【短編集】BLハピエン詰め合わせ

華抹茶

文字の大きさ
63 / 83
あなたは僕の憧れの人

7 最終話

しおりを挟む
 藤原君の指が俺の後孔を出たり入ったりして、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が鳴っている。それが俺の後孔から聞こえていると思うと恥ずかしくて堪らない。
 ちらりと藤原君を見れば、息を荒くして解している穴をガン見していた。見事に興奮していらっしゃる……

「ほら、わかりますか? 指三本入る様になりましたよ。あとも」

「ひあっ!?」

 いきなりぐっとある一点を押されると、とんでもない快感が体を駆け抜けた。びくっと腰が浮いてしまう。「気持ちいいでしょう?」と藤原君は楽しそうにそこを何度も何度も容赦なく弄っている。

「はっ、あっ……うそ、なん、でっ……!?」

「前立腺。聞いたことないですか? ここ押されるとすっごく気持ちいいですよね? もっともっと気持ちよくなりましょうね」

 容赦なく前立腺を攻め立てられ、俺は散々喘ぎまくった。こんな快感知らない。こんな風になったことなんて一度もない。藤原君は喘ぎ乱れる俺を楽しそうに見つめて、舌なめずりしていた。

「そろそろいいかな」

 そう言うと、俺の後孔から指を引き抜いた。スキンを息子に被せると、ボトルから透明な何かをその上にたっぷりと垂らしている。それを片手で全体に塗り込むと、数回上下に扱いていた。その姿が卑猥なのに、藤原君だとかっこいいと思ってしまう。俺はなんて単純で馬鹿なんだ。

「挿れますね」

「んあっ……ぐぅっ……」

 とんでもない質量のものが、俺の後孔をこじ開けて入ってくる。俺が初めてなのと、藤原君のが大きすぎるのとで、たっぷり濡らしていたとしてもなかなかスムーズに挿れることは出来なさそうだった。

「くっ……佐藤さんっ、力、抜いて」

「む、りっ……むりっ……」

 苦しいし痛い。ここは出すところであって入れる所じゃない。そんな大きなものを入れるなんて無理難題すぎる!
 力を抜けと言われてもどうやって抜けばいいのかわからない。藤原君だって苦しいだろうに、止めるという選択肢はないようだった。

「あっ、やっ……!」

 すると藤原君は俺の息子を上下に扱きだした。もうすっかり萎えてしまった俺の息子は、藤原君の手によってまたむくむくと大きさを取り戻している。
 それが気持ちよくて、俺は自然と腰を揺らすようになっていた。

「あっ、やっ……きもちっ……」

「はぁ~……佐藤さん、エロ可愛いんだけどっ。お陰で全部入りましたよ」

 ぜんぶはいった? うそでしょう?
 信じられない俺に、ほら、と腕を引かれ上半身を起こされる。そしてその結合部を見れば、見事に藤原君の大きな息子を飲み込んでいた。

「ね? 入ったでしょ? ここからもっと気持ちよくさせますからね」

 またベッドへ背中を着けさせられると、藤原君が繋がったままキスを仕掛けてくる。また舌が入り込み、レロレロと官能的なキスをされた。それが気持ちよくて俺も藤原君の舌を追いかける。
 そのままキスを楽しんでいたのだが、やがて藤原君の腰がゆさゆさと動き出した。最初は小さな動きだったのが、俺が慣れてきたのを見計らって徐々にその腰の動きは激しくなる。
 パンパンと肌がぶつかる音まで響くようになり、俺も快感を拾うようになった。
 藤原君の眉間に皺を寄せたその表情が色っぽくてカッコいい。滴る汗も熱いその体も全部全部かっこいい。俺の頭も馬鹿になっている。

「あ、あんっ……! うそ、きもちっ……いいっ!」

「気持ちいいでしょ? 僕も最高に気持ちいいですっ……佐藤さんの中、たまんないっ……!」

 藤原君は俺の腰を掴み、必死に欲望を打ち付けていた。あまりの激しさと快感に、目の前がちかちかする。挿入されて揺さぶられるだけでも気持ちいいのに、藤原君はまた俺の息子を上下に扱きだす。

「後ろだけじゃイケないでしょうから、前でイキましょうね。俺ももう、気持ち良すぎて限界っ……! 佐藤さんがエロくて、最高に可愛いですっ!」

「あぁぁぁ! はげしっ……! まっ……!」

 前と同時に刺激を与えられ、もう俺も訳が分からない。ひたすらに気持ちよくて苦しい。藤原君の動きも更に激しくなって追い込みをかけているようだ。

「ダメッ、イクッ……!」

「僕も、くっ……!」

 俺の息子からびゅるっと精液が放出され、自分の腹を汚した。藤原君も一際強く腰を打ち付けるとぶるりと震えている。そしてそのまま腰を何度か動かし、ずるりと俺の中から引き抜いた。

「はぁ……はぁ……」

「佐藤さんっ……好きっ、好きですっ」

「んんっ……」

 また藤原君に上から伸し掛かられ、抱きしめられて濃厚なキスをされた。
 っていうか俺、藤原君とヤッちゃったんだよなぁ……でもなんでだろう。嫌悪感湧かなかった自分が不思議でならない。元々そっちの気があったんだろうか。
 まぁ芸能界ってゲイやバイなんて珍しくもない。公表していないが、そういう有名人は俺でも何人も知っているし。だから俺も受け入れられたんだろうか。

「ねぇ、佐藤さん。僕と付き合ってくれますよね?」

 俺の頬をさも愛おしそうに撫でながら、そう語りかけられた。藤原君に抱かれて嫌悪感を抱かなかったとはいえ、彼のことをそういった意味で好きかと問われるとどうなんだろうか。

「……俺、藤原君のこと好きかどうかわからない。だから付き合うのはちょっと待って欲しい」

「僕とえっちしてイヤじゃなかったですか?」

「……うん。不服な事に」

「今はそれで十分です。ならこれからあなたが僕に溺れてくれるよう、心も体も落とすことにします。これからよろしくお願いします。恭介さん♪」

「あ、ハイ」

 それからの俺達は、忙しい合間を縫って会うことになる。その度にこうしてえっちなこともされるのだけど、あの快感を知ってしまった俺は流されるままに受け入れていった。
 藤原君の宣言通り、心も体も彼に溺れる未来は、もうすぐそこまで来ていると思っている。
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

寂しいを分け与えた

こじらせた処女
BL
 いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。  昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。

【本編完結】処刑台の元婚約者は無実でした~聖女に騙された元王太子が幸せになるまで~

TOY
BL
【本編完結・後日譚更新中】 公開処刑のその日、王太子メルドは元婚約者で“稀代の悪女”とされたレイチェルの最期を見届けようとしていた。 しかし「最後のお別れの挨拶」で現婚約者候補の“聖女”アリアの裏の顔を、偶然にも暴いてしまい……!? 王位継承権、婚約、信頼、すべてを失った王子のもとに残ったのは、幼馴染であり護衛騎士のケイ。 これは、聖女に騙され全てを失った王子と、その護衛騎士のちょっとズレた恋の物語。 ※別で投稿している作品、 『物語によくいる「ざまぁされる王子」に転生したら』の全年齢版です。 設定と後半の展開が少し変わっています。 ※後日譚を追加しました。 後日譚① レイチェル視点→メルド視点 後日譚② 王弟→王→ケイ視点 後日譚③ メルド視点

【番】の意味を考えるべきである

ゆい
BL
「貴方は私の番だ!」 獣人はそう言って、旦那様を後ろからギュッと抱きしめる。 「ああ!旦那様を離してください!」 私は慌ててそう言った。 【番】がテーマですが、オメガバースの話ではありません。 男女いる世界です。獣人が出てきます。同性婚も認められています。 思いつきで書いておりますので、読みにくい部分があるかもしれません。 楽しんでいただけたら、幸いです。

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

無能と呼ばれた婚約者は王を完成させる〜替え玉婚約者のはずが、強すぎる王太子に手放してもらえません〜

統子
BL
兄の身代わりとして王太子の婚約者になった伯爵家次男リュシー。 嘘の名を名乗ったはずが、冷静で誠実な王太子リオンは彼を「力の装置」としてではなく、対等な伴侶として扱おうとする。 本物になりたいと願う替え玉と、完成された王太子の静謐な王宮ロマンス。

大好きなおねえさまが死んだ

Ruhuna
ファンタジー
大好きなエステルおねえさまが死んでしまった まだ18歳という若さで

処理中です...