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16.週末は異世界へ
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そして夜。夕食前にフェリクスとダグラスは戻ってきた。
二人の様子を見るに、魅了にかかった様子はない。ということは付与魔法は成功したということだ。よかった!
「ソウタの言っていた通り、あの王女本人は魔法を使っていた自覚はまったくなかったよ」
「やっぱり」
フェリクスとダグラスが王女に面会を求めると、すんなりと部屋へ通してくれた。だが王女はずっと泣いていて、「どうしてわたくしに冷たい態度をとるのですか?」と二人を責めたそうだ。
二人を部屋へ通したのも、もしかしたら王女はまた自分に会えば好きになってくれると思っていたからじゃないだろうか。
王女の部屋にいた使用人や護衛騎士たちはまた見事に魅了にかかっていたそうだから、魅了魔法はずっと駄々洩れ状態という結論に。
それと王女が「わたくし、今までこんな冷たい態度取られたことなんてないのに! 酷いわ!」と言っていたことから、ペルレア王国だけではなく、ここへ来る途中で立ち寄った場所でも魅了魔法により王女の我儘がまかり通っていたのではと推測。
この国に到着してからも王女は結構我儘を連発していたんだそうだ。だが王女と関わった人は次々と魅了魔法にかかり、王女の我儘を当然のものとして受け入れる。
それはこの国の人々にも波及していて、国王様や第二王子のスウェインも犠牲に。この二人も王女の我儘を容認していて、フェリクスがいくら考え直してほしいと言っても聞き入れてもらえなかったそうだ。
王女様はフェリクスを一目で気に入り、結婚したい! と熱烈アピール。フェリクスが断っても王女様は絶対結婚する! の一点張りで話は平行線に。
しかも王女様を受け入れるようにと国王様やスウェインまでフェリクスを説得していたそうだ。
王女様はフェリクスだけじゃなく、魔王討伐の英雄にも会いたいと熱望。国王様やスウェインは「すぐに席を用意しよう」と乗り気だったが、フェリクスがなんとか歯止めをかけてそれを阻止。
だがなかなか会える許可をもらえなくて焦れた王女様が単独で勝手な行動をとって俺の部屋へと来た。
周りの人は王女様の魅了に洗脳され、本来だったらあり得ないことを王女様のためならと遂行。で、あの顛末になった、と。
「ソウタ殿の付与魔法のおかげで、殿下とソウタ殿が言っていた気持ち悪い感じというのをしっかりと理解した。あれが魅了魔法の違和感だったのだな」
「ソウタ、頼みがある。私に状態異常無効の魔法を教えてくれないか?」
今後、魔法を習得したフェリクスが付与魔法も習得して、こういった精神系の魔法に対抗できるようにするんだそうだ。
「教えるのは全然問題ないけど、なんなら俺がちゃちゃっとやってしまってもいいよ?」
「いや、それはありがたいのだけど、私ができるようになっておきたいんだ。それにソウタにばかり頼るのも違うだろう?」
「……そっか。うん、わかったよ」
正直フェリクスの言葉は嬉しかった。俺に頼めばあっという間に解決するのに、それに頼らず自分でできるようにならなければって言ってくれて。
やっぱり中身もいい男だよな、フェリクスって。今回の一泊二日の異世界旅行でまたフェリクスのいいところがたくさん見られたと思う。
その後はダグラスも交えて魔法講義をして、ある程度理解したところで風呂に入らせてもらった。その後はフェリクスと一緒に夕食を食べると、俺は元の世界へ帰ることに。
魔法陣のある部屋に行き、魔法陣の真ん中へ立つ。これも二回目なんだよな。なんか変な感じだ。
「ソウタ、また来週召喚するよ。その時はぜひ、ソウタの国の言語を学べる本を持ってきてほしい」
「え? 日本語勉強したいの?」
「ソウタの生まれ育った国のことをたくさん知りたいんだ。あなたの大切な故郷だから」
「そ、そっか。うん、わかったよ。用意しておく」
異世界に住んでいるフェリクスが日本語を使う日なんて来ることはないのに、それでも俺の故郷のことを知ろうとしてくれるのはすごく嬉しかった。
俺だけじゃなく、俺が育った国や環境のことも含めて大切にしたいと言われているようだ。
フェリクスが魔力を注ぐと魔法陣は一気に光り輝く。これで二泊三日の異世界旅行も終わりだ。
「ではソウタ。また来週会おう。仕事、頑張って」
「うん、ありがとうフェリクス。楽しかったよ。また来週」
笑って手を振ると魔法陣は一気に光を増して辺り一面真っ白になる。強い光に目を瞑り、そっと目を開けると見慣れた俺の部屋。
ちゃんとこっちの世界に戻ってきたようだ。時刻は夜の十時。スマホでカレンダーを確認すると日曜日になっていた。フェリクスが言っていた通り、時間軸は同じようだ。
「楽しかったなぁ、異世界。来週もよんでくれるらしいし、明日からの仕事、頑張れそうだ」
楽しみがあると頑張ろうってモチベーションが上がるし、ちょっと嫌なことでも進んでやれる。現金だなと思うけど、人間なのだから仕方ない。
パジャマに着替えると途端に眠気がやってくる。いそいそとベッドに潜り込み、いい気分のまま眠りについた。
◇
あれから毎週のように俺は異世界へと行っている。
フェリクスに外国人用の日本語教本を渡し、俺が先生となって日本語を教えるというのも新鮮で面白かった。しかしフェリクスは元々スペックが高いからか、するすると日本語を覚えていき、数か月後にはすっかりマスターしてしまった。
俺がいない間もひとりで勉強していたらしいから、本当に真面目な頑張り屋だと思う。
漢字もたくさん覚えたし、今では日本語の小説やら歴史書なども面白そうに読んでいるくらいだ。
状態異常無効の魔法はフェリクスもダグラスも使えるようになっていた。それだけじゃなくて騎士団の団員のほとんどに、王族に仕える使用人、フェリクスを筆頭とした王族の方々なども使えるようになったそうだ。
特に国のトップが洗脳されてしまう状況というのはかなり恐ろしいことだそうで、早急に対策がされたらしい。
あのとんでも王女様の国、ペルレア王国はシルヴィア様中心で物事が動いていたこともわかった。ただ一つよかったのは、シルヴィア様は我儘な王女様だけど腹黒いということはなく、悪辣なことを平気でするような人ではなかったこと。
ただ魅了魔法を使って王族の洗脳をしていたことから抗議文を送ったそうだ。それによって婚約云々の話も消滅。ただあちらも王女様に洗脳されている状態だから、なかなか話し合いが上手くいかなかったらしい。
『うちの子のお願いを聞くのは当たり前だ!』というのがあちら側の意見。まともな議論ができなかったそうだ。
そこでこの国の代表として第二王子であるスウェインがペルレア王国へ行き、あちらの王族たちにフェリクス作の状態異常無効化の魔法を付与したアクセサリーを身につけさせた。
すると途端に態度が変わり平身低頭で謝罪があったそうだ。
他国の王族を洗脳するなんて、乗っ取りを謀ってると思われても不思議じゃない。とてつもなく危険なことをしていたのかと、それにようやく気が付いてもらえたそうだ。
問題のシルヴィア様にはこれ以上魅了を振りまかないように、魔力を抑える魔道具を身につけさせることに。しかもこれはシルヴィア様自身では外すことができない代物なんだとか。これもフェリクス作の魔道具らしい。フェリクスすごいな。
しかも今回の件を理由に、外交で有利な条件を引き出したそうだ。それはスウェインの活躍が光ったそう。スウェインはまだ二十歳なのにもう外交で堂々と相手を手玉に取れるとかすごすぎ。さすがは王子様ということか。
そういうわけでこの件はちゃんと無事に解決したそうだ。よかったよかった。
週末だけの異世界滞在だけど、実に楽しく過ごさせてもらっている。やっぱりこっちは魔法が使えるというのが大きい。
ちなみにシャノンの恋人のモーリスくんだけど、あれからあっという間にAランクの討伐士になったそうだ。あれからも魔法をいろいろと研究していたらしく、シャノンのサポーターとしてこれ以上にない存在となった。
もちろん単独討伐もできるようになったことで、モーリスくんの強さは徐々に知れ渡り、今では「シャノンに相応しくない」という声はほとんどなくなったらしい。
この前久しぶりに会いに行ったら嬉しそうに報告してくれて、俺もすっごく嬉しかった。
それから俺とフェリクス、シャノンとモーリスくんで討伐士の仕事をしたり、魔法談義をしたり。
ダグラスに連れられて騎士団の練習に混ぜてもらって、翌日には全身筋肉痛になったり。
正体を隠して王都の街をぶらついて買い物したり、食べ歩きをしたり。
実に充実した異世界生活を送っていった。
二人の様子を見るに、魅了にかかった様子はない。ということは付与魔法は成功したということだ。よかった!
「ソウタの言っていた通り、あの王女本人は魔法を使っていた自覚はまったくなかったよ」
「やっぱり」
フェリクスとダグラスが王女に面会を求めると、すんなりと部屋へ通してくれた。だが王女はずっと泣いていて、「どうしてわたくしに冷たい態度をとるのですか?」と二人を責めたそうだ。
二人を部屋へ通したのも、もしかしたら王女はまた自分に会えば好きになってくれると思っていたからじゃないだろうか。
王女の部屋にいた使用人や護衛騎士たちはまた見事に魅了にかかっていたそうだから、魅了魔法はずっと駄々洩れ状態という結論に。
それと王女が「わたくし、今までこんな冷たい態度取られたことなんてないのに! 酷いわ!」と言っていたことから、ペルレア王国だけではなく、ここへ来る途中で立ち寄った場所でも魅了魔法により王女の我儘がまかり通っていたのではと推測。
この国に到着してからも王女は結構我儘を連発していたんだそうだ。だが王女と関わった人は次々と魅了魔法にかかり、王女の我儘を当然のものとして受け入れる。
それはこの国の人々にも波及していて、国王様や第二王子のスウェインも犠牲に。この二人も王女の我儘を容認していて、フェリクスがいくら考え直してほしいと言っても聞き入れてもらえなかったそうだ。
王女様はフェリクスを一目で気に入り、結婚したい! と熱烈アピール。フェリクスが断っても王女様は絶対結婚する! の一点張りで話は平行線に。
しかも王女様を受け入れるようにと国王様やスウェインまでフェリクスを説得していたそうだ。
王女様はフェリクスだけじゃなく、魔王討伐の英雄にも会いたいと熱望。国王様やスウェインは「すぐに席を用意しよう」と乗り気だったが、フェリクスがなんとか歯止めをかけてそれを阻止。
だがなかなか会える許可をもらえなくて焦れた王女様が単独で勝手な行動をとって俺の部屋へと来た。
周りの人は王女様の魅了に洗脳され、本来だったらあり得ないことを王女様のためならと遂行。で、あの顛末になった、と。
「ソウタ殿の付与魔法のおかげで、殿下とソウタ殿が言っていた気持ち悪い感じというのをしっかりと理解した。あれが魅了魔法の違和感だったのだな」
「ソウタ、頼みがある。私に状態異常無効の魔法を教えてくれないか?」
今後、魔法を習得したフェリクスが付与魔法も習得して、こういった精神系の魔法に対抗できるようにするんだそうだ。
「教えるのは全然問題ないけど、なんなら俺がちゃちゃっとやってしまってもいいよ?」
「いや、それはありがたいのだけど、私ができるようになっておきたいんだ。それにソウタにばかり頼るのも違うだろう?」
「……そっか。うん、わかったよ」
正直フェリクスの言葉は嬉しかった。俺に頼めばあっという間に解決するのに、それに頼らず自分でできるようにならなければって言ってくれて。
やっぱり中身もいい男だよな、フェリクスって。今回の一泊二日の異世界旅行でまたフェリクスのいいところがたくさん見られたと思う。
その後はダグラスも交えて魔法講義をして、ある程度理解したところで風呂に入らせてもらった。その後はフェリクスと一緒に夕食を食べると、俺は元の世界へ帰ることに。
魔法陣のある部屋に行き、魔法陣の真ん中へ立つ。これも二回目なんだよな。なんか変な感じだ。
「ソウタ、また来週召喚するよ。その時はぜひ、ソウタの国の言語を学べる本を持ってきてほしい」
「え? 日本語勉強したいの?」
「ソウタの生まれ育った国のことをたくさん知りたいんだ。あなたの大切な故郷だから」
「そ、そっか。うん、わかったよ。用意しておく」
異世界に住んでいるフェリクスが日本語を使う日なんて来ることはないのに、それでも俺の故郷のことを知ろうとしてくれるのはすごく嬉しかった。
俺だけじゃなく、俺が育った国や環境のことも含めて大切にしたいと言われているようだ。
フェリクスが魔力を注ぐと魔法陣は一気に光り輝く。これで二泊三日の異世界旅行も終わりだ。
「ではソウタ。また来週会おう。仕事、頑張って」
「うん、ありがとうフェリクス。楽しかったよ。また来週」
笑って手を振ると魔法陣は一気に光を増して辺り一面真っ白になる。強い光に目を瞑り、そっと目を開けると見慣れた俺の部屋。
ちゃんとこっちの世界に戻ってきたようだ。時刻は夜の十時。スマホでカレンダーを確認すると日曜日になっていた。フェリクスが言っていた通り、時間軸は同じようだ。
「楽しかったなぁ、異世界。来週もよんでくれるらしいし、明日からの仕事、頑張れそうだ」
楽しみがあると頑張ろうってモチベーションが上がるし、ちょっと嫌なことでも進んでやれる。現金だなと思うけど、人間なのだから仕方ない。
パジャマに着替えると途端に眠気がやってくる。いそいそとベッドに潜り込み、いい気分のまま眠りについた。
◇
あれから毎週のように俺は異世界へと行っている。
フェリクスに外国人用の日本語教本を渡し、俺が先生となって日本語を教えるというのも新鮮で面白かった。しかしフェリクスは元々スペックが高いからか、するすると日本語を覚えていき、数か月後にはすっかりマスターしてしまった。
俺がいない間もひとりで勉強していたらしいから、本当に真面目な頑張り屋だと思う。
漢字もたくさん覚えたし、今では日本語の小説やら歴史書なども面白そうに読んでいるくらいだ。
状態異常無効の魔法はフェリクスもダグラスも使えるようになっていた。それだけじゃなくて騎士団の団員のほとんどに、王族に仕える使用人、フェリクスを筆頭とした王族の方々なども使えるようになったそうだ。
特に国のトップが洗脳されてしまう状況というのはかなり恐ろしいことだそうで、早急に対策がされたらしい。
あのとんでも王女様の国、ペルレア王国はシルヴィア様中心で物事が動いていたこともわかった。ただ一つよかったのは、シルヴィア様は我儘な王女様だけど腹黒いということはなく、悪辣なことを平気でするような人ではなかったこと。
ただ魅了魔法を使って王族の洗脳をしていたことから抗議文を送ったそうだ。それによって婚約云々の話も消滅。ただあちらも王女様に洗脳されている状態だから、なかなか話し合いが上手くいかなかったらしい。
『うちの子のお願いを聞くのは当たり前だ!』というのがあちら側の意見。まともな議論ができなかったそうだ。
そこでこの国の代表として第二王子であるスウェインがペルレア王国へ行き、あちらの王族たちにフェリクス作の状態異常無効化の魔法を付与したアクセサリーを身につけさせた。
すると途端に態度が変わり平身低頭で謝罪があったそうだ。
他国の王族を洗脳するなんて、乗っ取りを謀ってると思われても不思議じゃない。とてつもなく危険なことをしていたのかと、それにようやく気が付いてもらえたそうだ。
問題のシルヴィア様にはこれ以上魅了を振りまかないように、魔力を抑える魔道具を身につけさせることに。しかもこれはシルヴィア様自身では外すことができない代物なんだとか。これもフェリクス作の魔道具らしい。フェリクスすごいな。
しかも今回の件を理由に、外交で有利な条件を引き出したそうだ。それはスウェインの活躍が光ったそう。スウェインはまだ二十歳なのにもう外交で堂々と相手を手玉に取れるとかすごすぎ。さすがは王子様ということか。
そういうわけでこの件はちゃんと無事に解決したそうだ。よかったよかった。
週末だけの異世界滞在だけど、実に楽しく過ごさせてもらっている。やっぱりこっちは魔法が使えるというのが大きい。
ちなみにシャノンの恋人のモーリスくんだけど、あれからあっという間にAランクの討伐士になったそうだ。あれからも魔法をいろいろと研究していたらしく、シャノンのサポーターとしてこれ以上にない存在となった。
もちろん単独討伐もできるようになったことで、モーリスくんの強さは徐々に知れ渡り、今では「シャノンに相応しくない」という声はほとんどなくなったらしい。
この前久しぶりに会いに行ったら嬉しそうに報告してくれて、俺もすっごく嬉しかった。
それから俺とフェリクス、シャノンとモーリスくんで討伐士の仕事をしたり、魔法談義をしたり。
ダグラスに連れられて騎士団の練習に混ぜてもらって、翌日には全身筋肉痛になったり。
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