニーヌ地方の北辺りだな。南に山脈が見えた」
「もうそんなに? 少し前はトゥルースでしたのに」
途中で聖堂に寄るとメアリとアリノエールが場所を尋ねて来た。
船酔いに慣れてない二人からすれば、漸く激しい揺れから解放されたという所だろう。果たしてその結果は二人の予測以上であり、余分な時間を掛けてリベルタスまで登った甲斐があったことを自覚する。とはいえ順調ならばこのままだと思うので、何らかの気配を感じ取って居た。
「もしかして追手が見えたのですか?」
「いや。予想よりも南に流されていたからな。素早く北西に移動する為には、少し北寄りにすることで風の影響を相殺しないといけないし、そうなると足が鈍る。だから少しでも船の速度を上げないと行けないんだ。これからその作業をするってところだな」
風は後ろから吹いてくれた方が追い風に乗れる。
だから労力的にはこのまま山脈付近まで移動し、反射して斜めに向かう風に乗り直す方が消費魔力などは少ないのだ。しかしそれでは目的地であるテーヌ地方より西側に移動してしまい、西向きに流れる風に逆らって東へ進まなければ無くなる。そこで事前に北へ切り上がrことで、西向きの風に薙がされて北西に移動する様な流れにせねばならないのだ。
「騎兵対策ですのね? それと……」
「ああ。このまま流されてターンするのだと騎兵に先を越される。かといって腕の立つ風の魔導師だと先回りされかねない。このままだと二日目あたりで出くわすからな」
位置関係からするとこの国の首都は北、空軍拠点はもっと北である。
首都詰めのペガサスライダーやグリフォンライダーが出撃するとして少数。大規模な部隊だともっと北にある要塞周辺になる上、他国への警戒を考えるとそう数を寄こす訳には行かない。だが、そこは国家を束ねる宰相の行動である。必ずや有力な精鋭部隊を送りつけて来るだろう。それを考えたら行動を始めた初日はともかく、二日目で出逢うという計算はそれほど間違ってはいなかった。
「参考までに聞きたい。何をするんだ?」
「何、畳んでる翼を広げるだけさ。ただし、我が神ニケ=チューティアンは九つの空を制する。その本領を発揮することになるな」
アテナの従神である勝利の神ニケ、そして西王母の軍師たる九天玄女。
それこそがジョージの神であり、源流であるアフリカの大地母神と、その使徒である渡来者の技術や知恵を元にした概念である。その神は共に翼を持ち、あるいは尻尾を持つ従僕を従えている。それゆえにこの世界でニキーと略称を与えられた女神の紋章は、三対の尾翼を持っていた。
「イグレーン! 配置に就いたぞ。まずは主翼、次いで上下に二枚。そこから尾翼を追加する!」
『いつもの手順だね。風の変化があったら続報よろしく』
「任せとけよ」
通常の飛行船は鳥の翼の様に、横二枚の翼で船を安定させる。
仮に帆船をそのまま浮かばせたような旧型の飛行船だと、太いマストに大きな帆を張る事があった。それぞれに一長一短あるのだが、機敏に動き回るならば翼で安定させて魔力で高速移動する方が良いだろう。だが、この船はその両方が存在しているのだ。しかも通常ではありえない下方にまで。斜めに配置された追加の尾翼に至っては、何に使うかよく分からないと報告するスパイが多かった。むしろ帆船の専門家の方が理解しただろう。
「安定した……風を捉まえたな? 次行くぞ! 注意しろよ!」
『誰に対して物言ってるのさ! 私は君より空が長いんだからね』
「帆を張るぞ!」
『どんとこい!』
上下に帆が張られる。それが風を受け船体が揺れ動き、微調整で安定。
主翼は下方からの風を受けて船体を安定させる揚力を得るだけだから良いのだが、帆は風の影響を如実に受けるので張った瞬間が最も安定性に欠いた。それを調整するのがイグレーンの役目であり、追加の舵を使うことで帆の向きを調整する。そして尾翼はその帆に風を当て直し、予定方向に風が上手く当たって居ない時に、尾翼が跳ね返して進めるようになっていた。それが帆船の専門家ならば判ると言った理由である。魚の骨に見えた各部のパーツは、畳んだ翼と帆という訳だ。
『やっぱりこの速度は気持ちが良いねぇ。可能な範囲で何とかするけど、問題が出た時は願いするよ』
「それが俺の役目だからな。ま、可能な範囲でやるさ」
圧倒的な増速を達成したが、幾つかの問題がある。
イグレーンの居る船長室から見える翼や上の帆と違って、下の帆や追加の尾翼は全然見えないからだ。現時点で風を調整していると理解しているのは、最初の設計時にそうなる様に計算しただけ。その結果を受けて何度も飛んで来たからこそだった。その時の計算を手伝ったのも、そして現在進行形で状態を確認しているのもジョージであり、彼が透視で見た光景をイグレーンに幻覚で送るからこそ対処可能なのだ。仮に設計だけ真似ても、いずれ墜落するだろう。
『このままなら当初の予定通りのペースで着けそうだね』
「ああ。だからこそ、こちらの予定を見抜いて無茶する様な奴が居たら困る。来ると想定して対処する事にしようか」
こうして一同は初日の予定を終えた。
快速で飛ぶカテドラルは僅か一日でコーニャ地方を駆け抜ける。ジョージが前世で知って居る飛行機には及ばないが、それでもこの世界では相当な早さを持つと同時に、生物と違って疲労が無いからである。夜間の急速で魔力を回復すれば、ジョージやイグレーンもまた次の日に飛べるだろう。だが夜間の運用が魔力的にも暗視の呪文が無いという意味でも出来ないからこそそれが出来る人間を警戒することにしたのだ。
『そろそろ良い感じの所まで来たと思うんだけど、位置が正確かどうか確認してくれるかい?』
「よし来た。資料を取り出すからちょっと待ってろ」
飛行船での移動距離は地上ルートとは比較にならない。
馬車で移動すれば三日は掛かる行程も、飛行船ならば森や山を越える直線ルートで数時間ということも珍しくない。それが風に乗って移動すれば二時間も掛からない事は良くあった。ただし、飛行船には独特の問題が生じる。
「初期位置がトゥルースの上空で西南の風に乗ったんだから、予定通りならコーヌ地方の端に居るはずだよな。という事は南と北に山脈があって、何処までも広がる葡萄園……ってそんな季節じゃねえか。北の山がL字になったところで北上すればテーヌ地方の筈だ」」
『結局、薔薇の都市トゥルースで観光でき無かったねえ。あそこで下段に使う煉瓦と』
「次の機会に来れば良い。人生はただ生きるには長いからな」
フランキス南部は暖かく、薔薇や葡萄が特産品である。
トゥルースという都市は花とその実から採れる薬草・香料を主力商品にしている。もちろん花が売れないような古い時代には、煉瓦を焼いて各地に建築資材として売っていたという話なので、他の産物も存在する。葡萄からは酒も造られており、南部では主食の小麦と酒が安かった。リベルタスでも南部に来た時は食料資源を購入して、荒くれ者やら北の商人に売り捌いている。
『その時はそうするとして、南に山は見えれど北には見えないねぇ。どっちだと思う?』
「まっ、南に流されてニーヌ地方との境まで流されたって事だろ」
飛行船は風邪に乗って高速で飛べるが、風任せなのでズレてしまう。
それでも進路変更して余分な旅程を辿るだけで、陸路よりよほど早いのだから破格の移動性能であろう。今回は西向きの風が南よりに変化していたことで、南西に流されたのであろう。
『という事は、山脈で跳ね返って来る風に乗って斜めに移動するかい?』
「いや、それだと馬鹿正直に騎兵を走らされたら先回りされる。危険を承知で切り上がって、最短ルートで抜けるべきだな」
風に乗るのは帆船と同じなので、ルートを予測され易い。
これは移動のために風を利用する以上は避けられない事だ。加えてしたが地上である以上は、陸路での対処もされてしまうのがツライところである。それ以上のメリットを有するからこそアリノエールたちは飛行船を移動手段に選んだのであろうし、こちらもこれから何とかする腕前は持っているので特に現時点で問題はなかった。
『うーん。そう言う事なら危険がない内に切り札を使っちゃおうか。アレを準備してくれる?』
「おうよ。それこそ俺が居るべき理由だしな。翼を準備して来るぜ」
対策は幾つかあるが、イグレーンは速度重視で行くことにした。
誰かに見られたら情報を抜かれて真似される可能性もあるが、何年もやってるのでいずれはバレることだ。それでも真似している奴がいないのは、単純にジョージがやって居る内部での活躍を知られて居ないからだろう。
●
「お二人とも少し妙な揺れ方をするが我慢してほしい。一時的なもので嵐は既に超えているから気にしない様に」
「それは構わないが、今どのあたり何だろうか?」
「ニーヌ地方の北辺りだな。南に山脈が見えた」
「もうそんなに? 少し前はトゥルースでしたのに」
途中で聖堂に寄るとメアリとアリノエールが場所を尋ねて来た。
船酔いに慣れてない二人からすれば、漸く激しい揺れから解放されたという所だろう。果たしてその結果は二人の予測以上であり、余分な時間を掛けてリベルタスまで登った甲斐があったことを自覚する。とはいえ順調ならばこのままだと思うので、何らかの気配を感じ取って居た。
「もしかして追手が見えたのですか?」
「いや。予想よりも南に流されていたからな。素早く北西に移動する為には、少し北寄りにすることで風の影響を相殺しないといけないし、そうなると足が鈍る。だから少しでも船の速度を上げないと行けないんだ。これからその作業をするってところだな」
風は後ろから吹いてくれた方が追い風に乗れる。
だから労力的にはこのまま山脈付近まで移動し、反射して斜めに向かう風に乗り直す方が消費魔力などは少ないのだ。しかしそれでは目的地であるテーヌ地方より西側に移動してしまい、西向きに流れる風に逆らって東へ進まなければ無くなる。そこで事前に北へ切り上がrことで、西向きの風に薙がされて北西に移動する様な流れにせねばならないのだ。
「騎兵対策ですのね? それと……」
「ああ。このまま流されてターンするのだと騎兵に先を越される。かといって腕の立つ風の魔導師だと先回りされかねない。このままだと二日目あたりで出くわすからな」
位置関係からするとこの国の首都は北、空軍拠点はもっと北である。
首都詰めのペガサスライダーやグリフォンライダーが出撃するとして少数。大規模な部隊だともっと北にある要塞周辺になる上、他国への警戒を考えるとそう数を寄こす訳には行かない。だが、そこは国家を束ねる宰相の行動である。必ずや有力な精鋭部隊を送りつけて来るだろう。それを考えたら行動を始めた初日はともかく、二日目で出逢うという計算はそれほど間違ってはいなかった。
「参考までに聞きたい。何をするんだ?」
「何、畳んでる翼を広げるだけさ。ただし、我が神ニケ=チューティアンは九つの空を制する。その本領を発揮することになるな」
アテナの従神である勝利の神ニケ、そして西王母の軍師たる九天玄女。
それこそがジョージの神であり、源流であるアフリカの大地母神と、その使徒である渡来者の技術や知恵を元にした概念である。その神は共に翼を持ち、あるいは尻尾を持つ従僕を従えている。それゆえにこの世界でニキーと略称を与えられた女神の紋章は、三対の尾翼を持っていた。
「イグレーン! 配置に就いたぞ。まずは主翼、次いで上下に二枚。そこから尾翼を追加する!」
『いつもの手順だね。風の変化があったら続報よろしく』
「任せとけよ」
通常の飛行船は鳥の翼の様に、横二枚の翼で船を安定させる。
仮に帆船をそのまま浮かばせたような旧型の飛行船だと、太いマストに大きな帆を張る事があった。それぞれに一長一短あるのだが、機敏に動き回るならば翼で安定させて魔力で高速移動する方が良いだろう。だが、この船はその両方が存在しているのだ。しかも通常ではありえない下方にまで。斜めに配置された追加の尾翼に至っては、何に使うかよく分からないと報告するスパイが多かった。むしろ帆船の専門家の方が理解しただろう。
「安定した……風を捉まえたな? 次行くぞ! 注意しろよ!」
『誰に対して物言ってるのさ! 私は君より空が長いんだからね』
「帆を張るぞ!」
『どんとこい!』
上下に帆が張られる。それが風を受け船体が揺れ動き、微調整で安定。
主翼は下方からの風を受けて船体を安定させる揚力を得るだけだから良いのだが、帆は風の影響を如実に受けるので張った瞬間が最も安定性に欠いた。それを調整するのがイグレーンの役目であり、追加の舵を使うことで帆の向きを調整する。そして尾翼はその帆に風を当て直し、予定方向に風が上手く当たって居ない時に、尾翼が跳ね返して進めるようになっていた。それが帆船の専門家ならば判ると言った理由である。魚の骨に見えた各部のパーツは、畳んだ翼と帆という訳だ。
『やっぱりこの速度は気持ちが良いねぇ。可能な範囲で何とかするけど、問題が出た時は願いするよ』
「それが俺の役目だからな。ま、可能な範囲でやるさ」
圧倒的な増速を達成したが、幾つかの問題がある。
イグレーンの居る船長室から見える翼や上の帆と違って、下の帆や追加の尾翼は全然見えないからだ。現時点で風を調整していると理解しているのは、最初の設計時にそうなる様に計算しただけ。その結果を受けて何度も飛んで来たからこそだった。その時の計算を手伝ったのも、そして現在進行形で状態を確認しているのもジョージであり、彼が透視で見た光景をイグレーンに幻覚で送るからこそ対処可能なのだ。仮に設計だけ真似ても、いずれ墜落するだろう。
『このままなら当初の予定通りのペースで着けそうだね』
「ああ。だからこそ、こちらの予定を見抜いて無茶する様な奴が居たら困る。来ると想定して対処する事にしようか」
こうして一同は初日の予定を終えた。
快速で飛ぶカテドラルは僅か一日でコーニャ地方を駆け抜ける。ジョージが前世で知って居る飛行機には及ばないが、それでもこの世界では相当な早さを持つと同時に、生物と違って疲労が無いからである。夜間の急速で魔力を回復すれば、ジョージやイグレーンもまた次の日に飛べるだろう。だが夜間の運用が魔力的にも暗視の呪文が無いという意味でも出来ないからこそそれが出来る人間を警戒することにしたのだ。
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