ポンコツ女子は異世界で甘やかされる(R18ルート)

三ツ矢美咲

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第9章

第?章:奴隷のいる日常4(別視点:回想)

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 あれからも私は、ネムを罪悪感無く犯す方法を考えてこそいたが、屋敷に足を運んでは、教育と餌付けと衛生管理をするだけで、実際は何も出来ずにいた。

 そこで、罪悪感だけが問題なのかどうか、屋敷には足を運ばずに、しばし自問する事にした。



 ネムを買ったのは、玩具にする為だ。
 その点で、私の中にブレは無い。

 今も、ある意味では玩具にしている。
 悪戯にコロコロ変わる百面相を見るのは楽しいし、観察しているだけでも十分に面白い。
 抱きしめるだけで、心地良くさえある。

 では、当初、具体的にネムに何をするつもりだったのか。

 セックスである。
 ただのセックスではない。
 私は、性奴隷とのセックスを望んでいたのだ。



 私が爵位や金をチラつかせれば、女は娼婦で無くとも選り取り見取り買えるし、買わずとも女から寄ってくる。
 しかし、私が抱きたいのは、そんな女ではない。

 私は、爵位や金に股を開く金目当ての女ではなく、自分の自由に出来る女が欲しかったのだ。
 誰でも抱けるが、誰も私の自由にはならない。

 自由になるフリこそするが、女達は、いつだって金やステータスが欲しいだけだ。



 その点で、ネムは、ある意味で私の自由に出来ている。

 ネムは私に買われて以来、私以外の人との接触は無いし、屋敷から一歩も外に出ていない。
 私とだけ接触し、私が屋敷に足を運ぶ事を止めれば、数週間で備蓄が底を尽き餓死するだろう。
 私はネムの命を握っているのだ。

 生殺与奪の自由まで持っているのに、なぜ躊躇う。
 なぜ私はネムを犯す事に、罪悪感を感じる必要があるのか?

 私が金で、そう言う目的で買った奴隷である。
 何が私に二の足を踏ませているのだろう。

 ネムの幼さか?
 しかし、幼さが残っていると言っても、行為は問題無く可能である。

 では、意思疎通の難しさか?
 いや、片言とは言え、意思疎通は時間をかければ十分出来る。

 同意の無い性行為自体への抵抗感か?

 同意を必要としない為に、存在を知られていない奴隷を買い、屋敷に閉じ込めているのに?

 私は、自分の中にある矛盾に苦しむ。

 いっその事、意思疎通が出来るのなら、同意を得れば罪悪感無く出来るのでは無いか?



 無理やり粗相させて仕置と称して強姦する事も出来ず、仕舞には同意が必要なのでは無いかと、自分の奴隷相手に考えてしまう自分の頭の固さに、頭が痛くなってきた。

 私は、人の道を外れた欲望をさらけ出す為にネムを買ったのに、素直に欲望に従う事が出来ないでいるのだ。

 人の道を外れたいのに、既に着々と外れていると言うのに、この期に及んで相手を思いやるみたいな良い人のフリを止められないでいる。
 数百年を良い子で過ごした私にかかった「善人リミッター」は、思っている以上に、相当固い様であった。



 * * *



 次の日。

 私が屋敷に行くと、玄関にネムがいない。
 ベッドにいるのかと寝室に向かうが、そこにもネムの姿は見えなかった。

 私が屋敷を探して回るが、どこにも見当たらない。
 だんだん不安になりながら大声で呼びながら探すと、ネムは浴場で倒れていた。

「ネム!?」

 見て見ると、どうやら浴場で吐いてしまったらしい。
 身体も、ものすごく熱い。

 何があったのか分からず、私はネムを抱え起こす。

 とりあえず、脈も息もある。

「ネム、ネム!」

「ある、じ……」

「どこが痛い?!」

「いたい?」

 私はネムの手の甲や頬を、軽くつねる。

「痛い、どこが、痛いだ?」

「いたい、おなか……」

「何を食べた?!」

「たべた、ない、のむ……」

「飲んだ?」

「スス、みず……」

 ネムは、浴場の湯舟に残った水を指さした。

 私は頭を抱える。
 天然温泉をひいている浴場である。
 少量であれば問題無い。
 しかし、大量に飲めば、ミネラルだけでなく、残り湯は時に毒にもなる(危険な細菌やバクテリアが繁殖する場合がある)。

「なんで温泉なんか……」

 私は、ネムが何も食べてないと言っていた事で気付く。

 私以外に屋敷にネムがいる事は、金で口止めしている奴隷商人以外は、運んできた者達でさえ誰も知らない。
 昨日、私は屋敷に行かなかったのだから、そうなれば誰も食事の支度をしなかったに決まっている。

 ネムは、備蓄倉庫の場所こそ知っているが、食べて良いのか自分で判断できなかったのだ。

 だから、空腹を紛らわそうと水を探し、オマルか温泉程度しか選択肢が無く、温泉を選び、その残り湯を飲んでしまったのだ。
 地面から湧き出す高温の湯とは言え、冷めて溜まった状態では数日で澱んでしまうが、そんな事ネムは考えない。



 慌ててネムを浴場から連れ出してベッドで寝かせ、私は対応を考える。
 このまま、辛そうなネムを放置する事は出来ない。

 私は血相変えて、一番近くにある市場に走った。

 人目がどうとか言っている時では無い。
 市場で薬草を買い込み、とりあえず解熱剤や解毒剤を屋敷に戻って調合する。

 ネムに薬を飲ませようとするが、あまりの苦さに吐き出してしまう。

「ネム、薬だ、飲め」

「のむ、だめ……」

「薬、腹、痛い、無くなる」

「ん~ん、だめ……」

 ネムは、どうやら薬を知らないらしい。

「飲むと、お腹が痛く無くなるぞ」

「だめ、のむ、だめ……」

 仕方ないと、余っていた木苺を持ってきて、薬と一緒に口に入れる。
 しかし、噛んで木苺の味がする前に苦さでネムは吐き出してしまう。

 私は木苺を潰し、薬の味が分からないぐらいの比率で混ぜ、ネムの口に運ぶ。

 それでもネムは薬を嫌がった。
 どうやら、毒か何かだと思っている様である。
 無理やり飲ませようと薬を口に入れ、口を手で押さえるが、それでもネムは飲み込もうとしない。

「ネム、頼むから飲んでくれ……熱を下げないと死んでしまう」

「だめ、だめ……」

 ネムの口に薬をつめ、口を閉じ鼻までつまむ。
 それでもネムは、口の端からブクブクと薬を吐き出そうとする。
 毒だと思って飲まない為に必死な人間に、薬を飲ませるのがこんなに大変だとは……

「ネム、見ろ」

「あるじ?」

 私は、ネムの前でマスクを外すと、自分の口に薬を含む。
 嫌な苦さが口いっぱいに広がっていく。
 あまりの苦さに、薬だと分かっているのに飲み込む事を身体が拒否している。

「あ、あるじっ! だめ! のむ、だめ!」

 私は口の中に木苺をいくつか入れ、ドロドロになるまで咀嚼する。
 うっすら甘い、なんとも不快な薬のカクテルが口内で出来上がる。

 それから、ネムを押さえつけ、口の中へと口移しで薬を流し込んだ。

「……んっ……んっ……」

 大きく見開かれたネムの目と、目が合う。
 ネムが薬を飲んでいるのが、物理的な口伝えで伝わってくる。

「っぷは……あるじ、かお、とれた」

 私は、マスクを再びつけた。
 ネムに、一瞬だが顔を見られた。
 最悪の気分だ。

「寝てなさい」

「あるじ、ネム、だめ、のむ、デラル、ガリ、ケチャ」

「寝るんだ」

 ネムが私の手を握ってくる。

「……寝るまで一緒にいる」

「あるじ……」

 私は、ネムの手を強く握り返した。



 * * *



 ネムの熱と腹痛は三日後には完全に引き、大事には至らなかった。

 結局、つきっきりで看病する羽目になった私は、本邸宅の使用人達にいらぬ嘘をついて回る事となった。



 私は一安心しつつ、ネムが一人でも考えて屋敷で生活出来るようにしなければと考えていた。
 たった一日空けるだけで、風呂の残り湯で死にかけるとは、予想出来る訳がない。

 だが、これは私の落ち度である。

 備蓄倉庫から保存食をいくつか出すと、厨房の保存棚に分けて置き、順に食べれば一週間は食うには困らない様に並べていく。
 これで、ネムに食べても良いと言ってやれば、少なくともネムが食うに困る事は無い筈である。

 ネムがあの体調では、新しく何か教えるのは無理だろう。
 悪戯するにしても、ネムの体調が万全でないと面白くない。

 今日は看病だけして帰ろうと思っていると、声が聞こえた。

「あるじ……」

「ネム、起きて来たのか……寝ていなさい」

「いっしょいる」

「覚えたのか……一緒にいるから、ベッドに戻るんだ」

「いっしょ……」

 病み上がりでフラフラのネムは、今までに無い程に私に甘えて来た。
 ネムの頭を撫でると手を取り、寝室に戻る。

 ネムをベッドに寝かせ、手を握ってやる。

「熱は完全に引いたな」
 私は、マスクを外し、ネムの額に額を当てる。
 ネムの額から生えた角が額にコツリと当たる。

「あるじ、ネム、だめ」

「うん? 何が駄目なんだ?」
 私は、顔をマスクで隠す。

「う~う~ん」
 ネムはジェスチャーで、腹痛で倒れて見せる。
 どうやら、浴場で倒れて迷惑をかけた事を詫びているらしい。

 私は、ネムの頭を優しく撫でた。



「あるじ、かお」

「マスクが、どうした?」

「とる、すき」

「とった方が、良いのか?」

「スス、とる、いい、すき」

「はぁ……まあ、いいか」

 マスクをとると、エルフ顔の中年男が現れる。

 私は、自分の顔があまり好きでは無い。
 全種族の中では、多少は整った方かもしれない。
 だが、たれ気味の目も、狭い額も、エルフにしては毛深く、剃るのが面倒な髭も、エルフの中では美形のイメージから外れた所にあり、私は太った体型も手伝って外見的には、生まれた時から今までずっとコンプレックスの塊であった。

 飛びぬけて悪い部分は無いが、突出して良い部分も無い。
 その上、周囲に寄ってくる女は、金目当てしかいない。

「あるじ、かお、いい」

 生まれて初めて、私は顔を褒められた。

 マスクよりマシと言う事だろうが、それでも、よもや顔を褒められる日が来るとは思いもよらなかった。
 それが、買ったばかりの奴隷相手だとしても、私はネムを買って良かったと不覚にも思ってしまっていた。



 * * *



 あれから、何日か経った。

 ネムに、屋敷の管理を自分で出来る様にと、簡単な掃除、洗濯、食事の支度を教え、すぐにネムは適応した。
 古くなった水は飲まない様にとも教え、自分一人でも入浴をする事も命じ、オマルも自分で処理する様に躾けた。

 それから私は、ネムに文字の読み書きや計算を教え始めた。

 最初は屋敷の中で部屋飼いのペットの様に扱おうと思っていたが、それはネムに酷い事をする前提のプランである。

 地頭が良く、言葉を覚え、ここまで忠実にルールを守れるなら、こんな屋敷で愛玩奴隷として飼うのでは無く、本邸に連れて行って使用人の様に、普通の奴隷として役目を持たせた方が良い。

 使役するなら、基礎能力は高い方が使い勝手が良いのは明白である。
 もし、今雇っている使用人達よりもネムの方が有能なら、昔ながらに使用人達を雇っておく意味も薄くなる。



 私が屋敷に行くと、ネムは起きていて扉の音で近づいて来る。

「あるじ! あるじ!」

 私はマスクを外す。

 ネムのその手には、文字を練習した羊皮紙が握られていた。
 まるで呪いの言葉の様にビッシリと、汚い文字が書かれている。
 だが、鏡文字も無く、誤字も殆どない。

「ネム、良い子だ」

 私が頭を撫で、指を鳴らすと、ネムは最初の様に干し肉をすぐに与えずとも尻尾をブンブン振って喜ぶ。

「ほら、食べなさい」

 そう言って私は、買ってきた枝つきの干しブドウを取り出し、一つネムの口に入れてやる。
 ネムは目を細め嬉しそうに食べる。
 私は、この数百年の人生で、こんなに幸せそうな表情を見た事が無かった。

 ネムは無防備に身体を私に摺り寄せ、尻尾を私の足に這わせる。

 ペットとしては、この上ない仕上がりを感じる。
 連日の餌付けだけでなく、何日も付きっ切りで看病したのが効いたのだろう。
 マスクの下をさらしたのも、親近感が湧くのに役立ったかもしれない。

 ネムは、間違い無く私に好意を持っている。

 私は、これなら罪悪感無く犯せるのではとは、もう思っていなかった。
 ただ、ネムの身体を抱きたいと思っていたのだ。



「ネム、服を脱ぎなさい」
 欲情した私は、ネムに言葉をかける。

「ふく、ぬぐ、よくじょう?」

「ベッドだ」

「べっど?」
 ネムは、身体を洗うのでは無く、ベッドで服を脱いで何をするのだろうと不思議がる。

「新しい事を教える」

「あたらしい、なに? なに?」

「セックス……いや、交尾だ」

「せっくす? こうびだ?」

「交尾」

「こうび?」

「いいから、来なさい」



 これで、ようやくネムを抱ける。
 いや、絶対に抱く。
 ネムが私を拒否しない限り、絶対に抱くと心に決める。

 罪悪感は、ネムから向けられる好意によって、もはや無い。
 これは、奴隷を相手にしてこそいるが、合意の上の、ありふれたセックスだ。



 私とネムは寝室に行くと、ネムは着ていた服を脱いで、全裸になった。

 何度となく見た裸体だが、これからする事を想像すると勃起が治まらない。

 ベッドにネムを座らせると、私はネムの唇に唇を重ねた。

「あるじ、こうび?」

「これは、キスだ。キス」

「きす、まえ、くすり」

「そうだな」

 私は自分の服を脱ぎ始める。
 勃起したペニスを見ても、ネムは大して驚かない。

 浴場でネムの身体を洗っている時は、私のペニスはいつも軽く勃起していたのを見ていたから、慣れてしまったのだ。

「あるじ、くりとりす、おおきい」

「ネム、これは、ペニスだ。ペニス」

「くりとりす、ちがう?」

「女はクリトリス、男はペニスだ」

「ネム、おんな、くりとりす。あるじ、おとこ、ぺにす」

「そうだ、良い子だネム」

 私が頭を撫でると、ネムは嬉しそうに手に頭を摺り寄せる。

「ネム、交尾は、ヴァギナに、ペニスを、入れるんだ」

「こうび、ばぎな? ぺにす、いる、わからない」

 私は、ネムの膣口を指でぐいと押し、ツプリと膣の内壁を触ってやる。

「あるじ!? ばぎな、いたい!」

「ネム、ヴァギナに、ペニスを、挿すんだ」

「いたい! だめ!」

「ネム、私の事は好きか?」

「あるじ、すき……」

「交尾は、好きなら、気持ち良くなる」

「きもちよくなる?」

「う~むぅ、美味しい、に近い」

「こうび、ネム、あるじ、すき、おいしい、なる?」

「ああ、そうだ」

 ネムは意味は伝わった様子だが、不安そうな顔でいる。
 痛いのを避けたい気持ちと、私を好きだと言う事を証明したい気持ちに挟まれ、ネムは悩む。

「ネム、私が好きなら、交尾を教える」

「ネム、あるじ、すき」

 私は、ネムのクリトリスを指でつまむと、ゆっくりと弄り始めた。
 浴場でいつも洗われている為、ネムは股を開いてされるがままになる。

 粘膜の鮮やかなピンク色が、ぴっちりと閉じた固い割れ目から覗く。

 一向に濡れて来ないので、私はネムのクリトリスにクンニリングスを始める。

「あるじ、くち、おしっこ、だめ!」

 ネムがクンニを嫌がるが、私はネムのクリトリスを口に含み、この上ない興奮を覚える。
 程よい抵抗を受け、当初の予定の様な強姦に近い背徳的な快感もあるが、ネムが私を拒絶していない事で罪悪感に押しつぶされる心配もない。

 舌で膣口や尿道をほぐし、クリトリスの包皮の裏に溜まった恥垢まで綺麗に舐め取ってやる。
 小便臭いが、それが逆に心地いい。
 ネムの物なら、小便を飲む事も興奮しそうである。

 舌先に、粘性の湿りを感じ、ネムの意思とは関係無く、ようやくネムの中の雌のスイッチが入った事に、私はペニスから我慢汁が溢れるのを止められない。

 ネムは抵抗を諦め、下半身に広がる初めての性感に戸惑いの表情を浮かべ、顔を赤らめ始めている。

「ネム、美味しいか?」

「わからない、あるじ、ネム、ばぎな、おいしい」

「私は美味しいぞ」

「ネム、こうび、すき」

 ネムは、私の愛撫を気に入った様であった。
 ネムの秘所から溢れる蜜は、ドロドロになり、これだけ濡れていれば行為はすぐにでも可能だ。

 だが、ネムには他にも教えなければならない。

「ネム、私のペニスを舐めなさい」

「あるじ、ぺにす、なめ?」

「私が、ネムの、クリトリスに、したみたいに、ネムも、私の、ペニスに、同じ、みたいに、するんだ」

「ネム、あるじ、ペニス、おなじ、おいしい?」

「そうだ」

 ネムは、舌を恐る恐る伸ばし、私のペニスに触れようとする。
 舌先が竿に触れ、私はペニスをヒクリと動かす。

「歯に気を付けるんだぞ」

「はにきを? つける?」

 私は、ネムの小さな唇をめくり、牙を触る。

「歯が、触ると、痛い」

 ネムは首をコクコクと縦に振り、私のペニスを愛撫し始める。
 たどたどしいが、ネムの舌からは私への愛おしさが伝わってくる。

 ネムは、私に言われるまでも無く牙を立てない様に、亀頭を口に含んで舌先を尿道に当てる。
 どうやら、私の愛撫を真似しているらしい。
 下手くそな筈の愛撫が、腰が浮く程に気持ち良く、私は気分も良かった。

 奴隷を相手にしたセックスが、こんなに良いとは思いもしなかった。
 想像を上回る快感と興奮である。

 こんな事なら、罪悪感など感じていないで、さっさとネムを犯せばよかったなどと私は思うが、そんな事をしていれば今感じている快感は別の物へとなっていただろう。

「ネム、上手いぞ。もう良いぞ」

「ネム、うまい? いいこ?」

 私はネムの頭を撫で、今さっきまで私のペニスを咥えていたネムの口にキスをした。
 口の中に舌を差し込むと、ネムは驚いて目を見開くが、目の前の私の眼差しに安心したのか、少しすると真似をして舌を絡め始めた。

 ネムは、無意識に腰揺らして股を私の足にこすり付け、糸を引き始める。

「ネム、そうだ。ヴァギナは、交尾の時は、まんこ、と言いなさい」

「ばぎな、こうび、まんこ?」

「同じ意味だ。私と交尾をしたくなった時と、している時だけ、まんこと言うんだ」

「こうび、まんこ?」

「そうだ。それと、ペニスの事は、交尾の時は、ちんぽ、と言うんだ」

「こうび、ちんぽ?」

「そうだ、良い子だ」

 私が頭を撫でると、ネムは雌の顔が混ざった笑顔で喜ぶ。

「さあ、交尾をする。股を開いて、そこに寝なさい」

「また、ひらいて、ねなさい」

 ネムは、ベッドに横になると、足を蛙の様にM時に開く。

「まんこを、自分でひらいて」

「まんこ、んん」

 ネムは、両手で自分の膣をくぱぁと広げ、テラテラと潤った膣を自らさらした。

「今から、ちんぽを、まんこに入れるぞ」

「ん、いたい、へいき。あるじ、すき、こうび、おいしい……」

 ネムは自分に言い聞かせるように言葉を唱え、私が上へと覆いかぶさるのを受け入れ、恐る恐る見守る。

 亀頭が膣口に当たり、ぐにぐにと粘膜を刺激する。
 二人の体液が絡み合い、ドロドロの白い泡が出来る。

「ネム、交尾だ」

「ん、あるじ、きて、きて」

 私が腰に力を籠めると、ネムの膣口の入り口に亀頭の先端が沈み込む。
 ネムは身体をビクリとさせる。

「痛いか?」

「あるじ、すき、ネム、いたい、ない」

 ネムの目には涙が浮かんでいた。
 私は、ネムの涙を舌で舐め、ネムにキスをすると一緒に涙の味を分け合った。
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